あらすじ終戦直後の東京・上野ー-。戦火から辛くも生き残った者達は、大きな傷を抱えながら必死にもがいていた。元工作員の金井田と戦争孤児の兼吉は復員兵でヤクザ組織に関わる西原と出会い、またも望まぬ争いに巻き込まれるが…?全てを失った、だが一人じゃない。それぞれに足りない「何か」を埋め合って生きていく…。迫真の戦後再生物語、待望の第3巻!!
終戦直後の日本の様子、戦争孤児の生活、戦後生まれの私には、想像もできない人々の精神的な苦痛。 それでも、生きていかなければならない状況。 その中で、人の弱みに付け込み商売をするやから、弱いものを相手に横行する暴力、長いものに巻かれないと生活できない生活弱者。 その人たちが、がんばって居てくれたから、私の今があると思うと、生き抜いてくれてありがとうという言葉しか出てこない。 そして、闇市での運命的な出会い。 人と人の縁とは、不思議なものである。 1巻読了。