映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ ストーリーブック

映画を見てから読みました

映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ ストーリーブック サンエックス 主婦と生活社
酒チャビン
酒チャビン

マンガというか、絵があって、キャプション的な文章がついてるというもので、どちらかというと、字の多さ的にはけっこうある方なので、小さいお子さん向けに購入を検討されている親御さんは注意です。(そもそもすみっコたちは話せませんので、マンガにするとスラムダンクの山王戦の後半みたくならざるを得ず、その方がお子さんには理解が難しいかもしれません) 私は大人なので、難なく読破できました。 基本は映画があって、それを再構成したものなので、映画を見た自分としては特に目新しさはなかったのですが、映画を見て感じたジンワリとした感動を手元に何かしらの形で残しておきたく購入しました。たまに今でも見返しています。 終盤の、帰り道にふぁいぶがとかげののほほんとした顔から何かを感じ取ってしまうシーンと、その夜にふぁいぶがとかげの宝箱をぶちまけてしまうシーンはいつ見てもほのぼの泣けてきます。 再構成のレベルも総じて高く「映画を見逃してしまったけれどもDVDを買うほどでもないんだよな、レンタルも返すのめんどくさいし・・・」という方は、こちらの本だけ読んでも十分余すところなく魅力を堪能することができると思います。 イノッチと本上まなみさんの音声が聞きたい方はごめんなさいDVDでお願いします。 ちなみにこの映画はすみっコぐらしの映画の第2弾なのですが、第1弾と比べると、人気のとかげをメインにしたり等、少し「すみっコスピリッツ」を忘れてるところがあるんじゃないかと感じてしまいました。ほんの少しですが。 第3弾があるようなので、ぜひとんかつメインでお願いしたいです。

天

が…ダメッ…!

天 福本伸行
酒チャビン
酒チャビン

個人的には福本先生の最高傑作だと思います。それまであまり売れてなかったらしいのですが、この作品でブレイクを果たしたそうですね。さもありなん。傑作です。 序盤は今の作風からするとなぜなのかというありがちな人情ものなのです。「しろうとのたけし軍団相手に本気でホームランかっとばしちゃうヤクルトの大杉です」などギャグも豊富に出てきます。 ですが、2〜3巻くらいから初期カイジとかアカギっぽいビリビリした勝負ものの感じが出てきます。 最後16〜18巻はなんと麻雀なし(注:近代麻雀掲載マンガです)。が…そこが特に素晴らしいです。アカギの某選択をめぐって「生きるとは」というテーマを深く抉ります。メッセージ性もあり、すごくよかったと思います。 ちなみに「アカギ」という作品は本作からのスピンオフです。本作では50過ぎの一線からは退いたジジイで、初登場時は目の下のたるみもやばいのですが、切れ味は衰えてません。「オレのアンコはそこにある」など名言も多数です。 もしカイジしか読んだことないよって方は、絶対に読んだ方がいいと思います。ハンチョウしか読んだことないよって方は、やめた方が無難だと思います。

【推しの子】

スポ根×サスペンスのアイドルもの

【推しの子】 横槍メンゴ 赤坂アカ
酒チャビン
酒チャビン

現時点の最新刊(9巻)までですが、だいぶ面白く、早く寝ないといけないのに夜なべして読んでしまいました・・・眠すぎて早退したいです。。 一見オタク界隈のマンガかな?と思わせておきながら、スポ根×サスペンスの異色の組み合わせでした。どちらも好きなジャンルなので、すごいよかったです。アイドルものか・・・と思っている人がいたら、すごく勿体無いので、今日の帰りにくまざわ書店に寄ってボーナスで購入してください!! 登場人物も皆がんばっていて、がんばっている人好きな私としては、皆好感が持てます!! サスペンス部分もまだ全貌は全然明らかになっていないと思いますが(ですよね・・??)、一旦踊り場まできた感じで、これからのさらなる迷宮入りに期待が持てます!! しかもどうやら2023年にはアニメになるようですね・・・マンガのメディアミックスについては作中でも触れられていますが、本作のアニメはどうなるのでしょうか・・・オファーした側は、すごい勇気があると思います。私は動画ものは見てるとすぐ落ち着きなくなってきてしまうので、あまり見ないのですが、こちらのアニメについては絶対に目が離せないな、と思っています。

将棋指す獣

女性の快進撃が楽しみ

将棋指す獣 市丸いろは 左藤真通
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

「アイアンバディ」の左藤真通原作、「ミリオンジョー」の市丸いろは作画のタッグが描く、いまだかつて女性がプロ棋士になったことがない中、女性主人公が将棋界へアマチュアの大会から攻め込んでいく。 プロ棋士になるためには、2つ方法がある。 奨励会というプロ予備軍たちの龍の巣を26歳までに勝ち抜くか、プロ棋士から推薦を受けてアマチュアから「プロ編入制度」を使う方法だ。 調べてみたら、女流棋士とプロ棋士はどうやら少し違うらしい。 一話目からスピード感があって面白い。 女の子がかわいいのに男がブスでいい。 藤井聡太の現実離れした快進撃で将棋ブームに火が付き始めているらしく、知り合いがよく通っている将棋教室は今までになかった賑わいを連日見せているらしい。 さすがに漫画界もこのタイミングを見逃さないのか、ジャンプやスピリッツ、そしてバンチでほぼ同時期に将棋漫画が始まったが、一話目のワクワク感からいまのところ一番期待できそうなのがこの「将棋指す獣」だ。 やはり天才を見るのは楽しい。 いままで見れなかった景色をその目を通して見せてくれる。 楽しみがまた一つ増えた。