お前の寝言がわからない

男女差も文理の違いも、人によるからね

お前の寝言がわからない 永田礼路
ゆゆゆ
ゆゆゆ

文系理系でなんやかんやいうのは嫌いなんですが、おもしろく読めました。 文理というより、この人たちが変だからでしょう。 男は〜女は〜という言い分に、文系理系という区分を組み合わせたラブコメディです。 ラブコメらしく始まって早々に、久しぶりに出会った昔なじみとルームシェアになるのですが、二人揃って大人のせいか、にじみでる熟年夫婦感というか。 とはいえ、熟年夫婦だともう言わないような生活の不満を言い合うフレッシュさというか。 なんというか、月日を感じさせない仲良しさがあります。 そして作中で描かれる、一緒に住んでいてのちょっとした不満は「あー、そう!それ!!それ!!あるある!!!」みたいなのがわりと出てきます。 「少女漫画ぽく愚痴る。」には出てこなかったタイプの愚痴です。 ちょっとした不満が大きくなりすぎないうちに、ちゃんと解決しようと話し合えるのが素晴らしいです。 衝突は起きれど、ルームシェアは円満長続きしそうなお二人です。 ちなみに、賞味期限を気にしない人は、文理問わず気にしません。 彼の人たちは、細菌の増え具合などを凌駕する腹を持っているようです。なお、腹を壊すかどうかは外国の水と同じく、ある程度は慣れのようです。 https://twitter.com/nagatarj/status/1578613334618038272

ピッコリーナ

男とバニーガールと笑顔とやきとりと #1巻応援

ピッコリーナ 大槻一翔
兎来栄寿
兎来栄寿

『欅姉妹の四季』の大槻一翔さんが、舞台を『青騎士』に移して新たに素敵な世界を紡いでくださっています。 バニーガール×やきとり。 何を言ってるのかわからないと思いますが、私もわかりません。考えずに感じてください。美人がやきとりを美味しそうに食べて幸せそうになっている、それだけで救われる命もあります。 タイトルの「ピッコリーナ(piccolina)」とは、イタリア語で「小さい」「小さくてかわいいもの」の意。ヒロインのバニーガール峰香(ほうか)さんは、どちらかというと170cm近くあって高身長なのに、タイトルはどういう意味なのだろうと思うかもしれません。その意味も、読んでいくと解ってきます。 本作の1番の見どころは主人公の朗(あきら)と蜂香さんとの関係性の進展に他なりません。美人すぎる蜂香さんとの距離感に戸惑いながらも、少しずつ関係を深めて行こうとする朗、それに対する蜂香さんのひとつひとつの反応が実に良い味わいです。ささやかなやり取りの中に、深い良さみがあります。 それに加えて、大槻一翔さんの画力があるからこそ描ける華やかなバニークラブの様子なども良いです。セクシーではありながら、爽やかで嫌らしさがないのが流石です。あまりこういったキャバクラ含むクラブを楽しむ文化圏にはいなかったのですが、その楽しさを教えられた気がします。 読むと炭火で焼いた美味しいやきとりを食べたくて仕方なくなりますので、読むタイミングにはゆめゆめお気をつけください。

バズった#PRマンガがめちゃくちゃおもしろいので1冊にまとめてみた!

バズった(大嘘)

バズった#PRマンガがめちゃくちゃおもしろいので1冊にまとめてみた! 星海社
名無し

掲載作品全てを確認した訳ではありませんが、このクチコミを投稿した時点で掲載作品のツイッター上でのいいね、RT数は3~4桁程度の作品ばかりです。掲載された作家陣では一応知名度がある方の若林稔弥やアーノルズはせがわでも1万程度しかありません。この程度でバズったなどというのは無理があります。そもそもバズったというならば、いつ頃の広告で、どういう層に人気が出て、どれだけ見られたかという解説もあって然るべきだと思いますがそういった記述もありません。前述のような実態の伴ってなさもあり詐欺のような印象すら受けます。 そもそも作家連中は総じて広告漫画界隈の実力も知名度も無い、その癖フォロワーだけは数の多い有象無象ばかり。漫画内容も作家によって差はありますがお世辞にも広告として機能してるのか伺わしいクオリティのものばかりで、商品やサービスの紹介にもなって内容な作品ばかりです。広告を出した企業へのマイナスイメージにすらなっている印象を受けます。 そもそも無料で公開されていた広告漫画を纏める意図を不明です。(例によって掲載作品全てを確認したわけではありませんが)現在でも普通に公開されている作品ばかりで、これで公開終了しているならまだ本としての価値もあるのかもしれませんがこの内容ではそういう部分の存在意義すら見いだせません。言うまでもなく広告デザイン集のような本でもないし、得られるものは皆無です。 このような輩がいるおかげで広告漫画というジャンルの心象の悪さにも繋がっているのではないかと感じる一冊です。

往生際の意味を知れ!

市松くん、さり気なくイケメン

往生際の意味を知れ! 米代恭
ゆゆゆ
ゆゆゆ

長いまつげ、サラサラとした髪の毛、読み取れない表情、時々吐露される感情。 お人形さんみたいな容姿だけど、本心見せず要領よく人をあしらう元カノひより。 冴えない雰囲気の青年として描かれているものの、要所要所でさらりとイケメン、元カノへの未練たらたらな元カレ市松くん。 一緒に映画を撮っていたふたりが再会し、元カノが元カレに言った言葉。 「市松君に私の出産記録を撮って欲しいの。」 「だから市松君の精子が欲しい。」  そして認知もいらない、と。 なんてめちゃくちゃな。 OKしないと話は進まないんだけど、まさかのOKして、さらにまさかのシリンジ法を漫画で見ると思わなかった。 若いから、すぐすぐ妊娠しちゃうのかねえ。わからん。 あと、出産でもしもの事態が起こるとか、生まれた子が五体満足前提なのがちょっと気になる。 世の中どうなるかわからないもの。 老婆心働いて、余計なことを考えてしまう。 本編は妹や叔母が出てきて、ひよりの本心が描かれ、これから一体どうなるんだろうというところで3巻へ続く。 2巻無料でなんとなく読んでみたものの、これは無料分で満足できないタイプの漫画だ‥。