地獄に堕ちてよ、お兄ちゃん

義妹との関係がどうなっていくのか?#1巻応援

地獄に堕ちてよ、お兄ちゃん ねじがなめた
六文銭
六文銭

「恥じらう君が見たいんだ」とか、性行為を隠れて見たり、撮影したりする的な話、完全俺得なんですが、本作もそれに近い話。 母親の再婚によって義理の妹ができ、彼女が色々思わせブリな行動をすることでタジタジな主人公。 そんな妹と同居することになり、引っ越しの手伝いをしていると、彼女のスケッチブックが見えてしまう。 そこには成人向けの、いわゆるエロ漫画が描かれていた。 実は義理の妹・由那はエロ漫画家を目指しており、 その参考資料にリアルな性行為の描写をみたいと主人公を利用しようとする。 義理の妹に発情していたことをネタに脅迫。 そこで主人公は、別れたけど未練のある元カノと寄りを戻し、由那の要求に応えようと奮闘する・・・という展開。 個人的に最初は可愛らしい妹が豹変する様が、最高にゾクッとして良かったです(添付画像) エチエチなシーンも画力が高いのでその点は当然見どころなのですが、 主人公と由那の関係が元カノにバレるのか? 由那と主人公の関係に変化があるのか? というところも気になってきます。 特に主人公が、由那に見られていることで興奮するあたり、何らかの感情がありそう。 今後の展開が楽しみな作品です。

1978年のまんが虫

まだサブカルという言葉も無い時代に#1巻応援

1978年のまんが虫 細野不二彦
ナベテツ
ナベテツ

若くして成功を収めた作家に対して、その才能を讃えたり、羨望の眼差しで見つめても、その労苦へと想像力の翼を伸ばすことは難しいのではないかと思います。 作品がヒットして経済的な成功を得たとしても、その裏でどのような苦労を抱えたり葛藤を抱いているのか、受け手が知ることは叶いません。勿論、クリエイターに己の事情を明かす義務は存在しませんし、秘すべき事柄であるのかもしれません。 ただ、どれほどの才能を持っていても、彼ら彼女らも人間です。嬉しいことがあれば喜び、悲しいことには涙する。そんな素顔が垣間見えることが、漫画家マンガというジャンルの魅力の一つなのではないかと思います。 この作品は細野不二彦先生(作中では細納不二夫)がデビューに至る迄の物語です。進路に迷い、不確かな未来への夢と現実との間に揺れるその様は、多くの人々と変わらない、等身大の青年の姿です。 一人の青年の青春譜は、その時代を瑞々しく描いており、当時の世相を知ることが出来る一級品の資料としての価値もあると断言します(ヤマトからガンダムへの間を知ることが出来る作品を、自分は寡聞にして知りません)。 同級生の天才達(河森正治さんと美樹本晴彦さん)やトップランナー(高千穂遥さんや宮武一貴さん達)との交流は、自分の知らなかったことでしたし、日本のサブカルの歴史のページとして広く知られ、読まれて欲しいと願う作品でした。長々と書いてきましたが、シンプルに面白い作品なので、まずは試し読みから是非。

きみだけがほんとう

女性恐怖症の主人公と幼馴染の双子(♀&♂)による倒錯的ラブコメ #1巻応援

きみだけがほんとう やっそん義之
完兀
完兀

表紙の子、かわいいですよね。最高ですよね。 表紙の子、天使っぽいですよね。最高ですよね。 表紙の子と瓜二つの容姿を持つ双子がいるラブコメです。最高ですよね。 まあその双子は男女の双子なんですが。 主人公・力丸と双子の姉・かがみは付き合ってます。 ピュアな幼馴染同士のプラトニックラブ。応援したいですよね。 しかし力丸は女性恐怖症のトラウマ持ちで、苦しんでます。 距離を縮められないプラトニックラブ。応援したいですよね。 力丸もかがみも、自身の抱える弱みに勝てず、苦しんでます。 人間的に脆くて未熟な二人です。健気な二人です。応援したいですよね。 そんな関係の中、双子の弟・きょうが動き始めます。 主人公に協力してくれる幼馴染の男友達、最高ですよね。 主人公の悩みを聞いてくれる幼馴染の男友達、最高ですよね。 傷心の主人公を受け止めて背中を押してくれる幼馴染の男友達、最高ですよね。 幼馴染の友達ポジから恋人以上の積極性で迫ってくる美少年、最高ですよね。 姉と同じ容姿もこれまでの境遇も利用して迫ってくる美少年、最高ですよね。 人の弱みに優しく漬け込んでくる魔性の美少年、最高ですよね。 絶望の淵にいる主人公を翻弄し、さらなる深みへ堕ちるよう誘惑してくる魔性の美少年、最高ですよね。     脳の性的嗜好領域を破壊してくる禁断の三角関係双子ラブコメ。おすすめです。