古代ローマ。有能なライオン飼育係の奴隷少女レオノーラは、唯一の家族とも言えるライオン「マックス」が富豪ペトルスに売られてしまったことにショックを受ける。ペトルスは不注意でグラスを割ってしまった奴隷に腹を立て、猛獣刑(ライオンに食わせる死刑)にしてしまうという彼の異常を悟り、家族であるマックスを守り抜くと決意する。
古代ローマを舞台に奴隷少女レオノーラと家族であるライオンの「マックス」の運命を“怒りの支配”をテーマに描く衝撃の問題作。有能なライオン飼育係の奴隷少女レオノーラは、唯一の家族とも言えるライオン「マックス」が富豪ペトルスに売られてしまったことにショックを受ける。ペトルスは不注意でグラスを割ってしまった奴隷に腹を立て、猛獣刑(ライオンに食わせる死刑)にしてしまうという彼の異常を悟り、家族であるマックスを守り抜くと決意する。
フィロへの復讐の為、マックスに彼を殺す特訓をするレオノーラは自分の死後、天国である“エレジウム”の野原をマックスと共に走り回ることを夢見る。ある日、猛獣刑の対象者が運ばれ、幼子も含まれていたことに疑念を抱くが、その中にはフィロも含まれていた…。
ライオンのマックスを使い、フィロを殺してしまった事に後悔するレオノーラであったが、諸悪の根源であるペトルスの行う理不尽な処刑を止める為、正義の女神セクメトに祈りをささげるのであった。
自身の猛獣刑の執行を何故か望むセネコに対し拒むレオノーラであったが、セネコはレオノーラにひとつの試練を与えようと、死とは何か、そしてペトルスの過去について語りだす。
復讐の為、ペルトスの部屋に突入するレオノーラとマックスだったがが、部屋の異変を感じた奴隷長のレムスはペルトスをかばう為、マックスと戦い負傷する。しかしペルトスは役立たずとなったレムスに刃を向ける。
復讐の鬼と化したレオノーラはペトルスを窮地に追い込む。しかしセネコはペトルスを庇い、レオノーラに自身の顔を鏡に見せる。そこにはペトルスと同じ形相をした者が写し出されていた。『レオノーラの猛獣刑』堂々完結!
古代ローマが舞台でライオンと奴隷少女の数奇な運命を描いた物語。版画、あるいは切絵のような白と黒のコントラストの強い画が、「怒り」というテーマと合致して独特の魅力を生み出している。やっぱり怒るのはよくないね。
古代ローマが舞台でライオンと奴隷少女の数奇な運命を描いた物語。版画、あるいは切絵のような白と黒のコントラストの強い画が、「怒り」というテーマと合致して独特の魅力を生み出している。やっぱり怒るのはよくないね。