映画マンガの感想・レビュー48件邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さんの感想 #推しを3行で推す邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん 服部昇大starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 映子さんのセリフがみんな薄々気づいているけどあえて言わない確信をついたことをいうのがいい。映子さんはめしばな刑事タチバナに登場する俺がある種の到達地点と考えているカレーの早川くんぐらいお気に入りだ ・特に好きなところは? 映子さんが意図的に世の中の情報をシャットアウトし鎖国しているのではと思わせるところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 全く映画を見ない俺でも楽しめたのでおすすめです 映画”マニア”のお話木根さんの1人でキネマ アサイstarstarstarstarstar_border宮っしぃ映画マニアの主人公はアラサーOLで彼氏もいなく、ひたすら映画を見てブログをつける生活をしている 友達同士で映画みたり、アニメを勧められてみたらハマり、趣味趣向に偏りまくった映画ラインナップや話しは個人的にはかなり楽しめました 自分も映画好きでかなり雑食偏りで、自分の面白いと思った物が面白いタイプなので、結構共感できる部分も... 「観たい映画が多すぎて観たい映画がない」これがマジで激しく同意です 好みは分かれますが、個人的には楽しめた良コメディです作者から映画愛を感じない木根さんの1人でキネマ アサイstarstar_borderstar_borderstar_borderstar_border瀧主人公が往年の名作映画を観てないこと棚に上げるくせに、〇〇観てないとかありえない!とか他人の映画観を小馬鹿にしてくるあたり映画愛というよりオタクの面倒くささのほうが伝わってくる 1人でキネマってタイトルなのに他人の意見を気にしてるし 肝心の映画のラインナップもどれもメジャータイトルすぎる、それはまあいいけど映画観て喜ぶことより怒ってることがほとんどで萎える 何が嫌いかより何が好きかで自分で語れよ! 同じメジャーな映画観る系漫画でも「隣のお姉さんが好き」の嫌味のなさと比べるとどうしても好きになれない新しい映画を知れるよR15+じゃダメですか? 岸谷轟 裏谷なぎstarstarstarstarstar_border山下真司エッチに見えるタイトルですが、残念行き止まりです。映画を見ましょう。 母親にあらゆる娯楽を禁止された主人公が映画大好きな男の子と映画を通して仲良くなっていくラブコメ要素ありの映画紹介漫画です。 僕もここで教えてもらった「呪詛」を見ました。 エロという無限の海の広さと深さ #1巻応援あのエロい映画なんだっけ? 鈴木健也starstarstarstarstar兎来栄寿『おしえて! ギャル子ちゃん』の鈴木健也さんによる傑作短編です。 「映画の中のエロ」というテーマを軸に、何の映画だったかは覚えていないものの断片的なキーワードを入力することでその映画を推測して当ててくれるサイト、そしてそのユーザーを巡る物語となっています。 皆さんは、まだ無垢な子供のころにうっかり観てしまい強烈に胸に刻まれたシーンはあるでしょうか。私も映画の名前は解りませんが未就学児だったころに観たシーンが今でも脳裏に焼き付いています。マンガでも同様のことは起こりがちですよね。 「人によってエロいと感じるものは違う」 「そもそもエロいとは何か」 という深淵にも光が当てられていきます。 その結果、最初は胸の大きな女性が出てくる映画だけを登録するユーザー(おっぱいは大きければ大きいほどいいが貴賤はないという哲学の持ち主)や、顔も体も良い男が最高として上質な裸の男が出てくる映画ばかり登録する女子高生(自称:皇帝のような暮らし)など比較的メジャーな性癖の持ち主が登場しますが、女性に金玉が蹴られているシーンのある映画だけを選出する老女を始め段々とコアな性癖の持ち主が登場してきます。 そういった作品を観たことでそんな性癖になったのか、あるいは、元からあった性癖がそれをきっかけに掘り起こされたのか。鶏と卵のどちらが先かはわかりませんが……ともあれ世界に存在する多様性の趣深さを短い中でも感じられる作品です。 それに加えて最後には謎の感動もあり、ワンコインかつ短時間で読める短編としては高い満足度を得られます。何故か卑猥な文字列に見えてしまうタイトルR15+じゃダメですか? 岸谷轟 裏谷なぎさいろくR15+ってついてるせいで一回手に取るのをためらってしまい3巻が出るまで読まずにいたのを後悔したのです。。。 ビリー先生のシネマこんぷれっくす!が終わってしまってぽっかり空いていた穴をこんな形で埋めてくれる作品が出てくるとは。 そう、これは映画ファン感涙の映画紹介マンガ。 とはいえ私は映画ファンとしてはニワカなので紹介される作品(毎回主題が1作品ずつあってコミカルな絵柄で紹介されている)は半分もわからないのだけど、たまに挟まれている小ネタは普通に「いいね」したくなる。 (シネマこんぷれっくす!は小ネタメインで終始イジりまくるタイプなのでそれはそれで最高なので是非どうぞ) 本作のいいところはただの映画紹介マンガなわけじゃなく、ちゃんと映研が部活動している高校生活が描かれているところにもある。ストーリーも序盤は割と強引だったが、急にそれっぽいじゃん!っていう話が出てきたり。 それに伴い主人公のあもーちゃん&冬峰くんらが、ビジュアルだけで誤魔化したりせず一人一人しっかり魅力的に描かれていくのでヒジョーに可愛い作品になっている。 かなこ先輩が一番人気ありそうな気がするけど冬峰くんが一番モテそうでもある!えなちゃんについてはネタバレなしで語れないのでスルー! 4巻はなんと主人公のあもーちゃんがほとんど出てこない!もしや主人公は冬峰くんだったのか…! …つまり、続きを待っています!主人公は65歳海が走るエンドロール たらちねジョンユーカリ今まで読んだ漫画遍歴で、最高齢の主人公。 でもそんなことは関係なく、いくつになっても、いつになっても。夢をあきらめない主人公に心動かされました。かかわる人に心が揺さぶられることも素敵だなあって思います。 時間をどう捉えるかを年代を比較して、好きなことに対する熱を冷静に燃やしていて、引き込まれます。おすすめです。 創作で最も大事なのは◯◯と◯◯だ! #1巻応援ニャリウッド! 杉谷庄吾(プロダクション・グッドブック)兎来栄寿映画化され、その映画がテレビ放映もされて『映画大好きポンポさん』の素晴らしさを知る人がますます増えていることが非常に嬉しい今日この頃。 「ポンポさんの新作が来ったぞー!」 というわけで、本当に今度こそ新作を出すつもりはなかったそうなのですが諸般の事情により描かれたという新作にして新シリーズ『ニャリウッド!』が発売されました。巻数表記もあり、今後も続いていきそうなのは非常に嬉しいです。 読む順番に関しては、作者の杉谷さんが直々に解説されているのでシリーズ初読の方は参考にしてください。 https://twitter.com/pompothecinema/status/1630703345680920576?s=46&t=o8eGKefj56WcuC_a_1RGww 『ニャリウッド!』1巻のサブタイトルは「映画大好きマズルカちゃん」ということで、前作(『映画大好きポンポさん』3巻)の最後で「映画撮るのって楽しすぎる……」と、自分でカメラも撮れる映画監督になりたいと志したマズルカを主軸にした物語となっています。 『ポンポさん』シリーズは常に最高で大好きなのですが、やはりセリフが良いです。そして、それがそのままキャラの魅力にも直結しています。 ″自分に自信が無い奴は心に余裕が無いから 失敗する事が何よりも怖い 他人にカッコ悪い姿を見られるのが何より怖い だから何も行動を起こさない 何もしなけりゃ何も失敗しねえからな そういう奴から見れば夢に向かって 突き進もうとするオメーの姿は 我が事だという自覚の有る無しにかかわらず 臆病で守りに入った自分の生き方を 真正面から糾弾されているようで腹が立つ… というより怖いんだな だから自分の不安を打ち消すために 上からの立場でオメーの夢を全否定するんだ 無意識のうちに脊髄反射でオートマチックに 人の夢をバカにするようなつまんねえ連中は 全ての責任は何もかも絶対他人の中にあると思い込まないと 自分の人生が格好悪い失敗作だと 自分で気付いちまうからな″ といった本質を突いたものや、 ″他者の介在しない世界で 自らが定めた目標に向けて自らを研鑽する それこそが「本物の自由」よ 本能のままに生きる事が出来ない動物と違って 人間は…人間だけが自由に…自らの意志によって 自らの命の価値を高めることができるのよ″ という魂を熱く燃やしてくれる名言が本作でもガンガン出てきて心に響き渡ります。読者に響くセリフは、当然作品の中のキャラクターたちにも響いて気持ちよく駆動してくれます。 マズルカが初めて取り組む脚本執筆という作業に悪戦苦闘し、もがき苦しみながらも少しずつ前へ進んでいく姿、ビビが真っ直ぐな気持ちで愚直に努力して成長していく王道感も熱いです。そして、遂に到る「創作で最も大事なのは◯◯と◯◯だ」という境地。そこで行われるのは物語を□□ということ。痺れました。その詳しい内容は、ぜひ読んで確かめてみてください。 作中でさまざまな創作論が出てくるのも健在。下手な創作論の本を読むよりも、『ポンポさん』シリーズを読破する方がよほど勉強になりモチベーションも湧く気がします。私も今温めている脚本を気合いを入れて書き上げたくなりました。 そして、書き上げた暁にはウインナー入りチーズグラタンを食べたいと思います。ニッチな映画からメジャー映画までR15+じゃダメですか? 岸谷轟 裏谷なぎstarstarstarstarstar_border宮っしぃ映画オタクの男の子がAV見てる時に部室に入ってしまった女の子。 女の子は娯楽を家で禁止されていたので、全く見た事もない中、ふと勧められた映画を観てハマってしまい... 15禁の映画が主に登場してニッチな映画から名作アクションまでと、結構幅広く映画の紹介もしてくれる ゾンビーバー出てきたのはちょっとビックリしましたけど... 映画好きなら楽しめ、原作者の映画好きが伝わる良い作品だった コンスタンティンが厨二病製造機なのは激しく同意です表紙の絵のタッチから惹かれるものがあった!海が走るエンドロール たらちねジョンstarstarstarstarstarこめつぶ※ネタバレを含むクチコミです。 映画監督見習い物語オールラッシュ! 映画を作る物語 ねじがなめた名無し助監督と言えば聞こえは良いですが、その中でも三番手の雑用同然な主人公。この立場からの映画作りを描く作品って意外にないと思いますし、スクリーン裏の苦労や業界の厳しさはストレートに伝わり、読後は映画鑑賞する時の感じ方が少し変わった気がします。 展開は地味ですし、主人公のヘタレ気質はちょっと鼻につくものがあって、ついに辞めるか悩みだした時は辞めちまえよと思ってしまいましたが。 単行本の装丁デザインはこれで手に取る吸引力がありました。 創作という名の波海が走るエンドロール たらちねジョンstarstarstarstarstar_borderNano夫と死別した65歳のうみ子は、映像専攻の美大生海と出会い、映画の海へとダイブする。 自分は映画を撮りたい側なのではないか?しかしこの年で?これ以上日常に波を立てたところで面倒なのでは?と悩むうみ子。しかし自分だったらどうする?と考えてしまえば、止められない。 ここの表現が秀逸だな~分かるな~と。いやほんの数ページなんですけど、めちゃくちゃ共感できるんですよね。映画にしろ何にしろ、新しいことを始めようとするのは良くも悪くもドキドキする。面倒になってすぐやめちゃうかな、変に調子乗ってないかな、って思うんだけど始めてみるとものすごく楽しくなって夢中になってしまう。たまらんね。 私もほんの少し創作をしたことがあるので、その時のことを思い出して懐かしくなりました。いやエモくなりました。 色んな層に刺さる良き作品。表紙が印象的海が走るエンドロール たらちねジョンヤマダ表紙がとても好き。おばあちゃん映画への愛と情熱が伝わってくる、まさに映画のような作品! カツシン~さみしがりやの天才~の感想 #推しを3行で推すカツシン~さみしがりやの天才~ 吉本浩二starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ いいエピソードと引くエピソードが交互にくるマンガだな ・特に好きなところは? バルテュスとのエピソード。この二人に間にしかわからない何かがあるんだろうと言うのはわかるがその何かが他の人には想像でしか判断できない部分 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! こういう名前が職業になっているような偉大な実在の人物のマンガはどんどん増えて欲しい海が走るエンドロール感動しました!海が走るエンドロール たらちねジョン名無し※ネタバレを含むクチコミです。祝!このマンガがすごい2022オンナ編第1位海が走るエンドロール たらちねジョンさいろく(がんばれっていうとパワハラになるらしいので) いざゆけ、うみ子さん。 映像科の大学生×夫を亡くしたおばあちゃんのなんともいえない感情と想いの交錯。 久しぶりにこんなに惹きつけるチカラが強い作品を見た。 「メタモルフォーゼの縁側」でも思ったけど、おばあちゃん主人公の作品って強い。これは自分がそういうのが好みなだけではないと思う。 人生100年時代、いつはじめたって良い#1巻応援海が走るエンドロール たらちねジョン六文銭久しぶりに読んでステキ!と思えた作品でした。 『生き方上手』の故・日野原重明先生経由で知った、 哲学者マルチン・ブーバーの言葉 「人は創(はじ)めることを忘れない限り、いつまでも老いない」 が、ステキな言葉だなとずっと思っていたので。 本作の主人公も65歳という年齢ながら映画をつくるために大学に入りなおすとか、人生100年時代にふさわしくステキでした。 自分のやりたいことに気づく瞬間や、実際に動き出すために必要な環境が整っているタイミングとかは、人それぞれですもんね。 特に、そのきっかけになった海(カイ)という美大生の一言 「今からだって死ぬ気で映画作ったほうがいいよ」 の発言はシビれました。 年齢や性別とか関係なく、同じ創り手として同じ目線で主人公に言い切る姿はホント格好よかったです。 年老いた老人に、冷水と嘲笑することなく、 何か新しいことやったほうがいいよ、なんて中々言えないよなぁと。 この二人でどんな映画をつくり、どういう関係になっていくのか凄く楽しみです。人生の大切な出会い。海が走るエンドロール たらちねジョンstarstarstarstarstar干し芋65歳美大の映像学科のうみ子さんが、映画館で出会った同じ大学の同じく映像学科の海くんを誘って、早朝の海にロケハンに行った海で初めて撮りたいものを見つける。一巻読了。 ふたりともそれぞれの放つ言葉に大きく人生を揺さぶられる。 これから、物語が進展していく。 早く、その現場に立ち会いたい。 待ち遠しい♬ 始めるのにきっと遅いはない #1巻応援海が走るエンドロール たらちねジョンsogor25本作の主人公は夫と死別した65歳の女性・茅野うみ子。 彼女はふとしたきっかけで数十年ぶりに映画館を訪れるのですが、その映画館で、映像先行の美大生・海(カイ)に声を掛けられます。 この出会いを契機にうみ子が自分のなかにあった「映画を撮りたい」という感情に気付く、という導入の作品です。 実際に「映画を撮る」ための一歩を踏み出したうみ子は、その後の海との交流を通し、今までの人生で自分の中にあった、そしてこれから生まれるであろう様々な感情に気付いていきます。 そしてその様子が、波や舟などの"海"をモチーフにした描写で視覚的に表現されているのも印象的な作品です。 物語の冒頭、海に「映画を作りたい側」の人間だと指摘されたうみ子が1巻の終盤で「作る側」と「作らない側」の違いについて語るシーンには、誰しもが心をグッと掴まれるようなメッセージが込められています。 そんな、読者の心の奥底にある感情を奮い立たせてくれるような物語です。 1巻まで読了 花さん可愛いマンガかと思ったら…真のヒロインはこの中にいる!シネマこんぷれっくす! ビリーstarstarstarstarstar_borderさいろく一般的な映画知識に満たないと思う私でも年の功でなんとか半分弱わかるぐらいしかわからないし、もしひっそりカメオ出演的に埋め込まれてるネタがあったとしたら全然気づいてもないが…映画が好きとか詳しいとかはあったほうが良いんだろうけどなくても全然読みやすくてバカで好きなので好き。 スコスコのスコだ!この野郎!(4巻参照) 展開とかノリが同人誌のそれっぽいところがあるけどしっかり商業誌のレベルなので大丈夫だ、問題ない。 ちなみにゲームネタは全然出てこないので安心してもらいたい。 黒澤さんと宮さんと花さんは主人公(熱川くん)の先輩たちにあたるのだがいずれも引けを取らないおかしなキャラだし、作画的にどのキャラも死ぬほどスレンダーなのだが大体出るとこ出てるご都合的な体型でとても可愛いし、授業中のシーンはほとんどないけど……授業中のシーンばかりの学生マンガなんか見たことないな? あと、こいつめ!みたいに学生生活が羨ましくも何故かあんまりならない。少女漫画だとなることあるのに…「シネマこんぷれっくす!」でそう思えないのはきっと現実離れしすぎてるからなんだろう。でもすごく相関図も良いし4巻では特に小津ちゃんが可愛い。 語彙力がない私ですがオススメしたいという熱意が届くと嬉しい。映画が知れて、観たくなる漫画木根さんの1人でキネマ アサイ六文銭小生、映画が苦手なんですよね。 理由は簡単で、自分のペースで進められないから。 自分のほうが早いとか遅いではなく、自分のテンポと関係なく進むのが苦手なんですよね。 ん、今の何だ?と、少しでも気になるところがでてくると、先の展開が頭に入ってこないんですよ。 家でなら巻き戻せますが、映画館なんて、ずっと悶々としてしまいます。 本作は、そんな映画に取り憑かれた映画オタクの妙齢の女性が主人公。 映画をみては、その感想をブログにアップし、映画を語り合いたいが自分の価値観を曲げられないのでボッチで楽しむという内容。 毎回、何らかの映画(多くは誰もが知っているようなヒット映画)を題材にして、内容や感想、制作の背景、はてはそこから派生する作品まで紹介してくれるので、みてなくても映画を詳しくなれる感じがします。 また、熱量高く何が面白いのかを説明してくれるので、自分のように映画が苦手な人間でも、ついみたくなってしまう勢いがあります。 動画サービスとかによくある「あなたにおすすめ」といった、作品を並べただけのレコメンド機能がありますが、よっぽど人によってテンション高く紹介されたほうが心が動くなぁと思います。 また 映画は観賞ではなく体験だ とか 人には人の「面白くない」を変えることはできない など、エンタメ系関連の価値観を表した金言が多くて、そこもまた面白いんですよね。 それにしても、木根さん、というか作者の映画の知識量にはうなりますね。8巻までですが、凄まじい量の映画を紹介してくれます。 映画をよくみる人はもちろん、自分のようにあまりみないけど、なんか面白い映画ないかなと思ったときに、参考になる漫画かと思います。とにかくカツシン話はやたらと面白い!カツシン~さみしがりやの天才~ 吉本浩二starstarstarstarstarひさぴよ『ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~』を始めとした吉本浩二ノンフィクション作品であり、他の作品郡と同様、関係者の証言を元に構成された漫画。座頭市の誕生エピソードに始まり、バルテュス、篠山紀信との交流、原田美枝子、渡辺謙、松田優作などの俳優としての顔、そして中村玉緒とその家族がそれぞれの勝新太郎の思い出を語る。 カツシンの大ファンである吉本浩二氏の昭和タッチな絵柄が、勝新太郎の世界では見事にマッチしています。カツシンが好きだからこそあの作風になったのではないかとすら思えますね。あまり知られていない勝新太郎の「さみしがりや」な部分は、この漫画でしか味わえない貴重な一面ではないでしょうか。寝ても覚めても映画と芝居が大好きで、作品創りに凝りすぎたあまり制作費を膨大に使ってしまい、会社を倒産させて多額の負債を作ってしまうあたりは手塚治虫と似た所があります(苦笑)。撮影事故、大麻パンツ事件なども僅かですが触れられています。この作品だけでは語りきれないほどのエピソードがあると思いますが、晩年までの出来事が全2巻でまとまっているので読みやすい長さかと。映画好きの方にもおすすめです。 戦後の日本映画界の熱狂を感じる群像劇デラシネマ 星野泰視名無し戦後の日本人にとって一番の娯楽だった映画を撮る人々の物語。最初は助監督の風間と大部屋俳優の宮藤が主役の成り上がりバディ物かと思ったのですが、読んでいくうちに当時の映画業界や組織にもフォーカスするような群像劇になっていきました。戦前からの看板ベテラン俳優や世界的名監督の仕事樣はやはりかっこ良くて夢中になります。映画に詳しい人だったらモデルが誰なのかを考えながら読めるので更に楽しいのではないでしょうか。紙版だとカバー裏の本体におまけ漫画が描かれているのですが電子でも収録されてるのかな。師匠である浦沢直樹との会話も映画作りと繋がるところがありセリフとして使っていると描いてありました。最終話の後日談もここに描かれていて、これを読むか読まないかで読後感の好印象もより深くなるので重要だと思います。歌を軸にした小夜子の人生昭和ファンファーレ リカチPom 結構グッときたた話だった。 小夜子、小さい頃から芯が通ってて強い。 そして本当に映画の世界に入って右葉曲折ありながらも活躍していくからすごい。 軸がブレない小夜子に、読んでるうちに同じ女性目線で惹かれてました。 後半、小夜子が年齢を重ねると同時に起こる戦争は辛いものがありましたが、人間の命の尊さ、生きる強さ、人と接することの喜びなど、この物語を通して昭和の時代背景が教えてくれるものは多い気がします。 <<12>>
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 映子さんのセリフがみんな薄々気づいているけどあえて言わない確信をついたことをいうのがいい。映子さんはめしばな刑事タチバナに登場する俺がある種の到達地点と考えているカレーの早川くんぐらいお気に入りだ ・特に好きなところは? 映子さんが意図的に世の中の情報をシャットアウトし鎖国しているのではと思わせるところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 全く映画を見ない俺でも楽しめたのでおすすめです