完結したマンガの感想・レビュー16097件<<244245246247248>>結婚したい娘VS反対する父渡る世間はオヤジばかり 伊藤理佐starstarstarstar_borderstar_borderかしこここ最近伊藤理佐先生の過去作が復刊したり電子書籍化が増えたりして嬉しいな〜!来年は「おいピータン!!」もドラマ化するし確実に波が来てますね!! 「渡る世間はオヤジばかり」は大学卒業したらすぐ結婚したい娘とそれに反対する父親の攻防戦を描いた話なんですが、「娘さんを僕にください!」「どこの馬の骨か分からんお前のようなやつに大事な娘はやれーん!」みたいな骨肉の争いではなく、ごくごく普通の家庭の父娘のやり取りでほのぼのするし笑えます。 私は「おいピータン!!」の中でも歴代の彼女に冷やし中華を作らせる男の話が好きなんですが、「渡る世間はオヤジばかり」の結婚の挨拶に来た彼氏がカタツムリを見つけて家族に認められる話も同じくらい好きでした。三角関係は、"三角のまま"でもいい? #完結応援合格のための! やさしい三角関係入門 缶乃nyae※ネタバレを含むクチコミです。新時代の悪魔と天使の物語 #1巻応援アルバの少年と地獄の女王 森永ミキANAGUMA人は死後、煉獄での裁判ののち天使が管理する天国と悪魔が仕切る地獄に送られて暮らすという設定を令和にアップデートするとこうなるのか!!という嬉しい驚きがありました。 家族とともに何者かに惨殺された少年ダンテが自身に秘められた謎と事件の真相を求め、地獄の悪魔ヴィーナスとともに復讐に動き出す…という筋書き自体はシンプルですが、とにかく次々登場するキャラクターたちが魅力的。地獄や天国のビジュアルとダンテの秘密をめぐる人物の動き、どちらも海外ドラマっぽいリッチさがあって引き込まれます。 今っぽさと懐かしさが両方感じられる軽妙なやり取りのおかげで気分が重くなりすぎずに読めるのも嬉しいです。絵も抜群にうまくて人物の表情で魅せるレイアウトがツボでした(特に1話!) ダンテを取り巻く陰謀の規模の大きさが匂わされるまでが1巻。ここで読むのやめられる人がいたらすごいなと思う区切りでした。 ダークファンタジー好きな方は要チェックの作品だと思います!そにし先生作品では珍しい人型のギャグ漫画トロピカル侍 そにしけんじstarstarstarstarstarひさぴよねこ漫画(たまにシーフード漫画)で有名なそにしけんじ先生の人型ギャグ漫画。剣豪・宮本武蔵や佐々木小次郎が南国暮らしを満喫する日常ギャグで、ねこねこ日本史などの猫マンガから入った読者からすると違和感があった作品でした。あまり細かいことは気にせずにゆるい気持ちで読むと楽しめます。 懐かしい昭和の匂いがする漫画梅さんと小梅さん ホンマジュンコstarstarstarstarstarひさぴよ昭和50年代の秋田県を舞台にした、おばあちゃんの梅さんと、孫の小梅ちゃんの何気ない日常を描いた心温まる作品。Instagramに投稿されていたマンガということで、普通の漫画とはいろいろな点で形式が異なりますが、それが他の漫画にない独特のほっこり感を生み出しています。おばあちゃんに可愛がってもらった思い出があまりない自分にとってはまるでファンタジーのような世界ですが、読んでいて不思議と小さい頃の思い出が甦ってくる作品です。ピュアだからこそ心を抉る恋愛漫画隣にりんごが届きました にたもと野愛高校生の春好くんが、お隣に引っ越してきた警察官のりんごさんに恋をするピュアなBL漫画です。 ベランダで壁一枚隔ててお話して、だんだん距離が縮まって、やがて想いが通じ合って……なんて都合の良い展開にはなりません。 年齢差もあって、名前と職業以外はよく知らない。しかも男性同士。距離が縮まっても最後の壁一枚を壊すことができないのです。 りんごさんへの気持ちは膨らむけれど、春好くんには安藤くんという恋人がいる。家族や友達にも相談できない。告白したとて受け入れてもらえるかもわからない。 恋とはなんて難しく、煩わしいものなのか。 自らの恋を貫くと決めた春好くんの真っ直ぐさに心を抉られます。 傷つけても傷ついても前を向いて生きるしかないんですよね。BLがつないだ縁が、人々の人生を変えていくメタモルフォーゼの縁側 鶴谷香央理libro※ネタバレを含むクチコミです。 松本大洋ここにきての最高傑作!?東京ヒゴロ 松本大洋TKD@マンガの虫『鉄コン筋クリート』やスポーツ漫画の大傑作『ピンポン』を送り出した 漫画界の生きるレジェンド松本大洋待望の最新作 物語は主人公塩沢が30年務めた出版社を退職し漫画編集者として引退したところから始まり、彼が辞めたことで起こる周りの担当作家や編集者達の変化を丁寧に描写していきます。 私が個人的に松本大洋作品前作で通底して素晴らしいと思う点は『人間の暗い部分弱い部分を逃げずに描写するところ』で、例えば大傑作『ピンポン』でも類稀な才能を持ちながら高い壁にぶつかり一度は卓球から逃げ出してしまうペコという場面で自尊心が打ち砕かれた人間の脆さをしっかりと描写しています。 もちろん今作でもそう言った要素が見事に描かれており 例えば、一度は大ヒットを生み出しながらも長い漫画家生活の中で情熱が擦り切れてしまったベテラン作家長作が様々な葛藤を抱えながらもう一度奮起して漫画に向き合う姿が情感たっぷりに描写されており、 私個人としては「もしかしたらそう言った描写に関してはこれまでの作品の中でも一番なんじゃ?」と思っています。 というのも、今作は漫画に関わる人々というおそらく松本先生から見て最も身近なところに生きる人々を書いているので、人間描写がこれまで以上に切実感とリアルさを持っているのではないかと思います。 ここからは読んだ人向けですが、長作が爆音で包まれるパチンコ屋の中で涙を流すシーンには思わずこちらも涙を流してしまいました。刑事漫画に「まだこの手があったか」と思わされました 東京サラダボウル ー国際捜査事件簿ー 黒丸libro数々の名作を生んできた刑事漫画というジャンル。その深く広いジャンルの中で「この手があったか」と思わされたのが国際事件の捜査を手掛ける刑事×警察通訳という組み合わせ。しかも解決するのは東京というサラダボウル化している都市で起こる外国籍の人が絡む事件ーーということで面白くないわけがありません。まだ男性社会の中の女性刑事、同性愛者と解決側をマイノリティにしていることもまだ何かありそうな気がして先が楽しみです。#1巻応援 サラダボウル化した都市といえばニューヨークが有名ですが、いろいろな数字を見たり生活を振り返ったりすると東京も徐々にサラダボウルになっています。具材のひとつとして、わたしたちはどう振る舞うべきかも考えさせられます。人気ミュージカルが漫画に!漫画 ミュージカル『刀剣乱舞』阿津賀志山異聞 山崎京 戯曲 ミュージカル『刀剣乱舞』 〜阿津賀志山異聞〜(脚本:御笠ノ忠次) ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会 「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMM GAMES/Nitroplus)libroゲームから派生した人気ミュージカル「刀剣乱舞」がとうとう漫画に!これまでアンソロジーや映画のコミカライズはありましたが、正直「お待ちしていました」としかいえません。刀剣乱舞の舞台はキャラクターの魅力はもちろん、その脚本と演出の魅力が長くファンをひき付けています。その脚本を気軽に楽しめるチャンス。まだ刀剣乱舞の世界を知らない人も、舞台の世界を復習したい人も読みましょう! コロナへの怒りを原動力にGOAT HEAD 安堂維子里ナベテツコロナという文字を目にしない日は恐らくないのではないかと思いますが、パンデミックが世界を覆うという百年に一度の出来事を迎え、我々の日常も変わってしまいました。 クリエイターの作品にもその影響は避けられないと思いますが、このタイトルは作者の安堂先生の思いが率直に込められているのではないかと思います。 コロナに対する憤りは、言挙げする必要も無いことと思います。愛する人が命を落としても、遺体と対面することが叶わない恐ろしい病。コロナをぶっ飛ばしたい、という思いは、誰にでもあるものだと思いますし、その思いを託している作品として、広く読まれて欲しいと願っています。 コロナ禍において作品を描く、その描き方はクリエイターにとっても千差万別だと思います。ビターなテイストを持ち込んで描く方もいるかと思いますし、憂鬱な日常を快刀乱麻を断つような描き方もあるかと思います。 文字通り、ウィルスをぶん殴るというアイディアでもってアクション活劇を描く、その辺りに安堂先生のユーモアの素晴らしさを感じますし、この憂鬱な日常を生きていく糧として、コロナが終息するその先まで、作品が続いて欲しいと願っています。予測不能の人生。美咲ヶ丘ite 戸田誠二Pom 美咲ヶ丘駅に住む人達の人生を1話完結で。 どんな話かなとおもいきや、意外にじんわりと心に響く作品。 話ごとに内容も濃く、読み応えがありました。 忘れかけてる感情を引き出してくれたような、そんなお話の数々でした。 (でも、最初の話はある意味中々衝撃的)"ありのまま"を受け入れる共同生活…というだけではない #1巻応援人質たちのシェアハウス 有咲めいかsogor25この作品は強迫性障害やPTSDなど社会の中で生きづらさを抱える人たちが暮らすシェアハウス「エンカウンター」が舞台の作品です。 登場人物は皆「普通にできない苦しみ」を抱えていて、このシェアハウスはその苦しみを解消するためではなくその人のありのままを受け入れる場所だとシェアハウスの大家である鬼頭史樹は言います。 この作品はそんなシェアハウスの入居者たちが共同生活の中で他の入居者たちの、そして自分自身のことを受け入れていく様子が描かれていくのですが、 では、なぜこの作品のタイトルは『"人質"たちのシェアハウス』なんでしょう…? その答えが気になる方は是非単行本1巻を最後まで読んでみてください。 1巻まで読了 2人が種族を越えて"家族"になる物語 #1巻応援ぼくのアデリア 伊藤京介sogor25自身が人狼であることを隠しながら人間社会の中で暮らしていたヨエルという少年。 ある日彼の棲む村は人狼を狩る吸血鬼たちに襲われ、ヨエルはたった1人逃げ延びます。 そんな彼を助けたのがアデリアという女性。 人狼だと知りながら優しくしてくれるアデリアを慕っていくヨエルでしたが、ある出来事をきっかけに彼女もまた吸血鬼であると知ることになります。 この作品はそんな2人が種族の差、境遇の差を超えて"家族"になっていく物語です。 もちろん障壁はたくさんあるんですが、不器用ながら少しずつ"家族"に近づいていく2人の様子に心温まる作品です。風変わりな高校生達のヘンテコ日常漫画ディベーティアン 下吉田本郷かしこディベート部の漫画ですが脳みそを使わなくても読めます。小難しさは全くありません。風変わりな高校生達のヘンテコ日常漫画です!本当はイケメンなのにディベートに特化する為に見た目を気持ち悪くしているなど、愛すべき変わり者がたくさん登場します。そこに熱い友情が生まれたり、淡い恋心が芽生えたり、ディベート以外も大いに盛り上がります。私は「アキンボー」を読んで下吉田本郷先生のファンになりました。それから過去作を読みあさってますが新作も熱望してます!お願いだから描いてくれ〜!読みやすいが。第9砂漠 出口景名無し絵、設定、随所にHUNTER×HUNTERを彷彿とさせられる。父親の声の録音のとこあたりとかもう、、、。そもそも"狩人"てまんまやん。パクリすぎ。 綺麗な作画と夏のノスタルジートムソーヤ 高橋しんたべみ作者が描く少年たちのピュアであどけない表情とひと夏のノスタルジーの相性がいい。作画も綺麗。 期待しすぎたところがあるので、ちょっと読みづらかった。 リアリティのある作風ではないけど、児童文学原作らしい、夢のある雰囲気を描くのが上手だと思った。 最後にタロの心情が明かされる展開がよかった。 友情に焦点をあてたという感じの、年の差を意識しすぎないおねショタもいいな〜と思った。結局面白いから読んじゃうクイズ!正義の選択 杉野アキユキ野愛新巻や更新を待ち望んでるわけじゃないのに、どの話もほぼほぼ胸糞悪いのに、ついつい読んじゃう作品。 悪いヤツが痛い目にあってスッキリした〜の後に胸糞オチが用意されているので、ああもう二度と読むか!と思うのにまた読んじゃう。 司会者が変わってからイイ話が増えてきたか?と思ったけどそんなことなかった!人間なんてみんな最低だ! っていうお手軽なカタルシスを得られるからついつい読んじゃうのかも。 なんやかんや言ったけど結局面白いということです。受け取れ 次はお前の順番だ忘却の旋律 片倉真二 GJKサミアド※ネタバレを含むクチコミです。 天才!!藤本タツキ短編集 藤本タツキstarstarstarstarstar干し芋17-21を読んだ。 奇想天外な短編集。 一生懸命に真っ直ぐに生きている登場人物が多い。 作品ごとに藤本タツキ先生のコメントがあるのも楽しい♬ 一度、先生の頭の中を覗いてみたい。 私は、『庭には二羽ニワトリがいた。』が好きです。優しくてほろ苦い深夜ラジオのお話深夜0時にこんばんは 冬川智子野愛深夜にこっそり聴くラジオっていいですよね。 今はSNS全盛期なので薄れていますが、自分しか知らない秘密基地感がある気がします。 イラストレーターのカホ、中学生のアキラ、主婦の由美。 ミネラルラジオという番組のリスナー3人が、それぞれの生活を送るだけのお話。 人生も恋愛も家庭も夢も、自分の思い通りになることなんてほとんどなくて。でも、なんとなく幸せなふりして生きていく。 ラジオきっかけに少しだけ人生が動く3人ですが、いい方向に進むわけでもないのがとってもリアルです。 ラジオが終わっても恋が終わっても人生は続いていきます。 ほろ苦いけど人生悪いことばっかりじゃない、そう思える作品です。晴海君、色々と出来過ぎです。。!凸凹のワルツ 森野きこりPom 料理好きの男の子、晴海くんが根暗?な雰囲気漂う水原先生のお弁当を見かねて、お昼のお弁当を作らしてください!とお願いして、、ってお話です。 垣間見える先生の少し照れたお顔はとても美人で可愛いんです。 コメディタッチになってるので軽い気持ちで読めますし。 でもこの二人、これからどうなっていくんだろう〜 掃除も料理もできて気遣いもできる男子ってのも、、憎いよなぁ。。 イロモノに見えて良作GAMBLE FISH 山根和俊 青山広美名無しやたら濃いキャラクターとかハーレムエロとか派手な演出が目立ちますが、それがエンタメの色添えに機能している熱い王道少年漫画です。 ギャンブル漫画としての中身がシンプルそうで意外にしっかりと作られ、一ゲームごとにテンポ良く、絵柄にちょっと癖あるも画力の高さを備え、確かな実力がありました。 後半はやや失速しますが、約20巻トータルで十分に評価に値するだけの勢いと面白さはあったと思います。 情報量もすごいけど漫画としても面白い前略 雲の上より 竹本真 猪乙くろ 竹本真かしこエリート志向の若手社員が飛行機と空港が大好きな上司になぜか弟子として見出されてしまい、出張のたびに惜しみなく知識を与えられるので自分の意思に反してそのすじのエリートになっていってしまう…!というコメディです。 マニアックな地方空港をたくさん紹介してくれるので面白かったです。私の地元の小さな空港も登場していて「ここを取り上げてくれるなんてツウすぎる!でも本当にそこが魅力なんだよね!汲み取り方が上手いなー!」と思いました。 実は物語の後半から主人公のエリート志向社員が鉄道好きしかいない部署に移動するんです(笑)。そんな状況下での飛行訓練(どこの空港にも大体ある滑走路を模した観光スポットで自分を飛行機に見立ててフライトする真似をしろと上司に度々言われる)は胸が熱くなるものがありました…。<<244245246247248>>
ここ最近伊藤理佐先生の過去作が復刊したり電子書籍化が増えたりして嬉しいな〜!来年は「おいピータン!!」もドラマ化するし確実に波が来てますね!! 「渡る世間はオヤジばかり」は大学卒業したらすぐ結婚したい娘とそれに反対する父親の攻防戦を描いた話なんですが、「娘さんを僕にください!」「どこの馬の骨か分からんお前のようなやつに大事な娘はやれーん!」みたいな骨肉の争いではなく、ごくごく普通の家庭の父娘のやり取りでほのぼのするし笑えます。 私は「おいピータン!!」の中でも歴代の彼女に冷やし中華を作らせる男の話が好きなんですが、「渡る世間はオヤジばかり」の結婚の挨拶に来た彼氏がカタツムリを見つけて家族に認められる話も同じくらい好きでした。