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ここが初めての、”未来”が見える行き止まり。(特別読切 シンマン賞第60回佳作+審査員特別賞受賞作/週刊ヤングジャンプ2019年6・7号)
上っ面を取り繕い生きてきた男子高校生・松浦。 相手の笑顔に隠れた本性を見透かす程度は造作もないが、 そんな彼の前に陽キャグループのツインテール美少女・厳木(きゅうらぎ)という名の難敵が―。 故意か無邪気か、あざとい彼女の一挙手一投足に松浦は…― 「やめろ!好きになってしまう!!!」
不良ってものに憧れてしまう時期はある。けどそれっぽいことをしても、なんだか授業のことが頭から離れない。この主人公の思考はそういうリアル感が描かれていて、共感できた。 彼のレイアップを打った時の飛翔は、そうしたこれまでの自分からも飛んでいった瞬間だったのだろう。物語のラストでは、ハーレーを知らない主人公は扉絵で、それに跨っている。それがはっきりした就職などの現実的未来には繋がっていないだろう。けど、彼にとってこの1ページはかけがえのないものとなるに違いない。そんな青春を瑞々しく感じ取れた。良作