女性マンガの感想・レビュー3218件<<2829303132>>ネコに嘔吐されながら人生を想う #1巻応援 #完結応援正常生活 ノーマルライフ 川口まどか兎来栄寿『死と彼女とぼく』シリーズでお馴染みの川口まどかさんの最新作で、1巻完結です。 代表作がホラーなので、完全な日常生活のお話に新鮮さを感じながらも、従来の心に響く作風は健在です。 本作は、新卒から2年で鬱になり引きこもりとなった息子と、2匹のネコと暮らす半世紀を生きた女性の物語。若干シリアスな設定ですがコメディ基調でお話は進行しつつ、しかし時折しんみりと感じ入らせてくれます。 川口まどかさんももう還暦を過ぎてらっしゃいますが、それにも関わらずVRでドローンを操作して遠隔でネコに薬を飲ませたり、お絵描き教室の子どもたちにリモート授業やVRお楽しみ会をやったりする話を描く感性は流石だなと感服しました。 50年も生きると、嬉しいことも楽しいことも辛いことも哀しいこともたくさん経験して達観してしまうでしょうが、それでもその先にあるものを(特に最終話で)見せてもらった想いです。 「このあいまいな世界でつくづく思う よくぞ みんな生き残ってるよね 偉いよね」 という6話のモノローグも、とても優しく心に響きます。 50,60,70……といくら年を重ねても人間は不惑とは程遠い存在でしょう。それでも、たとえ正常であろうとなかろうと笑顔が1つでも増やせる人生を過ごせたら良いですね。 なお、ネコを飼っている方であれば共感必至であろう、顔面への唾液スプラッシュや絶妙な場所への嘔吐、病院へ連れて行ったり薬を飲ませたりするときの苦労などが解像度高くコミカルに描かれます。犬しか飼っていない私でも、仕える従者口調で語り掛けるところなどうんうんと頷いてしまう描写が多々ありました。強いネコ愛を感じます。 「人は世界を広げた方がいいけれど ペットは世界の広さより ご主人の愛の深さだよ」 は蓋し名言です。胚培養士の仕事を知ること。胚培養士(はいばいようし)ミズイロ~不妊治療のスペシャリスト~ おかざき真里starstarstarstarstarPom 知ることができた胚培養士の仕事。 ものすごい細かい取材等をされたんだろうと想像します。 各々発する言葉一つとっても、熟考されたのでは。 培養士の仕事の他にも、それぞれ事情を抱えた夫婦の葛藤も描かれていて、とても現実的な話だと思いました。 恐る恐るページを開いて見たのが本音ですが、、心がこもっていてメッセージ性もあって、とても良かった。色々と考えさせられると思います。 ドロドロじゃなくてバチバチでよいあざとかわいいワタシが優勝 網戸スズstarstarstarstarstar_border野愛あざと女子vsあざと女子のバトルだけど、ドロドロじゃなくてバチバチなので意外と爽やかです。 異動先の部署であざといアピールしまくる松嶋さんでしたが、そこには不動のもっとあざとい女子佐原先輩がいて……というお話。 あざとかわいいはいいから仕事しなさいよと思うけど、案外2人とも仕事は真面目です。 ドロドロ系の作品だと、仕事の邪魔をしたり悪い噂を流したりしますがそういうことはしないので(松嶋さんの嘘はよくないけど)好感が持てます。 仕事をきっちりこなして、メイクもファッションも手を抜かず、いい男チェックも怠らず……あざといとかかわいいよりも人間としてのスペックが高いなと感心してしまいました。 あざといもかわいいもしごできも待ち合わせていない人間は「すげえな…」と傍観するのみです。 10年振りの復刊!描き下ろし読切もあるよ!ぷらせぼくらぶ 新装版 奥田亜紀子starstarstarstarstarかしこ「ぷらせぼくらぶ」は名作なので未読の方はぜひ!私が以前に書いたクチコミも参考までに貼っておきます! https://manba.co.jp/topics/16731 まさか祥伝社から新装版が発売されるとは思わなかったです。軽く衝撃でした!正直すでに単行本を持ってる漫画の新装版って自分はあまり買わないんですが、奥田亜紀子ファンなのと、描き下ろし読切が収録されているとの事なので購入しました。 ただ描き下ろし読切って本編とは関係ない話なんですね。どちらかというと「心臓」の流れにあるような話な気がします。もし大人になった岡ちゃんの話だったとしたら受け止めきれなかったかもしれないけど!笑 青山ブックセンターに原画展を見に行ったのですが、展示されてるイラストや販売されているリソグラフのポストカードがすごく素敵で原画以上に感動しました。もしかして今はアーティスト活動を主にされているんだろうか?でも「あんきらこんきら」も単行本に収録して欲しいし、また漫画を描いてくれたら嬉しいな。 量産スカッとジャパンかと思ったら良質な寓話ホラーだったしょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~ 左藤真通 富士屋カツヒト 清水陽平mampukuネットの誹謗中傷、犯人はまさかの〇〇だった…!?開示請求で人生崩壊!ざまぁ!的なよくあるやつかと思って読んでたら思いのほか中身があって面白い漫画でした。法律の勉強にもなる。 見えない悪意と戦うことのしんどさを描いた1巻、何気ないRTが破滅を招いた2巻、今なお変わり続けるネット社会に翻弄される3巻。どれも誹謗中傷に加担してしまう人は老若男女問わずいろんなところにいる、ということを非常にわかりやすくビジュアライズしてくれている漫画でした。これを読んであるある、と「他人事」になるのではなく「自分も気をつけなければ」と思えるかどうかでこれからの社会を乗りこなせるかどうかが決まるのかもしれません。「世代を越えて引き継がれてしまう負の連鎖」を描いた機能不全家族漫画誰も懲りない 中村珍名無し「家族」によって押し込まれ、ねじ込まれ、見放され、将来の蓋を閉められたある女の物語。 「ギリギリの正気と生命を保っているだけでも心の底から凄い」と思ってしまう程の極限とも言える理不尽な精神・身体への暴言・暴力(精神的虐待・身体的虐待・性的虐待)を「家族(および近親者だった人)」から受けている女性の主人公が、親族同様に自分勝手に生きようとせず、理性・常識性をギリギリに保ちつつも狂いきってしまわないどころか、そこかしこに自分を責めてしまうほど脆い心を持つ上、家族がクズになり下がるほど歪んでいようとも、家族との縁を切りきっていないところは読んでいて苦しかったです。 主人公が抱える怒りは、途中までは各々が努力して上手く機能していた家族が有る出来事を発端に崩壊した事に依るものです。 主人公が抱える「家庭崩壊のトラウマ」や「信じて居た者からの裏切りと置き去り」によって湧いた怒りは、幼少時~少女時代に家族から与えられていた「一家の誇り」と「幸福」の記憶が残っているだけに性質が悪く、その感情がコントロール出来なくなった時に、主人公自身もまた暴言・暴力を弱き立場になった者へと振るう…あれほど忌み嫌っていたにも関わらず。 モノクロ(ほとんど白い背景)で構成されたシンプルな作画である一方、チクチクする感覚と、ガンガンと殴られる感覚が半端ないです。 かきおろしパートでの主人公の言葉は何度読み返しても「経験した人にしか口に出来ない言葉なのだろう」「現代の悲惨な精神構造がここにある」と感じてしまいます。 ニーチェが指摘した「奇妙な自己虐待の本能」、あるいはフーコーが言った「生-権力による自己監視システム」の苦しみが、本作ではこれでもかとばかりに描かれている…そんな漫画作品です。 重すぎる上に辛すぎる機能不全家族漫画ですが、私は思うところがあってたまに読み返しています。難易度の高い疑似家族 #1巻応援ハコニワノイエ 小森江莉兎来栄寿『いつも月夜に米の飯』の小森江莉さんによる新作は、かなり重いテーマに取り組んでいます。 主人公の天根清子(あまねきよこ)は、他人の考えていることや空気を読むことが極端にできない、神経質で短気で正義感は人一倍強い心理学者。対人スキルが絶望的であるが故に孤独を愛し、 「私だけの小さな世界を守れればそれでいいと思っていた」 というモノローグから物語は始まります。 しかし、そんな他人との関わり方が極端に下手な彼女が、ある日突然自殺した友人の遺志により遺児である14歳の息子・悠斗(はると)と4歳の娘・凛音(りおん)を引き取り共同生活を営んでいくことになります。 本来は独りで生きていくべき人間であり、今後もそうしようと思っていた 彼女の小さなハコニワ。そこにやってきた少年少女。近年多い疑似家族ものの中でも、最初から用意されているハードルが多く高い作品だな、というのが第一印象でした。 まず、母親を喪ってしまった少年少女の哀しみが丁寧に描かれます。 「僕は何で母さんの生きる理由になれなかったんですか」 という問は14歳が背負うには重すぎますが、ましてや4歳の妹の方はまだ永遠の死という概念すら理解が覚束ない状況。亡くなった直後だけではなく、その後に尾を引くように波打つ感情が連綿と描かれます。悠斗はかなり上手にそれをコントロールしようと取り繕おうと努力しますが、その営為がまた哀しさを呼び起こします。周囲との差異などから不意に呼び起こされてしまう理不尽さを抱えて生きていく困難は終わることがないものでしょう。天根は、心理学者としての知見はありながら親を亡くした子供相手にはそれが通じないことを痛感する場面もあり、そこにどうやって向き合っていくのか。 そして、肝心の新たな共同生活については、案の定天根の性格に起因する問題が多発していきます。最初に問答無用で引き取る決意をした天根はシンプルに格好良かったのですが、その後は人としてどうかという言動もその性格から取って行ってしまいます。感情移入しきることはできない、しかしだからこそ目が離せない部分も大きいです。子供たちとの生活という天根の人生にこれまで全く存在しなかった体験を通して彼女自身どのように変わっていくのか。 本作は表紙が美しく店頭で目を引きますが、小森江莉さんの絵が前作からますます綺麗でスタイリッシュになっており、天根さんの凛とした表情などとても魅力的です。 14歳と4歳、今後さまざまなライフイベントもある中でこの家族がどのように立ち行くのか。どうか、ハコニワのような作り物の家族であったとしても、彼らに幸せな時間が訪れますようにと祈るような気持ちで見守っていきます。 ヒトってそんなにまっすぐじゃないメンタル強め美女白川さん 獅子starstarstarstarstar_borderママ子いつも綺麗でチヤホヤされてる白川さん。 メイク研究して、笑顔を心がけて悪い気をまとわないよう努力を惜しまず生活してる。悪口もそんな失礼なこと言う人の言葉で聞かないと華麗にスルー。 私も中高の時にこんな友達がいたら、考え方変わってたかもしれない。 考え方も周りとの接し方もすごい素敵! 見習いたいけど、やっぱりここまで前向きにとらえるのは難しいなぁと思ってしまった。 白川さんやアンミカさんみたいにポジティブに対応できたら人生変わりますね。干物女最高!ホタルノヒカリ ひうらさとるstarstarstarstarstar_borderママ子思わずブチョーと叫びたくなる漫画です。会社ではキャリアウーマン的な蛍。家に帰るとジャージにちょんまげ、片手にビール。合コンよりもゴロゴロが好き!これってデフォルトじゃないんですか?家に帰ったらみんな干物女ですよね!?ブチョーと蛍の展開が気になります。ネコ好きにはたまらない職場ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話 清水めりぃstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi企業に一人(一匹)モフ田君のような人(猫)がいたらどんなにいいだろうと心の底から思ってしまった。現実には絶対にありえないけど・・ ブラック企業で働くモフ田君が目覚めると猫になっていたという設定も 面白く可愛さ・癒しに包まれつつも、たまにしんみりしたりもしてドンドン読み進めたくなる作品 料理が苦手な人にこそピッタリ #1巻応援はらへりエイリアンとひよっこごはん ぼく 子新唯一兎来栄寿ハンバーグを作ったら「ダークマターバーグ」と呼ばれてしまうほど料理オンチな少女・摩訶子の家が宇宙人に侵略されてしまい、美味しい料理を提供しないと愛犬もろとも殺されてしまうという状況で、料理オンチでも作れる美味しいメニューを必死に作り続けるSF要素を交えたグルメマンガです。 1巻の目次は 第1話 UFOとスパニッシュオムレツ 第2話 大葉香るガパオライス 第3話 ピリ辛! 鶏チリかた焼きそば 第4話 ◯◯◯でルーローハン!? 第5話 リベンジ! 煮込みハンバーグ おまけ漫画① ふかふか野郎 おまけ漫画② プチバナナパンケーキ となっており、全部で7品のお手軽レシピを知ることができます。 友達の料理上手な栞奈ちゃんのヘルプを受けて料理がまったくできず苦手意識のある主人公でも作れる簡単なレシピとなっており、第1話のスパニッシュオムレツなどはフライパンも使わずに作れるので、料理初心者や苦手意識のある方こそ読んで作ってみて欲しい内容です。メニュー自体も小洒落ていて、味はもちろん見目も良さそうなので、家族や友人に作っても喜ばれるのではないでしょうか。 私も◯◯◯を使ったルーローハンは作ってみたいなと思いました。日本ではなかなかルーローハンを出してくれるお店も少ないですからね。なお玉子は半熟派です。 長ねぎや玉ねぎの簡単なみじん切りの仕方、チューブでないしょうがやにんにくの扱い方、料理酒と清酒の違いなどなど、幅広いメニューに使える知識や技術も少しずつ学んでいくことができます。一人暮らしを期に自炊を始めてみようか、という方にもお薦めです。 子新唯一さんの絵が、女の子も犬のバルバルもかわいくて良いです。帰ったときにすぐ駆け寄ってこず「あ、寝てたな」となるのはあるある。素直な主人公に好感がもてる僕はメイクしてみることにした 糸井のぞ 鎌塚亮starstarstarstar_borderstar_bordermotomi※ネタバレを含むクチコミです。槇村さとる先生のお仕事マンガ。おいしい関係 槇村さとるstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi昔、よく読んでいた作品。懐かしくて試し読みしてたら止まらなくなりました。主人公の明るさやひたむきさにどんどん引き込まれていきます。 絶対味覚のある百恵が作るおいしそうな料理に、こちらまでお腹がすいてきてしまいます。また主人公だけでなく、それぞれの人生模様も楽しめる作品だと思います。 ドラマ化もされたワーキングマザーの話カンナさーん! 深谷かほるstarstarstarstar_borderstar_bordermotomiドラマを見たことがあり面白かったので、漫画も読んでみました。 ワーキングマザーならではの大変さや葛藤がリアルに描かれている作品だと思います。重めの話が多いですが、笑いありドキドキありと結構楽しめました。カンナさんみたいな人、周りにも意外といるかも・・・面白いとても!しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~ 左藤真通 富士屋カツヒト 清水陽平starstarstarstarstarママ子裁判の攻撃シーンがアクション漫画のようで面白い。ネット関係の損害賠償請求はSNS利用している人ならいつか自分が被害者になる可能性がある。裁判にするには時間をお金がかかり全くクリアになる保証もないから今後の展開がどうなっていくのかリアルに気になります!我が子の愛し方ママの愛がおかしい【分冊版】 羽田伊吹ママ子※ネタバレを含むクチコミです。 こんなラブコメ現実でしたいよ...山田くんとLv999の恋をする ましろstarstarstarstar_borderstar_border宮っしぃネトゲで知り合った男子が、年下イケメンで何やかんやとあって付き合って〜、なんて現実であるわけないやろ...と思ってましたけど、ウチの兄がネトゲで知り合った人と結婚してたのを思い出し、思ったよりも身近な内容に感じでしまいました 今はネトゲじゃなくてソシャゲばかりだから、リアルでオフ会とかあるんだろうか... 物語としてはシンプルに綺麗なラブコメしていて、少女漫画感もあるので、スッキリと読めました 自分もレベル999の恋がしたいですいやスカッとさせてくれよ!スカッと!芹沢くん 文京子ポコニャン※ネタバレを含むクチコミです。読み進めているうちにおもしろくなる山田くんとLv999の恋をする ましろstarstarstarstar_borderstar_bordermotomiネトゲ女に彼氏を取られた茜とゲーム廃人の山田くんの恋の話ですが、山田くんがカッコよすぎます!! 最初は表情がない山田だし、どこから恋愛に発展するのか謎だったし山田は何考えてるかわからない所があるけど、ちゃんと茜ちゃんが好きなんだなってわかるし、淡白だと思ったら攻めてる所もあってキュンキュンします。 そして茜ちゃんがかわいい!!最初は苦手なタイプだと思ったけどすごくいい子です!!見てて安心します。 トライアングル・ラブストーリーカフェで逢いましょう 島津郷子 上原七海こめつぶカフェを舞台にした三角関係の物語 カフェはあまり関係ないような・・・ 純愛溺愛好きなので、複雑なのはこのみではありませんでした。 でもいいお話もあったし、ややこしい恋愛が好きな方にはおすすめ! 7年前に分かれた恋人の子供を産んだのならその子はもうそろそろ小学生ではないのかなと思いながら読んでいたのですが。 細かいところが気になっちゃいました でも面白かった!!なぜさかな??まさかな恋になりました。 邑咲奇starstarstarstarstar_bordermotomi読む前は思ってたのと違うかなと思いましたが、普通におもしろいです! 伊達くん、栞さんにはなぜ魚顔にみえるの?いつ、イケメンに戻るのかドキドキです。きっと素敵なエンディングになる予感なので楽しみです。 ありきたりなマンガが多い中斬新なマンガだと思います。 イケメンの顔が魚なのです。。なのにめちゃくちゃ笑えるし、魚なのにカッコいいです。 すごいリアルな35歳でもまさかな展開ですごい面白く、どうなっていくのか気になり過ぎて何で魚に見えるのかの真相がすごい気になります。なぜ白目、なぜ花を背負う薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記― 笹生那実starstarstarstarstar_borderゆゆゆ少し古い少女漫画ライクな絵柄だけで語られると思いきや、登場する漫画家大先生たちの絵柄に似せた御大たちのビジュアルも登場。 あまり古い漫画は知らないのですが、それでも裏ばなしとして楽しく読めました。 リアルタイム世代なら、さらに楽しめると思います。 読んで一番良かったなと思ったのが、古い恋愛少女漫画ではよくある、咲き乱れる花が背景に描かれるシーン。 あれはなんでだろうと思っていた謎が解明したことです。 どうして突然花を背負うのか。 いえ、背負っているのではありません。 感情がたかぶると、花は咲き乱れるものなのです。 そう、ディズニー映画のプリンセスたちが、感情がたかぶると歌い出すように! 大先生たちはこのシーンにはこの花!と咲き乱れる花のイメージまであったようで、描いていた方々の苦労には頭が下がる思いです。 https://twitter.com/itm_nlab/status/1300759064700477440 綺麗すぎる…蜜会~あなたのすべてを、俺にください~ 奥めぐ美starstarstarstar_borderstar_bordermotomi甥と叔母のストーリーだが、とても綺麗で苦しい内容。 とにかく叔母の美しさが尋常じゃないです。 甥と叔母の関係で、本来であればそれ以上の関係にはなれないのに、どうにかとストーリーが進んでいきます。 いけないことをしてしまっている時のドキドキ感を持ちながら読んでいました。 切なさとドキドキ感ときゅんとする気持ちで複雑になりますが、読む手は止まらないです。 禁断の恋を求めている方は是非読んでみて下さい!夫婦って難しい離婚日和 早美静華 青木ニカstarstarstarstarstar_bordermotomi夫婦のかたちは人それぞれだから正解はないとしても、他人同士が結婚して一緒に暮らすことであり、価値観がちがうからうまくいかない時もある。 セックスレスが原因で主人公の夫が浮気をし、それが火種となり離婚バトルが始まります。 主人公には結婚は向いてなかったかもしれないと感じました。 じっくり考えながら読むとありきたりな内容とは何かが違うところがあるのが分かります。 営みを断られた夫の自分勝手さ、モラハラ度合いが凄まじく、読んでいてイライラします。 主人公に感情移入しすぎてしまう内容かもしれません。 かなり面白くサクッと読めっちゃいます。<<2829303132>>
『死と彼女とぼく』シリーズでお馴染みの川口まどかさんの最新作で、1巻完結です。 代表作がホラーなので、完全な日常生活のお話に新鮮さを感じながらも、従来の心に響く作風は健在です。 本作は、新卒から2年で鬱になり引きこもりとなった息子と、2匹のネコと暮らす半世紀を生きた女性の物語。若干シリアスな設定ですがコメディ基調でお話は進行しつつ、しかし時折しんみりと感じ入らせてくれます。 川口まどかさんももう還暦を過ぎてらっしゃいますが、それにも関わらずVRでドローンを操作して遠隔でネコに薬を飲ませたり、お絵描き教室の子どもたちにリモート授業やVRお楽しみ会をやったりする話を描く感性は流石だなと感服しました。 50年も生きると、嬉しいことも楽しいことも辛いことも哀しいこともたくさん経験して達観してしまうでしょうが、それでもその先にあるものを(特に最終話で)見せてもらった想いです。 「このあいまいな世界でつくづく思う よくぞ みんな生き残ってるよね 偉いよね」 という6話のモノローグも、とても優しく心に響きます。 50,60,70……といくら年を重ねても人間は不惑とは程遠い存在でしょう。それでも、たとえ正常であろうとなかろうと笑顔が1つでも増やせる人生を過ごせたら良いですね。 なお、ネコを飼っている方であれば共感必至であろう、顔面への唾液スプラッシュや絶妙な場所への嘔吐、病院へ連れて行ったり薬を飲ませたりするときの苦労などが解像度高くコミカルに描かれます。犬しか飼っていない私でも、仕える従者口調で語り掛けるところなどうんうんと頷いてしまう描写が多々ありました。強いネコ愛を感じます。 「人は世界を広げた方がいいけれど ペットは世界の広さより ご主人の愛の深さだよ」 は蓋し名言です。