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旭と七さんは金魚屋さんを営む新婚さん。ぱっと見、初々しい二人のようだけれど、実は利害一致のために結婚した契約夫婦!本当は夫婦でも、ましてや恋人同士でもありません。それなのに、旭は七さんにどきどきしっぱなし!果てはエッチな妄想をしちゃうまで!?このままで契約夫婦、続けられるの!?
旭と七さんは金魚屋さんを営む新婚さん。ぱっと見、初々しい二人のようだけれど、実は利害一致のために結婚した契約夫婦!本当は夫婦でも、ましてや恋人同士でもありません。それなのに、旭は七さんにどきどきしっぱなし!果てはエッチな妄想をしちゃうまで!?このままで契約夫婦、続けられるの!?
以前の作品である『ヒロインはじめました。』は上質な学園ラブコメでしたが、本作では大人の恋愛を見せてくれます。 ヒロインの旭は黒髪ロングと八重歯がチャームポイントな小説家。七海は祖母の店を継いだ金魚屋さん経営。そんなふたりが、政略結婚とまでは行きませんが互いの利害の一致によりかりそめの夫婦として結婚という契約を交わし共に暮らす様子が描かれます。 理由はともあれ、妙齢の男女が一緒にひとつ屋根の下で暮らせば何も起こらないわけはなく。よく恋愛ドラマで主演した俳優同士が付き合うということも起こりますが、単純接触効果的にもずっといることで互いへの好感度ゲージは否が応でも高まっていきます。その際の、社会的には夫婦という関係でありながらも実際には違うというギャップから生み出される初々しい反応の数々が旨味となって読者に波濤のように押し寄せます。 特に好きなのは、町祭りにおけるイベント「ラブラブ夫婦大会」。新婚夫婦の仲の良さにニコニコする年配の方々とのシンクロ率が400%を超えていきます。 何より天倉ふゆさんの絵の魅力です。本作ではますます磨きがかかっており、女子はかわいいし男性はかっこいいのが最大の魅力と言って良いでしょう。少女マンガ的に大事なシーンを、しっかり絵で魅せてくれます。そして、心の中の井之頭五郎が「うんうん こういうのでいいんだよ」とひとりごち、私は「否、こういうのがいい」と応じます。適度にラブがコメり、されど大人らしく適度にしっとり。とてと良い塩梅です。 金魚屋という職業の部分がフィーチャーされるパートも好きです。 今後も良い感じに幸せに、末長く爆発してほしいです。