あらすじ人気キャラと勘違いした女子高生・すずの言葉で、魔法から解放されたサミーは、家出を決意した中年サラリーマン・羊介ともに暮らすことに。生活のため仕事を探す二人だったが、獣姿のサミーと若くもない羊介になかなか仕事は見つからない。そんなある日、サミーはすずに再会する――。暖かな光が見えてきたバディー・ストーリー、第二弾。 雑誌掲載時のカラーを再現したデジタル版限定仕様!
私はもう心が汚れているようでした。 この「おじさんと野獣」は所謂「美女と野獣」の美女がおじさんになったもの…と思えばいいだろう。 ただちょっと違うのはおじさんには美しい双子の娘達と無口だけどかわいい息子、そして義母に従順で無感情な妻と、美しい事で有名なタレントでもある義母というちゃんとした家族がいて、おじさんは婿養子で色々と情けないという事だ。 だけど、そんなおじさんはとても魅力的だった。 おじさんに感情移入してしまうところも多々あり、おじさんが周囲から受けるアドバイスが心に刺さり、おじさんのようになりたいと思った。 一方野獣は野獣だった。 本当に野獣で、意味がわからない。唐突だ。 なんでやねん、と言いたくなる展開だ。でも良いと思う、なぜなら全3巻を読み終わる頃にはきっと読者は彼のことが好きで、応援してしまうから。