女性マンガの感想・レビュー3218件<<45678>>アップデートというよりも根本のお話じゃあ、あんたが作ってみろよ 谷口菜津子starstarstarstarstar野愛見た目も収入も申し分ないけどモラハラ気質で古い男が、恋人にフラれたことをきっかけに自らをアップデートしていくストーリー。 恋人が仕事終わりに作ってくれたご飯に、色味がどうだ出汁がどうだバランスがどうだとケチ(アドバイス)をつけ、そりゃプロポーズしてもフラれるわ!ざまあみろ! と思うものの、ちゃんと傷つきちゃんと学ぼうとする姿を見るとだんだん応援したくなってくる。 そして変わろうとするのは何も男ばかりじゃない。勝男をフった鮎美も、自分が本当に好きなものを見つけ人生を変化させていく。 読んでいくと2人はお似合いのカップルだったんだなあ、と皮肉じゃなくて本当に思う。 理屈じゃなく惹かれあった男女が、結婚という目的や男と女という役割に縛られてお互いが見えなくなっていく、なんて悲しい話。 そうさせているのは世間の空気や常識や今まで歩んできた人生など要因は様々だけど、「わたし」と「あなた」だけをしっかり見ていれば起こらないはずなのになあ……。でもそれが難しいんだよね。 勝男と鮎美の人生が再び交わるかどうかはさておき、2人もわたしもみなさんも、自分と相手の好きを大切にして人間関係を築いていけたらいいなと思った。もし自分に霊が見えたら。#1巻応援診霊カウンセラーナナコ 美代マチ子Pom あの世へ行くお手伝いをする人、診霊カウンセラーナナコと、人生迷い中の遠子、二人がひょんなことから知り合って、遠子もナナコのお手伝いをすることに(最終的には自らの意思で) あんまり無い話だし(霊を診るって書くのも興味深い)1巻でこれからな感じですが、物語も面白かった。 俺の復讐って言っていた生永さんは、もちろん訳ありなんだろう。悲しい表情なのが気になるところ。 本格的に物語が動きそうなのはは2巻からですかね。タヌキ可愛いあの子が私にくれたもの カニマスクキミヨ名無しなぜこのタイトルなのかはわからなかった。 「あの子」とは誰のことだろう。 タヌキのこと?ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ それとも自分のつくったぬいぐるみ? それとも、ぬいぐるみをカバンに付けてた女の子( ơ ᴗ ơ )...? 好きなことがあるっていいね。 おまけに人にも喜んでもらえたりしたら最高。 最後のページの、新しいお客を迎える絵の、木などを照らす光の具合が、あったかい感じがしてよかった。基本的な設定は多々聞くものなのだけど誰にも愛されないので床を磨いていたらそこが聖域化した令嬢の話(コミック) 皐月文starstarstarstarstar_borderゆゆゆつまるところ、虐げられていた子が実はすごい才能持ちで、家を出たら才能を開花させるわ、覚えめでたい待遇になるわ、そんなかんじで。 おそらくこの先はザマァ展開なんだろうな… と想像がつくのに読んでしまう。 わかっている展開の安心感。 わかっている展開だからこそ際立つ、キャラクターの癖強っぷり。 なんだろう、あの王様は。いや、やることやってるなら王様が実はああいう性格でもいいかもしれないんだけど、初見では強烈すぎる。 そして、父親と義母がやっていることがヒドイのだけど(追放系なのでヒドイものなんだろうけど、ヒドイ)、これは義母のスキルによるものなんだろうか。 義妹も、冒頭と違って良い思いばかりしているようではないみたいだし。 そして、不思議な第一王子も詳細わからぬまま、良い人をつき走っている。 つまるところ、キャラクターにも興味津々。 漫画のテンポもよく、デフォルメもかわいらしく、読みやすい。 なにより、続きが気になる! そういえば、空をぼーっと見上げたのいつだっけ。おつぼみさま 大人の小さなときめき物語 西つるみPom 大人の世界も、良いものだなと思わせてくれる。 ほんの些細なことだけど、心が温かくなるご飯や景色など、つい当たり前のことになりがちだけど、当たり前の日常が続くからこそ大事にしたいなと思った。 ご飯って、美味しいご飯食べるのもいいけど、誰かと食べるのも最高に良い。 自分の中に忘れてる何かを再び思い出させてくれた作品でした。 日々の中ある幸せって本当はきっと沢山あるんだろう。 小さな幸せ探しを日常に取り入れるのも良いな。人間こそがモンスター #1巻応援怖いトモダチ やまもとりえ 岡部えつstarstarstarstarstar野愛※ネタバレを含むクチコミです。ラブストーリーが突然に #1巻応援ミカコときょーちゃん 世紀末兎来栄寿映画化もされた『殺さない彼と死なない彼女』の世紀末さんが、新たに描く男女のお話です。 最初は、ひたすらゆるいカップルがいちゃいちゃしている4コマなのかな? と思いました。お互いに相手のことを無限に「かわいい」「かっこいい」と言い合う、仲睦まじいきょーちゃんとミカコさん。日常の些細なことを楽しんだり、煩わしく思うことも世界でたったひとりの相手がいれば何でもなくなってしまったり。 代え難い、ただひとりの相手。ずっと一緒にいたいと思える相手。でも、そんな最愛の人がある日突然世界からいなくなってしまったら。 誰しもいつ何が起こるかわからないものだとわかってはいても、実際にそういうことが起きてしまった時には人はどうしようもなくなります。受け入れるのにどうしたって時間はかかるし、一生受け入れられないままかもしれません。 どこにでもありふれたふたりのカップルのやり取りは、ひとつの出来事を境にまったく意味を変え見え方を変えてしまいます。ただ、少なくとも心から自分の幸せと笑顔を願ってくれた相手と他愛もない時間を過ごすことができたという事実は永遠に残ります。 どうでもいいようなこと、明日には忘れているようなことのひとつひとつの欠片が何よりも貴くてかけがけのないものであるということを、改めて示してくれているようです。 今なら当たり前にできることが、いつか当たり前にできなくなってしまう。当たり前ではなくなってしまう。そうなる前に今できることをひとつひとつ大事にして、何でもないことを大切にして生きていきたいと思わせられる物語でした。 新天地インドで生きたいように生きていく #1巻応援いま、インドによばれて 志真てら子兎来栄寿宮川千賀 現在、世界で最も人口の多い国はどこでしょうか? 中国。 と言えたのは去年までの話で、2024年現在はインドが中国を抜いて1位となっています。数学に強い国民性もあり、今後インドから超巨大IT企業も続々と誕生していくのではないかと期待されています。私自身もインドの将来性に期待して少しばかり投資をしていたりもします。 本作は、そんなインドに恋人の都合で連れてこられた漫画家志望だけど、28歳フリーターのなつめの物語。 なつめの彼氏は、なまじ稼ぎが良い出世頭なだけに、なかなか芽の出ないなつめに対して家事を無意識的に強要してしまう前時代的な価値観の持ち主。 もやもやとした感情が蓄積していたところにアニメやマンガが好きで日本語を覚え、タクシードライバーとして働いているルビーとの出逢いが彼女の人生に大きな転機をもたらしていきます。 「女だから」という理由で未来を閉ざされてしまい、自分が本当にやりたいことをやれない悩みや辛さは万国共通。日本にいると自由奔放に見える国であっても、蓋を開けて見ると思いもよらないきつい縛りがあったりします。まだまだ古い価値観の残るインドでは、女性の権利や立場は今後の変化に期待するところも大きいです。 中盤で登場するアニメ制作会社のCEOビジャヤや、インド在住25年目のさつきらもまた社会において女性であることから抑圧を受けてきた者たち。そうした逆境に立ち向かって戦ってきた彼女たちの姿に勇気づけられる人も多いことでしょう。女性はもちろんですが、さまざまな理不尽を押し付けられてきた人は共感できるのではないでしょうか。 インドマンガとしても楽しめる部分がたくさんあります。 先日、『地元最高!』の作者の方がガンジス川に入って倒れたというニュースがありますが、作中にまさにこれではないかという描写が登場します(お大事にして続きを描いていただきたいです)。 またチャパティを使った家庭料理を作るシーンや、盛大に行う結婚式での写真など文化を感じられれるところもあれば、世界遺産のタージマハルにまつわるエピソードも印象的でした。クトゥブ・ミナールやアグラセン・キ・バオリなどの名所、インドのアニメ・マンガイベントの「デリーコミコン」なども行ってみたくなりました。 前を向きモチベーションをもらえる本筋と、濃厚なインドの香が立ち上るような描写が上手く融合している作品です。インドで人生見つめ直す。いま、インドによばれて 志真てら子starstarstarstarstar_borderPom 同棲中の彼がインドに転勤になり、漫画家としてあまり上手くいっていない、なつめは彼との結婚を前提にインドに行くことに。 海外に行って、こんな良い出会いあるのか?!ってくらい、良い出会いをして、人生見つめ直せたなつめちゃん。絶妙〜に彼氏さんの一言一言がチクチクチクチク刺さってなつめちゃんの心に積もってくるんだよなぁ。 それに自分の人生見つめ直せるなんて、良い時間だな〜。 異文化に触れて、分かること、知ることもある。 旅って良いな、素敵だな。 #1巻応援男子の性被害の話センシティブ・ボーイ 46starstarstarstarstar斎藤※ネタバレを含むクチコミです。 プロ別れさせ屋・・・これは面白いカップルバスター usistarstarstarstarstarウマタロ面白かった。探偵モノではよくあるお話の一つだし、ゲスの極みのような人間ドラマだけど、グイグイと読ませる面白さのある漫画だった。 依頼対象を調べ上げて接触し、男女の不都合な関係を円満に破壊するというのが一連の流れで、主人公である女調査員の卓越した仕事ぶりが読んでいて終始爽快。 ターゲットに合わせ変装を巧みに使い分け、狙い通りに相手を誘導していくのだが、同僚からは「あんたの性格最高ですね」(皮肉)と言われるほど、根性がネジ曲がっている人でもある。 もっと読んでみたい作品なので続刊にも期待したい。女と男と女の三角関係インディゴ・ブルー やまじえびねstarstarstarstarstar_borderかしこ官能的な話でした…!やまじえびね作品はエロティックなものが多いですがこれは段違いかもしれません。主人公は小説家の女性で、大学時代の同級生でもある担当編集者の男性が恋人ですが、自分の読者である女性のことを好きになります。そして恋人がいながらその女性に惹かれ始めるのです。まるで主人公自身が書いた小説のように。初めてのやまじえびね作品としては向かないかもしれないけど、次に何を読もうか悩んでる人にはオススメです。創作ではなく震災風俗嬢 可惜夜季央 小野一光starstarstarstarstar_border野愛家族や住まいや仕事を亡くし、誰かに触れていたいと思うこと。何気ない会話や肌の温かさに癒されたいと思うこと。 そうせざるを得ない人たちが、そうせざるを得ない行動をすること。 いいとか悪いとかで判断できるわけがない。 家族を失ったばかりなのに風俗に行くなんて…と思う気持ちもなくはないけれど、全てを失って1人きりで過ごす恐怖を思えば理解できる気がした。 風俗嬢たちにも失われた日常があり、仕事をすることで自分を保っていられる側面もあるのかもしれない。 ノンフィクション作品を原作にしているのでそちらも読んでみたい。震災は創作ではなく事実なので、消費するのではなく向き合っていきたい作品。 感想ただの飯フレです さのさくら名無し雰囲気や関係性が良かったです。 わざとじゃないのかも知れないけど、男の個性的な髪型や三白眼から、不死川玄弥の二次創作ぽさを感じてしまってもうちょっとキャラデザどうにかならなかったのかと思った。 絵も上手いし、内容も優しくて良かったです。もはや秘め事ではない!!セックスちゃん さかもと麻乃 麻生羽呂 五百田達成干し芋『セックスが好き!』 『セックスが一番のコミュニケーション』 『セックスでその人の性格が分かる』等々 皆が、公に話さない内容をあけすけに表現する史恵。 その大好きなセックスライフが危機を迎える。 年齢と共に皆結婚し、子育てをし、働き盛りの男性は転勤になり・・・。 しかし、自分は落ち着きたくないとマッチングアプリで知り合った男性とホテルに行くが・・・。アトラス社長の言葉に心揺さぶられる獣上司に実は認められていた話 しろいぬ干し芋2巻まで読了。 最初、美女と野獣?と思って読んでいたが、アトラス社長が誰に対しても敬語で話し、獣である自分を怖がらせないように生活し、日々最善の注意を払い気遣いをし、本当に獣の鏡だと思う。 とても、ダンディーで素敵💓 沖さんに対する恋心が強すぎて少し引くところはあるが、純粋でいい。 (沖さんに対するボディータッチが多すぎ、その度に沖さんは、恐怖に震える(笑)) 人間と獣の上下関係を描いているが、実社会でも、権力者によるパワハラ等に置き換えれば違和感なく読める。 『種族を見るな。本質を見ろ。』響く言葉だ。 社長の言葉で、沖さんもどんどん自分に自信をもって強くなっていく。 傷付いた人は、その分人に優しくなれるのだ。 今後、佐伯がどのように絡んでくるのか、とても気になる。 そして、社長のしっぽも気になる。 設定は面白いんだけど…クズ不倫夫に殺された私が転生して不倫相手の娘になりました Meg モリナガアメポコニャン※ネタバレを含むクチコミです。南Q太の新たな代表作になるボールアンドチェイン 南Q太starstarstarstarstarかしこ主婦のあやさんは「平凡な女と結婚して人生がつまらない」と愚痴る夫との離婚を考えています。会社員のけいとさんは「君を愛してる」「君は僕の妻だから」と無自覚に束縛しようとする婚約者との結婚に悩んでいます。2人は近所に住んでいますが面識はありません。しかしどちらも何者でもなかった自分を取り戻そうと奮闘します。 分類すればシスターフッドの物語になるかもしれないけど、共闘するんじゃなくてそれぞれがそれぞれに戦っているところがいい。戦うのはあなた自身だけど味方はいるよって南Q太先生の作品らしいなと思う。ジェンダーとかハラスメントの問題もストーリーに含まれているけど、それだけで語るのが物足りなくなるくらいのパンチ力がある。こんなに自分を奮い立たせてくれる作品は今のところ他にない。いやまあ不倫の話なんですけども。この愛は倫(みち)にあら不(ず)【単行本版】 玉城るかstarstarstarstarstar_borderゆゆゆどこからが誰の不倫かと言われたら困っちゃいますね。 夫の正人はモラハラ男。おまけに不倫をしている。 モラハラにやられていたところに知る不倫。 心ずたずたの主人公のところやってきた夫の親友。 ほだされて一夜の情事へ、となるのかと思いきや、そんなことはなく。 ええ、ないのです。諸事情により。 歪な家庭で育った人たちが、どうにか幸せになろうとする、そんな漫画でした。 夫の父、やばい。と読み終わって思いました。 「リバーズ・エッジ」読んでみたリバーズ・エッジ 岡崎京子かしこ※ネタバレを含むクチコミです。麦本三歩の好きなものの感想 #推しを3行で推す麦本三歩の好きなもの 須藤佑実 住野よるstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 須藤佑実のマンガが好きなので読み始めたが予想以上に良かった。日頃読むのとは全く違う感じなのでなかなか新鮮だった ・特に好きなところは? 麦本三歩の思想だな。多少凹むも時もあるが基本はいい方に前向きだ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 相手を斬り殺すか切腹するかのような極端なマンガもいいですがこういうマンガもやっぱりいいなと思わせる内容だったのおススメです 70歳からの夢への向き合い方 #完結応援ナビレラ JIMMY HUNstarstarstarstarstar兎来栄寿『ナビレラ』は、私がこれまでに触れてきたWebtoonの中でも最高の作品です。 語弊を恐れずに言えば、現在のWebtoonは若者に向けたライトな作品や似通った人気のあるテーマの作品が非常に多いです。それ故に、既存のマンガのように深く重いテーマを扱っていて読んで考えさせられるような作品の割合は非常に少ないのが実情です。 従来のマンガ好きの方の中には「Webtoonはあんまり……」という方も一定数いると思います。しかし、そんな方にこそお薦めしたいのがこの『ナビレラ』です。 『ナビレラ -それでも蝶は舞う-』として日本ではドラマ版がNetflixで配信され、5月からは三浦宏規さん、川平慈英さんが主演のミュージカルも上映され、それらにあわせて紙の単行本も今月完結巻の5巻が発売されました。 この機会に再度ラストまで通読して、私は再び熱い涙を溢してしまいました。 人生の残り時間が少なくなってからの生き方。 夢やそれに伴う困難との向き合い方。 躓いてしまった時の立ち上がり方。 家族との関わり方。 人が生きていく上で大切なこと、これから先で行く道に待っているであろう物事が、たくさん盛り込まれた作品です。 「ナビレラ(나빌레라)」は「蝶のように美しく羽ばたく」という意味だそうで、まさに夢に向かって羽ばたいていく「70歳のおじいちゃんがバレエに挑戦する物語」とシンプル表せる内容ですが、その挑戦は本当に険しいもの。 一番身近な人を含めあらゆる周囲の反対を押し除けながら、満足に動けない老体に鞭を打ち、ボロボロになりながらそれでも叶えたい夢に向かって真っ直ぐ進む姿には胸を打たれます。 主人公のみならずさまざまな人物のエピソードが描かれていかますが、そこで人生の先達から送られる時に優しく時に厳しい厳しいメッセージの数々も箴言が豊富。 作中で、20代の夢破れた若者を「自分がもし20代の時からバレエをやれていたらどんなに良かったか」と諭し再び夢に立ち向かわせるシーンがあります。よく言われるように「今この瞬間が人生で一番若い」。人生においてやっておかないと後悔するであろうことをやり始めるなら、いつだって今この瞬間からが良いとエールを送ってくれます。 それは何も夢の話だけではなく、家族や友人知人との関わり方においてもそうです。人にはいつ何が起こるか分かりません。最後の瞬間に悔いを残さず幸せに生きていくためには、今日という1日1日を大事に生きていかねばならないと強く思わせられます。 また、物語の中で見舞われるある大きな困難は、私の祖父にも同様のことが起こり何年も一緒に辛い思いをしながら戦い続けた経験があるため、周囲の人間の気持ちも含めて非常に強く共感するところでした。誰にとっても起き得ることで、もしも自分がそうなったらと考えずにはいられません。 それでも挑戦して、挑戦し続けて、苦境に遭っても立ち上がって、見果てぬ夢を追い続けて、血と汗と涙に塗れたその先で彼らが辿り着く場所。そこには人間の素晴らしさ、人生の素晴らしさが溢れています。 今後、今以上に高齢化が進んでいく社会においてますます価値が高まるテーマを真摯に描ききっている作品です。 普段あまりWebtoonを読み慣れていないという方も、書籍版でぜひ5巻の最後まで読んでみてください。読む前より読んだ後の人生をより良いものにしてくれることでしょう。 ベランダ女どころか全員やばい!ベランダに潜む裸の女 妹に夫も人生も奪われました サレ妻サヤカポコニャン※ネタバレを含むクチコミです。自分の大事なものを共有することやさしい共鳴 谷口リヨ果名無しぬい活する人って今は当たり前の存在になっているけど、人の目を気にしたり、親しい人に秘密にしてるひともまだまだいるんだろうな。それが自分にとってどれだけ大事か、その存在がどれだけ心の安定に関わるかってなかなか人に理解されやすいものではなかったりするから、一人でもその気持ちを共有できる人がいると嬉しいかも。少なくともその人と居る空間はありのままの自分でいて良い場所ってことだから。タイトル通り、やさしい話でした。<<45678>>
見た目も収入も申し分ないけどモラハラ気質で古い男が、恋人にフラれたことをきっかけに自らをアップデートしていくストーリー。 恋人が仕事終わりに作ってくれたご飯に、色味がどうだ出汁がどうだバランスがどうだとケチ(アドバイス)をつけ、そりゃプロポーズしてもフラれるわ!ざまあみろ! と思うものの、ちゃんと傷つきちゃんと学ぼうとする姿を見るとだんだん応援したくなってくる。 そして変わろうとするのは何も男ばかりじゃない。勝男をフった鮎美も、自分が本当に好きなものを見つけ人生を変化させていく。 読んでいくと2人はお似合いのカップルだったんだなあ、と皮肉じゃなくて本当に思う。 理屈じゃなく惹かれあった男女が、結婚という目的や男と女という役割に縛られてお互いが見えなくなっていく、なんて悲しい話。 そうさせているのは世間の空気や常識や今まで歩んできた人生など要因は様々だけど、「わたし」と「あなた」だけをしっかり見ていれば起こらないはずなのになあ……。でもそれが難しいんだよね。 勝男と鮎美の人生が再び交わるかどうかはさておき、2人もわたしもみなさんも、自分と相手の好きを大切にして人間関係を築いていけたらいいなと思った。