散歩マンガの感想・レビュー20件さんぽすきんちゅ散歩もの 谷口ジロー 久住昌之starstarstarstarstarアフリカ象とインド象とても静かな漫画。 孤独のグルメ以上に淡々と、何も起きず、時間はただ過ぎるばかり。 そこにあるのはとても上質な退屈。 散歩で得られる気持ちがある。 それは癒しと言うと簡単になってしまう、安堵のような感情。 新しいまわり道を見つけた嬉しさ。 誰かの落とし物を見つけた寂しさ。 散歩でしか補充できない心のゆとり。 が、この本にあります。 雨の日、暑い日、雪の日、散歩がしたくてもできない日。 この本を読めば、散歩をしたのと同じ気持ちになります。 散歩を愛するひとへの漫画です。知らない町を歩きたくなる散歩もの 谷口ジロー 久住昌之かしこ散歩に出かけようと思ってするんじゃなくて、たまたま出かけた先の知らない町をそのまま散歩する。ストーリーもほとんどなくてただ淡々と散歩している作品なんだけど、普段は何気なく通り過ぎてるような平凡な町並みもここまで丁寧に描き込まれるとすごく特別なもののように感じますね。夏目房之介先生のマンバ通信の記事を読んだ後だと尚更そう思いました。人の手で描いてることすら信じられないのに、ほとんど修正ナシで描かれているという事実に改めて驚きです。それをなんてことない事のようにやってしまうのが谷口ジローなんだなぁ…。 https://manba.co.jp/manba_magazines/16154なんかいいお散歩漫画ぐるぐるてくてく 帯屋ミドリ野愛散歩部の2人が池袋周辺をお散歩するお話。 方向音痴ですぐ迷子になっちゃう先輩と、また迷子ですか?と言いながらついて行く歩ちゃん。 スマホは使わず紙の地図だけを見ながらぐるぐるてくてく。迷子になるのもまた一興です。 水辺やビルや猫やカフェ……2人で歩くからなんでも素敵に見えるのか、2人で歩くから素敵なものを見つけられるのか、どっちにしても最高です。 作者さんの言葉を借りると「なんかいい」んですよね。 遠出はなかなかできないご時世ですが、人混みを避けてゆっくりお散歩ならいいですよね。 聖地巡礼もしやすいですし、先輩を見習って紙の地図でお散歩してみたいです。中毒性高い「散歩」劇今日のさんぽんた 田岡りき六文銭『吾輩の部屋である』が謎に好きだった私。 その著者の新作ということで手にとったが、これも最高だった。 そもそも『吾輩の部屋である』が、基本的主人公1人が悶々としながら独り言している会話劇?(会話じゃないが)が面白かったのだが、 本作も、基本フォーマットは同じで、犬と散歩しながら一人で話している構図。 それもたわいもない、自販機がどうのとか、この道は通ったの通らないだの、受験勉強がどうのとか、ホントにたわいもない話を延々とする。 それに犬のポン太がモノローグでツッコむ感じ。 たったそれだけのことなのに、すごい中毒性がある。 1話が短くて物足りなく感じるのも理由の1つだろうが、それ以上に著者の日常にあるちょっとした疑問などの着眼点が面白いからだと思う。 ガードレールのつなぎ目のルールとか、この本読まなかったら一生知らなかったと思う。 主人公・りえ子もちょっと残念というか、イタイというか、そこに加えてコミュ障なところもいい。 それに、ポン太が冷静にかつ鋭くツッコむの良い感じです。 時系列がバラバラで、各話いろんな時代のを断片的に描く形式なので、どこかの話とつながっているのも、また楽しいです。 まだ3巻ですが、謎の中毒性があって3回くらい通して読んでしまいました。 ほんとうに徘徊している徘徊先生 はしもとみつお 伴茶彰名無し沢木という老人が、ひとり徘徊するはなし。 どこからどう見ても立派な年寄りだが、身なりは小綺麗で頭もはっきりしている様子。しかしところどころで「ん?」という点が。しっかりしているのかボケているのか、よくわからない。あのコンビニのお姉さんの態度は何なんだ?笑お嬢様がウォーキングに目覚める!モヤモヤ・ウォーキング 富士宗孔名無し運転手付きの車で送り迎えの通学が当たり前だったお嬢様のヒカリが、ウォーキング部に出会うことで、いままで見えなかったもの知らなかったことを知ってゆくという話。 あまり商業マンガ的なノリじゃないので退屈かな?と思って読み始めましたが不思議と最後まで楽しく読めました! ウォーキング部って歩くだけなのでめちゃくちゃ地味なんですけど、このくらい若い時からウォーキングの楽しさに目覚めてたら楽しかっただろうなと思いました。迷コンビ?!今日のさんぽんた 田岡りきstarstarstarstarstar干し芋飼い主でお散歩担当のりえ子と柴犬のポン太の名コンビ!! おバカなりえ子がポン太に話しかけると、割と無表情で上から目線のポン太が鋭いツッコミを入れます。 お話は、時系列ではないので、りえ子の成長や幼かった日々が想い出として出てくるのも魅力!! 日々の何気ない癒しです。 まだまだ、先の話だけどポン太が死んじゃうことを考えると、・・・。 既に涙腺壊れそうです。 観光は観光客にまかせて歩きましょう徘徊女子 やんむら野愛先週のおすすめランキングを見て気になったので読んでみました。 こういう「ただ〇〇するだけ」の漫画は大体面白いと相場が決まっているので(当社比)。 やっぱり、面白かったです。 まず主人公の人間性が好きです。 タイトスカートを着こなすそれなりに美人なお姉さん。 「それなりに」って言われてイラっとしちゃうのに当たり障りなく対応するのがとてもいい。人と関わるのがめんどいから善人として生きてる人だ、というのが1ページで読みとれます。言い訳みたいに薄っすら恋をしてるのも解像度が高いです。 そして日々のストレスを癒やすべくひたすら徘徊します。 グルメスポットやら大自然やら目的があるわけではなく、石像や古い家を見ながら思考を巡らしひたすら歩きます。 「軽い城下町」とか「スパッとハウス」なんてキラーワードも次々生まれます。 何も考えずゆるゆる〜ではなく、目についたものを考察し分析し頭を回転させながらの徘徊、めちゃくちゃ楽しそうです。 「癒される」ではなく「癒える」なのも能動的な感じがしてよいですね。 癒されるのを待ってるだけじゃつまらない、自分から癒えに行きましょう。歩きましょう。グレゴリ青山の最新エッセイグレさんぽ ~猫とかキモノとか京都とか~ グレゴリ青山かしこグレゴリ青山さん。お名前はよく見かけていた作家さんでしたが、ちゃんと作品を読んだのは初めてでした。めっちゃくちゃ面白い人ですね!京都にお住いのようですが、大阪の古書店で働かれた経験があったり、元バックパッカーだったり、猫・手芸・フィギアスケートがお好きだったり、多趣味で物知りで面白い人だなぁ〜。琵琶湖一周ぶらり旅はマネしてたいです。これからグレゴリさんのエッセイを読み漁っていこうと思います。今まで何で読まなかったんだろう…?これ大好き!!!ダイヤの原石すぎる街歩き漫画 #1巻応援徘徊女子 やんむら天沢聖司新刊ページで見つけて値段見てみたら220円だったので買ってみました(※各巻約20ページ)。そしたらメッッッチャいいじゃないですかこれ…!!すごく好きなやつでした! 正直本編を読む前は 「何でもない街を精細に描き込み、タイトスカートのOLさんがブラブラ徘徊する、マッタリゆるゆるの癒し系お話です。私の好きなものを詰め込みました。」 というあらすじで、よくある可愛い女の子が何もしない日常漫画かな…とあまり好みじゃなさそうだなと全然期待していなかったのですが、読んでビックリ! よつばと!のような緻密な背景! なんてことない街並みを1人で内心味わう孤独のグルメのようなモノローグ! なんと中身はブラタモリでした。最高〜〜!! https://twitter.com/yanmura/status/1186292824972521477?s=20 もっと言うと、「ブラタモリみたいにマニアックな視点で街歩きをしつつ、そこからアカデミックな部分を抜いて、街並みを眺めて自分が『いい…!』と趣を感じる心を大事にするお散歩」という感じ。 自分もこれよくやるので仲間がいる〜!! と読んでいて嬉しくなってしまいました。 これ絶対鉄筋入ってないだろみたいなブロック塀とか、玄関と公道がゼロ距離で家の壁に沿って植木鉢並べてる平屋とか大好きで、街中で見つけると「うわ〜、いい…!」って見ちゃうんですよね。 シーズン1の主人公女子アナ・早乙女さんの萌えは、早乙女さんが「スパッとハウス」と呼ぶ元長屋をぶった切って、一部だけ駐車場にしたりリノベーションした建物。 これ今度散歩するとき絶対探しちゃう…! 何よりこの漫画に共感したのが、早乙女さんがスパッとハウスの写真をSNSに上げないところ。 決して映えないし万人には理解されない風景でも、自分は確かにそこに趣を感じたから撮った写真。自分が好きで「いい」と思ってるから、他人からの「いいね」は別にいらないんですよね。 4巻からはシーズン2となり、主人公は親が再婚して高校生の妹ができたサラリーマンの来人に。 いきなり出来た女子高生の妹・美里という存在に戸惑いながらも、歩くのが好きだという美里に付いて行き、自分が「なにも見るものがない」と思っている地元・尾張瀬戸を美里の視点で見て回る。 この2人の距離感がすっっごくいい…! こういう義理の兄妹ものっていきなりゼロ距離でベタベタするエッチなJKが出てきがちですが、こちらはあくまで現実的な壁のある距離感。 特に来人のJK相手にキョドるわけでもなく、「あのお邪魔じゃなければついていってもいいですか?」大人に接するのと同じようにとても丁寧な言葉遣いで接しているところが素敵でした。 2人散歩の続きが早く読みたい! こちらの作品は漫画家の背景アシスタントをしているというやんむら先生の同人作品のようなのですが、大手出版社で連載始めればメチャクチャ人気出ると思います…! 月スピとかモーツーとかに載っててほしい。 というか本当に背景がうますぎる…これ写真加工じゃなくて描いてるんですよね? すごすぎる…。 あっという間にファンになりぜひ応援したいので全然1巻出たばかりじゃないんですけどマンバの「#1巻応援」タグで応援させてください。 いい漫画に出会えてよかった〜! ますび先生のおさんぽ漫画が戻ってきたおさんぽマスターズ 須藤真澄名無しますび先生もO村編集長(現編集総長)も五十路。というのは良いのですが、初日からぎっくり腰はやばいですよ!笑 副編の青木さんも途中でお腹壊してるし、先が思いやられる感満載で、それでも立派に第1話として成り立ってるのがさすが。 そんな感じなので、浦和がどんな街なのかがほとんど頭に入ってこなかったです。りえ子とポン太のお散歩が連載化今日のさんぽんた 田岡りき名無しちょっとぬけてる飼い主・りえ子と、賢い犬・ポン太のお散歩漫画がまた読めるの嬉しいです🐕 読切のときから、ポン太の無表情と鋭いツッコミのファンです。古地図とちづかの広がる世界ちづかマップ 衿沢世衣子あうしぃ@カワイイマンガ『講談社無印版』の続編がこちら『小学館版全三巻』。古地図を愛するちづかは、祖父や友人に触発されて、東京+αを歩き、その土地の記憶と共に、色々な世界を知ります。 若干、講談社版のちづかより積極的かな?彼女独特の『面白がる』能力で、どんどん新しいものを吸収するようになります。 美大の先輩、元気な犬、古典芸能+甘味好き同級生、相撲好きの親友、イケメンスイーツ同級生、天文台好き小学生……彼らの専門性にちづかの提示する土地の記憶を掛け合わせると、互いにとっての新発見が生まれます。 特に複数回登場する従姉妹のりんちゃんの、小学生離れした勉強量と、ちづかの地形感覚が合わさると、そこには古の風景が広がり、心踊ります。 一方、隣人とのドライブのナビでは、地図作りとリサーチで徹夜した結果、失敗してしまったりもします。 そういった経験の集大成として、ちづかが後輩の為に、来日ミュージシャンの東京観光を特定・再現する時……あれ、これって『尋ネ人探偵』じゃん!となるのです。 講談社版で一度手放した試みが、復活する驚き! ここに至るまでのちづかの積み重ねを、様々な東京+琵琶湖、高野山、坂越(兵庫)の発見と共に、楽しみたいところです。 ちづかと古地図と東京の今昔ちづかマップ 衿沢世衣子あうしぃ@カワイイマンガ東京を散歩する女子高生漫画『ちづかマップ』には版型の違う二つのバージョンがあります。こちらで紹介する、講談社の無印版が最初に描かれ、小学館から出た全三巻は、その続きです。 講談社版は連載当初『尋ネ人探偵』という題名だったそうで、全5話中3話は、探偵っぽく探し人・物をしています。 ちづかは大好きな古地図片手に、依頼者の微かな思い出から土地の来歴を紐解き、探し物に辿り着く……とカッコよく書く程、ちづかは積極的ではありません(1話以外は)。 ただ、ちづかは『面白がる』能力が高く、どんな所でも何かを発見し、夢中になります。 従姉妹の勉強熱心な小学生・りんちゃんと共に浅草の過去と未来を空想し、同級生の音塚君に誘われて新旧の「書体」に興奮し、連れて来られた京都で幼馴染みの三四郎と「御朱印」集めを競う……そんなちづかの柔軟な頭脳は、「道を見つけ、辿り着く」工夫の楽しさに満ちていて、ワクワクさせられます。 主体性に欠けるちづかが、古地図を起点に次第に面白い事を見つけ、積み上げていく道程の「始まり」が、この『講談社無印版』なのです。 三四郎、音塚君、りんちゃんは、引き続き小学館版にも登場します。小学館版はキャラの嗜好から行動目的が設定される事が多いので、彼らの背景を知る為に、講談社無印版を読んでおくと楽しめると思います(特にりんちゃん!)とても心地の良い探検散歩もの 谷口ジロー 久住昌之マウナケア散歩、というか探検なのかな? 今はもう無理ですが、昔は2年ごとに引っ越しをしていて、そのたびに新居の周りを歩き回っていました。人が多く住む場所には必ず商店街があって、眺めて歩くだけでも楽しいし、ちょっと大通りを外れると、雰囲気のある喫茶店やカウンターだけのおいしいラーメン屋を見つけたりして、得した気分になったり。ワクワクしながら半年くらいかけて歩き倒したものです。そんな経験があるせいでしょうか、この作品の世界観はとても心地良いものでした。勤務中の空いた時間や休日に、主人公が歩いた都内各地。吉祥寺や井の頭公園など、人気スポットではあるけれど観光目的ではなく、あてもなく歩いておもしろそうな路地があったら横道にそれる。そこには時代にとらわれない一角があったり、懐かしきものがあったり。ただ淡々と描かれた八話の小編ですが、なかなかの掘り出しものです。欲を言えばあとがきにある中野ブロードウェイの屋上庭園も描いてほしかったですが、これを読んだ後ではあてもなくという趣旨に反してしまいますね。少し残念。女子高生が散歩するだけのマンガ。だがそれがいいぐるぐるてくてく 帯屋ミドリ兎来栄寿この文章を今正に池袋で書いているのですが、本作は主に池袋周辺を「散歩部」の女子高生が散歩する、それだけのマンガです。 電子の地図には頼らないというポリシーで紙の地図を持ちながら歩くもいつも迷ってしまう先輩と、そんな先輩にそそのかされて渋々散歩に付き合う内にその魅力を知っていく後輩。二人のゆる〜くふわっとした散歩の中で、その場所に込められた歴史や普段は気にも留めない面白味などが解説されます。 土地勘があり実際に行ったことのある場所も複数登場しているからこそより楽しめていると感じる部分もあります。しかし、一方で自分が行ったことのない場所の回でも同様に「こんな場所あるんだ!」などと楽しめてもいるので、まったく東京の地理は解らないという方が読んでも問題なく楽しめると思います。 『サヨナラさんかく』『放課後ミンコフスキー』の帯屋ミドリ先生の描く新たなる日常系。自分の住んでいる場所の近くにも、きっとまだ思いも寄らない面白いスポットがあるのだろうと予感させられ、自分でも散歩をしたくなるマンガです。 その町は川の流れのようにちづかマップ 衿沢世衣子影絵が趣味明治時代の作家、国木田独歩は、その昔より、壮麗な原野として、ひろく「武蔵野」と呼ばれ、伝聞されてきた、東京とその近郊の一帯をみずからの足で練り歩き、いまや生活と自然とが一体となり、雑木林のそこここに生い茂る、その当時現在の武蔵野の地をみずからの目で再定義し、その美しさを随筆『武蔵野』に書き記しましたが、どうやら、古地図大好きガールちづかのやっていることは、独歩にずいぶんと近いのではないでしょうか。 ちづかは古地図という飛び道具を使い、みずからの目で、あの街やこの町から、些細な、でも、とっても喜ばしいちょっとした出来事を発見します。古代人のみた武蔵野も、独歩のみた武蔵野も、ちづかのみている現在の東京も、そして、これから先のあの街やこの町も、それらの風景は川の流れのように絶えず変化をして、あとには残らないけれど、それでもひとつ変わらないことがある、それはみずからの目でものをみて、そこから些細な、でも、とっても喜ばしい何かを感じとることのできる人間の心だとおもいます。 鉛筆のようなタッチで描かれた夜景が素敵夜さんぽ 木村いこ夜回りさんCOMICリュウの公式サイトで連載されていた木村いこさんの「夜さんぽ」の単行本発売。 夜にその辺をぶらぶらと歩くのが自分もわりと好き。 ちょっとした非日常感いいよね。 タイトルから日本一ソフトウェアの「夜廻」を連想したけれど、全然違ってて、ああいうホラーテイストはほぼ無い。夜特有の静けさや空気感のような怖さが少しあるかな?くらい。むしろほっこりするし、その絵が良い。 https://youtu.be/RS8Smu6tmUU通り道で再発見する面白さちづかマップ 衿沢世衣子名無しちょうど舞台になってる東京下町?らへんが通勤ルートで、うわーここってこんなのがあるんだーって発見があって面白い 巡ったお店とか最後に地図にして紹介してくれてるから今度行ってみたい 職場から近いのは笹巻けぬきすしとか近江屋洋菓子店かな 散歩最高!散歩もの 谷口ジロー 久住昌之まるまり最近散歩にはまってて、仕事の帰りとか移動を歩くようにしてる。東京だとGoogleマップで調べたら電車と徒歩で意外と時間変わらなかったりするし。
とても静かな漫画。 孤独のグルメ以上に淡々と、何も起きず、時間はただ過ぎるばかり。 そこにあるのはとても上質な退屈。 散歩で得られる気持ちがある。 それは癒しと言うと簡単になってしまう、安堵のような感情。 新しいまわり道を見つけた嬉しさ。 誰かの落とし物を見つけた寂しさ。 散歩でしか補充できない心のゆとり。 が、この本にあります。 雨の日、暑い日、雪の日、散歩がしたくてもできない日。 この本を読めば、散歩をしたのと同じ気持ちになります。 散歩を愛するひとへの漫画です。