あらすじ昭和20年、冬──。終戦後、東京・上野のバラック街で人々はただ必死に生きていた。謎の復員兵・金井田は、かつての同期・伊藤からある計画の協力を求められる。皆が何かを失ったあの年の暮れ、男達の暗躍が再び事件を呼び…!?胸に迫る戦後再生物語、待望の第二巻!!
終戦直後の日本の様子、戦争孤児の生活、戦後生まれの私には、想像もできない人々の精神的な苦痛。 それでも、生きていかなければならない状況。 その中で、人の弱みに付け込み商売をするやから、弱いものを相手に横行する暴力、長いものに巻かれないと生活できない生活弱者。 その人たちが、がんばって居てくれたから、私の今があると思うと、生き抜いてくれてありがとうという言葉しか出てこない。 そして、闇市での運命的な出会い。 人と人の縁とは、不思議なものである。 1巻読了。