青年マンガの感想・レビュー15392件<<290291292293294>>低予算B級映画好きにすすめたい三大怪獣グルメ 久住昌之 ほりのぶゆき 河崎実nyae読みながら、すごい低予算B級特撮映画を観てるみたいだなって思ってたら実際に映画もあると知り驚く。あの巨大なイカタコカニの怪獣たちは、どちらかというと漫画よりも映画の方が映えそうだなと思います。多分観ることはないと思いますが…カイジの原点、再読賭博黙示録カイジ 福本伸行六文銭高校くらいに、1度読んでどハマりした作品。 正直、失礼を承知で言うと、その時まで絵柄が合わないと読まないくらい、絵を重視していたのですが、何気に絵がアレでも初めてハマった作品が本作です。 それくらいストーリーにひきこまれていきました。 当時は、駆け引きとかよりも、少年ジャンプ的な勧善懲悪、努力の後に正義は勝つ的な漫画ばかり読んでいたので、本作の最後、兵藤との一戦後は、衝撃でした。 正義(主人公)は必ずしも勝たない、大人の世界を体験させてくれたので、今でも大事な1冊で、こうして度々読み返すんですね。 そして、やっぱり面白い。 ゲーム性もそうなんですけど、勝利や敗北を通した「勝負の美学」が、 やっぱりグッとくるんですね。 勝つために、それこそイカサマをやってでも手段を選ばない姿勢。 死力を尽くして負けた後の、受け入れて、ごまかさない態度。 人間の尊厳 とも言うべき美しいプライドを、それぞれのキャラが魅せてくれて、すごい格好良いんですね。 昔の武士のような、生き様です。 まぁ、やっているのは債務超過の底辺人間同士の博打なんですけどね、だからこそ、輝くのかもしれません。 続く作品も、どれも面白いのですが、やはり原点は濃度が違うように感じます。 ギャンブルという一ジャンルとして閉じず、上記の人間ドラマも是非味わってほしいです。 初めて読んだ時の衝撃ダンジョン飯 九井諒子六文銭大好きな作品の1つです。 九井諒子先生自体 「九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子」 で初めて知ったのですが、オチが予想できないというか、童話のようなハッとする発見があって、めちゃくちゃ感動したんですよね。 今まであまり読んだことないタイプの衝撃でした。 その後も「ひきだしにテラリウム」など短編をあさってましたが、いかんせん作品数が少なくて悶絶していた中で、 この「ダンジョン飯」が連載開始! ということで、1巻から小躍りしながら楽しんで読んでおります。 上記短編同様、独特の発想力が本作でも健在。 「ダンジョンで何を食べているのか?」 というゲームやっている人間なら誰しもがもつ疑問を 「モンスターを食べている」 という斜め横の展開を見せつけてくれました。 しかも、誰が参考にできるのか?と言いたくなるようなレシピまで載っている丁寧さに感服しました。 ここまで非現実的なことやっておいて、例えば、クラーケンについた寄生虫を蒲焼きにして食べて、その寄生虫に食あたりおこすといった、ごく普通に食中毒を起こす描写もあるので(モンスター食べたらどれも食中毒起こしそうだし)、謎のリアリティも出してくるから、より面白くなるんですよね。 神は細部に宿る と言いますが、細かい設定を丁寧に描いているから全体がまとまっている感じがします。 思い残すことといえば、 笑い飯がM1決勝までいって何度も優勝逃したように、ダンジョン飯もマンガ大賞に何度もノミネートされて結局とれなかったのが、個人的に残念でした。 それくらい斬新で面白かったのですけどね。 11巻で、物語も最終章?に突入とのことですが、最後まで目が離せない展開なのと、結局何が一番美味しかったのかライオスが総括してほしいなぁと思いました。 惚れてまう!マリッジグレー 轍平名無し※ネタバレを含むクチコミです。 てぇてぇが丁度いい煙と蜜 長蔵ヒロコmampuku大正ロリおじラブストーリーですね。女中さんがたくさんいる名家の娘さんと軍の将校さん。少女漫画のようにロマンチックでありながら、青年漫画のように世界観がしっかりしています。遠い時代の遠い世界でありながら映画のような没入感が得られます。これがあるからハルタはやめられんのよな。 壁ドンのような刺戟的かつ記号的な萌えが流行りがちな昨今にしては、将校さんのさりげない優しさや所作の美しさにキュンとさせられるこれはなんと言いますか、素材の味?出汁が効いてて上品な味わいです……川勝徳重、3年ぶりの新作「アントロポセンの犬泥棒」アントロポセンの犬泥棒 川勝徳重かしこ初めて鈴木翁二とか安部慎一とかガロ作家の漫画を読んだ時に「すごく個人的な話を漫画にしてるんだなぁ…!」と驚きましたが、その表現の仕方が芸術的でかっこいいからいつ読んでも古臭くないんですよね。でも今の時代にそれを違和感なくやれるのってなかなか難しいと思うのですが「アントロポセンの犬泥棒」では出来てるからすごいし、逆に新しいな〜!と思います。前作の「電話・睡眠・音楽」よりも読みやすい内容になっている気がしました。正直あらゆるところで絶賛されてるので変なことを言って無知が露呈するのが怖いです(笑)どうでもいいことですが「リヤドロの置物」を読んで、のらくろのことを心から愛していたとしてもリヤドロの置物は絶対にいらないな…と思いました。恋をしない人を好きになったら1%の恋 榎屋克優starstarstar_borderstar_borderstar_borderかしこ※ネタバレを含むクチコミです。 「出る」場所で酒を飲むという発想!東京怪奇酒 清野とおる名無し出る場所で酒を飲む漫画です 「ドラマ面白いよ!」と友人に言われたのでまずは漫画一冊読んでみることにしました。 幽霊が出る場所で酒を飲む発想がすごい。。。 軽く不法侵入しちゃってる気がするんですがそんなことはさておきなんだか楽しそうに思えてきます。 清野とおる好きは読んでおいて損はないですね!!休肝日つくらないとな二日目の酔い子ちゃん 市川ヒロシ野愛飲み過ぎた翌日、部屋に謎のものがある現象は正直わかります。謎のレシート、謎のゴミ、謎の着信履歴…こわいですね。でもさすがに謎の朝定食は経験したことないかなあ。 そんな毎日二日酔い上等なよい子さんが主人公の作品です。 一歩間違えたらアル中のよい子さんですが、仕事はできるしコミュニケーション能力が半端ないし結構いいヤツです。 誰にでも何にでも興味を持って懐に飛び込んでいく姿勢が素晴らしいし、頑張ったあとの酒だからうまい!という美学も立派です。 二軒目以降は遠慮したいけど一軒目なら一緒に飲んでみたい気もします。機械と人の調和は彼女を引き止めるか #完結応援q.天上の音楽 植下あうしぃ@カワイイマンガ本作に出てくる「ヒューマノイド」は、人間の生体に機械の脳が入っている、という存在。目的を設定されて生まれてきた彼女達(性的機能は無いので無性なのですが、姿が女性的なので便宜的に彼女と呼びますね)は、その目的を達成するために自律思考で行動できる存在。彼女達なりに悩み努力する様子は、ドラえもんや鉄腕アトムよりもやや陰影のある造形となっています。 芸術科特待生のヴァイオリニスト・憬と、ピアノ特化型ヒューマノイド・キリエ。二人がデュオとしてコンテストを目指す物語ですが、二人にはいつも、憬の幼馴染で元伴奏者・シオンの影が付き纏います。 シオンに執着する憬。己の目的のために憬と演奏したいキリエ。憬を想いながらも去って行ったシオン。3人ともコミュニケーションを拗らせて、苦しみを募らせる様が切ない。 心が揃わない憬とキリエはそれでも、その都度目標を定め、演奏を繰り返す。シオンを基準にしますが、シオンに近づくたび「基準」は揺らぎ、過去のものになるのが興味深い。 果たしてシオンの望みとは何なのか。二人が創り上げた演奏の先に、シオンが憬を振り返り、何を言うのか……この物語はコンクールよりも、3人が上手く言葉に出来ない「求める物」を明らかにする事が、何よりも大事なのです。 最高禍つ罠師の勇者狩り わだぺん。おひさま今回読んだUJの作品では一番面白いと思った。 今後期待します。本当の自分ってアンダーカレント 豊田徹也starstarstarstarstar干し芋人は出会いと別れを繰り返して生きている。 自ら望んで別れる場合、何かしらの理由があるはず。 残された人には、それが分からなくても。 一緒に過ごした時間が楽しければ楽しいほど、本当の事が言えなくなることもある。 それを、どのように整理すればいいのか・・・。 何から、やり直せばいいのか。 本当に、その人ときちんと向き合っていたのか? 色々考えさせられる。 自分の人生を振り返るきっかけになる作品。今週のカバチカバチ!!! -カバチタレ!3- 東風孝広 田島隆名無し※ネタバレを含むクチコミです。 これはジョーカーファン的にありなんだろうか?ワンオペJOKER 宮川サトシ 宮川さとし 後藤慶介名無しにわかファンなんだけどキャラ崩壊が激しすぎて、読むのキツくなってきた。 他のファン的にはどう?『オガベベ』を読んだのでギャートルズ 園山俊二たか最近サンデーで始まった『はじめラブコメ オガべべ』が無茶苦茶おもしろいんですよ!けどその偉大な元ネタである『ギャートルズ』を知らない(昔アニメでやってた『はじめ人間ゴン』くらいの知識しかない)ので読んでみました。 1話目から夫が大草原で不貞を犯すという大人の下ネタが登場。 「略奪・強姦は最高だぜ〜」と全力で原始時代してて驚きました。 たぶん多くの人が原始時代と聞いて思い浮かべるのは園山先生的原始時代で、それが性に奔放だからこそ『オガベベ』の人類が初めて恋を知ると言うピュアなテーマが輝くんだなぁとすごく納得しました。大きくなったら女の子、小さいままなら男の子 #読切応援大きくなったら女の子(読切) 御厨稔名無しタイトルってそういう意味か!とわりと序盤で分かります。 ジャンルは本当に分からないんですが、身体の成長や変化を怖がる一人の人間と、誰とでもヤル大らかな子のSFヒューマンドラマでしょうか。 単純な男女逆転でもなく、女性の見た目で性の役割が身体の大きさで分化したような、我々とは違う人類の全く新しい生殖の概念を突きつけてくる話で頭クラクラしました! これをこっちの立場の人間が言うのか、というような男女あるあるもあったりしてまた混乱して面白いです! https://comic-days.com/episode/3269754496472136685 人はまず「男」として生まれてきて、思春期を経て集団の中で体が大きい1割が「女」になるという世界観。 体が大きい方が子供を産むのに適しているから、というもっともな理論。 この話で出てくる「雄性先熟」の人類ってクマノミの生態なんですね。 すごい思考実験感あって面白いし、この話を読んだときに自分がどこに違和感や気持ち悪さを感じたり、共感できるかが炙り出されてきて、凝り固まったジェンダーバイアスをほぐしてくれそうだなって思いました。 そういう社会に波紋を投じるようなジェンダーに対する意図がどの程度あるのかは分かりませんが、少なくともその混乱を楽しんでほしいという意図はあったようです。 https://twitter.com/mikuriyaminoru/status/1438314019442479106?s=20 いろいろと考えさせられて単純に面白かったのと、すごい、という感想になりました。 それぞれの人生を一冊で楽しめる♬ゴーグル 豊田徹也starstarstarstarstar干し芋登場人物が、皆柔らかい感じがいい。 『スライダー』の貧乏神がいい味出してて好き♪ 『ゴーグル』『海を見に行く』両方の作品が同時に読めるのも、単品集ならではでお得感を感じる。 老人のしわや表情の描き方が年輪を醸し出していてとっても好み💓復讐の果てのスエーデン式体操修羅雪姫 復活之章 小池一夫 上村一夫野愛復讐の果てにスエーデン式体操に辿り着き、体育教師として女子生徒たちを指導する というストーリーだけ切り抜いたら元殺し屋のほっこり日常コメディが繰り広げられそうなんですが、ちゃんと修羅雪姫でした。 スエーデン式体操なんて敵国の思想だテロ行為だ!と弾圧する軍に一人立ち向かう修羅雪がめちゃくちゃかっこいいです。 スエーデン式体操というワードの違和感も修羅雪が斬って捨ててくれます。 派手な大立ち回りの中にも静かな悲しみがあって美しいです。 とある人物が日の丸の真ん中で死んでいくように見える場面があるんですが、痺れましたね。タランティーノに共感しました。英国お菓子のススメ午後3時 雨宮教授のお茶の時間 鷹野久名無しイギリス書籍、イギリスドラマを見ると実際に出てきたお菓子やご飯を食べたいと思うことありますよね。 自分はスコーンとエッグベネディクトぐらいしか知らなかったです。 これは英国お菓子が好きな教授のお話。 タイトル通り午後3時に日光の当たる温室でアフタヌーンティーをするわけです。 どれも美味しそう…! ジャムローリーポーリー、トリークルタルト、ジンジャーナッツ、ウェルッシュレアビット… 自分的には聞いたことないお菓子ばかりでとても憧れを抱きました。 料理上手にも料理しない人にも楽しめそうな一冊です。 このタイトル、最後に「あー!」ってなる座ろうじいさん スズキスズヒロnyae笑えるし、いい話だな〜って読み終えたんですけど最後までこのタイトルの意味がどうも気になってしまったんですが、よく考えてみると「あー!」ってなる仕掛けがありました…そういういう意味だったかぁ〜心を音を、滑らかに繋げる #1巻応援音のレガート すいとあうしぃ@カワイイマンガ楽器未経験の病弱女子が、高校で金管五重奏の仲間に加わるお話。音楽を演奏する理由や仲間とは何なのかについて、優しくも真剣に伝えてくれる内容でした。 秋のアンサンブルコンテストが目標の五人。しかし初心者の主人公と、とにかく音を合わせるのが楽しい面々に、上を目指す緊張感は当初ありませんでした。 私はそこがすごく良いと思うのですが、強豪校との強烈な出会いによって、難しく考え始めてしまう。しかしそこで得られる新たな思考も前向きで、音楽の楽しみに向き合えているのが良いのです。 とかく部活漫画は、頂点を目指してキツい遣り取りがなされるのが常ですが、本作の五重奏は、仲間の結束を強めながら皆で目標を決め、真剣でも楽しく穏やかに取り組む。 タイトルの「レガート」とは音楽用語で「音を滑らかに繋げる」という意味。メンバー達の絆が次第に強まるのを見ていると、心を重ねて思いを繋げ、滑らかで美しい調和を作り上げる、そんな「音楽の喜び」のための作品になってくれそうだ、と感じました。 ★余談★ 高校生の吹奏楽部員にとって、夏の普門館(今は別会場)と秋冬のアンサンブルコンテストが二大大会になりますが(あとはマーチングもあるけど……)大所帯の吹奏楽部のアンコンはまず部内選抜から始まります。よってアンコンに出たことのある人は、実は少数派です。私は出られませんでした……。最後まで読むと印象が変わるイキガミ 間瀬元朗名無し※ネタバレを含むクチコミです。 最高のファンタジー短編集九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 九井諒子starstarstarstarstar_borderさいろくダンジョン飯の新刊が出たところでオススメに表示されてたので久しぶりに読み返した。 相変わらず最高でした。 「金なし百祿」は粗いけどほんと好き。 いっぱい褒めたいけど安っぽくなっちゃうのでやめとこう、でも誰にでもオススメできる最高の短編集です。かわいくてゾッとするオカルト読切対岸のメル(読切) 福島聡名無し植物や動物、さらには"幽霊"とも対話ができる少女・メルと、幽霊に憑かれやすい少年・和気谷(通称ワキャ)くんが出会い、なぜかひき逃げで死んだ霊の頼みで犯人探しをするはめになり…という話。ワキャくんもメルちゃんと手をつないでいるときだけ、同じ能力を持つことができます。 メルちゃんはとにかくぶっ飛んでるんだけどかわいくて、ワキャくんも幽霊が怖いのとメルちゃんと手をつなぎたいのとがせめぎ合う。ピュアなボーイ・ミーツ・ガールとゾッとするオカルト要素がいい具合に混ざったおもしろい読切です。 ふたりとも可愛いのでシリーズ化してほしいですね…<<290291292293294>>
読みながら、すごい低予算B級特撮映画を観てるみたいだなって思ってたら実際に映画もあると知り驚く。あの巨大なイカタコカニの怪獣たちは、どちらかというと漫画よりも映画の方が映えそうだなと思います。多分観ることはないと思いますが…