あらすじ鬼達討伐の功績が賞され、リュートは平騎士の称号を授与される。しかし皆が落ち着きを取り戻す裏で、コーデリアを注視する闇が蠢いていることに、まだ誰も、気付いていない――。村人ぶっちぎり最強譚、第7巻!
ありていにいうとそういう話。 異世界系は数あれど、転生時点でチートスキルをもらい、それを軸に無双していく。 異世界系では、ある種定番で様式美すら感じる展開。 本作も基本はその路線なのですが、2回ほど転生し、スキル「不屈」を手にして、ひたすら鍛えまくるという、結構泥臭い展開。 そうまでして頑張る理由が、勇者として担ぎ出された幼馴染を守るため、というこれまた少年マンガ的展開。 異世界チートで、国盗りをしたり、無双したりするなかで、 こういうアツイの嫌いじゃないです。 村人っていうのもいいですね。最初は、村上春樹小説の主人公的に斜に構えて 「やれやれ、村人ですけど(最強ですが)何か?」 みたいな、イメージでいましたが、 良い意味で期待を裏切ってくれました。 ゲーム感覚で強くなったりするのも見ていて気持ち良いですが、守る人がいるために強くなるっていう、ど真ん中な動機も良いですね。