あらすじ「ちくしょう、こうなったら20年間生き延びてやる!」ハーレムあり! 冒険あり! 野ウサギから始まる異世界ライフ!! ハロワにて、とあるゲームのテストプレイの求人情報を見かけたニート・山野マサルは面接会場から即刻異世界へと転送される。お仕事の内容は20年以内に滅亡を迎える異世界で、特定の条件を満たすか20年間生き残ることだった!? 滅亡が運命づけられた世界、ラズグラドワールドを舞台にマサルの無理せず頑張る冒険ライフが幕を開ける!
ヴァルキリーコミックって古くからあるシリーズを除けばギャルゲっぽい艶やかで立体感のある塗りの表紙ってイメージがあったんですが(人食いダンジョンとか)これはどちらかという四六判のライトノベルの表紙感がすごいですね。内容も、私のようななろうに詳しくない読者が想像する「なろうっぽさ」そのものでした。「粗」と言い換えてもいいのかもしれませんが、いっぱいあるそれを偉そうに書き連ねてもつまらないので、秀逸だと思った点、独特だと思った点を挙げたいと思います。 まず、元ニートだからといってルサンチマン的な話ではまったくなく、ニートらしからぬほどに自虐ネタや弄られが板についていて「野ウサギハンターマサル」の二つ名に恥じないユーモラスで嫌味のない主人公です。 あと、さめだ小判デザインによるキャラクターが可愛さを損なうことなく表情豊かに動いています。 まぁまだ物語も序盤ですが、このご時世に将来の目標はハーレムを作ることですなんて思想がまかり通るこの界隈はある意味とても貴重だと思うので見守りたいです。