女性マンガの感想・レビュー3218件<<2627282930>>一途な年下男子か、どタイプのバツイチか…ムサシノ輪舞曲 河内遙starstarstarstarstar_borderかしこ河内遙先生の漫画はメンズが魅力的なんですよね。私は「関根くんの恋」の関根が一番好きなんですけど、この「ムサシノ輪舞曲」は関根の外見と内面をそれぞれ宿した男2人にヒロインが迫られる夢のような内容なんですよ。 内面を宿した阿川くんは10歳年下で、親の代からのお隣さんで自分のことをずっと好きでいてくれてる筋金入りの一途だけど、恋愛対象としてなかなか見れない。外見を宿した衣笠さんは見た目も性格も超タイプで、相手も自分のことを好いてくれてるけど、別れた奥さんと仕事上での関係が続いててしがらみが残っている状態。どっちも魅力的だけど同じくらいややこしい!! 雑誌で読んでる時は衣笠さん派だったのに、単行本で読むと阿川くんに惹かれたり、その時々で自分も揺らいでるのが面白いです。隔月掲載なので単行本が年1冊のペースなんですが、リアルタイムで登場人物たちと一緒にドギマギしながら読むのが楽しい気がします。56才ササポンの影ながらの応援。つんドル!~人生に詰んだ元アイドルの事情~ 飯田ヨネ 大木亜希子Pom まぁまぁ年のいったおじさん、ササポンとシェアハウスとはどんな内容だと思ったけれど、ササポンの言葉を始め、大木さんの友人や精神科医の言葉もとても響いて、個人的には最初のイメージ以上のものを得られたなと思いました。面白かったです。 何よりも元アイドルで人生行き詰まった大木さんが、ササポンに出会いシェアハウスをし、右葉曲折ありながら、最後地に足つけて独り立ちしていく姿がかっこよかったです。『酔いとゆくすえ ~酒村ゆっけ、小説コミカライズ短編集~』の感想酔いとゆくすえ ~酒村ゆっけ、小説コミカライズ短編集~ 夜の羊雲 酒村ゆっけ、名無し※ネタバレを含むクチコミです。毛むくじゃらの配達員疲れた人に夜食を届ける出前店 中山有香里ママ子月曜日のウインナー。夜食のメニューとして最高過ぎます!プライベートブランドじゃないウインナーが良き!そして配達員は毛むくじゃらで調理人!?だとしたらギャップで更に美味しそう。レシピページも見たら作りたくなる仕様です。 心理学を学んでみたくなったハコニワノイエ 小森江莉starstarstarstarstarママ子※ネタバレを含むクチコミです。他人が作ってくれるご飯は美味しい疲れた人に夜食を届ける出前店 中山有香里starstarstarstarstar_borderゆゆゆ疲れたときは食べて一息つくのが一番ですね。 ひたすらさまざまなシチュエーションで、さまざまな料理が提供される。 ただそれだけなのに、ほのぼのします。 料理がつやつや美味しそうなのも良いです。 ウィンナー目玉焼き丼と私が呼ぶ、『よつばと!』のとーちゃんが作っていたご飯が出てきて、「このごはんは元気が出るよね〜」と思ってしまいました。 半熟目玉焼きに醤油をたらりして、黄身を崩して卵かけごはん風に食べても、ウィンナーにケチャップをつけて、ケチャップライスになったところを食べても、目玉焼きとウィンナーだけを食べる贅沢をしても美味しいので好きです。 この漫画が、「食えば元気出る。元気が出ればがんばれる。がんばれ!!」と押し付けがましく感じないのは、くまさんのおかげでしょう。 がんばれないときは立ち止まって休めばいいんです。 ちなみにこの本がレシピ系漫画本と気づかず、最初の「料理をする上での注意事項」がどんな意味を持つのかわからず、まじまじ読み込んでしまいました。 料理をする上での注意事項だけが書かれていました。 めんつゆの濃度は確かに重要です。我が家は4倍濃縮でした。力まないトキタさんの食事風景。トキタさんのときどきgohan【コミックス版】 無動むどPom トキタさんの食生活、とっても緩かった。 こだわりすぎない力を抜いたご飯って最高ですね。 毎食栄養や彩りなど、考え過ぎても私はしんどくなるので(笑)これくらい良い意味で適当感が心地よかった。 月曜日からの1週間、色々ありつつも最後夜ご飯で締める。そして、また次の日を迎える。 そうそう、毎日この繰り返しなんだよなって時田さんの日常を自分の生活と重ねながら読ませてもらいました。 #1巻応援 河童や鬼がいたころうたかた今昔 せんりょう静短編集 せんりょう静starstarstarstarstar_borderゆゆゆ表紙のとおり、かわいらしい絵柄の漫画です。 「うたかた」のタイトルに似つかわしく、読み終わればふわりと消えてしまいそうな、河童や鬼などの怪異がかかわる物語が、9話綴られています。 作品の時代はまだ人々が和服を当たり前に着ていた頃。 洋服を着ていた人もいる頃。 物語から放たれる結末の哀しさ。 でもどこか救いがある世界観。 第一話の河童の話を読めば、ぐぐっと引き込まれると思います。他人の隠された個性を発掘する義弟乱れ咲きNight さかたのり子starstarstarstarstar_borderゆゆゆ近所でも評判の有能な主婦が主人公のホームドラマ&コメディです。 旦那さんが海外出張中に、突然やってきた美形の義弟を中心に、話は進みます。 主人公はハーレクインのようなロマンス系書籍が好きみたいですが、その秘事はソファ下の収納にビッシリ隠しています。 そして、平日の日中は庭の草むしり、教養番組、書道などして過ごすのだそうです。 人間味をすべて隠して、有能な主婦を演じているようです。 有能な主婦なので、義弟がきててんやわんやする中、当たり前のように家事をこなしつつ、ロマンス系小説に登場しそうな義弟にかき乱されるストーリーが展開します。 主婦と義弟、これからどうなるんだろうとドキドキします。 ちなみに、主人公の名前が出てくるのは、実は最後のほうだけ。 それまでは奥さんか義姉さんとしか呼ばれません。 主人公の名前を呼ぶのはもちろん、あの人です。 このさりげない設定は、きっと意図した伏線なのでしょう。 なにかのドラマで聴いたセリフ「バカボンのパパは、自分の名前でなく、バカボンのパパとしか呼ばれないことが嫌にならないんでしょうか」を思い出しました。 ちなみに、読切一話のみの作品です。 一話とはいえ、37ページあるのでボリュームはありますよ。居ることの大事さ。居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書 いぬゐのこ 東畑開人Pom 居るのはつらいってタイトルはどう言った意味なのか理解できたのは、物語中盤くらいでした。 内容も結構ずっしりときました。 大学の博士号を取り、中々の王様(?)気分な東崎くん。 沖縄の仕事先で、理想と現実の違いと言いましょうか、東崎君かなり打ちのめされている日々。 現実は本当に厳しいものだなぁ。。 だけど次第にデイケアの人達と交流を始めたりと色々あれど頑張って前に進んでいる模様です。 東崎くん、辞めずに居られるのだろうか。 気になるところです。 言い得て妙な緩さ、サラウンド。サラウンド 紺津名子さいろくモブでさえ素晴らしい。 このシーンなんか2コマ目どっちもモブぞ。 そんな高校生男子達の何気なく過ごす日常。 日常系なんだけどこれはもはや日常ではないのではないか?尊くて。 だって3年間しかないんだよ!儚い!! 何にしても、とても良いということです。 永遠に続かないかなーーーブスも美人も悩みはあるブスなんて言わないで とあるアラ子ママ子ブスも美人もそれぞれ悩みがある。仕事中も帽子・眼鏡・マスク。仕事が終わってもそれらを取らずなるべく顔を隠して生きている。コロナ過だとごく自然な状況だなーとしみじみ思ってしまいました。コロナ前は異常な状況なのかと思わせてくれる冒頭でした。陰と陽の裏側気になってる人が男じゃなかった 新井すみこstarstarstarstarstarママ子CDショップの推し店員がまさかの同じクラスとはドキドキの展開。かと思いきやまさかの同性。陰キャなので早く本当のことを言わないといけないのに逆効果な対応をしてしまって、トキメキ展開に。ありがちな内容だけど見入ってしまいました。 続きが気になるお見合い婚~俺様外科医に嫁ぐことになりました~ 南香かをり 紅カオルmotomi※ネタバレを含むクチコミです。タワマンに憧れるけど・・・タワマンに住んで後悔してる グラハム子 窓際三等兵starstarstar_borderstar_borderstar_bordermotomiタワマンに住めたらいいな~すごいな~と思っていたけど、この作品を読んでみて見てるだけでいいなと思ってしまった。まだ試し読みしかしてないけど人間関係のドロドロっとした部分がよくわかる作品。嫌だなと思う反面、続きがきになる・・憧れの田舎暮らしと都会の利便性の両立 #1巻応援おいしい二拠点 単行本版 イシデ電兎来栄寿都会に住む人が、田舎にしかない自然や忙しなくない時間の流れに憧れを抱くケースは多々あります。かくいう私もそのひとりでした。 本作の冒頭で、長野の名もなき林の中で裸足で川に入り青空の下で清冽な空気に全身を浸した瞬間に主人公の麻胡(まこ)が ″困ったな まだ帰ってもないのに またすぐここに来たい″ という想いが浮かび上がり、そしてその直後に ″そっか 「また来たい」んじゃないや″ と気付いて、夫に「東京で働いて長野に住む」と宣言し二拠点での生活を始めていくシーンが描かれます。ここにまず大きな共感を覚えました。 私も吉野山の世界遺産になる程の絶景と空気の美しさにほぼ同様の想いを抱いて、移住しつつ何かの際には東京へ出向いていた経験があるので正に「まだ帰ってもいないのにまたすぐここに帰りたい」「何なら永住したい」という感覚になりました。コンクリートの山によって空も狭まった場所で疲弊していると、緑の中で呼吸することで人間に還れる感覚があるんですよね。 ただ都会には都会にしかない便利さや人が集まっているが故に催される営みもあり、それはそれで大きな価値です。仕事を含めた多くのことがインターネットを介しリモートで行えるようになってきてはいても、どうしても大きなイベントは都会中心で(最近はそういったものもオンラインで行われるようになってきましたが)、リアルの場に行かないと人との生の交流という真価は味わえません。田舎に憧れ田舎で暮らしてみてから初めて解る都会の良さや田舎の大変さもあります。 ″梅ささみ一本だけ焼いてもてなしていただくのって 都会のうれしさだったのね″ の部分も高解像度です。 そしてこの作品でも描かれている部分ですが、人付き合いは田舎で暮らす上での大事な課題です。最近でも話題になっている事件がありますが、その土地の権力者が大変な人物だと大きな苦労を強いられることになります。上手く行けば良いのですが、ずっと住む上では死活問題です。 しかしながら、そういった部分はあったとしても、夜に見える美しい星空ひとつでお釣りがくるものでもあるんですよね。人の世の事柄など、全て些末になり吹き飛んでしまうような。私も引退したら田舎に居を構え直したいです。 この物語の中ではコロナ禍という状況というのがひとつのキーポイントとなっており、その中での夫婦間の関係の亀裂の入り方、そこから取り直して共に進んで行こうとする瞬間の細やかな機微などにイシデさんらしい良さがよく出ています。夫婦に留まらず、人と人とが上手くやって行くために大切なことがいつも描かれているところが好きです。 また、木曽の名産「酸茎(すんき)」を使った新たな名物を作ろうとするところの楽しさなども。麻胡のフードライターという職業はイシデさん自身食べるのが大好きであることから設定されたそうですが、同じく食べることが大好きな私は豊かに描かれた食べ物のシーン全般興味深く読めました。 舞台となる長野も個人的に思い入れのある地なので、非常にfor meな作品でした。麻胡と扇の夫婦が、どのような壁にぶつかってどのように乗り越え、どのように人生を満喫していくのか。続きもとても楽しみです。 魑魅魍魎跋扈する魔塔 #1巻応援タワマンに住んで後悔してる グラハム子 窓際三等兵兎来栄寿「お前なんて安い低層階に住んでるくせにっ!」 子供同士の喧嘩ですら、こんなセリフの出てくる世界の何と歪なことか。 Twitterで大人気の窓際三等兵さんが原作の、タワマンを舞台にした群像劇です。 野球少年の息子を持つ九州から引っ越してきた淵上家の舞の視点から始まり、瀧本家、堀家の3つの家庭の様子を中心に描いていく構成となっています。 田舎では誰もそんな話はしていなかったのに、東京に来たら皆が子供の受験の話で持ちきりというのは大いにあるあるでしょう。私も、都心で育ち小学校6年生のころには半分くらいの生徒が登校しなくなりそれぞれ家庭教師や塾で毎日12時間以上勉強しているような環境にいたので、理解できる部分は非常に多いです。 夫の勤め先・年収・学歴や、子供の成績・特技、住んでいる階層など、すべてにヒエラルキーを作り終わりなき不毛なマウント合戦が繰り広げられる世界はそこらのホラーよりよほど恐怖に思えます。これが現実にも存在するので恐ろしいです。読んで、恐らく死ぬほどマウントを取られ続けて心を擦り減らしてきたであろう母に思わず改めて感謝してしまいました。 ただ、この作品の面白いところはステレオタイプなマダムとマウントバトルするだけではなく、それぞれの家庭の外から見た部分とは違う内情が描かれていくところです。どんなに華やかに思えたり羨ましいと思えるところでも、その裏には何があるか解らないというのもまたリアルです。そして、逆に元々は普通の田舎の家庭であった淵上家が都会の文化に染まり狂っていくところも見ていて苦しいですが見ものです。グラハム子さんのかわいい絵柄がクッションになっていますが、総じて現代の「人間」が色濃く描かれています。 ある種、今のタワマン最高層並に豪奢な生活をしていた友人の家庭の闇を直視した経験もあるので「幸せとは何だろう」「それは相対比較し続けた先に見つかるものなのだろうか」と考えずにはいられません。タワマンに限らず、SNS全盛で人間は羨望や嫉妬という感情を抱きやすい時代です。皆『ブッダ』や『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』を読んで、他人と比べて苦しむことから解き放たれて生きれば良いのにと思わざるを得ません。それができないから苦労するのもまた真理なんですけれども。 余談ですが、「第4章 嫌よ、埼玉なんて住みたくない」というサブタイトル、そして「埼玉はね みんな色々抱えてるのよ」というセリフが愛しくて堪りません。年の差カップル可愛い!!コスプレ☆アニマル 栄羽弥starstarstarstarstarあいざっく主人公の願望が「制服でHすること」というカミングアウト (?) から始まる、 少女漫画にして衝撃的な始まり方ですが、 ドキドキ要素も沢山ある上に、山あり谷ありではありますが、 前向きでハッピーなストーリーな上に、ギャグ要素も満載で楽しく読めます。 元がリカちゃんにべた惚れで、いつもは可愛い年下なのに時々大人っぽくてかっこいいなところや、 リカちゃんの明るくてあっけらかんとしているけど芯が強く、前向きな性格もとっても可愛くて、 キャラクターみんな推せる素敵な作品です。 絵柄も可愛くて好みなので、定期的に読みたくなります! 二人の関係性が最高に心地よい気になってる人が男じゃなかった 新井すみこ六文銭いわゆる陽キャのグループに属するあやが気になっているのは、自分の好みの音楽がかるCDショップのクールな店員さん。 しかもその店員は男だと思ったら実は女性で、クラスでは目立たない、どちらかという陰キャな同級生みつきだったという話。 対照的な2人だが、ニルヴァーナやレディオヘッドなどの洋楽ロックが好きという共通点で少しずつ心を通わせていく流れ。 この関係性、もう最高でした。 百合的な作品で紹介されてて、自分はあまり百合系の作品は好んで読むタイプではなかったのですが、本作は刺さりました。 個人的に百合というか、友情として捉えるほうが正しい気がしますし(最初は男だと思っていたし)、それぞれが大事にしているものがあって、どんなものであっても尊重し合う姿は友情そのものだなと思います。 同じ価値観を強制される同調圧力の激しい学校という場所では、自分の好きを貫くのが難しい。 自分もマイナージャンルが好きだっただけによくわかります。 自分の価値観に従うのって勇気がいりますよね。 批判されると人格否定された気分になるし。 だからこそ、それが少しでもわかってくれる人がいる喜びは何事にも代えがたいですよね。 2人の関係がまさに、この価値観の共有にあって、少しでもこの経験があった人には共感できると思います。 まだ、物語は動きだしたばかりですがハイセンスな絵柄で、テンポよく進む展開はやみつきになりそうな予感です。 きれいなお姫様の表紙ビジュアルに、油断してはいけない血を這う亡国の王女 我妻幸starstarstarstarstar_borderゆゆゆ蝶よ花よの生活から一転。 国を攻められ、家族は殺され、身を売られ、娼婦にならざるを得なかった、美しき王女。 母の言葉を胸に這い上がり、国一番の娼婦となり‥ 目を背けたくなるほど重たいストーリー。 その重たい内容に耐えられるほどの、きれいさと残酷さと狂気を兼ね備えた作画。 連載を開始したとき、これはすごい漫画がきたと思って、色んな人に薦めようとしたものの、こころの状態を疑われそうで薦めるのを諦めた漫画です。 あらすじ以上を書くと、ぜひとも読んでもらいたい第一話のネタバレになってしまうので、これ以上は書けません。 当初はガンガンのアプリのみでの掲載でしたが、今は第一話をWebからでも読めます。 コミックス発売前にぜひご一読を。そして、一緒にエビータ姫を応援しましょう。 https://www.ganganonline.com/title/1638"人間として"幸せで居るためにレス~Restart~ 灰二ポコニャン※ネタバレを含むクチコミです。素敵な愛情が溢れ出すぎている。職場と自宅でギャップのあるパパ 泡沫Pom こんな旦那さんいるのかなってくらい、確かに職場とのギャップが凄すぎですね。 娘ちゃんが、ヤキモチを焼くとことか可愛くて癒しでした。 二人が出会う所、告白の所なども描かれてますが、どこを読んでも愛しかない話なので、4巻まで読んで浄化された様な気持ちです。 ここまで愛で溢れていたら娘ちゃんは幸せだ。 「子供を産まない生き方」を望む女性を取り巻く様々なしがらみ #1巻応援こないでコウノトリ たかせうみsogor25結婚して5年目の御子柴雅之・エリ夫妻は夫婦としてそれなりに幸せに暮らしていますが これまで子供を作ろうとはしていませんでした。 夫の雅之は、「妻は子供を望んでいるけど自分の収入のせいで我慢させている」と思い込んでいるのですが、妻のエリは我慢しているでもなんでもなく純粋に「子供を産みたいと思っていない」だけでした。 雅之が“女性は子供を欲しがるものだ”という固定観念をもっていたこともあり「そろそろ子どもを作らないか」とエリに提案するのですが、その提案がエリを苦しめる発端となってしまいます。 子供を作らないという夫婦の生き方は“DINKs”とも呼ばれ、現実でも少しずつ認知されてきてはいますが、この作品はそんな**「子供を産まない生き方」**を望んでいたエリが直面する苦悩を描きつつ、夫婦における“子供を作る”という選択肢に対する様々な価値観を描いていく作品です。 1巻まで読了食べたいものを食べたら幸せが見えてくるたまこ定食 注文のいらないお店 野崎ふみこstarstarstarstarstar野愛野崎ふみこ先生の作品には、すぐに救いの手を伸ばすのではなく、みんな自分自身で答えを出せるよね?と見守るような優しさと強さがある。 父が遺したお店を継いだたまこさんは、その人に触れるだけで食べたいものがわかってしまう不思議な能力の持ち主。 あれが食べたいこれが食べたい酒を出せと口では好き勝手言うけれど、たまこさんの料理を食べるとみんな心が丸裸になってしまう。 相手が何で苦しんでいるのか悩んでいるのかわかっても、たまこさんは別に何も言わない。ただ、手を握ってお料理を出して話を聞くだけ。 自分の心の声に耳を傾けてみれば、進むべき道は自ずと見えてくるんだろうなあ。 飯食うだけで解決するわけないだろ!と思っても不思議じゃないのに、この作品には説得力がある。 たまこさんのお料理食べてみたいけど、心を見抜かれるのはちょっと怖いかも……なんていう警戒心も溶かされちゃうんだろうなあ。<<2627282930>>
河内遙先生の漫画はメンズが魅力的なんですよね。私は「関根くんの恋」の関根が一番好きなんですけど、この「ムサシノ輪舞曲」は関根の外見と内面をそれぞれ宿した男2人にヒロインが迫られる夢のような内容なんですよ。 内面を宿した阿川くんは10歳年下で、親の代からのお隣さんで自分のことをずっと好きでいてくれてる筋金入りの一途だけど、恋愛対象としてなかなか見れない。外見を宿した衣笠さんは見た目も性格も超タイプで、相手も自分のことを好いてくれてるけど、別れた奥さんと仕事上での関係が続いててしがらみが残っている状態。どっちも魅力的だけど同じくらいややこしい!! 雑誌で読んでる時は衣笠さん派だったのに、単行本で読むと阿川くんに惹かれたり、その時々で自分も揺らいでるのが面白いです。隔月掲載なので単行本が年1冊のペースなんですが、リアルタイムで登場人物たちと一緒にドギマギしながら読むのが楽しい気がします。