あらすじギドに呪いを掛けた“魔女”アンジェラの残した手掛かりを辿り、アシャフ達は異世界へと通じる穴、“階層世界”(フォール)へと向かう! その第4階層「オルエンシア・セット」に棲んでいるのは吸血鬼達。彼らの間には、破ることの許されない様々な「作法」(マナー)が存在していた。見知らぬ世界の道理に苦戦する二人だったが、そこに教団からの助っ人が登場。一筋縄ではいかないクセ者が、“吸血鬼”達の世界に波乱を巻き起こしていく――。
"魔女"を探して旅をしている2人組、獣の目をした美女ギドと棺を背負う男アシャフ。2人が魔女を探すのには、ギドの身に隠されたある"呪い"が関係していた。そして訪れる町で、2人は探し求める魔女の関係するしないに拘わらず奇妙な争い事に巻き込まれていく。 まるでこの世界が実在しそしてその目で見てきたものを描いているかのような完成された世界観、そしてそれを表現して余りある圧倒的な画力。各章ごとに盛り上がりの最大値を叩き出しつつ、少しずづだが着実に目的の"魔女"に近づいてゆくストーリーの構成力。今作が連載デビューとは全く思えない、間違いなく現行で連載されている中でトップクラスに完成度の高いファンタジー。 5巻まで読了。