完結したマンガの感想・レビュー16034件<<558559560561562>>ぴくぴく仙太郎より好きだったきこちゃんすまいる 布浦翼かしこ当時アニメにもなってたから知ってる人も意外に多いはず。 美男美女のパパとママから産まれた目つきの悪い市松人形のようなきこちゃん(隔世遺伝です)は、こう見えてスーパー園児である。無口なので会話はすべてジェスチャー、六法全書を読んだりC言語を学んだり、兄弟が欲しいでしょ?と言う両親の夜の営みに態度で反抗したりする(無口だから)。しっかり者なのでツッコミ役が多いんだけど、たまにやるボケが大きいのがご愛嬌。散歩から帰って朝食を作り始めたけど自宅じゃなくて知らない人の家だった!とかね。周りの大人からは変わり者扱いされるけど、悪口は右から左に流すから心はいつでもステンレスのようにピッカピカ。きこちゃんのクールさと淡々としたコマ割りで魅せるギャグが今も変わらず好き。本格サスペンスとは未知次元 菅原そうたhysysk実写から起こされたような絵とCGで作ったような建築物やクリーチャーが独特の質感。いろんなSFっぽい要素を詰め込んでいて、とにかく勢いがある。『みんなのトニオちゃん』収録の「アルバイト(BUTTON)」通称「5億年ボタン」みたいな振り切りが欲しかった。セッセッちゃん 大島智子hysysk大島さんと言えば、絶妙にセンスのいいモチーフと言葉を選んでTumblrにGIFアニメーションをアップしているアーティストという認識だった。自分とは違うし周りにはいないけど、どこかには存在しているらしい、そんな人達の生活を覗き見ているような感覚。なのでマンガもその延長というか、退屈そうなカップルがだらだら駄目な日々を過ごす中でちょっとドキッとさせられる表現が出てくる、みたいなものを想像していたが、全然違った。ある時代の東京の、あの空気をこんな風に描けるのは本当にすごい。これがCanCamのウェブ上で連載されてて好評だったということも、自分の認識を色々と改める必要性を感じさせてくれた。。たかが家、されど家双亡亭壊すべし 藤田和日郎たく家を壊すという話なのだが、異星人やら超能力者が戦うアクションもので、メンバーの友情が育まれるという話でもあり、続きが読みたくなる続編が待ち遠しい。 このマンガがすごい!2019 オンナ編第8位マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~ 町田粥mampuku職場の上司と、世を忍びながらオタ活する話。隠れオタあるあるや古参オタの悲哀ネタが満載です。多くのオタ活漫画と違って生産ではなく消費活動のみにスポットが当てられていることと、イベント体験の描写などは極力省いてオタク同士のジャンル談義を中心に描いているところが独特です。 「ヒロイン」に対応する男性キャラの呼びかた談義の話もわかりみが深いです。「ヒーロー」ってなんか違いますよね。アメコミや特撮がまず浮かんでしまいます。 あと「オタしぐさ」これもわかりみが深いです。オタクって見た目よりも仕草でわかりますよね。 個人的には、隠れオタク女子の擬態スキルが興味深くなかなか面白かったですw 持論ですが、男オタクはもう少し擬態することを覚えてもいいのかなと思います。仕事柄、女の子のオタクが集まるイベントに度々行くのですが、程度の差はあれみんな小ぎれいで、まるでオシャレして推しに逢いに行くかのような気合を感じます(1巻でも少しそういうエピソードが)男オタは少し見習ったほうが良いです。腰かけOLを働かせる、たったひとつの冴えたやり方定時なので帰ります 市原ゆうき名無しまったくやる気のない腰かけOLが、アグレッシブな若手イケメン営業マンのサポートに抜擢されて、少しずつ人生への情熱を取り戻していく話。 やる気のないコネ入社ヒロインの態度が、デフォルメされているとはいえ腹立たしいことこの上ない。 それに比べてヒーローは、暑苦しいけどいいやつ。 (しかしサラリーマンが定時で帰ることに対しては、むしろ肯定的に描いた方が、社会のためにはなるような気がする……)深いうなずきしか生まれない、ぜひ男性にも読んでもらいたい一冊深夜のダメ恋図鑑 尾崎衣良ひろりんぬわりと女性の本音を描いている気がする。 家事とかなんもできない(というかする気がない)やつっているよな… 理想的なカップルの同居生活きっと愛してしまうんだ。 一井かずみ名無しクールに見えて実は不器用なヒロインが、優しい彼氏と暮らすことで恋の傷を癒していくという優しいストーリー。 2人のキャラに嫌味がなく、同居中の気遣いもナチュラルで、素直にうらやましいと思えてしまう。 職場に生々しい恋愛メンタルを持ち込まないように努力しているあたりも、いわゆるオフィスラブ物とは違って好感が持てる。男友達のようでも、女の子。メビウスハート ―ディアティア外伝― かずまこを甘楽女性特有の面倒くささが嫌いな主人公がクラスの美人、諏訪さんが男友達のようにつるめることを知り、好感を持つ。 アホ話に、水の掛け合い、どれも気を遣わずに楽しめるが、諏訪さんの身体は実際、女の子で、、、という話。自分は男だから「これくらいは大丈夫」ということも一緒にいる彼女は体調を崩すものとなる。そうした男女の違いを教えてくれる漫画になりそう。感情の機微の描き方もさすがはかずまこを。今後が楽しみな作品読むと体が熱くなってきて上着を脱いでしまう漫画BLUE GIANT 石塚真一starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)読むたびに体温が上がる!! 必死に、とにかく必死に世界No.1ジャズプレイヤーを目指す自分を信じてアルトサックスを吹いて吹いて吹きまくる! ある日友達に誘われて見に行ったジャズライブでジャズにどハマりし、自分もプロのジャズミュージシャン目指してアルトサックスを始める高校生の宮本大。 夏も冬もどんな日だって必死に、とにかく必死に世界No.1ジャズプレイヤーを目指す自分を信じてアルトサックスを吹いて吹いて吹きまくる! いま世の中で一番アツいマンガといっても過言じゃない! そのアツさで読むだけで体温が2度は上がるのに、面白さにゾクゾクして鳥肌は立ちっぱなしの体の大矛盾! 静かでアツく、そして織り成す人間ドラマの前にただ涙するだけなのです! ライブシーンなんて圧巻で、その凄まじさに不思議と耳の奥と皮膚がビリビリする! 初ライブで文句言ってきた酔っぱらいオヤジに、練習しまくって力を付けて再び演奏を聞かせて「ギャフン」と言わせ上京を決めるシーンの良さったらもう! 読むと、「頑張ろう、まだまだ自分にはやれることがある!」と思わせてくれる素晴らしいマンガ!! このマンガがすごい2019オンナ編 第10位君は春に目を醒ます 縞あさとmampuku憧れの7歳年上のお兄さんが7年間のコールドスリープから目覚め、高校の同級生になっちゃった話です。「凪のあすから」だこれ!!あれはなかなかに切なくて胸に来る話でしたがこれはどちらかというと胸にキュンとくるやつです。 元々が高校生とは思えないほど大人びた青年だったので、7年経って同級生になってもやはり周りよりずっと大人な千遥くん。せっかく憧れの人と同い年になったのに相変わらず子ども扱いされてしまい気持ちがすれ違う、この「もどかしさ」がこの作品の売りなんだと思うんですけど、冷静になって読んでみると千遥くんマジで何考えてるのかさっぱりわからないですねww弥太郎のほうが人間らしくて気になってしまいます。千遥くんは宇宙人みたい。絃ちゃんも難儀な相手に惚れてしまったものである……昭和生まれには懐かしい、都市伝説をモチーフとしたギャグ怪談イズデッド 飯島しんごうmampuku小学校の「学校の七不思議」とよばれるような怪談をモチーフとしたギャグ漫画。少年漫画や児童漫画で扱われそうなテーマだが、アフタヌーンでやるだけあって内容は結構黒い。 「噂が流行らなくなってしまうと存在が消えてしまうという」というのは怪異モノとしてはよくある設定。しかし、ポイント制(集計方法不明)でランキングを発表しホワイトボードを使って会議室でテコ入れを画策する「人体模型」や「花子さん」という面白すぎる絵面や、1話目にして保護者からのクレームで二宮金次郎像(これもお化け)が撤去される脱力感がありすぎる展開は独特な感じ。 ただ自分がこれは良い漫画だと確信したのは、表紙や裏表紙に描かれた、これぞ10年代半ばって感じの花子さんのキャラデザインです。この頃流行った光沢のある塗りが好き。赤ちゃんのいる家庭で読みたい愛情ご飯漫画宝ちゃん、あ~ん! ウラモトユウコにわか家族が一体となって、赤ちゃんの面倒を見ているという空気感がとても良い。ほのぼのと皆で仲良く暮らしているのが伝わる描かれ方をしている。 なにより素晴らしいのが作中に出てくる赤ちゃんのためのレシピが最終ページに載っていること。監修も完璧でイタリア料理の火付け役にして「ま・ごはん 0歳児からの愛情レシピ」の著者、片岡護。レシピは赤ちゃんがいないのによくよく眺めてしまうくらいしっかりしている。 赤ん坊のいる知り合いがいたら、教えてあげたい。そんな温っかい漫画だ。 高校生の繊細な感情を撫でるような作品前略、前進の君 鳥飼茜starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)しん、と空気が冷えた部屋で隣近所が寝静まった真夜中に読みたいなと思った。 もしくは早朝の誰もいない公園のベンチ。 この漫画には、十代の純粋で無邪気で困惑していて憧れて焦って嫉妬して絶望するような息苦しさの中でもがく美しさがあった。 誰かに無遠慮に無関係に傷つけられても本来文脈の無いそこで悲しむことはないんだけど、そんなこと言われたところで意味は分かっても飲み込むのは大概難しい。 同調圧力は、自分が最も毛嫌いしていることの一つで、どこかのだれかが「普通」を免罪符にお前はどうなんだと脅してくる。 「普通」であることは何も偉いことではないし、安心することでもないが、何か縋りつける指標でもないと安心できないというのも分からないでもない。 自由を生きるのは恐ろしいものだ。 制服を脱ぎ捨て自分を生き始める前、既製服に包まれ親や学校に守られている間、大多数が現状と自分の未来に不安を抱き「普通」を求める。 人によっては、その後もずっとだ。 高校の頃、自分が何を考えていたのか少し思い出せた気がする。 いまの高校生が読んだら、具体的にこれと言葉にできなかった不安や焦燥、哀しみを自覚できるのかもしれない。留美子はやっぱ違う人魚シリーズ 高橋留美子名無し人魚っていいですよね。神秘的で妖艶で。漫画にはぴったりのキャラクターだと常々思っているのですが、留美子先生の描く人魚ってあんまり神聖な感じがないというか、良い意味で親近感のあるタイプなんです。そのせいか、人魚の村自体少しリアリティがあったりして、ワクワクしながら読むことができました。 「なりそこない」って怖いです。全漫画の中で一番ラストが最高な漫画うしおととら 藤田和日郎フルカワ主人公うしおの熱さととらのカッコ良さ、そしてすべてが伏線になり終盤に向かっての完璧なストーリー展開など何度読んでも最高としか言えない大好きな漫画です。 見ての通り主人公がかわいくてふたりで恋をする理由 ひろちひろたか※ネタバレを含むクチコミです。贋作での騙し方モナリザマニア ヨシカゲstarstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)※ネタバレを含むクチコミです。火の作家、高浜寛イエローバックス 高浜寛影絵が趣味夜、わたしは住宅ひしめく町の、とあるアパートの一室に居て、部屋の電気をパチッと落とす。部屋はまっくら闇になる。それから蝋燭に火を灯してみる。周囲がぽわーんと仄かにあかるくなる。火の種は微かに揺れて、それに合わせるように周囲のあかるみも微かに揺れている。 高浜寛のマンガは、そんな揺れうごく火の種から、さながら幻影のように浮かび上がってくるかのようである。 わたしたちは日頃、何の疑問も持たずに、白い紙に黒い線で描かれたマンガなるものを読んでいるが、まず光の問題というものがある。目は、眼球というものは、光を通してでなければ対象をみることができないのだ。あるいは心の目にも似たようなことがいえるかもしれない、まず観照という光があり、それに照らされてはじめてイメージが浮かび上がる、照らされなければそこには闇が蠢いているばかりである。しかし、この闇というものからしてすでに光の生産物ではないか。光があればこそ、そこには闇があるということがみえる。光の前では、闇すらもそこらじゅうの対象と何ら変わりなく照らされるものでしかない。そうであれば、実は、光と闇は二項対立ではないのではないか。光と闇があるのではなく、まず、光がある。闇はその光により照らされてはじめて見られるものとなる。では、その光はどう見ればいいだろう、その光を照らす光はないのである。つまり光それ自体はどうしても見えない。光に照らされた対象をみることで、間接的に光を感ずるほかないのである。 マンガとは、ひとつにイメージの具現化である。イメージそれ自体と、描かれて具現化されたものとは当然異なってきてしまう。もっといえば、描かれたものと、読まれてイメージされたもの、これも当然異なるものになる。しかし、イメージしたものをありのままの姿で具現化したいというのが作家の本心ではないだろうか。そして高浜寛の場合は、その具現化したいイメージそれ自体に、まずイメージが光によって照らされて結ばれるまでの過程が含まれていたのではないか。高浜寛のあの特異性、黒い頁からコマが浮かび上がってくるかのようなマンガの描き方、なぜ高浜寛がほかに類を見ないこのような描き方をしているのかは、ひとえにまず光があるという問題から来ているのではないか。 本物のファンタジーコスモス楽園記 ますむらひろしhysysk※ネタバレを含むクチコミです。「パリピ」たのしい人たち全然怖くないヨアフターアワーズ 西尾雄太mampukuラップ漫画は流行ってますが、DJやパリピ漫画は意外と珍しいんじゃないでしょうか。しかも百合。 主人公のエミは初心者ながらVJとして夜の世界にのめり込んでいきますが、DJやVJとしての面白さを追求していく漫画というよりは、クラブを取り巻くいろんな人々と出会い交流しながらイベント開催をめざし奮闘する話になっています。遅れてきた青春って感じ。しかも百合。 ただの百合じゃないです。年の差ラヴです。とくに2巻のセックスシーンが尊すぎて爆発しました。絵が良いのは表紙見れば一目瞭然なので言うまでもありませんが、セリフもセンス抜群で最高です。面白い僕はラブソングが歌えない 高井唯人名無し1話に1つ以上かならず見せ場を持ってきて 展開を出し惜しみしない 良い漫画 復讐劇ってほんと好き善悪の屑 渡邊ダイスケやむちゃ外道の歌の続きです。 裁かれて当然の悪人が復讐代行によって苦しむのを見るのは、すっきりした気分になるのでおすすめ。 初めて読んだ時は、読む側も痛みを伴うような描写にひぃ~ってなりましたが、、慣れとはこわいものですね。 新井浩文さんがカモ役で実写映画化するそうなので楽しみです。 R指定な気もするけど…こういう内容こそ子供に見せたら犯罪抑止になるような気もする。バレー漫画の最高傑作!ハイキュー!! 古舘春一ヤウチ身長の低い主人公日向翔陽が高校バレー部で仲間たちと共に成り上がっていく熱血バレー漫画<<558559560561562>>
当時アニメにもなってたから知ってる人も意外に多いはず。 美男美女のパパとママから産まれた目つきの悪い市松人形のようなきこちゃん(隔世遺伝です)は、こう見えてスーパー園児である。無口なので会話はすべてジェスチャー、六法全書を読んだりC言語を学んだり、兄弟が欲しいでしょ?と言う両親の夜の営みに態度で反抗したりする(無口だから)。しっかり者なのでツッコミ役が多いんだけど、たまにやるボケが大きいのがご愛嬌。散歩から帰って朝食を作り始めたけど自宅じゃなくて知らない人の家だった!とかね。周りの大人からは変わり者扱いされるけど、悪口は右から左に流すから心はいつでもステンレスのようにピッカピカ。きこちゃんのクールさと淡々としたコマ割りで魅せるギャグが今も変わらず好き。