あらすじ

傷ついた茜のために真相を探ろうと、茜のメイド変装時の姿「赤松」に扮し東城家に侵入した麗花。メイドの「赤松」が茜だと知った源次郎は、麗花を茜と勘違いしある行動を起こす。一方、屋敷に帰ってきた源一郎は、自分がマザコンなのか確かめたいと言い出すがその方法はとんでもないものだった!その場に居合わせた修吾とフィリップも巻き込み事態はさらにこじれていく…!?
女神たちの二重奏─第II楽章─ 1巻

偶然に出会ってしまった瓜ふたつの二人が、互いの人生を交換する愛と欲望の物語「女神たちの二重奏」の続編がついにスタート! 「第3の女」下村真理絵が登場して波瀾の幕開けに!! 同じ容姿をもつ3人の女が複雑に絡み合い、少しずつ混乱を招きはじめていく…。 <「女神たちの二重奏」のおさらい>貧乏なうえに引きこもりの兄を抱え将来の希望を失った木田茜。誰もがうらやむようなお金持ちで超セレブな生活をしているが、自由のない生活に不満を持っていた東城麗花。ふたりは、そっくりな容姿を生かして密かに入れ替わって生きることを決意したのだが…。 <おもな登場人物>【木田茜】無一文で自暴自棄になっていた時に、容姿が自分とそっくりな麗花に出会い、人生を交換して大金持ちの東城家に入り込んだ。東城家の長男・源一郎の妻という立場だったが、次男の源次郎に心をひかれるようになった。【東城麗花】茜と入れ替わった天真爛漫なお嬢様。東城源一郎の妻。自由のない東城家の生活に嫌気がさし、自由を求めて茜と人生を交換した。茜の兄・和馬に好意を持つようになる。【東城源一郎】東城財閥の長男。マザコンで母親と同じ容姿の女性でないと興奮しない。麗花とは結局離婚し、東城家の主の座も弟の源次郎に譲った。【東城源次郎】東城家次男。義姉である麗花(入れ替わった茜)に恋をし、最後には茜にプロポーズをした。【木田和馬】茜の兄。引きこもりだったが、麗花に出会い癒され、惹かれていった。【美美】元キャバクラ嬢。源一郎と関係を持ち、買い与えられたクラブMMのママになった。

女神たちの二重奏─第II楽章─(2)

容姿がそっくりな茜と麗花に加え、さらに第三の女・真理絵が東城家に入り込んできた。真理絵の狙いは東城家の莫大な富。茜の存在を知らない源一郎は、麗花にそっくりな真理絵を弟の源次郎に会わせて驚かそうと、のん気にも東城家に連れてきた。真理絵を紹介された源次郎は、彼女を茜だと勘違いしてセックスしてしまったことに気づき愕然としてしまう。一方、源次郎から距離を置こうと告げられた茜は、その真相を突き止めようとメイドに変装して東城家に潜伏。ついに第三の女・真理絵を確認したのだった。まんまと東城家に入り込んだ真理絵は源一郎をモノにすべく、セックスをしてしまった源次郎に協力を迫る。その頃、麗花は恋心を抱く茜の兄・和馬との生活の中「抱かれたい」という気持ちがどんどん高まっていて…。愛と欲が絡みあい、さらに複雑になった関係の中で、茜はどう動く…!?

女神たちの二重奏─第II楽章─(3)

ついに麗花は、待ち望んでいた和馬との一夜を過ごす──。幸せの中にいる麗花と和馬をよそに、茜は源次郎の異変にサイズを間違っていた「指輪」が関係しているのではと気付く。まさに、その「指輪」を間違って真理絵に渡していた源次郎は、新しく作った「指輪」を手に、茜のところへ向かったのだが──。一方「第3の女」真理絵は、麗花と接触した修吾の変化を気にしながらも、妻の座を勝ち取るために妥協はしない。真理絵と修吾の過去も少しずつ明らかになり、それぞれの想いが交差していく──!

女神たちの二重奏─第II楽章─(4)

次第に真理絵の言動に不信感を抱き始めた茜は、その正体を探ろうとする。一方、誰かに探られていると気がついた真理絵は、東城家の中にスパイがいると思い込み疑心暗鬼になる。そんな中、源一郎の頼りなさに嫌気がさした真理絵は、狙いを源一郎から源次郎へ変えようと目論むが──。いくつもの思惑がもつれあい、より複雑になる人間関係。はたして茜は源次郎と幸せになれるのだろうか…!?

女神たちの二重奏─第II楽章─(5)

源一郎さんか源次郎さんのどっちでもいいから一緒になれるよう力を貸して―――真理絵に協力を頼まれた茜は、狙いが源一郎だけではなく、源次郎でもあることに戸惑い、不安になる。その不安から、茜は源次郎に情熱的なキスをして「あたしの部屋で寝て」とお願いをするが…そんな中、真理絵は引き続き修吾を使いながら麗花のことを調べていた。ついに真理絵は麗花と接触するが、修吾の様子がおかしいことに気が付き…?

女神たちの二重奏─第II楽章─ 6

源一郎に内緒で外泊をした真理絵は、麗花に惹かれている修吾に気がつき、麗花への憎しみが募る。そんな中、無断外泊に気がついた源一郎は真理絵に厳しく怒る。初めてのことに戸惑う真理絵に茜があるアドバイスをするが、それを聞いた真理絵はとんでもない行動に──!?源次郎の婚約者と麗花が同一人物だと勘違いしている真理絵の言動で物語はさらにこじれる!「あなた以外にいるのよ、男が」────茜と源次郎の恋の行方はいったいどうなるのか…!?

女神たちの二重奏─第II楽章─ 7

源次郎の婚約者を麗花だと勘違いしている真理絵は、源次郎に茜を呼び出させ、見当違いなネタで二人の仲を引き裂こうとする。初めは余裕な態度をとっていた茜だが、源次郎が真理絵を抱いたことを知り、悲しみのあまり東城家を飛び出し麗花の元へ行く。すでに許しを得て解決した問題だと思っていた源次郎は、茜を傷つけたことに深く落ち込むが、女心がわからず途方にくれる。そんな中、悲しんでいる茜のために麗花はある決断をする――!

女神たちの二重奏─第II楽章─ 8

傷ついた茜のために真相を探ろうと、茜のメイド変装時の姿「赤松」に扮し東城家に侵入した麗花。メイドの「赤松」が茜だと知った源次郎は、麗花を茜と勘違いしある行動を起こす。一方、屋敷に帰ってきた源一郎は、自分がマザコンなのか確かめたいと言い出すがその方法はとんでもないものだった!その場に居合わせた修吾とフィリップも巻き込み事態はさらにこじれていく…!?

女神たちの二重奏─第II楽章─ 9

2つの指輪を返しに東城家の屋敷に戻ることを決めた茜。東城家に行くのは最後のはずだったが、麗花の言葉と、メイドの赤松が茜だと実は知っている源次郎の言葉で気持ちが揺らぐ。そんな中、源一郎が言い出した「マザコン認定勝負」に勝った真理絵は、そのご褒美として貰ったブレスレットと源次郎から奪った指輪が見当たらず茜を疑い…!?それぞれが「赤松」「茜」「麗華」の正体を勘違いし、さらなる混乱を招く―!!はたして茜は源次郎と幸せになれるのか!?

女神たちの二重奏─第II楽章─ 10

「茜」として源次郎のそばにいることを決めた茜。ついに平和で幸せな日々になるかと思いきや修吾の東城家からの脱出や大奥様のドレスが紛失するなど、問題が山積み。一方、「マザコン認定勝負」に負けた源一郎は、母のドレスと別れることを決める。真理絵は茜のアドバイスに従い源一郎を止めに行くが、思いもよらぬことがおき…!?さらに 「赤松」=「麗花」=「源次郎夫人」だと勘違いし、「茜」の存在に気がついていない修吾や真理絵の言動でより複雑な状態に──?

女神たちの二重奏─第II楽章─ 11

源一郎に髪を切られてしまった真理絵を心配した修吾は、赤松に変装してしばらく東城家に滞在することに。修吾は寝ている真理絵が愛おしくなりキスするが、髪を切られて麗花と似た姿になったから求めてきたと思いショックを受ける真理絵。さらにその姿を見た源一郎は、「マザコンではなく麗花への未練だった」と語り始め、追い打ちをかける。そんな混乱の中現れた茜を見て、麗花と勘違いした源一郎に「その方は源次郎さんの結婚相手だ」と真理絵が言い放ちさらなる混乱に陥る。茜はついに、自分は「麗花」ではなく別人の「茜」だと打ち明け、皆の誤解を解こうとするが――?

女神たちの二重奏─第II楽章─ 12

茜の正体を話しても誰も信じないどころか、馬鹿扱いされたと勘違いした源一郎は憤慨して部屋にこもってしまう。麗花への想いを再認識した源一郎は、真理絵にドレスを脱いで屋敷から出ていってほしいと伝えるが怒った真理絵に「麗花が源次郎に乗り換えたのは源一郎がケチだからだ」と言われ、ショックで倒れる。一方修吾はメイドの赤松として東城家への潜入を続けていた。真理絵が源一郎に本気なのだと勘違いした修吾は、真理絵を想う気持ちがありながらも、東城家に残り見守ることを心に誓う。真理絵も修吾は麗花が好きなのだと勘違いをして麗花に変装した姿で迫るが――?すれ違う真理絵と修吾に進展はあるのか…!?

女神たちの二重奏─第II楽章─ 13

源一郎からタワマンの部屋をもらうために麗花のフリをした真理絵。見事作戦は成功したかと思いきや、そこはなんと美美の店の寮だった。驚いて慌てて帰る真理絵は、麗花とたまたま会う。麗花と茜が同一人物だと勘違いをしている真理絵は、「源次郎とSEXしているのか」と聞く。もちろんしていないと答える麗花だったが、SEXのない愛が成り立つのか、真理絵は疑問に思う。そんな中、ひょんなことから真理絵は土佐松と出会う。土佐松は麗花のことを茜と勘違いしていて、さらには真理絵のことを茜と勘違いしてしてしまう。茜(麗花)にまだ未練がある松は、具合が悪い真理絵を介抱するが、すやすや眠る真理絵に―――?

女神たちの二重奏─第II楽章─ 14

出張で海外に行っている和馬は、松尾から麗花と一緒にいるということを告げられ、それを麗花に隠されていたことにショックを受ける。翌朝、常連客のお見舞いに行った麗花と、源一郎のお見舞いに行った真理絵は、ふたりの見分けがつかない周囲の人々に勘違いされ、それぞれ反対の病室に連れていかれてしまう。麗花は、そこで聞いた源一郎の悩みに対し「何より優先すべきは自分」だと言い、源一郎は、自分を肯定してくれた麗花への愛がますます深まる。一方真理絵は、麗花が所有しているタワマンの鍵を手に入れる。寮に帰るも締め出され、行き場のない真理絵はタワマンの部屋に行ってみるが、お金がないため食事を求め松尾の店、土佐松に通う。誰にも言わずに予定より2日早く帰国した和馬は、土佐松に入っていく麗花(真理絵)の姿を見てどうしようもない嫉妬心に駆られ……!?