あらすじ

同人作家・横井の家にファンの少女・斉藤さんが押しかけてきて、数ヵ月。まだしていない、斉藤さんの本当にしたいこと。それは、二人にとって大きな一歩!
アスペル・カノジョ 1巻

新聞配達で生計を立てている売れない同人作家・横井の家へ、鳥取から突然やってきたのは「ファンだ」という少女・斉藤さん。彼女は見ているもの・感じている事・考えやこだわりが、他の人と違っていて……。これはそんな「生きづらい」ふたりが一緒に暮らして、居場所を探す、日々の記録。

アスペル・カノジョ 2巻

同人漫画家・横井と、ファンの少女・斉藤さんが同居し始めて2週間。他の人たちとモノの見方、考え方がいろいろ違っていて、毎日を生きるだけで精いっぱいの彼女は、ついに「絶対にやらない」と決めていたことをしてしまった――。”生きづらい”ふたりが送る、不安定な幸せの物語。

アスペル・カノジョ 3巻

同人作家・横井とファンの少女・斉藤さんの同居も、もう1ヵ月。ささやかながらも幸福な生活が、ずっと続く気がし始めていた。けれどある日、仕事帰りに横井が部屋のドアを開けると、そこに斉藤さんの影はなかった――。日常は、前置きもなく非日常に変わる。生きるのが不得意なふたりがいっしょに過ごした、ふたりぼっち物語。

アスペル・カノジョ(4)

同人漫画家・横井と、ファンの少女・斉藤さんは共同生活中。生きづらいながらも手を取り合って暮らすふたりを、突然斉藤さんの辛い「過去」の記憶が襲う。ふたりは「過去」と闘いながら、一歩ずつ前に向かって進んでいく‥‥。

アスペル・カノジョ(5)

同人作家・横井とファンの少女・斉藤さんの二人暮らしに問題発生。彼女を支えるはずの”自分”が不意に崩れる。理屈で立ち向かえない問題を相手に、横井は”二人一緒”を守れるのか。

アスペル・カノジョ(6)

同人作家・横井の家にファンの少女・斉藤さんが押しかけてきて、数ヵ月。まだしていない、斉藤さんの本当にしたいこと。それは、二人にとって大きな一歩!

アスペル・カノジョ(7)

斉藤さんのもとへ母親から電話が。父親が病気のため余命いくばくもないという。自らが現在も背負うトラウマの源になった父親との再会をしぶる斉藤さんだったが、横井の説得により、過去に決着をつけるためふたりで米子へ向かう。病床の父親に斉藤さんがかける言葉とは。そしてクラスメイトとの再会により、事態は思わぬ方向へところがっていく。「米子の雪」編、開幕。

アスペル・カノジョ(8)

ふたりで景色を塗り替える。ともに、過去を清算する闘いへ。「米子の雪」編、決着。 過去の因縁から始まる、法の場での争い。横井と斉藤さんは、証言者という「味方」を求めて奔走する。

アスペル・カノジョ(9)

あなたの「せい」で、生きていく。もう1人には戻れない2人が、不器用にもがく物語。順調に見えた生活の中、些細なきっかけですれ違う2人。その代償は、けして「些細」では済まない。

アスペル・カノジョ(10)

あなたが巣立つ日を、想像できていただろうか。“ふつうに生きる”ため、支え合う2人の物語。少しでも横井に報いるために、斉藤さんは働き始める。懸命な斉藤さんを見る横井の心に、“ある感情”が過る。

アスペル・カノジョ(11)

きっとこの日を、ずっと思い出す。“ふつう”ができない2人が、懸命に生きる物語。お互いに支え合って暮らす横井と斉藤さんの間に、別の存在が、“割り込んで”くる。

アスペル・カノジョ(12)

ずっと生きるのが苦しかった斉藤さんと横井。それでも2人は、明日も生きるために手を取り合う。「生きづらい」2人が一緒に暮らした日々の記録、完結。きっと、明日も生きられる。“エンディング”の先まで、2人の人生は続いていく。

アスペル・カノジョ

精神の癒やし方と向き合い方の教科書

アスペル・カノジョ 萩本創八 森田蓮次
さいろく
さいろく

あくまで一つの例としてだけど、信憑性は定かではないけどもしも同じような境遇の人がいたら教科書とまではいかないかもしれないが気持ちを落ち着けることができるのではないかと思った。 ぶっ飛んでしまっているカノジョは両親による虐待や中高生時代のいじめなど凄惨な過去を持っているし、主人公の彼は彼で作家見習いでちょっと変わってるし過去や考え方もちょっと変わっているところがある。 設定は置いといても、彼とカノジョは生きていくうちに一般の人には見えない苦難苦境が毎日訪れており、彼らはそれを独自に乗り越えていくのだがその乗り越えるための彼の闘い方が興味深い。 おもしろい、と言うと語弊がありそうなので興味深いと表現したけど、本当に効果があるかは別としてなるほどと思うところがちょいちょいある。 同じ境遇になったことはないけど、今後も多分ならないほうがいいんだけど(さすがに彼のように耐えて守って闘える気はしない)2巻ぐらいまで読むと一気に読めるし読んでおいて「こういう目線があるのか」ぐらいの感覚で片隅に置いておくとなにか役に立つかもしれない。 ちなみに7巻まで読んだところですが斉藤さん(カノジョ)には幸せになってほしい気持ちでいっぱいです。