青年マンガの感想・レビュー15384件<<199200201202203>>勝海舟を描くかわぐちかいじ先生の新作読切!剣と六分儀 かわぐちかいじたか今朝コミックDAYS開いてモーニングの表紙を見て一気に目が覚めました(完全に個人的な話しなんですけど、私がかわぐち先生のファンになってから初めての新作読切なのでめちゃくちゃテンション上がりました)。 https://morning.kodansha.co.jp/content/images/_magazine/morning/2022/mo_2022_50.jpg テーマが勝海舟という良く知られた人物だからか、物語についての説明が最低限でちょっと物足りないように感じていたのですが(長編シリーズの1話を読んでるような感覚)、クライマックスで『剣と六分儀』というタイトル回収が“劇そのもの”で行われたのがメチャクチャかっこよかったです。 最近はクライマックスで極太ゴシック体で背景にドーンとタイトルバックが出てくるの流行りでよく見るので、こういうやり方もあるんだ…!と痺れました。 実は『兵馬の旗』未読なので読みたくなりました。読まねば…!蒲田の裏通りに実際にありそうなお店の話。ほろ宵セレナーデ 玉置勉強starstarstarstarstar干し芋鎌田にあるスナックを日替わりで担当している小夜子。 昼は、OLとして働いている。 客として来ていたりきやが、生活に困窮していると知った小夜子は・・・。 無口だけと、外見も良く、好みのタイプである、りきやとヒモ契約を提案する。 そして、ふたりの不思議な関係が始まる。 りきやは、自分の知らないうちに魅力をばらまいている男子。 何でも、受け入れてくれる器はありそうだが、ただ、生活力に問題がある。 結婚したら、大変そうだが、癒しにはなりそう。ゆるカップルの日常ショートラヴ0円 二駅ずい名無しお金が無い中でデートの相談をしている高校生カップルの会話を切り抜いた短編。ふたりの気持ちが通じ合ってる感が尊い〜。 ページをでかく2コマで使っていくテンポと自然な雰囲気のセリフ回しが気持ちよかったです。本当にふたりの日々の一幕に入り込んだかのような感じがありました。探し物は何ですか万能鑑定士Qの事件簿 松岡圭祐 神江ちず 清原紘starstarstarstar_borderstar_borderママ子※ネタバレを含むクチコミです。 鑑定ってそんなに若くしてできるものなのでしょうか??京都寺町三条のホームズ(コミック版) 秋月壱葉 望月麻衣starstarstarstar_borderstar_borderママ子タイトルのホームズをみて読み始めました。 観察力があって、落ち着きのある骨董屋のオーナーの孫 清貴と、そこでバイトをすることになった女子高生の葵。 人物もきれい目な方が多く、京都の街並が出てきたり、骨とう品や美術品が出てきて全体的にきれいなものが出てきます。 ミステリーとちょっとロマンスが入って、骨董好きの方は物足りないかもしれませんが個人的には読みやすかったです。美味しいチャーハンあります!華中華(ハナ・チャイナ) 西ゆうじ ひきの真二starstarstarstarstar_borderママ子懐かしいー 連載時、毎回ハナちゃんの作るチャハン楽しみにしてました!! 見習いのお仕事をやって、休憩中に上海亭のランチのお手伝いもしてるとってもパワフル。 楊貴妃さんは面白いしおじさんとおばさんもとってもいい人達。先輩やオーナーは一癖あるけど、美味しいものを作りたい食べてもらいたい気持ちで今日も鍋を振る。 できるなら、お話の中にはいって出来立てのチャーハン食べてみたい。 とらえ方を変えれば愛国者の集まり売国機関 品佳直 カルロ・ゼンstarstarstarstar_borderstar_borderママ子最初のほうは、説明が多く文字の量でぺーじが進みませんでした。 オペラ座と名があるのに、国民から「売国機関」と呼ばれる彼ら。 平和ボケした日本にいるので現実味がないと思って居ましたが、昨今の世界情勢でこういった方がたはどの地域にもどの国にもいるんだろうなと少し寒気もします。 隊内での会話の内容が、ブラックユーモアであふれていて軍人さんであっても脳筋でなく回転が早い方たちがそろっているのがうかがえました。 仲間思いのところのある少佐、美しいです。 手塚先生が「創作」について語ります!!!ばるぼら 手塚治虫starstarstarstarstar酒チャビン1973〜1974にビッグコミックで連載された作品です。ヅカ先×ビッグコミックは何らかのニックスが発生しているのか、かなり安定して高品質のマンガができるので、読んでて非常に安心感があります。 物語の骨子は、芸術や創作について描いたものですが、それを彩るスパイスとして、酒や異常性癖やヴードゥなどが登場します。 一話目から主人公の妄想が描かれ、それが数ページ後になって妄想だったとわかる作りになっていて、それが何回か繰り返されるので、後半もどこからどこまでが妄想なのか現実なのかよく分からないような不思議な感覚になってきます。 「のんだくれでで グータラで うすぎたなくて あつかましくて・・・ 無責任で 気まぐれで おせっかいで 狂気じみてる <略> 芸術ってもんは もともとそういうものさ・・・」 という芸術観が披露される場面があるのですが、この部分、なんか知らないけど異常なまでにめちゃカッコ良いので、いつか飲み屋でパクって語ってみたいと思います。めっちゃ面白い・・・・ですが!!!キングダム 原泰久starstarstarstarstar_border酒チャビン面白いから絶対読むようにとのことだったので、読みました。読み始めはなんか知らないキャラやオリキャラっぽい方ばかり出ていたのでスッと入れず、正直そこまでかな??と思いつつ我慢して読んでました。 ただ気付けばどハマりに!!ここだけの話ですが、会社をズル休みして一気読みしました!!!当時、鄴を攻めてるところまでだったのですが、その時点で若干冗長化してきていて、読み方もなぞるだけ担っていたと思います。 その後は新刊が出るたびにコンビニで購入して読んでいたのですが、1巻毎に読むとほぼ進展がなく、途中でやめてしまいました。ちょっと調べたら鄴は攻略完了したようなので、そこまでをもう一度再読しようかと思っています。ディープインパクトの大・大・大・大ファンだったので!大人はわかってくれない 熊谷亜門 今井ミキオstarstarstar_borderstar_borderstar_border酒チャビン※ネタバレを含むクチコミです。 なんだかすごい「余白」の話ブランクスペース 熊倉献さいろく最終話を読み終わって映画を一本観たような感覚になれた。 充実感の得られる作品でした。 このぐらい完成度高い作品だと人にオススメしやすいし、ちょうどいい長さでもある。 読みやすいと思うしぜひ読んでみてほしい。桐谷さんの著者によるギャル×アイドルギャルとクトゥルフ ぽんとごたんださいろくツイ4連載作品だったが3巻をもって完結。 フルカラー4コマでのんびり読むのに向いてそう。 ギャルは自分の好みのギャルではなかったけどポジティブで良いのかも知れない。 ぽんとごたんだセンセーのネタは世代を感じるものもありたまに刺さる。 WEBアクションでやってる「お忍び同棲」の方が読みやすい気がするので、正直4コマより普通に描いた方が面白かったんじゃないかと思っちゃうとこもある。好きな人の好きな人が好きな人は…?ぼくの好きな人が好きな人 葵せきな つづら涼名無しやはりな、という設定ですがおもしろそうですね!あんまりドロドロしない感じの三角関係だろうか。絵がとにかくかわいい…。治験部という部活の存在意義がよくわからないってのはありますけど。 なんだか悲しい透明少年 山崎シノstarstarstar_borderstar_borderstar_bordermotomi母親が殺されて、刑事さんに保護された少年。 その刑事は昔が虐待された経験から少年が虐待されているにでは!?と心配していたけど、虐待はされていなかった。 でも母親からは本当の自分を愛してくれていないと悩んでいたようです。 最後も展開は衝撃的で、悲しかったです。吸血鬼という病気空は飛べないけれど、 南文夏starstarstarstar_borderstar_bordermotomi※ネタバレを含むクチコミです。不穏さ漂う韓国らしいホラー二度目の誕生日 spring野愛重苦しい色合いと独特の造形。一目見ただけでわかる奇妙さ不穏さに惹かれました。 主人公は女子高生の菫。美容整形&ダイエット狂いの母親と2人で暮らしています。 娘の顔を不憫に思った母親によって菫も整形手術をさせられます。 16歳で整形手術を受けた後から、菫は奇妙な幻覚に悩まされるのです……というお話。 登場人物すべて常人と狂人の狭間にいるので、誰の見ている世界が正しいの?と疑いながら読んでしまいます。 恨みが全ての行動原理、整形手術による変化のリアルさ……韓国らしさが感じられるところも面白いです。 辻褄合わないまま強引に進めたなあ…と思う箇所も正直ありましたが、よくない方向に勢いよく転がっていく感じが最悪で最高でした。 漫研少女たちが百合マンガに挑戦!百合なんか描けません! 松田舞名無しひかるイン・ザ・ライト!の作者による、百合マンガに挑戦する漫研女子たちの話。思ったよりもコメディ強めで、オチがビックリです。おもしろかった!一千万に目がくらんで「名前」を売った男の末路・・・命名売買 群青ピズ名無しめちゃくちゃ世にも奇妙な物語でした!自分の名前が持つ力に気づかず、努力をせずに自堕落な生活をしていた男が謎の女性に一千万で名前を売るが、男はその名前の使いみちを知った時に軽い気持ちで名前を売ってしまったことに激しく後悔することになる。そんな男がたどる末路は・・・・ 自分の名前にはどんな力があるのだろうと考えましたが、そんなことどうやってもわかるはずがないなと思いました。面白い問題提起水槽のクジラ オヒルネ答えのない問い実際自分だったら どうなのだろうと考えてしまった 絵柄も良き たまらん"ズッ友"たちうちらきっとズッ友 ―谷口菜津子短編集― 谷口菜津子さいろく谷口菜津子センセーの描く女子は妙に色気と儚さと黒さを持っている。ように見える。 描き分けがわかりやすく出来てるんだなと感心してしまう。 で、本作は短編集。 ズッ友の生まれるパターンを描くのかなと思いきや、そうでもないのもあったりするので気を抜いてはいけない。 決して都合のいい話ばかりではないぞ、油断するとグサッとやられるのだ。 個人的には「砂糖と塩」が好きだった。 メジャーな作品になるとどんどん冊数が増えていってしまう昨今では(著者に還元するという意味で正しいと思っているし全く異論も否定もないけど)、短編集というものはマンガ読みにとってある種の休憩が出来るものだと思う。 もちろん、短編集だけを好んで読むタイプの人もいるとは思うけど、自分は割と気づいたら短編集を開くようになってきてしまったので、こういう良い短編集に出会えると幸せを感じられる。全てが怪しいフィクション スギムラ尚夜starstarstar_borderstar_borderstar_bordermotomi誰が殺したのか、神崎ハルは誰だったのか謎がいっぱい残ってすっきりしないけど、ストーリーはめちゃくちゃ気になるので入り込んで集中していました。 完全犯罪だと思っていたけど徐々に展開が怪しくなっていくのはハラハラ。 旅館の女将さんも、怪しく見える画力も迫力があってよかったです。忘れられない一杯・・・まどろみバーメイド 早川パオstarstarstarstarstar_borderママ子カクテルにための山籠もりしたり、海外にまで行ったりとボヤってしていそうだけど実は行動派のバーテンダー雪。 最近じゃ見なくなった屋台を引っ張って今日もお客様に合った最高のカクテルを作る。 友人もバーテンダーで、お互いに作りあったカクテルは皮肉交じりだったり直球なもの。 どれもこれも美味しそうで、昼間っから飲みたい気持ちにさせられました。 あ~お酒飲みたい(笑) ひたむきな情熱BLUE GIANT 石塚真一starstarstarstar_borderstar_borderママ子音楽漫画。 ジャズに心を打たれて、あきらめずひたむきに練習し続ける。 誰に教えてもらうでもなく吹き始め、河原で何時間も孤独に吹き続ける。 いつでも苦境には「へでもねーや」とはねのける。 自分を信じ続けることの大切さ、ただただ熱い、ジャズへの情熱が彼を動かしている。そんな彼に周囲も動かされていく・・・ いたるところの描写から音が聞こえてくるような迫力のある作品国ごと転移日本国召喚 高野千春 toi8 みのろうstarstarstarstar_borderstar_borderママ子実際に他国と交渉するときはこんな感じなんだろうかと思いながら読んでました。 突然異世界に転移してしまって保有する資源が限られている中で、いかに交渉を有利にしていくか。 日本側と、異世界の理性的に進められる国と力で渡り合おうとする国との間で起こる戦争にまきこまれてしまう。 ちゃんとしたと大人たちが生きていくため、未知との闘いを強いられるが発展途上の世界なので、自衛隊が無双状態。<<199200201202203>>
今朝コミックDAYS開いてモーニングの表紙を見て一気に目が覚めました(完全に個人的な話しなんですけど、私がかわぐち先生のファンになってから初めての新作読切なのでめちゃくちゃテンション上がりました)。 https://morning.kodansha.co.jp/content/images/_magazine/morning/2022/mo_2022_50.jpg テーマが勝海舟という良く知られた人物だからか、物語についての説明が最低限でちょっと物足りないように感じていたのですが(長編シリーズの1話を読んでるような感覚)、クライマックスで『剣と六分儀』というタイトル回収が“劇そのもの”で行われたのがメチャクチャかっこよかったです。 最近はクライマックスで極太ゴシック体で背景にドーンとタイトルバックが出てくるの流行りでよく見るので、こういうやり方もあるんだ…!と痺れました。 実は『兵馬の旗』未読なので読みたくなりました。読まねば…!