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※本作は、「孫悟空」(全9巻・双葉社刊)を底本とした合冊版になります。「わしゃのう、天竺というところへありがた~いお経をとりに行く三蔵法師玄奘という者じゃがの」。──玄奘、悟空、八戒、悟浄の一行は旅の途中、羅刹女という魔物とトラブルになる。この羅刹女の夫は牛魔大王といい、悟空とは盃を交わした間柄なのだが…。──「西遊記」の主要キャラクターが極道者、という設定から始まる、胸躍るアドベンチャー作品。
時は7世紀、中央アジアの一隅で……。炎の名を持つ山の地下深く、縦横に広がる秘密の水路。さらわれた子供を救出すべく潜入した孫悟空の前に、誘拐犯たちが「あの人」と呼ぶ怪人の巨影が立ちふさがる。その頭部には…角! 果たして悟空の金箍棒(きんこぼう)は勝てるのか!? 天竺(てんじく)は未だはるか、シルクロードの彼方に。しゃく熱の山で待つのは大いなる謎と王宮の闇、そして…最・強・の・敵! 孫悟空を「呪われた宿命を変えようと戦う人間の少年」として描く西遊記漫画の異端にして金字塔、最激章の開幕。 『西遊妖猿伝』の孫悟空や猪八戒は動物の妖怪ではなく、唐の時代を生きた人間です。「西遊記」の物語をモチーフに、史実と空想を精妙に絡めて展開する大冒険旅行記なのです! ※本作は、1~6巻が発売中の『西遊妖猿伝 西域篇』の続きとなる新章です。