グランドジャンプPREMIUMの感想・レビュー39件万葉歌人を教えてくれた神作品あをによし、それもよし 石川ローズカオマンガイヤンジャンアプリで出会って、即全巻購入しました!歴史ギャグの舞台が奈良時代ってめちゃくちゃレアじゃないですか!って思ったら世界観しっかりしてるし絵柄かわいいし話面白いしどハマりしちゃいました。この漫画きっかけに万葉集の資料読んだり万葉歌人の詳細調べたりして完全に歴史オタクです!憶良の詠んだ歌の良さに気づけました!石川ローズ先生今お元気ですか…!連載再開待ってます!重い感じがするけど、読むとそうでもない。ここは今から倫理です。 雨瀬シオリstarstarstarstarstar_borderゆゆゆタイトルから虐殺が始まりそうだけど、眠りの国へ誘う授業は生徒たちが受講しているところだけで、読者はマイペースを保てる。 ストーリーは闇を感じる態度の先生が、哲学者たちの言葉を出しながら思春期の生徒たちの心の重荷を減らしてくれる内容。 先生の闇の秘密は?と思いながら、生徒たちの悩みを解決していく様がおもしろい。 ものすごく真面目な先生なのかなと思っていたら、真面目過ぎて茶目っ気もあるのが素敵。 それから、学校の倫理の先生が、非常に癖のある先生だったので、倫理の先生というのはそういうものなのかなと思ったり。 まあ、漫画と違って、90年代学園ドラマに出てきそうな、偏屈おじいちゃんでしたが。何もないことが至高あをによし、それもよし 石川ローズstarstarstarstarstar_border名無しの権兵衛※ネタバレを含むクチコミです。みんなの原風景がここにあるしあわせゴハン 魚乃目三太野愛魚乃目三太先生の絵を見ると、泣きたくなるし優しくなるし実家に帰りたくなります。お母さんのご飯が食べたくなるし地元のラーメン屋とかお弁当屋さんに行きたくなります。 同じような境遇、世代、出身の人が出てくる訳ではないのに何故だか懐かしくなるのです。老若男女全ての人に通ずるノスタルジーが描かれています。 台詞がないのに登場人物の気持ちは痛いほど伝わってきます。頑張れ負けんなって応援したくなるし、頑張ったねって抱きしめたくなるのです。 優しくて痛くてあったかくて必死に生きている。だからこそひとときの幸せである、なんでもない食事がものすごく美味しそうに見えるのかもしれません。 なんでもない今日を過ごせることに、美味しいご飯が食べられることに感謝したくなる作品です。 魂に訴えかける食の思い出しあわせゴハン 魚乃目三太starstarstarstarstar六文銭なんとなく手にとってしまったのだけど、誇張抜きで秒でもってかれた。 特に2巻のお弁当の話で涙腺は崩壊しました。 全話セリフなしのサイレントマンガ。 絵だけでキャラクターの関係や、背景を理解させるのも上手いし、絵柄にクセがあるけどゴハンは本当に美味しそうで、自分の中にもある原体験に訴えかけてくるから凄い。 誰しも食にまつわる思い出って共通しているのかもと思ってしまった。 どんな状況でも、人は腹が減る。 どんなに悲しくてつらくても、食べれば一瞬でも幸せになれて、生きる活力になるんだと改めて感じました。 全4巻一瞬で溶けて、グルメ漫画としてよりも、自分の中にある人生の大事な1ページを思い出させてくれる作品です。興味深いここは今から倫理です。 雨瀬シオリstarstarstarstarstar_bordermotomiわたしも授業を受けたいと思いました。 哲学や倫理の奥深さ、人間の心理、真理…時代や世代を超えたなにかを感じます。 ミステリアスな高柳先生の魅力も半端ないです。どことなく、困ったときや悩んでるときに頼ってしまう憧れの人に、物言いが似ています。悩んでいるときよりどころとなるのは、倫理なのかもと思いました。 色んな生徒の悩みも共感できるところもあって面白いです。ノリで酒場をはじめたら三十歳バツイチ無職、酒場はじめます。 久部緑郎 トリバタケハルノブ 大久保一彦starstarstarstarstar野愛飲み屋跡地の格安物件を借りたらお客さんが入ってきちゃったから、そのままノリで居酒屋はじめました!というお話。 いやいやなんか法律とかあるんじゃないの、保健所とか役所とか届け出さないといけないんじゃないのと不安になりますが、次話で無事回収。 そんな宅飲みみたいなおつまみとお酒でやっていけるのという不安も無事回収。 問題提起→解決の流れが自然なのでとっても読みやすいです。 飲食経営ハウツーとまではいかないけど、入門の入門くらいの感覚で読んでみるのもいいかもしれません。 運よく激安物件を借りられて宣伝費ゼロで客が入ってお手伝いしてくれる人やアドバイスくれる人が現れて…なんて、ここまでラッキーな人はいないでしょうけど。 簡単おつまみレシピ漫画として参考にするのがいちばん良さそうです。 ヒーローめしで強く生きようヒーローめし 石田敦子starstarstarstarstar_border野愛食事は心にとっても体にとっても大切なもの。大好きな人とご飯を食べると幸せな気持ちになりますし、憧れのヒーローと同じ食事をしたら強くなれる気がします。 男手ひとつで育ててくれたアニメ監督の父を亡くした涼太と誠也。 ショックで引きこもる弟の誠也を元気づけるため、兄の涼太がアニメに登場するご飯「ヒーローめし」を作るお話。 登場するヒーローめしはキレンジャーのカレー、ルパンのミートボールパスタ、ラピュタパンなど誰もが知っている作品ばかり。 アニメの話、父親の話、日常の話…料理を作りご飯を食べながら様々なことに気づき、成長していく兄弟の姿に心あたたまります。 可愛らしくてポップだけど家族のあたたかさに感動させられる作品です。不倫はダメ金魚妻 黒澤Rstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi不倫に嫌悪感を持っている人でも、読んでいるうちに、奥さん側に感情移入してしまう。 そんなストーリーです。 きっと、優しい旦那さんだったら、不倫なんかしないんだろうな、って、そんな奥さんばかり。 意外に真面目な女性の方が、こういうこと、あるのでは?割と身近な話に感じます。 不倫はちょっと、、、、、という方も、気軽に楽しめるのではないかと思います。漫画として不倫ネタは至高金魚妻 黒澤R名無し普通の恋愛じゃパンチが足りない、やはり浮気・不倫はジェットコースターのような面白さがあるんですよね(ただし架空の話に限る) 一話目から普通にエロ入ってますけど金魚屋の店長と不倫しててどこか文学作品的な美しさのある話でした。 あの頃のジャンプファンは楽しめます!そしてボクは外道マンになる 平松伸二starstarstarstarstar_border酒チャビン平松先生のマンガは実はそこまで読んでなく、どす恋ジゴロ以来となります。わたしがジャンプを購読していた時は、ブラックエンジェルズなどを連載されていました。そんな平松先生の自伝的マンガとなります。 平松先生のマンガをそこまでチェックしていなくても、80年代のジャンプが好きだった方であれば楽しめると思います。ちなみに登場する人物はざっとですが、以下のような感じです。 中島徳博先生:平松先生のアシスタント先の先生。アストロ球団を執筆中の大人気作家。 本宮ひろ志先生:ジャンプ編集部にカチコミ中のところに遭遇。男一匹ガキ大将を執筆中の大人気作家。 武論尊先生:平松先生の連載デビュー作であるドーベルマン刑事の原作者。のちに北斗の拳の原作も手がける大人気作家。 高橋陽一先生:平松先生のところにアシスタントとして滞在。のちにキャプテン翼を連載することとなる大人気作家。 猿渡哲也先生:同じくアシスタント。のちに高校鉄拳伝タフを連載することとなる大人気作家。 江口寿史先生:パーティーで意気投合。すすめ!!パイレーツやストップ!!ひばりくん!などを連載する大人気作家。 権藤狂児:初代担当編集。モデルは後藤広喜。のちの4代目ジャンプ編集長。 魔死利戸毒多:2代目担当編集。モデルは鳥嶋和彦。Dr.マシリトでお馴染みの敏腕編集者。のちの6代目ジャンプ編集長。 真髄栄加元:3代目担当編集。モデルは松井英元。 中剛裕次郎:ドーベルマン刑事連載中のジャンプ編集長。モデルは中野祐介。2代目ジャンプ編集長。名著「男の条件」を愛読。 仁死村繁樹:同副編集長。モデルは西村繁男。のちの3代目ジャンプ編集長。口癖は「地獄に堕ちろ」。 執筆にのめり込んでくると外道と化してくる平松先生ですが、たしかにブラックエンジェルズは当時のジャンプ掲載作品でも、冷たいカミソリのような唯一無二の他にはない雰囲気を放っており、すごく納得がいきました。真面目に読んだことないですが、読んでみようかと思いました。 あとブラックエンジェルズの他に、愛読者賞用に書いた「ミスターレディー」(不良たちで荒れた男子校に赴任してきた金髪ナイスバディの女性教師がエロい魅力で不良たちを更生し、裏番長との決闘にて女の武器をご開帳しKOするストーリー)が猛烈に気になっています。 川崎のぼる&梶原一騎両先生の「男の条件」も登場しますので、同先生のファンの方にもおすすめです。古き良きの出版業界の熱量を感じるそしてボクは外道マンになる 平松伸二六文銭「今でこそ出版業界は新卒人気も高く、いわゆる育ちの良い高学歴出身が多いが、昔はどこも就職できない与太モンの集まりだった」 と、その昔、出版社に勤務していた時、60近いベテラン編集者に聞いたことがある。 そんな社会のはみ出しものたちで、同じように当時、社会に認められていない漫画市場をこじあけていったのだと思うと、感慨深いものがある。 本作は、特にジャンプ黄金時代の少し前、まさに生き馬の目を抜く激動の漫画時代に活躍した平松伸二の自叙伝的作品。 「ドーベルマン刑事」「ブラック・エンジェルズ」などの名作たちが、どのようにして産まれたのか、これを読むとよくわかります。 こうした平松伸二ファンはもちろんですが(おそらく、この層が多いと思いますが)あの当時の漫画業界の熱狂を知りたいという人にとっても非常に興味深い作品だったりします。 担当編集者との、口汚く罵りあうようなやりとり、時には蹴る殴るの暴行、今だったらありえないような状況を、熱量たっぷりに描いています。 あの時代の、編集者と創作者のいわゆる魂のやりとりともいえる行為は、昭和の良き時代のように感じるんですよね。 だから、必然的に内容も濃くなるのかなぁとか。 そんな濃厚な編集者たちと、今だったらハラスメントの嵐みたいなやりとりも多々ありますが、そうした中で良いものがうまれ、売上も上がりバブルとも言える出版業界の華やかな感じも描かれております。 特に、かの有名な編集者「鳥嶋和彦」(鳥山明などの担当)も出でてきて、その慧眼というか着眼点の鋭さに、後の大物ぶりを見せつけてくれます。 ジャンプ黄金期の手前という全体的に漫画市場が上り調子の時代。 歴史を知るもののとしては、これから起きるカンブリア爆発のような名作たちが産まれてくる胎動を感じずにはいられません。 平松伸二先生を知り尽くしたいだけでなく、漫画の歴史的な観点からも楽しめる1冊になると思います。不倫がテーマの傑作!金魚妻 黒澤Rstarstarstarstarstarこめつぶ不倫とかドロドロ系って読みだすと止まらない! その中でも特に面白かった金魚妻! 金魚妻になる過程や、各場面の気持ち、セリフが刺さる。 不倫を陰で肯定し、絶賛不倫中の方はばれないように上手くやるんだぞ!と応援する派なので、読んでいる時は気付けば夜更かしして読み込んでおりました。 1巻読んだら沼ります。 ついに7巻まで来たここは今から倫理です。 雨瀬シオリ名無しなんとなく4巻あたりまでを第一部、以降を2部と勝手に思っている 生徒同士のディスカッション?ディベート?やらを7巻で2回目、拝見しますが まとめるのが大学時代の卒業旅行?の回想と合わせることで余計に綺麗に畳んでいるように見えます おそらく4巻で最終回だとしても違和感はない 連載時と世相が変わってしまい、1人で過ごす時間が多くなってしまった層が多くなったことで いっそう、本作品の訴えが心に留まり続ける人が増えたことでしょう 殺人などがなぜいけない行為であるのか を法律や良心の呵責のため、それ以外で正当化または無意識に結果として 人社会、主に経済社会?にいい影響を及ぼしているのだとしたら、そういった人種には 考えさせることで他者への影響力が波及しなくなると想像したら 理屈で片付けられない何かがこの世にやっぱりあるのかなぁとか ここまで来ると宗教やスピリチュアルの観点になるのかな やはりいい作品だ Kindle版を購入しているが度々投稿したレビューを削除する衝動にかられ 実際に削除してしまうため、本サイトに当該レビューを備忘録までに残す志村貴子『太めの女』グランドジャンプPREMIUM5月号太めの女 志村貴子名無し※ネタバレを含むクチコミです。5巻感想、感無量!ここは今から倫理です。 雨瀬シオリチカ読もうと思って読めてなかった最新刊、やっと読めました。先生が生徒の心に向き合う姿勢が面白いです。労働について話す回が好き。 奈良時代×ミニマリスト…!あをによし、それもよし 石川ローズたか もうホント作者の着眼点がすごい!奈良時代とミニマリストの異常な親和性の高さに笑ってしまう…! 主人公の山上(やまがみ)は現代でミニマリストとして暮らしていた。そんな彼がタイムスリップした先は、超ミニマルな奈良時代。何もない貧しい奈良時代の生活も、全てのものが無農薬・無添加の夢のような世界だった。たまたま出会った役人の老(おゆ)と暮らしていくうちに、山上は山上(やまのうえ)として馴染んでいく。 https://twitter.com/ishikawarose/status/1154326454659764224?s=20 立派な木造建築がある一方で、まだ物質的に豊かではなく竪穴式住居も残ってて、布を税金として収めたりして、ひらがな・カタカナすらない。それが奈良時代。私は日本史なら古代が好きなので、奈良へのタイムスリップものというだけでワクワクがとまりません! ギャグシーンをやっている裏に、まだ未発達な文明社会の過酷さ・侘しさが見え隠れするところが趣深くてすごくいい…いとあはれ。 ゴチャゴチャした現代に疲れたときに読みたい、超ミニマルな奈良ギャグ漫画です!独特の世界観があって引き込まれます。ここは今から倫理です。 雨瀬シオリPom 1話1話、話が深い。独特の世界観で表情がとてもリアルで時々ゾクっとさせられる。 でも正直、倫理って難しくて、読みながら高柳先生の言葉に考えさせられた。 そして自分も授業受けてる感覚になる。 高柳先生を好きになって告白した女の子が発した大人って汚い。の言葉が印象に残った。 またどんな倫理の授業をするのか、どんな生徒が出てくるのか楽しみです。ALL OUT!!の雨瀬シオリ最新作ここは今から倫理です。 雨瀬シオリ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 愛情溢れるご飯漫画ヒーローめし 石田敦子ナベテツマンガやアニメに登場するご飯が、物語よりも深く印象に残ったりすることもありますが、この漫画はそんなヒーロー達の「飯」にスポットを当てた作品です。 作品の石田先生がアニメーターとして活躍していた経験があり、作中で取り上げている作品への愛情を感じましたし、主人公二人の名前もカープファンらしいなあと。 面白いアイディアの作品でしたし、もっともっと色々なご飯を作って欲しかったなあと惜しんでいます。松本次郎の頭の中地獄のアリス 松本次郎さいろく荒野・コミューン・荒くれ者たちから想像される、酒・暴力・SEX!みたいな世界観。 彼らが必死に本能のまま生きてる姿は、「松本次郎ワールド」感ある。 ちょっとした裏切りやちょっとした勘違いからオオゴトになるっていう喜劇的な展開もいつもどおりで、主人公がアタオカ気味なのもいつもどおりだなぁと安心して読める。 現代よりも荒廃しているけど未来感があるこういう世界ってなんて言うんだろう、MAD MAX感?(超安っぽくなった気がする)がある世界で、人の命がめっちゃ軽い。 イライザやケンジがいい味出てて好き。素人臭さというクサミを活かした美味しい漫画三十歳バツイチ無職、酒場はじめます。 久部緑郎 トリバタケハルノブ 大久保一彦名無し第一話を読み終わったときには、 こりゃ駄目だ、俺が嫌いな漫画だ、と思ったんですね。 題名で予想はついていたとはいえ、 ド素人がノリで酒場ゴッコをしたら素人料理が受けちゃって その気になって店を開くことにして・・という 主人公の素人臭さが鼻につきすぎて話を楽しめませんでした。 ホット柿の種だあ?ツナ缶アヒージョおお? 料理とか商売とかプロの世界を舐めてんじゃねーぞ、と。 いや、私も料理はドシロウトですが。 それでもそのあとの話を読み続ける気になったのは、 原作者が久部緑郎先生だったからですね。 あのラーメン発見伝やらーめん才遊記の原作の先生なら、 きっとこの先には面白い話になっていくだろう、と。 例えて言うならば、私の心の中に 久部緑郎先生に対する信頼という貯金があり、 その貯金が底をつくか、その前に漫画がいい味を出すか、 どっちが先か勝負、という賭けでしたね。 とはいえなんだかこの先も、 素人が発想する料理だからこそ凄いんだぜ、みたいな 安易なストーリーが続いたりしたらキツイな、と思いつつ。 結果は・・久部先生貯金は利子がついて返ってきました(笑) 第三話で初見の客から思いっきり駄目だしをされる シーンが出てきまして、 まさにその通りだぞ、この素人が、と思い、 いや、ほんとに私も料理はドシロウトなんですが、 なんだやっぱり久部先生自身はちゃんと そういう点をふまえて原作を作っていらしたのだな、 とホッとし、さてそれでこれからどういう話になるの、 と興味が沸いて、それから話にノッていけるようになりました。 その先は素人臭さというクサミを適度に抜いたり活かしたり、 その匙加減に納得がいって、だんだんと良い味に 感じるようになりました。 結局、全二巻で終わってしまいましたが それが残念に感じてしまうほどに。 ツナ缶アヒージョも作って食べたら美味かったです(笑) 追記:作画のトリバタケハルノブ先生の絵も、 最初は人物の4頭身っぽい絵に戸惑いましたが、 見慣れてくるとイイ味わいを感じるようになりました。 飛ぶことと、守ることとソラモリ 村上もとか 千葉きよかず名無しかつて大ヒットした映画「トップガン」 迫力有る戦闘機の空中戦映像などに 主人公の成長譚がミックスされている名作。 だが映画公開当時に見てから、ずっと疑問に 思っていることはある。 米軍がソ連軍の戦闘機をアッサリと撃墜。 それでいいの?と思った。 娯楽映画なのだから、ヤボな感想だったかもしれないが。 「ソラモリ」もまた、主人公は戦闘機乗りに憧れて 自衛隊学校に入校し、努力し成長して行く話だが、 トップガンとは似て異なり、トップガンに感じた疑問点を 色々な角度から再検討させてくれる内容だった。 主人公は戦闘機乗りになりたい、 早く、速く、長く戦闘機に乗りたい、と 高校卒業と同時に空自の航空学生となる。 出世欲は皆無。 国防意識は、ある意味で普通。 だが祖父が元・特攻隊員。 父はそんな祖父に複雑な思いを抱いている。 母は自衛隊を軍隊と思い、危険な仕事と思っている。 そして主人公は航空学校から自衛隊へと 進んでいくなかで 家族以外にも色々な人との出会いや経験をして、 考え方も変わっていく。 空を飛ぶことの大変さや意義や責任を深く学び、 単なる憧れとしての「飛びたい」では無くなっていく。 国防として空を飛ぶ自衛隊を描きながら、 国防・防空についてを漫画で描きながら、 これは単なる自衛隊肯定でもなければ戦争批判でもなく 絵空事ではない話だと意識させてくる漫画だ。 妻が妻じゃなくなるときは存外「単純な理由」金魚妻 黒澤R六文銭5年位前だが「ハッピーアワー」という映画が、自分の界隈で話題だった。 http://hh.fictive.jp/ja/ ざっくりいうと、それぞれ性格も価値観も異なる妻(一人はバツイチ)たちが、色んな理由で旦那から離れていく(離れていった)というのを描いた作品。 演技経験がない女性をキャストに使ったことで、逆にリアリティが強く、自分は今でもこの映画がすごい印象に残っている。 本作「金魚妻」を読んで、まずこの映画が思いだされた。 本作も端的にいうと、妻が不倫・浮気する瞬間をオムニバス形式で描いている。 巻数を重ねるごとで関連性も出てくるが、基本的には1話完結で色んな家庭環境の妻を描いている。 作者である黒澤Rは女性であることも存分にあると思うのだが、目線というか、女性的な着眼点、ふとした瞬間に起こる衝動的なところが、男子目線で読んでてハラハラさせてくれる。 特に、心が離れる要因として、物理的なDVなどはわかりやすいのだが、そうでない所の描きが秀逸なのだ。 ちょっとした不満の蓄積(えてして価値観に軽微な影響を与え続けるもの)、旦那が何もフォローもしない無関心な様子だったり、退屈だったり、結局わかりあえない関係性を身近な他人とのセックスで満たそうとする流れが、理解できそうで、理解できない。 この感じが、もどかしく男女間の違いなのだろうと読むたびに痛感させられる。 エロスな面が強調されるが、こうした男女の機微も味わい深い作品です。 特に、上記の映画を知っている人は、ハマるかと思います。 <<12>>
ヤンジャンアプリで出会って、即全巻購入しました!歴史ギャグの舞台が奈良時代ってめちゃくちゃレアじゃないですか!って思ったら世界観しっかりしてるし絵柄かわいいし話面白いしどハマりしちゃいました。この漫画きっかけに万葉集の資料読んだり万葉歌人の詳細調べたりして完全に歴史オタクです!憶良の詠んだ歌の良さに気づけました!石川ローズ先生今お元気ですか…!連載再開待ってます!