あらすじ

プロ棋士も絶賛の本格将棋ドラマ!! プロ棋士も驚く新戦法を開発した、アマ棋士の安住。かつてプロ養成機関・奨励会を 年齢制限により退会させられた男は、逆転への一歩を踏み出した。
リボーンの棋士 1巻

敗北は逆転の母! 挫折の底は再生の胎内!! プロ棋士養成機関・奨励会で、四段に上がれないまま26歳になった安住浩一は、年齢制限の掟により退会させられ、プロへの道を閉ざされた。そこからは、人から距離を置かれ、年下からも見下される日々。それでも安住は、明るく笑顔で前向きに振る舞った。嫉妬は、湧いてもそれをかき消した。そうしているうちに、眩いほどのプラスオーラが身についた。将棋を忘れて、この生き方でいいはずだ、とも一時は思った。しかし、人生から将棋を切り離せなかった。アマ棋士としてのリスタートを決意する、安住。その棋風は以前とは違う、まったく新しいものに進化していた。

リボーンの棋士 2巻

プロ棋士も絶賛の本格将棋ドラマ!! プロ棋士も驚く新戦法を開発した、アマ棋士の安住。かつてプロ養成機関・奨励会を 年齢制限により退会させられた男は、逆転への一歩を踏み出した。

リボーンの棋士 3巻

プロへの挑戦権をかけ、安住と土屋が激突! アマ竜皇戦全国大会、ついに開幕。ベスト4以上でプロ棋戦への出場権が得られるこの大会で 安住と土屋が、プロへの挑戦権をかけて激突することに… ネガティブ思考から練り上げた将棋で、覚醒する土屋。一方、ポジティブを貫き、将棋を楽しもうとする安住。相反する二人の棋風がせめぎ合い、火花を散らす中で、その対局は、想像を絶する高次へと突入する!!

リボーンの棋士(4)

フリーターvs中学生! アマ竜皇戦決勝!! アマ竜皇戦全国大会、ついに決勝戦へ。準々決勝で土屋を倒し、プロ棋戦への挑戦権を獲得した安住。決勝の相手はなんと、デジタルネイティブ中学生!? リアルでの将棋経験はゼロ。しかし、ソフトやネットで勉強を重ねた定跡に囚われない手が次々と繰り出される。会場の注目は若き才能を持つ中学生へと集中し、完全アウェイ状態となる中、安住が指す手とは!? お互いの信念を、人生を懸けた対局は二人を将棋の真髄へと誘う!!

リボーンの棋士(5)

新章「竜皇戦編」開幕! 初戦の相手は――? 長い長い激闘を制し、ついにアマ竜皇となった安住。次なる舞台は、アマチュアではなく、プロの世界! アマチュア優勝者としてプロ棋戦「竜皇戦」に招待され、ここで結果を残せば念願のプロ棋士へ近づく大きなチャンスだが… 知らされた初戦の相手は、なんと安住の師匠だった。安住が奨励会を去ってから3年、一度も会っていないこの二人。安住が挫折の底から這い上がり、将棋を楽しむ心を取り戻した一方、師匠・伊達もまた、大きな変貌を遂げていた―― 棋界では、弟子が師匠に勝利することを「恩返し」と言う。奨励会を去り一度は潰えた「恩返し」の夢を、いま再び果たせるか――!?

リボーンの棋士(6)

恩師との死闘、その結末は――!? アマチュア大会で優勝した安住は、プロ棋士全員参加の「竜皇戦」に参戦! 初戦の相手は、奨励会時代の恩師・伊達。師匠と本気でぶつかり合いたい安住に対して、ことごとく攻めを受け流す伊達。すれ違う師弟の思惑だったが、安住の闘気みなぎる手の連続に、恩師の眠っていた闘志が次第に呼び覚まされ―― 一方、土屋は悲願のアマチュア大会優勝を目指し、「アマ王匠戦」に参戦。そこには思わぬ人物が……!!

リボーンの棋士(7)

“元奨”たちの人生逆転ドラマ、完結巻!! 恩師・伊達との死闘を制し、プロへの道を一歩一歩縮めてゆく安住。だが、突然現れた五十嵐という無名の少年にまさかの惨敗を喫する。あどけなさの残るその少年は、将棋の神に愛された“天才”だった―― 才能。そして将棋への愛。あらゆる面での圧倒的な差を前に打ちのめされる安住が、葛藤の果てに見つけた答えとは!? そしてプロ棋士編入という人生を賭けた挑戦、その結末は――!?

リボーンの棋士

華々しい「舞台」に上がれなかった男が絶望の淵から這い上がる

リボーンの棋士 鍋倉夫
mampuku
mampuku

 "26歳"という年齢制限により将棋のプロ"四段"への夢を断たれた、元奨励会員の主人公。どうしても将棋への想いを捨てきれずにいた彼はアマチュアという新たな世界に出会うことで、目指すべき頂点へと再び歩み始めるのだった。  「1話でプロへの道が断たれてしまったなんて、これからどう物語にするっていうんだ」みたいな感想も耳にしました。でも実際には、将棋以外の道、アマチュアで頂点を目指す話、ハチワンダイバーみたいな話、など無限に可能性があったわけです。藤井聡太さんはマンガの主人公みたいだとよく喩えられますが、その道のスーパーホープが並みいる敵をバッタバッタ薙ぎ倒しながら王道を往くよりも、道なき道をゆく「リボーンの棋士」の冒険感のほうが個人的にはワクワクできます。  将棋の世界に関しては連日の藤井さんの報道や3月のライオン、ハチワンダイバーくらいでしか知らないド素人ですが、Tシャツにジーンズ姿で大量にフラッシュを浴びるこのカラーイラストが如何に型破りで掟破りなものであるかは分かります。でもだからこそ物語への期待が膨らむというものです。  私はどうしても、小説や漫画に限らず映画、アニメ、音楽など、楽しみ方を狭めるような消費の仕方をしたくありません。  例えば、これは何度も色んな人に申し上げていることなんですが 「『君の名は。』では二人がお互いに惹かれあう描写が希薄だったから駄目だ」 一昨年よく耳にした評でしたが、必要ないから描かれなかっただけです。スペクタクル、映像美、カタルシス、極上だった点を挙げればキリがない。 「『けいおん!』には中身がないからクソだ」なんて言う萌え豚は居ませんし 「本職のアーティストの方が上手いからキャラクターソングは無価値だ」なんていう二次元アイドルファンは居ませんし 「絵が雑だし休載ばっかり」なんてハンタヲタは百も承知なわけです。  私は絵が雑なマンガが苦手なのでハンタは読みませんが、別に否定はしません。読まないだけです。  話が逸れましたが「リボーンの棋士」には、藤井フィーバーに湧く我々素人には想像もつかなかったような"道"と"頂"を見せてほしいです。