月刊コミックゼノンの感想・レビュー84件<<1234>>自分も他人も見つめなおして愛してあげよう私の彼は仕事ができない 山田可南野愛男女問わずなんともイヤな気持ちになるタイトル。好きな人ならダメなところも知りたいとは思うものの、社会におけるウィークポイントって見たくないし見ちゃいけないような気がします。 とある書店のフロア長を務める主人公・はる奈。彼女が働く書店に彼氏・名古木が就職するところから物語がはじまります。 本が大好きでやる気十分の名古木ですが要領悪いしミス多め、もしや私の彼氏は仕事ができない人なのでは…?というお話。 仕事ができないとは言え、真面目で優しい名古木の人となりが絶妙なんです。 周囲の人をよく見ているし、お客さん思いで仕事熱心。はる奈のことを心から尊敬し愛しているのが伝わります。 だからこそ見てられないししんどくなるはる奈の気持ちが痛いほどわかります。 恋人同士じゃなくて純粋な仕事のパートナーなら、仕事関係なく恋人とか夫婦というだけならそこまで辛くないんだろうな…。人間同士って難しい。 単純な仕事や恋愛の話ではなく、性別や環境や能力など人間の深層心理にあるバイアスを描いている作品です。心抉られる題材なのに、軽快で前向きなので自分のことも他人のこともちゃんと見つめて受け入れようという気持ちにさせてくれます。ドラマは全シーズン観…ワカコ酒 新久千映名無しドラマは全シーズン観てるけど、原作は今回初めて読みました。やっぱり漫画の方がスムーズに頭に入ってくる気がしました。この世で一番好きな漫画ワカコ酒 新久千映れなちぃアニメや実写の動画等で食欲が唆られる事って結構あるけど、漫画の絵でこんなにもお腹が空くのはこの漫画くらいかも…笑 ワカコの独特のキャラや空気感、周りの人の温かさ、じんわりと身に染みる感じ。他の漫画では味わえないなんとも言えない心地良さがある!お酒は殆ど飲まない私なのに、充分楽しめる。人に勧めたいマンガNo.1です!キュンキュンが止まらない!モブ子の恋 田村茜名無し「自分は物語の脇役(モブ)がお似合いだ」そんなことを考えている主人公の話です。ずっと脇役だと思っていた大学生の信子が、同じスーパーで働く入江くんに恋をします。自分に自信がなく、最初は積極的な行動が取れない信子が、周りの協力を得ながら、時に自分を奮起させながら、入江くんとの恋を進展させようと頑張る姿にキュンキュンさせられます。 幽霊目線で描かれる、男子大学生の日常 #読切応援誰も知らない笑い声 沼井考名無し※ネタバレを含むクチコミです。科捜研は正義の味方ではない(のかもしれない)トレース 科捜研法医研究員の追想 古賀慶さいろく主人公の抱える闇が謎としてメインストーリーに一本軸があり、準主役のヒロイン(?)がストーリー展開の細かな説明に説得力を持たせてくれていて、話がすんなり入ってきて面白い。 様々な事件が作中でも解決(というか証明)されていくのがリアルに感じられ、実際の科捜研もこうなのかなと気になってしまった。人生やり直せるならこういう真実を見る・研究するような仕事に就いてみたかったなー 「トレース」という単語は重ね合わせて見てみるという感じのニュアンスだと思うけど正に言葉通りでいいタイトルだと思う。 特殊能力なんかではなく、真実を同じ人間の力で解き明かしていくところは小並感だけど「すごい」と思わされる作品でした。とうとう完結…!!尾かしら付き。 佐原ミズ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 かわいいいいいいぃ。…モブ子の恋 田村茜ymzkrmかわいいいいいいぃ。お互いに、相手のことを尊重するがゆえのもどかしさに胸がもぅキューーーってなります。 今や薄汚れてしまったおばさんの私にも、過去にあったであろう初々しい想いを思い出させてくれる素敵な作品。 自尊心低めの信子さんが細かなことを気にしてもじもじしてしまうポイントもすごく分かる! その時の感情とか戸惑いをひとつひとつ丁寧に描いてあるから、とても親近感が湧くし、不器用であろうとちゃんと伝えようとする信子さんを気づけば応援しているし、日頃の自分を改めたくなる。 そんな信子さんをまじめに、柔らかく、静かに受け止めてくれる入江くんも良いぃぃ。眼鏡外して前髪上げたらめちゃセクシーで困る。 ずっと見守っていたいふたりです。明日こそ幸せになりたいねひとり暮らしのOLを描きました 黒川依野愛かわいそうでかわいい、ひとり暮らしのOLさん。 お家でぼーっとしてる姿を見るだけで 仕事つらいんだろうなあ、周りに頼れるひといないんだろうなあと心配になってしまう。心配になると同時に、わかるなあと思う自分もいる。 やった帰れるとかやった休みだと思っても、とくに楽しいこともなかったりあっというまに終わっちゃったり、あるよなあ。終わりゆく休日に抗おうとしたり、気づいたら夕方になってたり、あるよなあ。 このOLさんとお友達になってご飯食べながらぼそぼそと日常の苦しみとか生と死の話とかしてみたいな。 みんなちょっとでいいから昨日より幸せな今日を過ごせるといいね。優しく穏やかに生きたいタカコさん 新久千映野愛人よりちょっと耳がよくて、ご近所さんの生活音や話し声なんかが聴こえちゃうタカコさん。周囲の些細な変化や何気ない言葉に思考を巡らせたりしながら、穏やかに優しく日々を過ごしています。 繊細なまま生きるのはなかなか大変なことですが、タカコさんは繊細ゆえに日々の暮らしに小さな幸せを見出しています。 タカコさんの素敵なところは自分にも他人にも優しいところ。無理をしないところ、無理してしまう自分や他人を責めないところ。当たり前なんですが、難しいんですよね。見習いたいです。 自分に求められていることを全うしながらも、自分らしくあり続ける。タカコさんのように優しくしなやかに生きたいなあ。 のんちゃん&リツコが夫婦になって帰ってきた!!喰う寝るふたり 住むふたり 日暮キノコたかコミックゼノン2021年4月号から「喰う寝るふたり 住むふたり 続」がスタート!! うれしすぎる…😭 新装版も夏に出るそうです! https://natalie.mu/comic/news/417715 https://twitter.com/higurashikinoko/status/1364711162412064770?s=20誰も選ばずみんなでご飯を食べててほしい鳴沢くんはおいしい顔に恋してる 山田怜野愛自分で作った料理を自分で食べてももちろん幸せだけど、誰かに美味しく食べてもらえたらそれも幸せ。 美味しそうな顔してたくさん食べてくれたらこの上ない幸せ。毎日ご飯作るよって思っちゃう。 鳴沢くんは人よりそんな気持ちが強い男の子です。 額の傷と目つきの悪さで恐れられているけれど、料理作りが大好きで美味しく食べる女の子の顔に恋をしちゃうというノーマルっちゃノーマルだけど極端な性癖をお持ちの方です。 とは言っても鳴沢くんはただただ美味しい料理を振る舞い、ジュリエッタ&冬子&ハルの美味しい顔3大美女が食べる様子を恍惚と見守るのみ。 なんて平和なハーレムものなんだ!とこちらも美味しい顔になっちゃいます。 鳴沢くんの料理食べたらみんな幸せな顔になっちゃうだろうな。 冬子と一緒に食べるロールパンサンドがめちゃくちゃ美味しそうで再現したくなったし、悟りを開いた状態で揚げたトンカツがたまらなくて久しぶりに家で揚げ物を作ったのでした。「めしぬま」読んでめしぬま。 あみだむく名無し飯沼と結婚したら 何でもおいしく 食べてくれるから 最高だと思う うまくいってほしいカップルモブ子の恋 田村茜さいろく心がウズウズして読みすすめるペースが早くなる。 こんなウブだった時代は自分にもあったかわからないけど、これはいい作品。 みんないい子ですべていい、となってくれたらいいなぁと切に願います!可愛すぎる非リア地味カップルの恋愛モブ子の恋 田村茜六文銭恋愛漫画って、学園イチのモテ男とか、眼鏡とったら実は美人とかそういう感じになりがちで、自分にとってはファンタジーみたいなものなんですが、本作は違います。 モブみたいに背景のような女子と寡黙な眼鏡男子という、どこにでもいる地味同士の恋愛なんです。 ・・・いや、わかりますよ。 恋愛漫画に美男美女を用意するのは、そこに花があるからで、別にリアリティもいらないし、なんなら石油王とかCEOとかアイドルとか、ド派手なほうが良いとかいうのもわかります。 どこにでもいる地味カップルなんて、ドラマもクソもないだろうと。 でも違うんだ!ということを声を大にして言いたい。 この初々しい感じが、とにかく可愛いんです! 些細なことで悩んだり、一歩踏み出す勇気がなかったり、かと思えば急に大胆だったり・・・ 地味ゆえに経験がないからコントロールできず、全てに全力で一生懸命なんです。 これがもう、読んでいてドキドキして、つい感情移入してしまい、2人を応援したくなるんです。 というか、見守る感じに近いですね。もう、保護者かと。 久々に清いものを見させていただきました。 しかし、何気ない日々も美しくなってしまうんだから、恋愛ってすごいですね。どんな顔して飯を食おうが自由なんだよめしぬま。 あみだむく野愛この漫画を正しく理解したいし消化したい、そう思ってなんだかんだちょいちょい読んでいました。 普段は地味キャラの主人公がひたすら美味しそうに飯を食うというのは、飯漫画としてはよくある物語だと思います。 飯を食うときの顔が恍惚としている、っていうのも割と多いですよね…明らかにそういう顔として描いてるよね…?って穿った見方をしてしまう漫画も正直多いです。 めしぬまくんの飯を食う表情も恍惚としていて、そういうお顔に見えちゃう。そんな彼の食事シーンを見て、周囲の人達も食欲をそそられたりドキドキしたり顔を赤らめたりする。 そういう目で見るわたしがおかしいの?めしぬまくん明らかにエロく描かれてますよね? 飯漫画っていうのは…自由でなんというか救われてなきゃあダメなんだ…なんて心のゴローちゃんが出てきそうになるんだけれども、いやいろんな見方があっていいのかもしれません。 可愛い女の子がエロいかもしれない表情で飯を食う漫画に対して「いやそういう目で見るのがおかしい、飯は飯やん」って思ってたのに性別が変わると戸惑うっていうのはわたしの視野が狭いんだろうなあと思いました。 食べる表情がエロかろうとエロくなかろうと、人は食事をするし美味いものを食べたいのです。どう見えるかどう見られるかなんて、食欲の前ではどうだっていいことなんだと思います。 めしぬまくんが他者からどう見られているか気になって食事してたら悲しいもんな。 という結論に落ち着きました。飯くらいみんな好きに食おう、見たけりゃ見ろよくらいにめしぬまくんが思っていてくれたらいいな。 作者の意図もめしぬまくんの気持ちもわからないけども、わたしはこの読み方でこの漫画を好きになりました。 心の距離感はこれくらいでちょうどよいワカコ酒 新久千映野愛ワカコ酒って飯漫画酒漫画の距離感としていっちばんちょうどいいと思います。 グルメ雑誌的でもレシピ紹介でもなく、過剰な蘊蓄や食レポもなく、美味い酒を飲んでつまみを食べてただそれを楽しむというスタンスが好きです。 ワカコさんの人となりが語られるすぎることもなく、語られなさすぎることもなくちょうどいい塩梅を保ってくれます。 「職場ではかわいい女の子のふりしてるから酒好きなんて言えないっ」も「女だからなんだ!酒持ってこい!」も極端すぎてそんなやつなかなかいねえだろっていうこのご時世。 男女問わず多くの人が、適度に取り繕って無理をして自分を作って生きていると思います。 ワカコさんもそんな人なんじゃないかなあ、よくわかんないけど…みたいな掴めそうで掴めない感じが魅力的です。なんかタイミングが合えば仲良くなれそうだけどちょっと距離置いて接してる同僚みたいな。 だからこそ、一人で飲む解放感が伝わってより美味しそうに感じるのかもしれません。不死身の少女が巨大鋸で魍魎を斬る!魍魎少女 白石純ANAGUMAかわいい女の子がデカい武器を振り回して血しぶきを撒くマンガが好きな人なら絶対満足できます。大正レトロはやっぱりいいですね。 バラバラになった師匠・雪之条の体のパーツを集めるため、不死身の怪力少女・林檎丸が戦うのは宿敵・八房が操るさまざまな魍魎!バトルは迫力満点で、動きのあるアクションが繰り広げられるかと思えば、美しいデザインがあしらわれた見開きがバシッと決まります。メリハリが効いていて最高! 林檎丸と師匠のイチャラブ関係ももちろんですが、仲間の探偵・鷹之助や僧侶の典妙さんなど魅力的なキャラが脇を固めるのも安心感抜群です。 4巻時点で師匠のパーツも結構集まってきていて、不死を狙う新たな敵も現れたりして新展開に突入中。盛り上がってますよ!肉エピソードを読めば、各先生の作風もわかる(のかも)マンガ肉 高尾じんぐ 仙道ますみ 横田卓馬 大井昌和 カレー沢薫 大島千春 深山おから KUJIRA 仲川麻子 谷口菜津子 棚橋なもしろ 小手川ゆあ 紀伊カンナ 川端新 まつだこうた ばったん 沼ちよ子 宇野ユキアキ 地球のお魚ぽんちゃん 碓井ツカサ 松崎夏未 粉山カタ 宮元一佐名無し総勢23人もの漫画家先生たちが、 肉に関する思いや思い出や思い込みなどを かなり自由にエッセイ的に描いていらっしゃる。 さすがに肉を嫌いという人は少ないし、 肉と言えばエネルギーの塊だし、 マンガ連載という激務をこなしている先生方は それぞれに肉を味わうことで英気を養って 仕事を頑張っている方が多いみたい。 それでも各先生ごとに結構な個性の違いがあり、 谷口奈津子先生と宇野ユキアキ先生は それぞれに「生肉」の持つ魔性的な魅力について 描かれていますが話の内容はかなり違う。 大井昌和先生と横田卓馬先生はともに 「編集さんにご馳走してもらった初の高級しゃぶしゃぶ」 について描かれていますが、感想は正反対。 棚橋なもしろ先生は肉食女子会エピソードをもとにして いかに肉が下衆トークの醍醐味を増すかについて語り、 大島千春先生は肉を煮込むことで心がいかに安らぐか を描いています。 こうした各先生のエピソードを読むと、 普通の書評を読むよりも、もっとよりわかりやすく 「ああ、この先生は多分こういうマンガを描いているのだろうな」 と、わかったような気になります。 大島千春先生の「いぶり暮らし」は読んだことがあるので 「いぶり暮らしの作者の先生らしい肉マンガだなあ」 と思いましたし。 こういうエッセイ漫画集って、 今まで知らなかった漫画や先生を知るいい本かもしれませんね。 読んでみて、自分と肉の好き嫌いや拘りが似ている先生とか、 先生の名前や代表作の名前は知っているけれども 読んだことは無かった、という先生に興味を覚えて その先生の作品を読んでみる気になる人も 多いのではないでしょうか? 最初から、そういうPR的な効果を狙ったエッセイ集なのかな? 私も棚橋先生の回を読んで、 「この先生の漫画って思っていたより下衆くて面白いかもな」 と興味を持ちました。 色々と違っていたらスミマセン(笑) 40年越しに果たされる、亡くなった親友との約束私と猫と二十歳の君と あさひよひ名無し読んでいてなんとなく「もしや…?」と思って調べたらやはりBLも描かれている作家さんでした。この設定でBL描いたらめちゃくちゃ良さそうだなと思いながら読みました。堅物とネアカの組み合わせ好きなので…今まで描かれた作品も読んでみたいですね。 40年に一度しか咲かない花、ニューサイランのことか、それをモデルにしているようです。その花が咲くかどうかの勝負をしていた矢先に亡くなってしまった親友が、その勝負の決着をつけるために亡くなった当時の20歳の姿で主人公の元へ戻ってくるのですが、戻ってきたのは勝負のためだけじゃないということが最後にわかります。不器用だけど少しずつ芽生える親子愛ソマリと森の神様 暮石ヤコ名無しソマリを両親の元に返すため、森の守り人であるゴーレムがソマリを連れて旅する物語。いろいろな種族との出会い、時に危険になりながらもゴーレムはソマリを守り、ソマリはゴーレムを慕い少しずつ絆を深めていきます。その中で感情を持っていないゴーレムがソマリを大事に思い、ソマリのことを考え行動したり、初めて抱く思いに困惑する様は親そのもの。ソマリの一途な思いとゴーレムの不器用な優しさは、ほっこりさせられます。大事なものは何なのか気づかせてくれる、そんな物語です。種族を越えて芽生える親子愛と絆は心を癒してくれます。空腹時に読むとキケン!めしぬま。 あみだむく名無しとにかく食べ物を美味しそうな表情するので食欲をそそられる作品です。 カツ丼、生姜焼き、唐揚げなどなど、あったかご飯をバクバク平らげていく飯沼は見ていて気持ちが良い! 普通の卵かけご飯ですら最高に美味しそうに見えてしまいます。 小龍包の汁をごくんと飲み込むシーンなんて風味が感じられるようでたまりませんでした。 読むとご飯を食べたくなる作品ですが、自分は逆にダイエット中に読んだりして気を紛らわせていたこともあります笑 美味しそうに食べるマンガが好きな方におすすめです! おもしろい今日からCITY HUNTER 北条司 錦ソクラ 「CITYHUNTER」北条司名無しシティーハンターが大好きな40才の女性がタイムスリップしたら女子高生の姿になって、シティーハンターの漫画世界に迷い込んでしまうお話。 想像以上に、絵は原作の世界観に近い感じで再現されていて驚きました。 原作の元ネタを知っていればより楽しめると思います。一人飲みのお供にワカコ酒 新久千映名無し酒に強い人向けのマンガだと思ってましたが、お酒と一緒に食べる肴も含めてとても愛しているかんじがしました。 ホヤとか食べ事ことのないツマミに自分もチャレンジしたくなりました。 フツーの野菜や海藻サラダでも、少しの工夫で美味しい料理に変えたりするワカコさんが等身大で、親しみやすくて可愛いです。 一人飲みのお供にどうぞ。<<1234>>
男女問わずなんともイヤな気持ちになるタイトル。好きな人ならダメなところも知りたいとは思うものの、社会におけるウィークポイントって見たくないし見ちゃいけないような気がします。 とある書店のフロア長を務める主人公・はる奈。彼女が働く書店に彼氏・名古木が就職するところから物語がはじまります。 本が大好きでやる気十分の名古木ですが要領悪いしミス多め、もしや私の彼氏は仕事ができない人なのでは…?というお話。 仕事ができないとは言え、真面目で優しい名古木の人となりが絶妙なんです。 周囲の人をよく見ているし、お客さん思いで仕事熱心。はる奈のことを心から尊敬し愛しているのが伝わります。 だからこそ見てられないししんどくなるはる奈の気持ちが痛いほどわかります。 恋人同士じゃなくて純粋な仕事のパートナーなら、仕事関係なく恋人とか夫婦というだけならそこまで辛くないんだろうな…。人間同士って難しい。 単純な仕事や恋愛の話ではなく、性別や環境や能力など人間の深層心理にあるバイアスを描いている作品です。心抉られる題材なのに、軽快で前向きなので自分のことも他人のこともちゃんと見つめて受け入れようという気持ちにさせてくれます。