完結したマンガの感想・レビュー16034件<<567568569570571>>表現がめちゃくちゃ楽しい週刊少年ガール 中村ゆうひにわか漫画だからできる表現をフルに活用した作品。内容も読みやすいタイプの青春ものでたまにフェティッシュ。 不思議な漫画世界の日常が垣間見える。かわいらしく面白い作品遊び心とワクワクに満ちた作品Dr.STONE Boichi 稲垣理一郎にわか科学のワクワクをそのままサバイバル漫画に落とし込んだような漫画。ただのサバイバルでなく、千空と司の対立から生じる原始世界での科学vs暴力の構造は神話的なスケール感のある物語になっているのが、また面白い。 漫画表現の遊び心もあり、電球発明前の『思いつき』は松明で代用されていた。 とても奥深く、漫画だからこそできることをやっている作品走りきる、そして何処かに帰るガッデム 新谷かおる名無し※ネタバレを含むクチコミです。高井研一郎の自伝的作品上海ワンダーランド 高井研一郎 林律雄starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男1941年から1945年の期間を書いた高井研一郎の自伝的作品 高井研一郎の父親がやっていた上海租界での書店が作品の舞台のベースになっている。 最初はのどかだったが戦争が長引くにつれ徐々に生活が変わっていく部分が体験者ならではなのリアリティがあって面白い。 ハードボイルドな短編危険な飛行 林律雄 松森正starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男原作者の林律雄/劇画家の松森正の両方の大ファンなので即購入した。 条件の悪い飛行依頼をされた主人公を活躍を松森正のハードボイルドな劇画で書く短編。主人公のセリフが全てかっこいいぜ。 内容を簡単に書くとさいとうたかをの「キティホーカー」「俺は空輸屋」、新谷かおるの「アリス12」をよりハードボイルドにした感じと言えばわかりやすいと思う。 この漫画はすごいと聞いていたが...時男~愛は時空を超えて~ 国友やすゆき霧兵衛よかった点 ・戦国時代編は時代背景や状況などは暗いが、その暗さを全く感じさせない内容。定期的に歴史的発見ネタをねじ込んでくるあたりもよかった。 ・昭和編は全編通してむちゃくちゃだった。昭和のオリンピックを彷彿とさせるバトルを読んだ瞬間の脱力感は半端ない 総評 ・「時男~愛は時空を超えて~」はすげーぞと噂を聞いていたが今まで読んでいなかったのちょっと後悔するぐらいの名作だった。 1巻を試し読みして、まあいつもの感じかと思いながら2巻を試し読みしたら予想以上の面白さで全巻購入して一気に読んでしまった。 ハートフル日常系アルバイトまんがうたかたダイアログ 稲井カオルmampuku可愛いラブコメ少女漫画です。いかにも花ゆめ読者が好きそうな感じです。読むと可愛いけど個性的で一筋縄ではいかないワタシになれます。 とくに事件が起こるわけでもなく、ただただ面白おかしく日常が描かれています。なかなかに中毒性がありますね。 日常系のゆるふわ異文化交流きんいろモザイク 原悠衣Juno外国好きの主人公シノブと日本好きの外国人アリス。シノブに会うため日本語を猛勉強し日本に留学してきたアリス。日本好きが高じて日本人よりも日本人らしくなってしまったアリスとシノブの対照的な関係性が美麗なイラストとゆるふわギャグで彩られた素敵な作品。金髪少女の美しい絵に癒されます。旧時代的「時代劇」大幅アップデート仕掛暮らし 山田芳裕 池波正太郎mampuku「へうげもの」の山田芳裕先生による新作は「NEO時代劇」と銘打たれた暗殺サスペンス&アクション。 元締から依頼を請けて人を殺すところは「仕掛人 藤枝梅安」と同じですが、本作は元締が主人公となり何人か抱えている殺し屋が登場するオムニバス形式になっています。大ゴマなどを使った演出や、ストーリーのセンシティブな部分など、かなり現代的にブラッシュアップされた文字通り「NEO時代劇」になっています。 梅安と違って香具師の元締が「音羽」なのがモーニングっぽいwインスタの広告でみましただいすき!! ~ゆずの子育て日記~ 愛本みずほ大トロいい話ですね! ゆずちゃんです。 やっぱ面白い血界戦線 内藤泰弘む久々に読んで面白い!なんでこんなに面白いんだろう…としみじみ思ったりなんかして。 たまにこれキャラクターが喋ってるというより作者が独り言みたいに喋ってるセリフありませんか?そういうセリフの多い漫画好きなんですが! ちょっと元気がないときに暗い気分を晴らしてくれるそんな漫画ですよね期待していたのとは違う方向だった神様のジョーカー 楠みちはる 佐原ミズstarstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)何気なく手に取ってみたけど、いい設定だった。 ごく普通の男子大学生の主人公はある特殊な能力を持っていた。 それは、「願いを叶える力」。 ただし、代償は願いを叶えた人の身のまわりの大事なモノや人でバランスを取るかのような不幸が必ず起きるということ。 半信半疑だったその力に確信をもっていくような描写や、能力の分析・検証って面白いよねーといつも思う。 全3巻という短さの中で、その末路に至った人や、かつての関係者を描いていたのは良かったが、思っていたようなワクワクするような展開には転がっていかなかったので少し残念。 主人公にとってあまり大きい波風が立たずにある意味無事に終わってしまい、投げっぱなしのようなむず痒さが残る。 勝手な言い分だが、一度狂おしいほどの強烈な不幸を味わってほしかった。 この能力の肝は、死神?の意図かそうでないかに関わらず、能力を使わなきゃいけない状況・場面に追い込まれていったときに「願う」かどうか、願ってしまった上でどう対処するか、すべてを突き放し孤独に生きるのか、代償を支払わせるためだけの関係を割り切って作るのか、能力自体にどう抗い戦っていくのか、そのあたりをもう少し具体的に見たかった。 映画『ファイナルデスティネーション』的な方向でも面白そうだったけど、作者さんがやりたかった方向とは違うのかなー。 大事な人を守りたい、という部分が強かったから動かせなかったんだろうか。 大事な人を守りたいからこそ、願ってしまう姿を見たかった。 ハンターハンターのハンター試験でも出たドキドキ二択クイズのような、母を取るか、恋人を取るかのような命題がほしかったなー。 運命と諦めないで泥臭く抗うような、そんな漫画を読みたい。映画や小説のような圧倒的なストーリー密度春風のスネグラチカ 沙村広明mampuku 1930年代ソヴィエト、スターリンの大粛清の時代が舞台です。実在の有名人がガシガシ出てくる上に戦争映画などで聞いたことのあるソ連用語でいっぱいです。物語は沙村節全開で面白いのですが、登場人物が多くて名前も長いし覚えるのが大変ですw(ちなみにグロは少ないです) シシェノークとビエールカの正体が明らかになっていく過程は、出来の良いミステリーのように緊張と興奮できるものがありました。あるいは映画ですね。一本の映画を観ているようでした。一巻完結とはいえ伏線の回収も見事でした。徹頭徹尾ミステリアスな人物ではありましたが、ビエールカはもしかしたら沙村作品で一番魅力的なヒロインかもしれません。 背景やべぇ甘木唯子のツノと愛 久野遥子かしこほぼすべてのコマに背景が描いてあります。 そういうのって自分の記憶がしっかりあるからリアリティを持って描けると思うんです。 小学校生活とか他人の家とか、日々さまざまなことに意識を向けて観察してそれを作品に活かしてる。 だからファンタジー要素があっても浮つきがないので読みやすかったです。 もちろん絵も超上手いし、どの話も最初から最後まで面白かった。才能やべぇ。いいひとのいいまんが休日ジャンクション 真造圭伍starstarstarstar_borderstar_borderかしこ真造圭伍さんの単行本です。 初めて作品を読みましたが、作者の真造さんはいいひとだなと感じました。 家族、友人、恋人、子供、猫、趣味、その物語たちのモチーフになったそれぞれに対して愛がいっぱいあるひとなんだと思う。 いいひと、と言われたらそんな単純じゃないと怒るひともいるかもしれない。 結構ハラハラする局面はあるんだけど、読んだ後どれも嫌な気持ちにさせないってすごいという私の尊敬の表れです。 表紙のプールの絵みたいにいろんなひとが出てきて楽しい。面白いのが読めればそれでいい狭い世界のアイデンティティー 押切蓮介starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男今の漫画業界を書いた漫画なのかな。途中で出て来た編集王を見るたびに違う編集王を思い出す 俺は紙媒体だろうがWeb媒体でどっちで良いけど面白いのが読めれば良い派閥かな こういう世界観か~夕方までに帰るよ 宮崎夏次系やむちゃこちらの作者さんの漫画を初めて読みました。 あらすじを読んだら「ひきこもり」「カルト」「99%の絶望」とかって興味深いワードが並んでいて、闇深いのって面白いよね~という軽い気持ちでいたんです。 読んでびっくり…思ってたのと違う… どう表現したらいいのか 楽しませようとする話では一切ない!という感じ?すごく独特な流れで、向こうの世界からの視点なのかもしれないと思いました。個人的には話が面白いとは思わないんだけど、くせになる気持ちがわかるなぁと。他の作品も読んでみたいです。 背徳的SM被調教漫画罪と快 染谷ユウmampuku 真面目な顔の裏でストレス解消に盗撮を……ってあらすじのところに大体書いてありますね。変態S女に弱みを握られてM調教される話です。 主人公の少年のモノローグなどで細かく心理描写がされていて、これがなかなか新鮮で興味深いです。背徳感とストックホルムシンドロームと吊り橋効果が混ざり合ったようなドロドロとした気分です。自分にはMっ気がないと思ってる人にこそ読んでみてほしいマンガかもしれません。(かくいう私もそういう趣味はないのですが、そういう人をその気にさせてこその「調教」「開発」ってやつですもんね。) 特定の趣味の人にとって見たいものを見せるというだけでなく、新しい世界を垣間見せてくれる作品というのはもはや性的なだけでなく文学的な価値があるように思います。海辺のカフカを読んで見たことのない瀬戸内海を、王とサーカスを読んで行ったことのないカトマンズを頭の中で疑似体験するのと同じです。どっかで見たことのあるゲームの世界に転生するよりずっとドキドキできます。奥手なメガネ男子がかわいい漫画日々蝶々 森下suumampuku表紙の印象どおりふわっと淡い感じの少女漫画ですね。 ヒーローの眼鏡男子、女子とうまくはなせなくて「ッス」口調なのが可愛いです。そんな彼が、少女漫画では珍しくない男勝りな女の子ではなく、逆に珍しいんじゃないかと思うくらい可愛さ全振りのか弱い女の子というのが興味深いですね。まぁそのこそじれったくてもどかしいのが良いってことなんでしょうけど、個人的にはライバルの小春ちゃんのほうが好みです。 心のデトックス!!尊みしかない!!いや、尊み上等!!ひだまりが聴こえる 文乃ゆきsun spot cat7月のある日、何気な~く、手にした一冊でした。 緑色の木漏れ日の美しい美しい風景に2人の美青年。 なんだか夏の熱さや日常につかれ江いたのですが、読み終わったあと、避暑地にいるような、心がほんわか、ほんのりするような、そしてキュン♡っとするような・・・。 調べてみるとこの作者、文乃ゆき先生デビュー作らしい!! 絵もキレイ、ストーリーも”聴覚障害”と”淡いBL”という、ちょっと自分とはかけはなれた設定なのに、”ドはまり”して続編も読みました!! 一言で言うと「読んだらピュアになる本」!!バジーノイズ 斬新!実写化されるかも?!面白い!バジーノイズ むつき潤名無し今までにない恋愛のようで、昔から今も変わらずある恋愛のような。noiseがどんな化学反応を起こすのか楽しみです!魔法×ミステリーの異色作折れた竜骨 米澤穂信 佐藤夕子mampuku 12世紀のイングランドを舞台にした「魔法や呪いの存在する世界でのミステリ」という大変意欲的な作品です。作者は「古典部シリーズ」「満願」「王とサーカス」の人気ミステリー作家・米澤穂信。 超常的な力の働く世界で推理によって論理的に犯人を導くことはできるものかと初めは疑いましたが、ふたを開けてみればその美しい論理展開、美しくも切ないラスト、そしてなにより美しい文章にただただ感動させられていました。推理をする上で足場となるべき我々のよく知る物理法則が働くこの世界とは異なる、魔術が発動し、作用する、ローファンタジー世界のルール。このルールを読者に信じ込ませる圧倒的説得力は見事でした。 原作小説の話はこれくらいにして肝心の漫画ですが、背景や服装の細部にいたるまでかなり凝っていて、一つの漫画作品としては満足度の高いクオリティに見えます。ただ、少女漫画風の美麗で(上手い形容詞がみつかりませんが)クリアーな絵が、小説を読んで想像していた不衛生で武骨な中世世界とは少しイメージとは違っていました。例えばヴィンランド・サガやベルセルクのような……まぁでもこの絵はこの絵で素晴らしいので言うだけ野暮ってもんですかね。 持ち前の小動物的可愛さと秋田弁で高スペ年上イケメンを攻略せよあつもりくんのお嫁さん(←未定) タアモmampuku「たいようのいえ」のタアモ先生最新作。秋田弁女子と東京イケメン。この「あつもりくん」は一見感じ悪いオレ様ですが頭脳明晰で家柄もよくおまけにめっちゃ紳士! 「俺と駆け落ちする度胸はあるか?」 こんなこと第一話から言えるか普通ーーーー!!ww 田舎女子のほうは小動物みたいでめんこいです。デザートらしくて親しみやすい主人公です。カワイイだけじゃなく積極的でポジティブで推進力がある、応援したくなるヒロインですね。 会話やコマ割りなども軽妙かつポップで飽きさせません。少女漫画といえばトーンで画面がキラキラってイメージありますが、センスが良い人がやるとこういう風になるのかって感じ。眺めるだけで心躍ります。短いながらも濃密イアラ 楳図かずおhysysk史実とファンタジーを絡ませながら時間と場所を変えて続いていく話(『火の鳥』とか)がまず好み。色んな人間の死生観や思惑が真理を解明する障害になっていて、さらにその不利益を被る人が沢山出てくるので落ち込む。爽やかな気分になる話ではないけど、生きていく上で起こる絶望や希望が神話的に描かれていると思う。 収録されている短編の『指』も素晴らしい。まず「18歳になるまで(確かに使っていたのに)自分の指を指だと認識しなかった」という描写に驚かされる。自分の身体も歯が生えたり毛が生えたりお腹がちょっと出てきたり、相当に変化してきているが、こんなこと考えたことなかった。<<567568569570571>>
漫画だからできる表現をフルに活用した作品。内容も読みやすいタイプの青春ものでたまにフェティッシュ。 不思議な漫画世界の日常が垣間見える。かわいらしく面白い作品