青年マンガの感想・レビュー15399件<<397398399400401>>柄の悪い男はいい四月馬鹿 川辺蛙子名無しPixivで知って長いこと積んでたやつ。ガラの悪い中学生のヨシオと、明るくて元気いっぱいな馬鹿・桜田。桜田のせいでヨシオが骨折してしまったことで、桜田がガンガン絡んでくるようになる。「うるせぇブス!」などと言いながらも、自分のことを恐れず笑顔を向ける桜田に、ヨシオはどんどん惹かれていく。 好きなくせに素直になれないヨシオがとにかく可愛かった! 勇気出してケー番(死語)聞くところとか、桜田のまずい手作り料理を全部食べてあげるとこ好き。意外に頭が良いというギャップもたまらない。 途中で高校生になるものの、2人の恋の決着はつかないままで終わっているのが残念…。「これは続編が出る可能性があるからこの終わり方なのか…?」と思って調べたら、最近新たに描き直しをしているのだとか。こちらも楽しみです。 https://twitter.com/kawabeako/status/1194262057454981120?s=20 https://note.com/croak/n/n58b0a1ac378c今の人気作家のインタビューが掲載されていたもう、しませんから。~アフタヌーン激流編~ 西本英雄マンガトリツカレ男「もう、しませんから。」のシリーズだからだいぶ古いのかなと思ったら2年くらい前まで連載されていた。 「青野くんに触りたいから死にたい」の椎名うみや「ブルーピリオド」の山口つばさのインタビューなどが掲載されていたが中でも市川春子の話が一番面白かった。 面白さが説明が出来ないトコトコ節 いましろたかしstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男全然良い話もないしすごい感動する話あるわけではないが無茶苦茶面白い。絶妙な間と会話の繰り返しといえばいいのかな 特に好きなのは「隊長」生死に関わる重要な場面なのにかっこ悪い会話をさせようと考えられる作者はすごいな このマンガの短編を読みその後作者の後書きを読むとこのマンガの凄みがわかったような気がするバッドではないがハッピーでもない恋愛漫画SWWEEET―スウィート― 青山景名無しススムは幼馴染のさくらのことが好きだけど、さくらは10歳の時に失踪した双子の弟のツトムのことが好きだという。しかしツトムはいない。なのでツトムがいつ戻ってきてもいいように、あの頃のままでいる為に、傷をふさがないように、恋愛感情を持たないまま交際するという歪んだ関係になることになってしまった。そんな時に失踪事件を調べていた男と出会い、二人は忘れていた過去の出来事を思い出していく…。 真相については二人とも無意識に忘れようとして何重にも記憶が上書きされていてるので、最後までハラハラさせられて読んでいて面白かったです。単行本の帯に書かれていた「白い闇の向こうへ閉じられてゆく物語」の「白い闇」という言葉がぴったりだなと思いました。バッドではないがハッピーでもない何とも言えない終わり方…という解釈でいいのかな。なんでタイトルが「SWWEEET」なんだろう。 突きつけられることコンプレックス・エイジ 佐久間結衣ナベテツ自分は確実におたくなんですが、コスプレという分野に興味はそれほどなくて、話題になっていたから読んだのですが、本当に色々考えさせられ、心に深く突き刺さりました。 もしこの作品を読んで何も感じない人は、幸運なのか無趣味なのか想像力がないのか、そのどれかだと思います。 コスプレイヤーがいつまでコスプレを続けるのか。その問いかけを「容姿」だけに限定して読んでいるならば、無縁に考えるかもしれません。しかし、この作品が問いかけ、そして考えさせるのは、誰にとっても「年齢」というのは無縁ではいられないからです。 例えば、身体を動かす趣味、ランニングやスキー、草野球やサッカーやフットサルを一番の趣味にしている人は、それを加齢によって諦める未来を想像してしまうと思います。あるいは、スタンディングのライブに行けなくなる年齢。老眼で文字か読めなくなる未来。この作品の表象はコスプレですが、読者は恐らく、自分自身にとって大事な趣味というものを諦める瞬間を、嫌でも考えてしまうのではないかと思います。 勿論、結婚や出産で趣味と離れてしまうことはあると思います(作中でも語られています)。しかし、多分我々の生きている「今」は、それらの人生のイベントの後でも趣味を続けられる環境がある程度整えられています。 かつて、「老いは恥ではないのだよ」と語って40歳を過ぎてからチャンピオンにカムバックしたボクサーもいました。しかし、どうあっても「老い」は現実に訪れるものです。寿命が伸びている今、自分が趣味を諦めることになる可能性について考えることは、体験として貴重なものなのではないかと思います。心の距離感はこれくらいでちょうどよいワカコ酒 新久千映野愛ワカコ酒って飯漫画酒漫画の距離感としていっちばんちょうどいいと思います。 グルメ雑誌的でもレシピ紹介でもなく、過剰な蘊蓄や食レポもなく、美味い酒を飲んでつまみを食べてただそれを楽しむというスタンスが好きです。 ワカコさんの人となりが語られるすぎることもなく、語られなさすぎることもなくちょうどいい塩梅を保ってくれます。 「職場ではかわいい女の子のふりしてるから酒好きなんて言えないっ」も「女だからなんだ!酒持ってこい!」も極端すぎてそんなやつなかなかいねえだろっていうこのご時世。 男女問わず多くの人が、適度に取り繕って無理をして自分を作って生きていると思います。 ワカコさんもそんな人なんじゃないかなあ、よくわかんないけど…みたいな掴めそうで掴めない感じが魅力的です。なんかタイミングが合えば仲良くなれそうだけどちょっと距離置いて接してる同僚みたいな。 だからこそ、一人で飲む解放感が伝わってより美味しそうに感じるのかもしれません。ざっくりわかって良い旧約聖書 -まんがで読破- バラエティ・アートワークス名無し結構前にKindleでまんがで読破シリーズが投げ売りされていたときに購入して積んでいたものを読んでみた。 自分の旧約聖書の知識は、創世記の他はノアの方舟やバベルの塔など、漫画やゲームを通じて学んだ程度だったので、1冊通して読んでみたことで各エピソードがこういう繋がりだったのかとわかってすごくよかった。 あと主人公が全員アダムとイヴの子孫なんだと気づいて「ジョジョじゃん」ってなりました。 https://convivia.co.jp/conviviacolor6/conviviacolor6.pdf 聖書をそのまま漫画にしており脚注がないため、キリスト教の知識がないと理解しにくいところが結構あります(「油を注ぐ」とか「全焼の生贄」とか)が、旧約聖書をそのまま読むよりかは遥かに理解しやすいのでおすすめです。 ハイクオリティな会話劇ラブラブエイリアン 岡村星かしこ私も本当は女友達とこんなおしゃべりがしたいんですが、ここまでぶっちゃけてしゃべれる友達がいないので、いつも一人で脳内会話をしています。女三人寄ればかしましいといいますが、こんなハイクオリティな会話をしている女達はどこにいるんでしょうか。脳の片隅でこんなこと考えてる女はたくさんいそうですが巡り会えないもんですね。 ガールズトークだけじゃなくて男の本音とか主婦の魂の叫びがメインになってる回があるのも面白いです。「俺はいま金とエロいことしか考えてないんだ!」からのプロポーズをする話が好きでした。途中でWEB連載に移行したりドラマ化したりで、主要キャラが変わったり変わらなかったりするんですが、ノリは最後まで同じです。なんやかんや主要キャラ全員が彼氏が出来たり結婚したり出産したりしたので彼女達のその後の話も気になります。続編の予定はないのかな?再開が待たれるアーサー・ピューティーは夜の魔女 木々津克久starstarstarstarstarひさぴよ2011年からずっと連載再開を待ってるのですが…。フラッパーでの再開は難しいのですかね。別冊少年チャンピオンとかに移籍して再開してくれないかな〜なんて妄想を膨らませています。眠らせておくのが勿体ないほど面白い漫画。「……うん♡」ポー、じゃねー! #1巻応援のんちゃんとアカリ 日日ねるこstarstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)お化け屋敷って言われてるような洋館に引っ越してきた友達いない女子高生が呪いの人形に「オマエニ一生ツキマトッテ不幸ニシテヤル…」と取り憑かれて、「私も一生一緒にいることを誓います」って友達できたって喜んで、絡みが濃厚すぎて呪いの人形が逆に逃げ出そうとするホラーコメディ漫画めっちゃ面白いからみんなに読んでほしいよー! 呪いの人形、通称のんちゃんが愛されすぎてどんどん可愛くなっていく様子も見逃せない! ↓1話↓ https://viewer.heros-web.com/episode/10834108156740407901 "今"を生きてる高校3年生たちの群像劇 #1巻応援クレッシェンドで進め 宇仁田ゆみnyae受験シーズン真っ只中に行われる校内コーラス大会の練習や準備に追われる様子を賑やかに描いた1冊。途中までピンとこなかったんですが、最後のセンター試験と言っていて、あ、これまさにいま(物語の中でいうと2019年夏)を生きている高校生の話なんだと気づきました。人によっては失敗できない大変な状況だったりするんですね。 そんな忙しい中でやらなければならないコーラス練習。本来ならば適当に済ませて大事な試験勉強の方に時間を使いがちな気もしますが…なにがクラスをひとつにしたのか、そのきっかけが「優秀な成績をおさめたクラスに与えられる学校オリジナルの手ぬぐい」というところが高校生らしくて可愛らしいのです。 また、あらすじにもあるようにクラス内にいくつも発生する「片思いの連鎖」も見どころ。ほんとどこまで続くのこれ!?という感じ。 いろんなものを乗り越えて大会の本番を迎えたクラスはどんなステージを見せてくれるのか。私は鳥肌が立ちました! 1冊完結でさほど長くない話ですが、みんないい子たちなので、これからいろんな辛いことたくさんあるかもだけど頑張って生きてね…と謎の目線で読んでしまった。毒舌介護ロボット、ロボ子ロボ子ちゃんオーバーケア あらい・まりこnyae複雑な事情がありバラバラになりかけているとある家庭のもとに、やけに毒舌な介護ロボットがやってくることで知らず知らずのうちに問題を解決していく、コメディです。 「家族=血の繋がり」ではないというメッセージを込めたハートフルな展開も、一冊完結作品として完璧な締め方をしてますが、 なにより、所々に散りばめられたシュールなギャグが最高です。 いつ読んでも声を出して笑える抜群のセンスがあるのですが、悔やまれるのは作者のあらい・まりこ先生が現在活動してない(と思われる)こと。 こんな作家さんがいたということを可能な限り広めたい。タイトルからは想像しにくい内容だった田舎の電報 かざま鋭二 小池一夫starstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男田舎の電報は戸を叩く -> 十打叩いたというシャレがタイトルになっている。内容としてはダメゴルファーの三吉の問題を謎の美女が解決策を授けていく。 全3巻となっているが一冊80ページぐらいなのであっというまに読めた。3巻の「愛妻打法」は小池一夫っぽさをすごい感じた 不動産を買う前に読め!正直不動産 夏原武 大谷アキラ 水野光博クロキ不動産業界の闇に切り込んだ初めてのマンガ!リアルな不動産屋の本音がわかる!マンガだが、1冊にビジネス書10冊分の不動産の知識が入っている。おそらくマンガ史上初めてのモノであろう。不動産を買う前にかならず読んでもらいたい。このマンガを日本人全員が続めば、日本は大きく変わるだろう。 いまいちのめり込めなかった...朝焼けの祈り かざま鋭二 梶原一騎starstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男紅洋台高校ラグビー部を舞台にし、難病をからめた青春群像劇と言えば確かにそうだが、なんというか梶原一騎好きじゃないと読み切るのが難しいんじゃないかな... 港のマリーと千石の戦いの説明は梶原一騎だなとかいろいろ思うマンガだった。 「空手バカ一代」「男の星座」の梶原一騎と「風の大地」「霧島嵐児」のかざま鋭二は二人とも大好きだがこの二人が組むマンガはなんでか知らんけど二人が別で書いているマンガほど楽しめないのはなぜだろうか... ビールに氷入れてアッパーになるKOUSHOKU ダンディ 愛蔵版 柳沢きみお野愛大市民シリーズの山形と同じ飯を食い同じ酒を飲んで同じような偏見を撒き散らしている作家先生が主人公だったので、これを叩き台として大市民シリーズが生まれたのかな?と思って読んでたら山形が登場したからびっくりしました。 世の中に物申したい系のおじさまってみんな白菜の鍋食いながらビールに氷入れて飲んでいるんです…?とよくわからない偏見を抱きそうになりました。 なんかでも登場人物みんな楽しそうでいいんですよねえ。 不倫がどうだ女の尻がどうだ寿司の食い方がどうだなどと、超どうでもいい会話に花を咲かせ最終的には今のご時世がよくない!みたいな結論になっちゃうの正直わかる。酒飲んで個人的なゲスい悩み話してると最終的に人間とは世界とか生きるとはみたいなところに行き着きますもん。 大人ってこれくらい適当なこと言ってていいんだなと変に嬉しくなっちゃったのであと30年くらいは変わらずに生きていけそうです。 飛ぶことと、守ることとソラモリ 村上もとか 千葉きよかず名無しかつて大ヒットした映画「トップガン」 迫力有る戦闘機の空中戦映像などに 主人公の成長譚がミックスされている名作。 だが映画公開当時に見てから、ずっと疑問に 思っていることはある。 米軍がソ連軍の戦闘機をアッサリと撃墜。 それでいいの?と思った。 娯楽映画なのだから、ヤボな感想だったかもしれないが。 「ソラモリ」もまた、主人公は戦闘機乗りに憧れて 自衛隊学校に入校し、努力し成長して行く話だが、 トップガンとは似て異なり、トップガンに感じた疑問点を 色々な角度から再検討させてくれる内容だった。 主人公は戦闘機乗りになりたい、 早く、速く、長く戦闘機に乗りたい、と 高校卒業と同時に空自の航空学生となる。 出世欲は皆無。 国防意識は、ある意味で普通。 だが祖父が元・特攻隊員。 父はそんな祖父に複雑な思いを抱いている。 母は自衛隊を軍隊と思い、危険な仕事と思っている。 そして主人公は航空学校から自衛隊へと 進んでいくなかで 家族以外にも色々な人との出会いや経験をして、 考え方も変わっていく。 空を飛ぶことの大変さや意義や責任を深く学び、 単なる憧れとしての「飛びたい」では無くなっていく。 国防として空を飛ぶ自衛隊を描きながら、 国防・防空についてを漫画で描きながら、 これは単なる自衛隊肯定でもなければ戦争批判でもなく 絵空事ではない話だと意識させてくる漫画だ。 8bit世代の現役ゲーマーにオススメ無慈悲な8bit 山本さほさいろく山本さほ先生は同世代…!そして恐ろしくこの人ゲームしかしてない…! 「岡崎に捧ぐ」から入った人も多かろう山本さほワールドですが、この「無慈悲な8bit」はファミ通に連載されていたので、それだけでも威張れちゃう!ていうのがなんとなくわかる人向けです。 ファミ通で連載してるなんてしゅごい…ってなる人は読んでたら楽しいと思う。 あと最近(2010年代以降)のゲームの話もポコポコ出てくるので楽しい。 感心するぐらい山本さほ先生はゲーマー女子のようだ。 あと学ぶことも多い。積みゲーが増えてにわかになってしまっている感覚や、兄のセーブデータを上書きしてしまった話なんかまさに同じことやったことあるし共感しかなかった。人妻が元カレと寝る話pm7:20 オガワサラ名無し人妻が元カレに嘘をつきながら身体を重ねるだけの漫画。内容はシンプルにそれだけで、人妻の視点で感情と雰囲気を大事に描かれているのが印象的だった。 https://twitter.com/ym_shiraki/status/1295048583188643840?s=20 つまらない映画の損切りについてインベスターZ 三田紀房ツムツム自分の場合はチケットを買ったからというのではなくて、無駄を愛でるというか、つまらない映画はつまらない映画として楽しもうとしてしまう…。この発想はなかったから新鮮だった。単行本未収録の自選傑作短編集 第2弾黒い浪漫~ロマンス~ 村生ミオ名無しどの短編もよくあるストーリーのようでいてひねりが効いているので、最初から最後まで退屈することがなかったです。『赤い恍惚~エクスタシス~』よりはサスペンスっぽいものが多い…かな…?「実録となりの夫婦生活シリーズ」はそれぞれに一話ずつ収録されてますが、どちらも面白かったです。 最初に収録されてる「結婚式前夜」が一番好きです。夫が「結婚前に言っておかなければならないことがある…!」と切り出す話で、最初は経験人数を誤魔化してたっていうたわいもない秘密だったんですが、妻が許す度に「言っておかなければ…」が増えていって、ギャンブルで作った300万円の借金、妻の友人と昨日まで浮気していた、年の離れた弟ではなく隠し子、という衝撃的な事実も判明していきます。妻の態度もどんどん急変していき、今度は開き直った妻が夫に秘密を打ち明けます…。見開きでドーンと終わるオチも面白かったです。単行本未収録の自選傑作短編集 第1弾赤い恍惚~エクスタシス~ 村生ミオ名無し『黒い浪漫~ロマンス~』よりはギャグ要素が強いです。「ビーナススマイル」では美しい資産家の未亡人が主役ですが、実年齢はどうやら若くないらしいというギャップのある設定がとても効いていました。後書きの文章を読んでも感じましたが村生ミオ先生はとても真面目な方なんですね。 一番好きだったのは「完全なる結婚生活」です。サラリーマンの夫が上司や同僚達から今夜は飲みに行こうと誘われますが「結婚記念日なので参加できません」ときっぱり断ります。周囲が「きたーっ!愛妻男」「ステキー!」と盛り上がっているところに、今度は妻から「夕飯はすき焼きとハンバーグどっちがいい?」「ワインは赤?」と電話がかかってくる。アツアツ過ぎるやり取りに笑っちゃいますが、実はお互いに内緒で浮気をしているのが夫婦円満の秘訣なんです。夫が清々しい程のドヤ顔で「相手に対して後ろめたさがあるから優しく出来る」と語っているのが印象的でした。 ゆるーくサバイバル!ゆるさば。 関口太郎名無しタイトル通りゆるーくサバイバル漫画ですね! よつばとをサバイバル世界に投入させた感じ。 サバイバルで家族以外誰もいない簡単にご飯も食べられない状況なのに「いいな〜」と思ってしまう不思議な漫画。 期間限定だったらサバイバルしてみたい…千手観音阿修羅釣り〜!釣り師青海 さとう輝starstarstarstarstarひさぴよ「江戸前の旬」さとう輝(てるし)先生の短巻作品をいくつか読んだのだが、この「釣り師青海」(せいかい)は、特にお気に入りだ。仏教×釣りという設定が面白いだけでなく、料理も恋も、バランス良く楽しめる一冊。主人公は仏の道より釣りの道に夢中になっているダメ坊主だけど、どこか憎めない愛嬌がある。「千手観音阿修羅釣り」なる仏教ならではの派手な必殺技も面白い。ただ、必殺技を使うのは主人公ではなくヒロインの方だけど(笑) 幼馴染のヒロインが天才的な釣りの腕を持っていて、活発な性格でキャラが立っていた。この子が主人公でもおかしくなかったな。最後の方で描かれる二人の恋の行方は、読んでいてとても微笑ましいものあった。<<397398399400401>>
Pixivで知って長いこと積んでたやつ。ガラの悪い中学生のヨシオと、明るくて元気いっぱいな馬鹿・桜田。桜田のせいでヨシオが骨折してしまったことで、桜田がガンガン絡んでくるようになる。「うるせぇブス!」などと言いながらも、自分のことを恐れず笑顔を向ける桜田に、ヨシオはどんどん惹かれていく。 好きなくせに素直になれないヨシオがとにかく可愛かった! 勇気出してケー番(死語)聞くところとか、桜田のまずい手作り料理を全部食べてあげるとこ好き。意外に頭が良いというギャップもたまらない。 途中で高校生になるものの、2人の恋の決着はつかないままで終わっているのが残念…。「これは続編が出る可能性があるからこの終わり方なのか…?」と思って調べたら、最近新たに描き直しをしているのだとか。こちらも楽しみです。 https://twitter.com/kawabeako/status/1194262057454981120?s=20 https://note.com/croak/n/n58b0a1ac378c