あらすじ

貴方の力になりたいだけなんです。黄泉と現世の隙間に存在する「オオマガトキ」。その管理をする朧だったが、にわかにオオマガトキに不穏な空気が漂い、その原因が、かつての己の朋だという噂が流れはじめ…。
オオマガトキ(1)
俺は 妖でいい 黄泉と現世の隙間に存在する「オオマガトキ」――妖たちが住まうその空間を管理する朧。元は人間で、現世では怨霊として祀られている朧は、桐をはじめとする陰陽師らとの契約により「オオマガトキ」を管理してきた。しかし最近、不穏な空気が漂いはじめ…。実力派新人が描く、人と人ならぬ者との交わりの世界。
オオマガトキ(2)
貴方の力になりたいだけなんです。黄泉と現世の隙間に存在する「オオマガトキ」。その管理をする朧だったが、にわかにオオマガトキに不穏な空気が漂い、その原因が、かつての己の朋だという噂が流れはじめ…。
オオマガトキ(3)
人と妖、その間の物語、完結。 朧と神野の絆に心乱される桐。そして、この機会を待っている者がいた――。
櫻田ともじゃ男

櫻田ともじゃ男

出会えたから、変われたんだ ブラック企業勤務で行き倒れていた盛山は、目が覚めると高級マンションに。しかも、自分を拾ってきたと思われる男は、なぜか盛山を自分の飼い猫「もじゃ男」だと思っていて…。表題作ほか、なぜか初対面の小学生にいきなりアサガオの世話を頼まれた青年と、その小学生との一夏の思い出を描いた「アサガオのおじさん」を収録した、じんわりと胸に沁みる短編集。