概要
日本の少女マンガ史上に燦然と輝く不朽の名作「ベルサイユのばら」。作者の池田理代子さんが2017年に作家生活50周年を迎えるのを記念し、代表作「ベルばら」の魅力とともに、半世紀の歩みと多彩な作品をご紹介します。 1967年にデビューした池田さんは、女性の社会進出に厳しい目が向けられた時代にマンガを描くことで自立を目指しました。1972~73年、革命期のフランスを舞台に悲劇の王妃マリー・アントワネットや男装の麗人オスカル・フランソワらの運命を描いた「ベルサイユのばら」を連載し大ヒット。宝塚歌劇で繰り返し上演されるなど、今なお続くブームを巻き起こしたのです。本展では「ベルばら」を中心に、初期の社会派作品から「女帝エカテリーナ」などの歴史ロマン、音楽への思いあふれる「オルフェウスの窓」、4コママンガ「ベルばらKids」、そして40年ぶりの復活が話題を呼んだ「ベルばら」の新作「エピソード編」まで、初公開を含む貴重な原画や資料200点以上を通して、華麗なる創作の軌跡をたどります。