女性マンガの感想・レビュー3243件<<1213141516>>「対」が離れるときついのすみか 丸い円名無し生活がすれ違ってしまい、別れることにしたカップル。 しかし彼女のほうが「別れる」という言葉が悲しすぎると言い、別の言葉を探そうとする話。正直、本当に別れないと駄目なのか…?と思ってしまうくらい、関係性が破綻しているようには感じられなかったけど、できるだけ今の自分達が選んだものにふさわしい言葉を探す行為に前向きさと優しさを感じた。こういう関係の終わらせ方もあるんだな〜。「京都と猫と、まだ見ぬ色と」感想京都と猫と、まだ見ぬ色と オオタガキフミニーナあまり味わったことがない、不思議な読後感だった。…とりあえず読むと必ず京都に行きたくなる、とだけは言っておく(笑)。 京都の伝統色にまつわる7つのストーリーが描かれているのだが、色彩豊かで眺めているだけでも楽しいし、マンガを読む…というより、絵本や詩集をめくる感覚に近い気がする。わりと想像力も掻き立てられるので、人によって様々な解釈が出来そうなところも面白いと思った。何もできない自分も変えられていくはず走り出す花びら 甘井最鹿starstarstarstarstarNanoTwitterで流れてきて、絵可愛い~なんて読んでみたらめっっちゃよかった…! 留学といった話は学生時代に自分の周りでも聞いたことはあるけど、実際に留学する人たちはこんなに大変なんだと驚きました。外国で知り合いや親戚といったツテがあったり、知らない国でも臆さない性格の人からすればとても些細なことかもしれないんだけども。日本語学校の自己紹介でも、顔を真っ赤にしてしまう主人公からすればどれも重大なんだなあと読んでて伝わってきました。 知らない国でひとりきり、なんて絶対不安だし怖いけれど、そんな中でも走り出した主人公がとってもかっこいい。留学だけに関わらず、どんなに知らない分からない事でも頑張ってみたくなる、よい作品でした。走り出すきっかけ走り出す花びら 甘井最鹿starstarstarstarstar野愛漫画家を目指す中国からの留学生の女の子。日本語も完璧ではない、携帯電話もすぐに契約できない、家具も家電もない部屋で1から生活しなければならない……。 別に日本と中国の違いを描いた作品ではない。留学生だから大変ということを言いたいわけでもない(おそらく)だろう。 地方から1人で東京に出てきた人ならきっとわかる。 誰も知らない、誰にも頼れない場所で、自分に何ができるだろう?というあの感覚。 それでもだだっ広いだけの家に物が増えていって、目的地や欲しいものが見つかって、自分今ここで生きてる!っていう熱を感じることだってできる。 夜中に必死で家具を組み立てる、ただそれだけのことが前を向くきっかけにもなる。 何気なくて所在ない日々をキラキラ描いた素敵な作品でした。 #2023年読切ベスト走り出す花びら 甘井最鹿starstarstarstarstar寸々2023年良かった読み切り。 例えば主人公を地方出身者の漫画家ワナビとかにしても描けそうだけど、中国からの留学生にしたことに意味があるというか。 外国人だと携帯の契約が簡単に結べない→家具が揃わないことの不便さ・切実さ。 だからこそ、サビの見開き家具組み立てページがグッと来る。 家具を揃える=新生活を送る上での最低限の準備 が「新しい自分になっていく」ことに繋がっていて、このプロットだけで50p読ませるのがすごい。 でもフィーヤンぽくは…無い?どうなんだろう。かわいい動物の言うことは聞けるおこじょさんと家飲み家ご飯 ヤゼstarstarstarstarstar_border野愛疲れた人でも簡単に美味しいおつまみとお酒が楽しめる&かわいい動物がレシピを教えてくれる、なんてちょうどいい漫画! 家飲みがテーマなだけあって、酒に合う簡単レシピを紹介してくれるのがいい!と思ったら結構しっかり日本酒について教えてくれるのもいい! しかもかわいいおこじょさんから教わるんだから最高です。 人の言うこと入ってこないときでもかわいい動物の言うことは聞けるからね……。 詳しく教えてくれるけど、お酒は楽しいのがいちばんだからね!っていう寛容さも好き。レシピ本としても優秀!疲れ切った夜中にイケメンが夜食を作りに来てくれる話 #読切応援月読くんの禁断お夜食 アサダニッキ天沢聖司『青春しょんぼりクラブ』アサダニッキ先生の読切。「揚げない唐揚げ秋みょうがのピクルス添え」がただただ美味しそう!!ほうじ茶の出汁割り飲んでみたすぎる…! 月読くんの登場シーンで、伊賀の影丸とかCLAMP作品ばりのデカくて印象的な満月が描かれててちょっと笑ってしましました(すごく好きです)。 月読くんがなんで作りに来てくれてるのか謎なのがめっちゃ気になりますね。 こちらは「プロローグ読切」なるものだそうで、ということはいつか新連載が始まるって期待していいんでしょうか?楽しみです! マリリンの記憶が飛ぶ前も非常〜に気になる。#1巻応援マリリンは、いなくなった 葉月めぐみstarstarstarstarstarPom まずは、絵が可愛いです。美男美女! そして、まだ1巻ですがお話も面白かった。 やはり伏線が引かれると先も気になるし、また読みたくなる。 7年の記憶が飛んでしまったマリリンは、記憶が飛ぶ前は闇が深そうな感じです。 恋愛も勿論あるのだろうけど、三角関係とか恋愛絡みじゃない雰囲気があるので読んでいて楽しい。 次巻、三住先生に何があったのか分かるんでしょうか。。ピュアで不器用な紳士淑女の恋模様パティスリーMON きらMiyake※ネタバレを含むクチコミです。美しさに囚われた女は…鏡に咲く花 上村秀子名無し※ネタバレを含むクチコミです。 全部回収できるのか大切な日はいつも雨 RYO.野愛いろいろ思うところありつつも、どこに着地するのか気になってずっと読んでしまっている。 長く付き合った彼氏と別れたOLが奥さんを亡くしたばかりの子持ちの男性と誰にも言えない恋愛をするお話。 話の筋としてはこれだけなんだけど、個展を開きたいという夢や結婚への憧れや元彼や親友とのあれこれ、最近では彼氏の息子の進路や恋愛の話まで広がっている。 これ全部回収するの大変じゃない?と思いながら全部回収されることを夢見て諦めずに読んでいる。回収するより先に新たな話題が生まれるからだんだん面白くなりつつある。 息子もそこそこ大きいんだし彼女できたって言って結婚すればいいのにねえと読者は思うがそれじゃ話がすぐ終わっちゃうもんな。 にしてもどう回収するんだろう。こうなったら最後まで見守るしかない。5巻面白い魔法のリノベ 星崎真紀starstarstarstarstar名無しの権兵衛第5巻の同じ3つの家の話がすごい面白かった。新人の危なっかしい感じにドキドキしながら3つの家庭の人生を見ることができて面白かった。普段効率や時短ばかりに気を取られているが、ローズガーデンの庭の家主のありかたも良いもんだよな、と効率化が苦手な自分はそこに救われた。皆、頑張って生きている。天国堂喫茶店 ~アラウンド・ヘヴン~ 野崎ふみこstarstarstarstarstar_borderPom 亡くなった奥さんと旦那さんが二人で経営していた天国堂喫茶店での人間模様を描いた作品でした。 人生経験積んで年齢を重ねると、発する言葉にも重みと深みがあって説得力もある。 一生懸命って大変だけど、この漫画読むとそれも悪くないかもなぁと思える。 何よりも本音で話せる人、場所があることはとても幸せなことだなと思う。しかし果たして本音で話すってあるのか。。? 本音で話すこと(ぶつかり合うこともなのかな)は人を癒すって言葉には、ハッとさせられました。 それも全て、根底に愛があってこそなのかな。 どちらの家族が幸せか? #1巻応援どちらかの家庭が崩壊する漫画 横山了一starstarstarstarstar_border兎来栄寿薬師寺家と毒山家。幼い子が生まれて間もないふたつの家族の話が、同時並行的に描かれていく物語です。 一流企業に勤めるエリートでイケメンの旦那・シュウがいる薬師寺家に対して、ギャンブルに明け暮れろくに仕事もしてないスジモノのような外見の旦那・ゴンがいる毒山家。 そんな対照的な両家ですが、妻の薬師寺ユイと毒山海(マリン)はお互いにこれまでいなかった初めてのママ友となり交流を深めていきます。 ただ、最初の3ページと8〜9ページを見た時ではかなり両家への印象が変わっていきます。 更に、この物語のキーパーソンとなるのが姑。シュウの母親の聡子はシングルマザーであったこともあり、親子共に絆が強くユイや子供に対しても過干渉してきます。子育て中に事前連絡なしに何度も家に突然来られるのは、妻の立場だときついですよね。 一方で、ゴンの母親である虎乃はスナックを経営しておりざっくばらんな性格で海とも非常に気質が合っています。パチスロで買った現生を直接渡してくるなど生々しさはありますが、豪気で優しく温かい性格を見せます。 一見、完璧な家庭に見える薬師寺家の内部の綻び。逆にメチャクチャに見えながら互いを思い遣る心に溢れている毒山家。幸せとは何か、本当に大事なものは何かということを考えさせられます。 シュウの母親はいわゆる毒姑ではありますが、番外編では彼女もまた酷い夫と姑によって苦しんだ経験があることが仄めかされ、最悪の負の連鎖を感じさせます。自分が受けた痛みを違う形で他人に与えるのではなく、痛みを知っているからこそ労わる心を持って負の連鎖を断ち切り子供たちが笑顔で暮らせる世界にしていきたいところです。 育児、モラハラ、詐欺、不倫などに加えてSNSで縦読みを使ったにおわせ投稿など「今」感のある要素もふんだんに取り入れられており、実写ドラマ化などもされていきそうです。 なお、 「もっと善意の押し付けがユイを追い詰める感じにした方がリアルでいい」 というアドバイスをした横山了一さんの奥様は本作の陰のMVPだと思います。お兄ちゃんを取るか好きな人をとるか私の正しいお兄ちゃん モリエサトシ名無しお兄ちゃん大好き少女がまさかの人殺しといい感じになってその殺した相手がまさかの… というもう設定だけで面白い漫画です。めっちゃくちゃ刺さる…それでも愛を誓いますか? 萩原ケイク名無し最近読んだ漫画で1番刺さりました ミドサー子無し夫婦、親の介護と女のリミット、不倫と仕事 苦しいことしかないけど頑張って生きてる主人公の女性にすごく勇気もらいますね…この漫画は 漫画描いてくれてありがとうという気持ち 人間の心の襞を繊細に表現されて・・・。環と周 よしながふみ干し芋名前からも想像できるように、何度も、巡り巡って出会ってしまうふたり。 環と周。 それぞれの時代、それぞれのシチュエーション、性別を超えて、命の大切さ、今、生きているっていうこと、人間関係の大切さ、繋がり絆について考えさせられました。 第4話が好きです。大人女子のもどかしい恋定時にあがれたら 犬井あゆstarstarstarstarstar野愛この作品に出会えてよかった。大人なのに初々しくて、大人だからもどかしい女の子同士の恋愛を描いた作品です。 同じ会社の違う部署で働く湯川さんと水城さん。ふとしたきっかけで距離が近づき、お互いのコートのポケットにメモを入れて食事の約束をする関係になります。 もうこの時点で甘酸っぱくてもどかしくて心を掴まれました。 あったかくなってコートがいらなくなったらどうしよう、連絡先を聞いてもいいのかな?という心の揺れと時間経過を丁寧に描いているのが素晴らしい…!! 友情ではなく恋愛感情だと気づくまで、お互いが両想いだと気づくまで、ゆっくり丁寧に、かと思えば大胆に進んでいく2人の関係が可愛らしくて甘くて切なくてたまりません。 学生同士の百合もいいけど、大人女子だからこその揺らぎがあって胸が甘くしめつけられます。 これまでも素晴らしい百合作品に出会ってきたけれど、いちばん好きかもしれない(いちばんがたくさんあります)…今いちばん好きな作品です。孤独な少年と龍神が”愛”を知るまでの物語 #1巻応援ひとりぼっちがたまらなかったら idonakasogor25紫太郎は中学の入学式の直後、見知らぬ神社の前で目を覚まします。 そこで彼が遭遇したのは巨大な龍神。 龍神はなぜか紫太郎のことを“お嫁さん”と呼び、そのまま結婚の儀式をしようとするのですが、 結婚の意味も知らず、名前を持たなかったその龍神に「ヤマブキ」という名前を付け、紫太郎は少しの間ともに過ごすことになります。 龍神が神社に棲み着くきっかけとなった100年前の出来事、 龍神と紫太郎、それぞれの心の中に根を張っていた孤独な感情 そして紫太郎から失われていた神社で目覚めるまでの記憶と右目 それら全ての要素が一本の線で繋がった時、 紫太郎と龍神は“愛”という言葉の意味を知る― そんなストーリーが300ページ超の大ボリュームで紡がれた1冊です。 もかが幸せになるには?!サレ妻シタ夫の恋人たち 村岡恵干し芋サレた妻の❝もか❞がいい人過ぎる。 簡単に騙されそうだし、友人からの忠告が無ければいつまでも浮気すら疑わなかったはず。 夫は、そんな素直な妻にバレるはずはないと昼間から情事にふける。 わきが甘すぎる。 もかは、破綻がきても、夫の優しい言葉や態度で許してしまいそうで、危うい。 彼女にとって何が幸せなのか、こんな夫の元で子供でも出来たら大変。 早く騙されていることに気づくか、このまま、知らない振りをしてやり過ごすか・・・。 自分の人生を考えた時に答えは出るはず。 戸籍って唐突!!あなたの戸籍、俺にください。【電子単行本版】 武田愛子starstarstarstar_borderstar_borderママ子最初は突飛だなぁと,思いながら読んでたけどもおもしろい。 うまくいって欲しいな。 元教え子だし結構年が離れているから、普通に好きってなかなかいってあげられない気持ちお察しします。 彼は見た目も環境もスペック高いから、外野からの障害が出てくるのは仕方ないけど、そこが邪魔してくる?!!!って感じです。 結構冊数出ているのでゆっくり楽しめます。そして、いずれやってくる更年期障害わたし、39歳で「閉経」っていわれました たかはしみきstarstarstarstarstar_borderゆゆゆイラストレーターと冒頭にあったけど、まさか「こげぱん」の作者さんだったとは。 焦げてやさぐれたパン、こげぱん。 たれぱんだの後、一斉を風靡した焦げたパン。 読後にまとめられている、作者による他の本紹介で知りました。 本作の内容は子宮系というより、卵巣系。 早期閉経の話と、第二子希望していた話と。 話題が話題なので、内容もスピリチュアル系になりそうなせいか、何度も「人による」という話が書かれています。 自分でできる対策として食べ物の話は漢方が多め、筋肉を鍛えろ、筋肉を鍛えろ、そんなかんじの内容が載っていました。 ようは生活習慣を変える。 閉経を遅らせ更年期障害を減らし。 科学の力以外でできることを全力で対応されています。 描かれていない日常もなかなか大変そうな雰囲気です。 読んでいて、いずれくるものとはいえ、知らないことばかりだなと思いました。 閉経に至るまでに現れる症状(白髪、歯茎などなど)はとくに勉強になりました。 いにしえのギャグ漫画ノリをマッシュアップ☆Gペンマジック のぞみとかなえ 崇山祟starstarstarstarstarかしこぶっとびハイテンション・ギャグ・少女漫画でござーい☆漫画家に憧れ〜るGirlsが熱いパッションをGペンに込めてお送りするのら!ほとばしる薔薇とインクの香りをご堪能あれ♫ ノリとしては上記のような感じですが、内容はこれ描いて死ねと同じくらい漫画愛を感じる作品です。巻末の関係者によるトークを読んで祟山祟さんがパルコが配布していたフリーペーパー「GOMES」出身だと知りました。いにしえのギャグ漫画のノリをこんな風に新鮮なものとして令和に表現できるのは卓越したセンスの持ち主だからだよな〜。もっと早くから祟山さんの漫画を読んでおけばよかったです。マウンティング合戦からのあざとく、かわいく、したたかに ~私のこと、かわいいだけだと思ってた?~ 前田アラン野愛※ネタバレを含むクチコミです。<<1213141516>>
生活がすれ違ってしまい、別れることにしたカップル。 しかし彼女のほうが「別れる」という言葉が悲しすぎると言い、別の言葉を探そうとする話。正直、本当に別れないと駄目なのか…?と思ってしまうくらい、関係性が破綻しているようには感じられなかったけど、できるだけ今の自分達が選んだものにふさわしい言葉を探す行為に前向きさと優しさを感じた。こういう関係の終わらせ方もあるんだな〜。