精霊の血を引くアドニスは殺された父の仇を討つ為、魔剣に誘われ勇者になる道を歩もうとも自身の非力さに思い悩む。唯一アドニスの出生の秘密知る“光の精霊王”ラルフは何故かアドニスを王宮へ強引に閉じ込めようと画策するが…“過酷な世界”にいくつもの精霊同士の華が咲く、壮大な“恋愛”ファンタジー、ついに開幕。
異種族の契り――犬族の者同士、だが種の異なる精霊二人の恋愛がはじまる…島には生類が渡ってくるようになり、そんな動物たちが力尽きて死に絶えると、その体を媒介にジンが死体を乗っ取るのだ。具現化した精霊の数も未だ少なく、島の精霊の組織化が必要とされている。精霊王ラルフは肉体を持った精霊の中から島を護る戦士を選び抜き配置させるのだった。一方、アドニスは、魔剣レジェンドの肉体を浄化する。レジェンドの一部から残された小さなトカゲはアドニスの傍に寄り添う新たな仲間となった。
世界の覇権を望む者たち、その尖兵達がパナ島へ侵入しようとしていた。侵入を阻止すべく、立ち向かう一向だが、島が異様な雰囲気になりつつあることを察したソーサスはそれを阻もうとする…
伝説の精霊島が姿を現したことで、死を迎える動物たちが魂が最後に向かうと言われるこの島に姿を見せるようになったと同時に禍々しいジンが島に上陸するようになり、弱り切った動物たちに寄生する。守護していた犬たちが無意識のうちにジンに寄生され、犬種族の守護精霊ソーサスへと襲い始めた…
無事にジンの奇襲を乗り越えたアドニスや島の精霊たち。そんな折、島にはジン以外の来訪者がやってくる。何もかも投げやりな人間の男も参加しての島での生活が始まりそうだが、彼らは一体精霊にとってどういう存在になるのだろうか。長きに渡る壮大な物語の“一部”精霊島戦恋記「オルレインの風」終了。