掲載誌情報ビッグコミックスペリオール小学館2024/12/13住みにごり/劇光仮面/トリリオンゲーム/フールナイト/らーめん再遊記/永世乙女の戦い方/ガイシューイッショク!/咲宮センパイの弓日/太陽と月の鋼/バンプアー/編集の一生/たかが黄昏れ/MOONLIGHT MILE/名前のない病気/ボクらはみんな生きてゆく!/銀平飯科帳/機動戦士ガンダム サンダーボルト/地蔵癒し/むかしのはなし/れんげとなると!/大人の青春くん/味いちもんめ 継ぎ味/フットボールネーション/残響/JKキングダム 東京/味いちもんめ 藤村便り/コンビニの清水/
[特別読切] 大腿二頭筋とズボンの隙間佐藤光読切クチコミなし投稿する自分なりに踏ん切りをつけて陸上競技を引退した嵐山颯太郎。 美術の授業で、絵を描くことに常に全力で向かう森崎めぐこ と出会い──。 好きなら好きだと叫べばよい!あなたの"好き"を肯定する全力美術活劇開幕!!作品を読む
ルックバック(読切)藤本タツキ読切7件のクチコミ学生新聞で4コマ漫画を連載している小学4年生の藤野。クラスメートからは絶賛を受けていたが、ある日、不登校の同級生・京本の4コマを載せたいと先生から告げられるが…!?作品を読む
キスしたい男タイザン5読切7件のクチコミアンジーにキスしてもらう事を目標にバイトに励む主人公・レオ。ついに目標の100万円を貯め、アメリカに渡ろうとする彼のもとに、中学の同級生のニコがやってきて…!?作品を読む
加納梨衣先生の短編集が出たら絶対に買う!と誓ったスペリオールの読切。 美大受験で一浪し、予備校に通っている純情少年が初めての裸婦デッサンに動揺を隠しきれず全く描けなくてムキになっていたところに、さっきのヌードモデルが話しかけてきて・・。 あんなに爽やかで胸キュン必至の『スローモーションをもう一度』が描けて、こんなにじっとりとしたエロティックな作品も描けるなんて! 多くの言葉を必要としない、心情を表情や目で語る描き方がとても上手いし面白いし、美しい。 間を表現する表情のアップにハッとさせられる。 セリフは関係や感情を示すわざとらしい言葉は極めて少なくごく自然なやりとりがされているところが映画的で素晴らしい。 50分くらいで映像化してくれたりしないだろうか。 面白くない映画の特徴として、やたらと状況や感情を言葉で説明してしまうものがあって、そうされてしまうと観る側としてはその人にそれ以上の何かがあるようにも思えず、もはやそのキャラクターに自分を重ね合わせてその奥の感情を読み取る気が萎え、全体的に薄っぺらく感じて興醒めしてしまう。 それに比べてこの作品は表情の一つ一つで読者をがっちり掴んで離さない。 彼女の目がすごい。 目は口ほどに物を言うとはいうが、この目が感情を語り、心動かされ、その心情の奥を掘り下げたくなってしまう。 主人公の前にはまだまだ可能性が満ち溢れていて、経験したことがないこともたくさんある。 そんなとき突然鼻先にぶら下げられた魅力的な彼女、突き動かされた性欲に思考がぶん回され本来の目的を見失ってしまうのも分かる。 彼女の好意と興味は確かにあったであろうが、それが相手の人生を狂わせてしまうものであれば、と決断するほどには本気だったのかもしれない。 いや、だからこそ逆に遊びなのか? どちらにせよ、優しさゆえの決断だったと分かるし、もっとしっかりしていれば違う形もあったんじゃないかという後悔も出てきそうだ。 その決断に報いるには前を向いて頑張ることだ。 スマホやLINEらしきものが出てくるので現代と分かるが、それ以外は特に時代性を感じさせず、いつの時代のどこの地方に当てはめてもある程度読めそう、というのが僕は大好きだ。 路面電車とか、髪のなびき方、乱れ方などディテールの良さと画面の白さの抜き加減のバランスもたまらない。 あー、絵とか全然描かないけど、知り合いがやっているヌードデッサンにたまらなく行きたくなってしまった。