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吹き溜まりのような寒村に突如現れた、外国人妻・アイリーン。彼女と、彼女をとりまく人々の欲望の姿は、荒々しくも、愛おしい――。戦後日本社会の断絶点とも言われる1995年に連載開始。『宮本から君へ』『ザ・ワールドイズ・マイン』と並ぶ新井英樹の代表作とされる傑作マンガ、ついに復刻。

年老いた両親を持つ宍戸岩男は42歳でいまだ独身。誕生日プレゼントをもらったことをきっかけに、同僚・愛子に恋愛感情を抱くようになっていた。 しかし、同僚から彼女が職場の男性複数と関係を持っていることを知らされてしまう。 最後の望みをかけて告白したが振られた岩男は、自暴自棄になり、かねて社長から聞かされていた国際結婚斡旋業者を訪問するのだった…。 ▼目次 1.岩男 2.白状 3.咆哮 4.ツル 5.飛翔 6.熱海 7.フィリピン

宍戸岩男、42歳。いまだ独身で年老いた両親と暮らしていた。同僚・愛子に恋愛感情を抱くようになるも、彼女が複数の男性と関係を持っていることを知ってしまう。岩男は自暴自棄になり、かねて社長から聞かされていた国際結婚斡旋業者を訪問する。お見合いツアーでフィリピンに赴いた岩男。到着してすぐに三十人との見合いが始まるが、女性の扱いに慣れない岩男は混乱してしまい、三十一人目のアイリーンを前に言い放つ。「誰でも構わね、こいづでええがら結婚すっど！」――実写映画も話題となった衝撃作の合本版、第1巻。