完結したマンガの感想・レビュー16034件<<572573574575576>>毒親サイコホラーここに極まる血の轍 押見修造starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)押見修造の最新作。 男子中学生の主人公に対して過保護すぎる母親(美魔女)が、彼に強く関わってくる周囲の人物(いとこや同級生女子)を「私だけいればいい」とばかりに排除し、「自分だけを頼り必要とするかわいい私の息子」を病的に保とうとする。たとえ結果的にその行動が常軌を逸していても・・。 雑誌スペリオールで連載を追ってるんですが、ほぼ毎回毎話「ひぃぃぃいいっ・・!!」って言いながら読んでます。 これが、超楽しい。はー、好き。 もうほんとヤバおもろいんですが、人間による静かな恐怖の感情をこれでもかと煽ってくる迫力ある演出は押見先生、ここにきて明らかに次の次元に突き抜けてます。 ページめくるごとに不穏さが増していってゾックゾクします。 ジャンル的にはサイコホラーにでもなるんでしょうか。 いや、でもただの毒親っちゃ毒親なだけだし・・。 『血の轍』を読んだ印象だけで言うなら顔、そして影、からの顔、さらに影、極めつけの大ゴマ顔ドアップ、唇、くちびる!です。 そして読んでいるとなぜか母親の声が実際に聴こえてくるようなんです。 吐息がかかるくらい近く耳元でささやくような、呼吸音さえも聴こえるような少し低音も混じるくらいの、いいヘッドホンで映画観たときのような立体感ある声が。 なんなんでしょう、この生々しい不思議体験。 そして母親ですが、そこに居るのは母親でありながら一人の女なんですよ。 「女」をなぜか感じさせてしまうエロティシズムみたいなものがねっとり漂っているんです。 母親なのに!悔しい!! 『クレヨンしんちゃん』のみさえに母は感じてもエロさは感じたことないのに! 息子をどうしたいんだよちくしょう! まあでもよく聞きますよね、母にとって息子も一人の男だからそれを奪う何かに嫉妬してしまうみたいな話。 この話はきっとそれが振り切ってるだけなんです。 この漫画がいいのは、母親がただの化物に成り下がっていないところ。 なにか、そうしていなければ自分自身を保てないほどの何かがおそらく過去にあったんだろう、ということが随所に垣間見える悲しきモンスターなのです。 もしかしたら止めてくれる誰かを待っているかもしれませんし、それこそが救いになるのかもしれません。 まだ3巻。 今後どうなっていくのか、ひーひー言いながら生暖かい視線で見守っていきたいところです。一騎当千の続編がアワーズなのはこれの繋がりだったのかな新装版 GODEATH ~女神の血脈~ 塩崎雄二mampukuこの人の描くスタイリッシュなバトルヒロイン好きなので、一騎当千以外の物ももっと読みたいです。この漫画などもダークで良い感じです。 特に近年は大暮維人の影響を絵柄から(素人目ですが)感じます。童貞の夢の結晶超・学校法人スタア學園 すぎむらしんいちカミヤ泣いて、笑って、愛しくて、抜けます。エクルキーホルダー再販希望です!シュガシュガルーン 安野モヨコにーか何十回も回すので切実にこのガチャガチャをもう一度やっていただきたいです(土下座) やっぱおもしれぇ〜BLEACH モノクロ版 久保帯人名無し後半の方の展開などネタにされがちだけど! やっぱ面白い! 一護が卍解するまでは特に面白い! 改めて読み直してみることを、おススメします!プラネット・ウィズ発売記念惑星のさみだれ 水上悟志mampuku途中までのほのぼのした空気と、セカイ系でシリアスなストーリー、そしてほどよい中二病感と最高の感動。個人的に十指に入る好きなマンガです。全10巻というこの上なく理想的な長さも良い。 プラネット・ウィズが成功して惑星のさみだれもうっかりアニメ化されないかなぁ最終回周辺は熱すぎる展開爆風スマイル 新田たつおstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男あらすじにはハードボイルドアクションとあるがハードボイルドアクションがメインで俺の好きな新田たつおギャグが散りばめてあって読みやすい。内容に時代を感じるが最終回周辺のソ連軍が攻め込んできたあたりの展開は好き こういうのを書いていたなら、隊務スリップを書くのも納得がいった 大人だってコスプレしたい!ひみつのイノセントワールド ~イケメン上司とルームシェア~ 浜心汐里名無し趣味でコスプレをしている地味OLが、秘密を知られた上司と意気投合し同居する話。 一緒に過ごすうちに、コスプレキャラではなく本体(中の人)としてスパダリなヒーローと親しくなる過程が楽しい。 『コンプレックスエイジ』など、オトナのコスプレイヤーを描いた作品にありがちな、加齢への不安をまったく感じさせない安心感のあるラブコメ。野球好きにおすすめグラゼニ アダチケイジ 森高夕次フルカワお金とプロ野球、タブーな組み合わせだけれどそこがみんな知りたいところだったりする。主人公は25歳の地味な中継ぎ投手で成績も地味、しかしリアルな思惑の中でもがき悩み成長していくのがなんだか親近感わきまくっちゃいます。野球好きにはたまらない通好みの作品です。雑談でもしよう僕らはみんな河合荘 宮原るりxiaomeそういえば『僕らはみんな河合荘』のトピックがなかった。 これを読んで宮原るりを全部集めたくらいの傑作!!! 出オチ夏の前日 吉田基已大トロ「夏の前日」っていうタイトルがマジで最高だと思います。 内容は「イケてない男がなぜかモテちゃって調子に乗っちゃう」みたいなよくある話でした。シンデレラのような泥沼の愛憎劇『未』成熟 Maria名無し昨今、親の離婚や再婚などの家庭環境が絡んでくる少女漫画は多い。 よくありがちな、再婚相手の連れ子がイケメンで……というようなハッピーなストーリーと一線を画すのがこの作品である。 自分を女王様だと思い込んでいる継母にいびられまくったヒロインが、大人になってからちょっとずつ抵抗を覚えて殴り返すのだが、それでも継母が100倍ボコる。 ヒロインを守ろうとするイケメンたちもいるのだが、この継母の前では焼け石に水。 青年漫画界の毒親といえば『血の轍』だが、少女漫画界ではこの作品ではないだろうか。 とにかく、泥沼の愛憎劇が好きな方は一読を。天然お嬢様の悩み多き同居ライフハコイリのムスメ 池谷理香子名無し家を継ぐことを前提として存在している天然お嬢様が、しがらみの多い中、恋や人生に悩みながらもまっすぐに生きていく話。 彼女を支える周りの人たちは、一癖も二癖もある魅力的なキャラばかり。 特に偽装結婚で同居した彼氏は、なまじ頭がよく、玉の輿に乗るに乗れないモラトリアム状態。 その中途半端さにはリアリティがあり、先の見えない展開についハラハラドキドキさせられてしまう。 安直ではない、ひと捻りした恋愛モノが楽しみたい方にオススメ。 漫画も映画もすごいこの世界の片隅に こうの史代マンバマンバ通信に新しい記事「この世界の片隅に」監督・片渕須直インタビュー 調べるだけではだめだ、体験しないと!が公開されました 原作や映画、記事の感想などお待ちしてます〜! https://magazine.manba.co.jp/2016/11/16/special-konosekai/ハートフル異世界ナゴヤめし異世界駅舎の喫茶店 Swind pon-marsh 神名ゆゆmampuku ファンタジー世界で美味しい日本食をつくって現地民を虜にするという何の変哲もない異世界食堂なんですが、異世界出島みたいな「のぶ」や「異世界食堂」と違って食材現地調達のダンジョン飯型のようです。ただ、海老も豚も米も果物も野菜もあるので比較的イージー。 作中、醤油や味噌がないことで頭を悩ませていますが(多分小麦がないせいかと)、大豆も塩もあって、パンケーキ焼いたりもしていたので頑張ればどうにかなりそうな気がするんですが、私はそのへん詳しくないので基準がよくわかりませんw 食材や調理の面で緩くて障害があまりない代わりに、ストーリーには少し力が入っている感じです。ちょっと切ない恋あり、ハートフルな家族物語ありなところは強みかも。恐竜がひしめくジュラ紀のジャングルを数千キロ踏破せよ!ブルー・ワールド 星野之宣名無し※ネタバレを含むクチコミです。 無茶苦茶うめえ〜地上の記憶 白山宣之hysysk「陽子のいる風景」「ちひろ」がたまらなく好き。静謐な作品でありながら、コマとコマの間の動きが気持ち良く脳内で補完され、音まで聴こえてきそうな臨場感がある。ザ インフレ漫画という扱いだが好き押忍!! 空手部 高橋幸慈マンガトリツカレ男大阪編はヤングジャンプ版「嗚呼!! 花の応援団」かなという感じだった。阪神戦争編あたりでバトル路線になり、同じようなパターンが続いていく。その際にいい感じでだんだん強さのインフレが始まる。 今思い出すと最終回周辺もちょっと「熱笑!! 花沢高校」っぽい気がしてきた。 全43巻もあるので長いかなと思ったが読み始めるとあっという間に読み終えてしまった。 謎が深まってきたのでネタバレ込みで雑談鳥葬のバベル 二宮志郎埔里※ネタバレを含むクチコミです。 魔美ちゃん!エスパー魔美 藤子・F・不二雄大トロエロいですよね。 出てくる人がみんな優しくて好きです。はたらく細菌!はたらく細胞 清水茜ゴルジ体スピンオフ作品連載開始か http://natalie.mu/comic/news/227237十種競技の存在はこれで知ったデカスロン 山田芳裕starstarstarstarstarマンガトリツカレ男100m/走幅跳/砲丸投/走高跳/400m/110mH/円盤投/棒高跳/やり投/1500mの競技の総合得点で勝負する。キング・オブ・アスリートと言われるだけあり、矛盾した能力を駆使して勝負になる。 個人的にお気に入りのキャラは年ソウルオリンピック十種競技の金メダリストクリスチャン・シェンクと度胸星にも登場した大統領「ダン・オブライエン」 登場人物の魂の込もったセリフと絵が最高。最終回はそんなに好きじゃない... 日本初の女性オリンピックメダリストの物語ライジングガール!~人見絹枝物語~ 比古地朔弥まさやん日本女子陸上のパイオニア、人見絹枝さんの評伝マンガ。女性がスポーツをすることが忌避されていた時代、多くの偏見や批判などの壁にぶつかって、苦悩するも、時代を切り開いていく様が描かれている。 脚気の描写があったように、医療も食事も現代に比べるべくもないものだっただろう。しかも世間の批判もある中でスポーツをし続ける根性、凄まじい。 とても短く太い物語。24歳という若さで亡くなってしまったけれど、後世に残された影響は計り知れない。 フィクションも多少交えられているようだけども、ほぼ史実に沿った内容とのこと。今一番面白いゴールデンカムイ 野田サトルSHアイヌ文化と歴史が交じり、ギャグも冴えてて面白い。<<572573574575576>>
押見修造の最新作。 男子中学生の主人公に対して過保護すぎる母親(美魔女)が、彼に強く関わってくる周囲の人物(いとこや同級生女子)を「私だけいればいい」とばかりに排除し、「自分だけを頼り必要とするかわいい私の息子」を病的に保とうとする。たとえ結果的にその行動が常軌を逸していても・・。 雑誌スペリオールで連載を追ってるんですが、ほぼ毎回毎話「ひぃぃぃいいっ・・!!」って言いながら読んでます。 これが、超楽しい。はー、好き。 もうほんとヤバおもろいんですが、人間による静かな恐怖の感情をこれでもかと煽ってくる迫力ある演出は押見先生、ここにきて明らかに次の次元に突き抜けてます。 ページめくるごとに不穏さが増していってゾックゾクします。 ジャンル的にはサイコホラーにでもなるんでしょうか。 いや、でもただの毒親っちゃ毒親なだけだし・・。 『血の轍』を読んだ印象だけで言うなら顔、そして影、からの顔、さらに影、極めつけの大ゴマ顔ドアップ、唇、くちびる!です。 そして読んでいるとなぜか母親の声が実際に聴こえてくるようなんです。 吐息がかかるくらい近く耳元でささやくような、呼吸音さえも聴こえるような少し低音も混じるくらいの、いいヘッドホンで映画観たときのような立体感ある声が。 なんなんでしょう、この生々しい不思議体験。 そして母親ですが、そこに居るのは母親でありながら一人の女なんですよ。 「女」をなぜか感じさせてしまうエロティシズムみたいなものがねっとり漂っているんです。 母親なのに!悔しい!! 『クレヨンしんちゃん』のみさえに母は感じてもエロさは感じたことないのに! 息子をどうしたいんだよちくしょう! まあでもよく聞きますよね、母にとって息子も一人の男だからそれを奪う何かに嫉妬してしまうみたいな話。 この話はきっとそれが振り切ってるだけなんです。 この漫画がいいのは、母親がただの化物に成り下がっていないところ。 なにか、そうしていなければ自分自身を保てないほどの何かがおそらく過去にあったんだろう、ということが随所に垣間見える悲しきモンスターなのです。 もしかしたら止めてくれる誰かを待っているかもしれませんし、それこそが救いになるのかもしれません。 まだ3巻。 今後どうなっていくのか、ひーひー言いながら生暖かい視線で見守っていきたいところです。