あらすじ
触りたい 触れない 僕が触れると君は死ぬ 町から外れた森の奥、ひっそりと佇む大きなお屋敷。そこには「死神」が住んでいる―― 幼い頃、「触れたもの全てを死なせてしまう」呪いをかけられ、周囲に拒絶されるようになった貴族の「坊ちゃん」。そんな坊ちゃんが今一番困惑していることは… 彼に仕えるメイド「アリス」の逆セクハラ! 触れないのを良いことに、絶妙な逆セクハラを続けるアリス。彼女のことが気になる坊ちゃん、触りたいけど触れないのは嬉しいようでツラい… アリスの手さえも繋げない。二人の純愛は実を結ぶのか!? Twitterで大反響を呼んだ、二人の切ない恋物語、待望の第1巻!!
貴族の坊っちゃんがメイドに逆セクハラされているけど、二人は両思い。 そう、両思い。 でも、ハッピーエンドにはなれない。 魔女の呪いで触れたものの命を奪ってしまうから。 ある一定の線を超えなければ平凡な日常ものなのに、その範囲ではおさまりきらない。 魔女の呪いは強力過ぎる。 大変困った設定なのに、コミカルなシーンやホッとするシーンが要所要所にあるから、気を入れすぎずに読むことができる。 早く呪いが解けたらいいねと思いながら読んでいるのだけど、よくよく考えたら、坊っちゃんは貴族だから身分差があるし、さらに長男だから魔女の呪いという欠点がなくなると、長男としての仕事が戻ってくるのでは。 坊っちゃんのためにも、長女と次男は根回しが必要なのでは。 最終回まで読めば、ホッとできるのかな。楽しみ。