女性マンガの感想・レビュー3218件<<1011121314>>子どものためって何だろう。考えさせられた。すべては子どものためだと思ってた しろやぎ秋吾starstarstarstar_borderstar_borderPom 数日間は何とも言えない感情が残る作品でした。 今でも、ふとした時に思い出す。 タイトル通り、すべては子どものためだったけど子供は全く幸せではなかった。 母・くるみも、こうた君もお互いにすごく苦しそうになっていったのが個人的にはとても印象に残っています。 親になって母親が子供を心配する気持ちも分かるし、子供としての気持ちも分かるしで、読んでてしんどいなと感じたのが正直な気持ちで、旦那さんが殆ど関わっていなさそうで悲しくもあり、感情移入しすぎてしまったせいか1巻完結なのに読み終わりはどっと疲れてしまった作品でした。。 #1巻応援自分にとって身近だけど知らない世界胚培養士(はいばいようし)ミズイロ~不妊治療のスペシャリスト~ おかざき真里starstarstarstarstar_borderNano不妊治療やら体外受精やら、なんとなく聞いたことあるな~悩んでる人たくさんいるんだろうな~…みたいな、知識もなければこういった漫画にも触れたことない自分の意見にはなりますが、今まで気にしたこともない分野の世界を知ることができる良作だと思います。胚培養士という言葉自体初めて聞いたし、読みながらも自分とは無縁でどこかファンタジーの話みたいだと思ってしまうけれど、知見が広がるし患者のために一生懸命な水沢さんたちはめちゃくちゃかっこいい。 ごく普通の夫婦だったり芸能人だったり、患者だけでなく培養士たちなどさまざまなキャラクターも魅力的で、純粋に漫画が面白いです。今まで知らなかった世界だけど、もっと知りたくなりました。関係を表現するための言葉が社会に足りていない!煙たい話【単行本版】 林史也starstarstarstarstar_borderゆゆゆ家族?かなと思ったら、冒頭で違うと書かれていた。 友達なんだけど、一般的に想像される友達ではない。 恋人でもない。 一緒にいて居心地がいい人。 それは一体何なんだろう。 じゃあやっぱり友達かな。 でも、それなりの年齢で、共通点は同級生で、それでルームシェアなんて、一般的な友達の枠からズレていて、それを説明するのが面倒。 わかるようで説明が難しい武田くんと有田くんの不思議な関係性。 それから、籍を入れていないけど、子連れ女性と同棲している店長。 けじめを付けるところは付けろと妹を介して伝えてくる老いた親。 話だけ聞いていて、板挟みの姪。 姪にも悩みがあって。 友達に彼氏ができたら友達として遊べなくなるの? 嫌だとは言えないの? 武田くんと有田くんの何気ない日常に加えて、うまくいっているのに、世間の常識に合わせて語ろうとすると、機微がうまくいえない関係がつらつらと紡がれている。 落ちついた関係性に穏やかな気持になりつつ、ちょっと考えさせられる漫画。いま最も尊い純愛はこれいつわりの愛~契約婚の旦那さまは甘すぎる~ 金森ケイタ 上乃凛子ポコニャンめちゃコミックで配信されてる分全部読んでしまった〜。良いですねえこういう純愛は。歳のせいかな?なんか泣いちゃう。 でもまだふたりはすれ違ったまま…早くお互いの気持ちに気づいてよ…ッ!! ただ気づいたらその時点でこの漫画が終わってしまうよね。 きっとラストはこれ以上ない幸せが待っているだろうことはわかるけど、ずっと読んでいたい気持ちもある。フクザツ。 表紙からしてウザくて笑えるじゃあ、あんたが作ってみろよ 谷口菜津子starstarstarstar_borderstar_borderalank料理に限らず、カップルに限らず、じゃあお前やれよって思うことしょっちゅうあるし、いまなんか言ったらじゃあお前やれよって思われるかもなと思うこともしょっちゅう笑 ウザって思いながら面白く読めました。こんな友達ほしい腐女子ぐらし 藤峰式野愛このノリが好きかどうかは別として、好きなものが同じ人とずっと楽しく暮らせるって最高だ!思わせてくれます。 どんなに好きでも些細なことですれ違ったりギスギスしたりするのに、3人はずっと仲良しでいつまでも学生みたいな空気でうらやましくなります。〆切に追われた漫画家を見て「楽しそう」って思うことなんてあるわけないのに! 腐女子という絆で繋がった3人が、ギャーギャー言ったりキャッキャ言ったりしながら原稿書いて遊んで喋ってるだけなのに、この時間が永遠に続けばいいね……と尊い気持ちになります。 こういうのって永遠じゃないって知ってしまってるからなんだろうなあ。友達は大事にしようと思います。しんどい、けれど学ばせてもらえる零れるよるに 有賀リエstarstarstarstarstarNano児童養護施設のお話で1話1話が重くてしんどい。学生時代に児童養護などといった福祉のことは少し勉強してたけど…どうしても苦しくなる。そんな中、天雀の強さというかかっこよさというか、惹かれてしまうのもすごく分かる。 「子どもすぎてどこにも行けない、何もできない」「もっと大人になれば行きたいところへ自分の力で進んでいける」この天雀の言葉が良すぎて胸に突き刺さりました。明るい少女漫画、という感じではないけれど…親や家関係で悩んでたりとか、似たような経験がある人にはすごくいい漫画だと思う。これはフィクションだけど、そういった悩みなんかを少しでも楽にさせてくれるように思えました。若い学生さんでも、私みたいな気がつけば成人してしまった人にも読んでほしい作品。 可愛いは努力の賜物 マリ子さんがカッコいい●特装版●あざ婚~あの子が結婚できない理由~ アン・ミツコ エトワール編集部starstarstarstarstarママ子※ネタバレを含むクチコミです。やられた方は忘れられない。ハズカシメ 元橋隆司 サカワキヒロ太starstarstarstar_borderstar_borderママ子傷害事件のようないじめを受け、先生や学校も助けてくれない。挙句の果てに母親が校門の前で事故にあい他界してしまう。 やっと対人も少しだいじょうぶになってバーで働いていたら、いじめをしてきていた奴が客として店に入ってきて、体がこわばってしまってグラス倒して・・・ そりゃ恐怖、憎悪の対象がそこにいて以前と変わらない態度で目の前にいたらそうなってしまうと思う。 頭真っ白になって復讐だけ考えてさまよい始めてしまったけど、止めてもらってよかった。 もっとダメージがあるように社会的に抹殺できる方法で復讐してほしい。領地改革ラブコメ辺境の貧乏伯爵に嫁ぐことになったので領地改革に励みます ~the letter from Boule~ 深山じお ボダックス 花波薫歩starstarstarstar_borderstar_border宮っしぃ貴族令嬢がとある事件によって不当に罪を着せられて王子との婚約を解消 さらに嫁ぐ事になった先は辺境の貧乏伯爵だったが、伯爵はイケメンでもポンコツすぎて領地がヤバイ イケメンとヒロインのラブコメスタートになりそうで全くならず、領地を改革するために令嬢がひたすら走るというお話し ファンタジー要素もありつつ、ラブコメ要素も残しつつ、でもしっかり領地改革やスローライフ的な要素も盛り込みつつと、バランスよくどれも描かれてるので読んでいて楽しい まだ短い巻数なので、今後に期待できます 男性の更年期も、あるんだよ #1巻応援マンガでわかる!男女で知っておきたい更年期 下地のりこ 佐々木春明 甲賀かをりstarstarstarstarstar_border兎来栄寿「更年期障害」という言葉は知っていても、具体的な中身をよく知らない方は特に若い方では多いのではないでしょうか。漠然と「歳を取るとなる体調不良」みたいなイメージがあるかもしれませんね。そもそも「更年期障害」というと女性をイメージしがちである気もします。 もちろん女性の更年期障害についても詳しく紹介されますが、本著では早ければ30代で訪れるという男性の更年期障害というあまり浸透していない知識についてもマンガと文章を交えて詳しく語られます。 男性の更年期障害、「LOH(Late Onset Hypogonadism)症候群」も原因はさまざまですが、特に長時間労働による疲労やストレス、睡眠不足は大きな要因のひとつだそう。 しかも、女性の更年期障害は5年程度で何もしなくてもおさまることが多いのに対して、男性の方は10年、20年と続いて終わりがないこともあるとか。 また、自分が男性更年期だと解ったときに行くべきなのは精神科や心療内科ではないということも解説されます。現代社会で生きる多くの男性にとっては他人事ではないですね。 自分のみならず家族やパートナーがやたらと不調だったり機嫌が悪かったりするときも、原因が分かっていれば対処できることもあります。 さまざまな病気の症状に紛れやすいため見逃されやすい更年期障害。それをしっかりと見極められるようになることで、またもし更年期障害になってしまったときにもそれをきっかけに生活を見直すことで、80年90年と生きるようになってまだまだこの先が長い人生を健康的に過ごしていくことができると説かれます。 読むと、更年期障害への知識が身につくと共に健康に気を遣っていく気持ちが増す1冊です。オタク偽装結婚ありかもオタク同僚と偽装結婚した結果、毎日がメッチャ楽しいんだけど! 雪子 コイル 七十ななそ名無し偽装結婚したオタク、実は気になってたオタク 利害が一致してさらにそこに恋愛感情は生まれるか、みたいな話なんでしょうが普通にアリ。 運命っぽいものを感じます自炊からはじまる再生の物語じゃあ、あんたが作ってみろよ 谷口菜津子六文銭長年連れ添った料理上手の彼女。 その料理に対して、褒めつつも、余計な一言をいつも言う主人公。 全体的に茶色いとか、顆粒だしはありえないとか。 そんなこだわる割には、自分では料理なんてしたことすらないという体たらく。 この時点で昭和なオヤジでモラハラ感が満載なんですが、記念日に狙ったかのようにプロポーズをするも、彼女から 「んー無理」 とフラれる。(当然) そこから、自分の何が悪かったのか? を同僚のアドバイスを通して、変わっていこうとする話。 手始めに自身の好物である筑前煮をつくってみると、その難しさに発狂。 いつも彩り豊かに手際よくつくっていた彼女の偉大さに気づく。 そこから思い出を頼りに少しずつ自分でも料理をはじめていく流れ。 今まで自分の価値観で空気の読めない発言ばかりしていた主人公が、他者の価値観に触れて自分を見つめ直し改めていく姿が純粋に尊敬した。 年食うと、変わるのってホント大変だから。 また彼女がフッた理由も、主人公のモラハラだけではなく、意外と深い。 自分らしく生きたいと思いながらも、他人と折り合いをつけるのって難しいだけに、そこで誰もが悩むんだと思う。 読んでて自分自身も考え直すきっかけになった。 タイトルから最初読んだときは、ただのモラハラ男の別れ話かと思ったが、大事なもののために自ら変わろうとする人間の葛藤を描いていて、素晴らしかったです。 静岡県民に特薦のグルメ×ギャグ #1巻応援スイーツ・ヤクザの甘杉さん 並庭マチコ兎来栄寿『プリンセスお母さん』でお馴染みの並庭マチコさんによる主にスイーツを題材にしたギャグマンガ。 人目のないところでひっそりとおやつタイムを楽しむのが大好きな16歳の桃栗ちよ子の平穏が、甘いもの大好きヤクザの甘杉との出会いによって脅かされていく物語です。 ヤクザなのでたまに物騒なところもありますが、基本的に「明日もおシノギがんばろ!」くらいの緩いテンションでかわいく楽しく読めます。 古来のグルメマンガから存在する食べた瞬間のオーバーリアクションのマンガ的表現が、並庭さんらしいテンションで爆裂していてとても楽しいです。特に月餅を食べた時の凄まじいコマがお気に入りです。 また先日発売した『このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉 アンソロジー 埼玉解放戦線調査報告書』でも、「幻影の飯能市」という短編を寄稿していた並庭さんですが、ただでさえギャグが面白いのにローカルネタが加わると鬼に金棒。 本作でも 第2話 うなぎパイvs.こっこ 第7話 「さわやか」のハンバーグ と、静岡に縁のある方ならタイトルだけで笑える2篇が最高です。 私自身もそれなりに静岡に縁があり、特に家族は生粋の静岡県民で「静岡最高!」という郷土愛溢れる民であり、こっこのCMソングを突然歌い出すタイプの人間なので人一倍楽しめました。 アンドロメダ銀河の星々に包まれながらうなぎパイの十字架に磔になっているシーンは最高です。 グルメマンガ誌らしく毎回スイーツの作画に気合が入っていてとてもお腹が空くので、読むタイミングにはお気をつけてください。 あと、御殿場アウトレットのさわやかは本当に8時間待ちとかになるので、基本的に入れないものと思って空いている店舗に行った方が良いです。丁寧な絵で人物の描き分けが上手い戦略結婚 ~華麗なるクズな人々~ 黒沢明世 とらふぐstarstarstarstarstarこめつぶ旦那さんとは恋愛結婚ではありませんが、すごくかっこいいし意外にも誠実そう!?どんなふうに主人公が復讐を果たすのか気になります。のしあがった主人公に次々と起こる問題に立ち向かって行く姿がカッコいいです。竜二との関係も気になる!自分の目標の為なりふり構わずだったり、何か、復讐要素も含まれていたり、どん底を這い上がってきたりとか、芸能界、裏社会を織り混ぜながらのストーリーが面白いです。想像以上に深い作品でしたバラ色の聖戦 The Future is in our Hands! こやまゆかりstarstarstarstarstarこめつぶ最後まで読むと、価値観の違いと育った環境の違いだけで誰も悪い人はいないんだな、と思わせるストーリー展開がすごい。表紙の絵とタイトルではまったく興味そそられなかったけど、ストーリーの奥深さだけじゃなく、美への教訓としても役立つ作品です。展開的には、よくある設定だなと思いきや、そこから今までオシャレも何もしてこなかった自分にも浮気された非があると主人公なりに努力して、トップモデルになる姿はまさに主婦の希望の光です! こちらが本物です!!とは大きな声では言わない聖女じゃないと追放されたので、もふもふ従者(聖獣)とおにぎりを握る(コミック) 夕日 くろでこ 東端starstarstarstarstar_borderママ子聖女として二人召喚されて、でも見た目が劣っているからと城から追い出されてしまう主人公。 なぜが炊飯器と共に召喚されたら特別な力が!! 身の安全のため可愛い聖獣と共に炊飯器で炊いたお米を食べつつ国外に向けて旅をする。 聖獣ってのは伊達じゃなく、何でもできるし強いしいい子だし万能執事のよう。 美しさに慢心して力もないのに担がれているもう一人の人より、旅の途中で危険顧みず人助けをしてしまうところは本物の聖女だなと思ってしまいます。 国外で居合わせになるのか、国を助けるのかニーナの気持ち次第!そうなるかしら。尽くす系女子、今世では幸せになれるかかりそめの公爵夫人 Jin Saeha Han Jinseostarstarstarstarstar_borderママ子前世で婚約者ために自分の命を削り能力を使って支えてきた主人公のイヴォナ。そこまでして尽くしてきたのに、蔑ろにされ更には親戚の子にその婚約者まで取られる。不憫で仕方ない死に方をしたが、一年前に逆戻りしたイヴォナは二度目の人生送ることに。 今世では、いいように使われないように敵対するクロードのもとへ。 実は前世で戦場でかかわりがあり、いい人であることはわかったしお互いにメリットのある関係と契約結婚を申し込む。 話が進むにつれてイヴォナのことを信頼していくクロードの溺愛っぷりが可愛らしい。 二人は睦まじくなってきたが、ほかの登場人物の今後がとても気になるところまできたー。 光あれば影ありで今回は二人ともハッピーエンディング迎えてほしいです!読後感めっちゃいい走り出す花びら 甘井最鹿starstarstarstarstar_borderalank新生活をスタートさせようとする中国人留学生が、家具を揃えるという初手からうまくやれずに奮闘するストーリー。 当たり前と思っていたことさえままならなくてイライラジリジリするんだけど、それって実は自力だと当たり前のことすら大変って気付かされて自分の非力さにイライラジリジリしちゃうのかもしれない。 自らチャレンジしようと始めたものの、壁にぶつかっている人、ぜひ読んでほしい。もう一回走り出そうって思えます。 読んでいて涙があふれる私だけ年を取っているみたいだ。 ヤングケアラーの再生日記 水谷緑starstarstarstarstar名無しの権兵衛※ネタバレを含むクチコミです。胚培養士って、繊細な仕事。胚培養士(はいばいようし)ミズイロ~不妊治療のスペシャリスト~ おかざき真里干し芋3巻まで読了。 胚培養士という仕事は、本当に大変な仕事だと思う。 誰もができる仕事ではない。 この職業についている人に頭が下がる。 当然ながら、技術も必要だし、人としての思いやりも必要だし、患者さんに寄り添いすぎてもいけないし、命を扱っている責任もあるし、色んなもののせめぎあいの中で成り立っている。 私も結婚したら子どもができるものだと思っていたら、そんなこともなくて友人が子どもの話をする所にいたくなかったり、距離を置いたりしていた経験がある。 人生それぞれだけど、自分の気持ちにケリをつけるって本当に大変。 その現場に、水沢がいてくれたら・・・。 『energetic』の話が好き。かわいい系いとことキレイめ主人公のお話悪魔はそこに居る 清水セイカ でじおとでじこレッドstarstarstarstarstarこめつぶヒロインが美人なのに幸薄く、応援したくなる。主人公がデート中にいとこから助けて!と電話がくるところで終わるシーン、どうせデートの邪魔したいだけだろうなーと思ってしまう。従姉妹の美園はイヤな女の王道行ってる感じ。表情が恐ろしくなる時があり、本性はこちらなんだろうな~と。読み進めていくと共依存による執着だったことがわかってきます・・・ヒロインには是非幸せになって欲しい! 子供も大人もハッピーになれる取組 #1巻応援同人イベントに行きたすぎて託児所を作りました マツダユカ 四辻さつきstarstarstarstarstar_border兎来栄寿寡聞にしてにじいろポッケさんの活動のことは詳しく知らなかったのですが、この時代においてとても素晴らしい取り組みだなと思いました。 タイトル通りの実体験をした原作者の四辻さつきさんによるエッセイマンガです。 二児の母で、旦那も激務であまり育児に参加してもらえず、常に「ママ」を強いられて、「私」も「私の居場所」も失くしてしまいストレスの限界を感じていた四辻さん。しかし、ある日出逢った深夜アニメの沼に一瞬でハマり、pixivで二次作品を漁り、語るためのTwitterアカウントを開設し生まれて初めて二次創作小説を書いて投稿して感想をもらうなど、推し作品によって生きる喜びと「私」を取り戻していきます。 子育てとオタク活動の両立。どちらかだけでも修羅場となるものなのに、両方やるとなればそれはもう大変でしょう。そんな辛さから始まりながらも、作品に救われオタク活動によって息を吹き返していく様子がマツダユカさんの魅力的な絵で描かれます。マツダさんは今まで主に鳥系の作品を描かれていましたが、人間も十分に魅力的でシリアスなシーンもギャグシーンも良いです。溢れるさまざまな感情が強く伝わってきます。 そして、四辻さんは遂に本を作って同人誌を発行するに至るのですが、そこで困ったのが子供たちのこと。会場には連れて行けないし、頼れる人もほとんどいない。そこで、世の中には同じように困っている人がたくさんいるのではないかと気付き、そんな人々のためのサービスを新たに創出していきます。 炎上するのが必至のサービス内容であったことからサービスの打ち出し方やレスポンスへの気の遣い方も非常に丁寧にやっていったことが解ります。根底にある動機(「同人活動死ぬほど楽しい」)によって困難を乗り越えていく姿なども含めて、良質なビジネスマンガとしても読めます。 とても良いなと思ったのが、「自分が楽しむために子供を預けることに罪悪感を抱くのは実体験として解るので、託児所を思いっきり楽しい場所にしてしまうことで子供も大人もハッピーになる」として、超巨大プラレールを設置する件。実際、楽しすぎて帰りたがらない子が続出したそうです。私も子供のころはプラレール大好きだったので、もし行ったら相当テンションが上がっただろうなと思います。自分が楽しんでいる時間に、子供も同じように夢中になって楽しむことができていたら最高ですよね。 同人イベントの空間に行くと元気になる人間のひとりとして、最高の取り組みで応援したいと思わせられました。 ひとりの育児に疲れた女性の物語としても面白いですし、シンプルに絵が良くて読みやすいので広くお薦めします。モヤっとした気持ちも残った様な。。空飛ぶタイヤ 池井戸潤 大谷紀子starstarstarstar_borderstar_borderPom 文庫も読んだことがないのですが、2巻でまとめたのが凄いなと思いました。 読めば読むほど専門用語が多くて、正直私には少し難しい話だったのだけど、、諦めない情熱的な心と行動が人を動かすのだろうか。。 そして何かこう、人間の悪巧みしている時の顔はあまり見たくないなぁ〜と思いますね。 たとえ闘ったとしても、失った人は帰ってこないのだし、辛いお話だなとも思います。 調べてみたら映像化されているみたいなので、そちらも見てみたい。<<1011121314>>
数日間は何とも言えない感情が残る作品でした。 今でも、ふとした時に思い出す。 タイトル通り、すべては子どものためだったけど子供は全く幸せではなかった。 母・くるみも、こうた君もお互いにすごく苦しそうになっていったのが個人的にはとても印象に残っています。 親になって母親が子供を心配する気持ちも分かるし、子供としての気持ちも分かるしで、読んでてしんどいなと感じたのが正直な気持ちで、旦那さんが殆ど関わっていなさそうで悲しくもあり、感情移入しすぎてしまったせいか1巻完結なのに読み終わりはどっと疲れてしまった作品でした。。 #1巻応援