パンデミックを予見した漫画家が驚くほどのリアルさを実現できた理由(朱戸 アオ,佐倉 統)ブルーバックス | 講談社新型コロナウイルスの流行が国内でも本格化しはじめた2020年春、朱戸アオさんの『リウーを待ちながら』が大きな注目を集めました。某地方都市で起こった感染症のアウトブレイクと闘う医師たちの物語、コロナ禍を予言したかのようなリアルさは、驚愕をもって迎えられました。先ごろ『科学とはなにか』を上梓した佐倉統さんもその一人。非常事態を予見した作品はいかに描かれたのか。フィクションとサイエンスを結ぶ接点を探るスリリングな対談!!
あらすじ富士山麓の美しい街・S県横走市──。駐屯している自衛隊員が吐血し昏倒。同じ症状の患者が相次いで死亡した。病院には患者が詰めかけ、抗生剤は不足、病因はわからないまま事態は悪化の一途をたどる。それが、内科医・玉木涼穂が彷徨うことになる「煉獄」の入り口だった。生活感溢れる緻密な描写が絶望を増幅する。医療サスペンスの新星が描くアウトブレイク前夜!!続きを読む