あらすじ

目覚めると、全裸で監禁状態だった高校教師・岩野裕行。「カコ」と名乗る見ず知らずの女に犯され、自分が誰か思い出せと迫られる。自分の計画の障害になると判断したカコは裕行の同僚教師、柴田と皮谷を殺害。文化祭への潜入を企てる。そこには裕行の生徒、麻希と元恋人の葵も――!?
監禁嬢 : 1
高校教師、岩野裕行には愛する妻がいて、子供も生まれたばかり。生徒からの信頼も厚く、満たされた日常を送っていた―― はずだった。目覚めると全裸で監禁状態。そして現れたのは「カコ」と名乗る見ず知らずの女。男の日常は陵辱されていく。「私はだーれだ? 思い出すまで許さない」―戦慄のエロティックサスペンス開幕!!
監禁嬢 : 2
目覚めると、全裸で監禁状態だった高校教師、岩野裕行。「カコ」と名乗る見ず知らずの女に犯され、自分が誰か思い出せと迫られる。「アナタ以外の命なら私は執着しない…」。カコは裕行の家族まで巻き込み、裕行を追い詰めていく。裕行はカコの正体に辿りつく糸口を掴むが――!? 屈辱のサイコサスペンス、衝撃の第2巻!!
監禁嬢 : 3
目覚めると、全裸で監禁状態だった高校教師、岩野裕行。「カコ」と名乗る見ず知らずの女に犯され、自分が誰か思い出せと迫られる。カコの正体を知るヒントが同僚の柴田にあると考えた裕行だが、柴田から手がかりは得られなかった。しかし、後輩教師との密会から帰宅した柴田はカコに拉致される――!?
監禁嬢 : 4
目覚めると、全裸で監禁状態だった高校教師・岩野裕行。「カコ」と名乗る見ず知らずの女に犯され、自分が誰か思い出せと迫られる。自分の計画の障害になると判断したカコは裕行の同僚教師、柴田と皮谷を殺害。文化祭への潜入を企てる。そこには裕行の生徒、麻希と元恋人の葵も――!?
監禁嬢 : 5
目覚めると、全裸で監禁状態だった高校教師・岩野裕行。「カコ」と名乗る見ず知らずの女に犯され、自分が誰か思い出せと迫られる。カコの企みにより、元カノとの情事の音源を文化祭で流され、裕行は全てを失う。そして「カコ」を捜すため、裕行は大阪へ――
監禁嬢 : 6
高校教師・岩野裕行は、謎の女「カコ」に貶められ、職を失い家族にも出ていかれてしまった。「カコ」を捜し過去と向き合う為、元教え子の麻希と共に学生時代を過ごした地・大阪へとやってきた裕行は、大学に入学して最初に惹かれた女性・文未乃との再会を果たす。だが、彼女の語る「記憶」と彼の「記憶」との間には、あまりにも大きな隔たりがあり……。
監禁嬢 : 7
妻の美沙子から訣別を宣言され、家族を元の形に戻すという希望が絶たれた裕行。過去(カコ)の真相へと繋がるかもしれない記憶が蘇るが、掘り下げる気力も失っていた。その夜、東京に先に帰そうとした麻希に押し切られ、もう一晩を共にすることに。元担任教師と生徒、禁断の夜が幕を開ける――。
監禁嬢 : 8
元教え子・麻希が、カコの襲撃を受け監禁された。カコの要求は、警察の手を借りずに“私は誰か”“私の目的は”という二つの「答え」に辿り着くこと。裕行は答えを求め地元に帰り、カコの正体ではないかと疑う、初めて付き合った女・舞との再会を果たすが……。
監禁嬢 : 9
裕行は中三時代の重大な記憶が蘇り、その記憶の行為が行われた廃公園に入ると、そこにはカコの姿が……。カコは一体何者なのか…、なぜ裕行を陥れたのか…。カコの背負う“過去”と裕行の背負う“業”。すべてが白日の下にさらされる戦慄の最終巻!
夜者

夜者

高校3年の岩井は或る夜、体の関係にあった同じクラスの女子・渡辺と歩いている時に、突然“夜者”と名乗る化物に襲われる。渡辺が血を吸われ殺され自身も殺されかけるが、“夜者”の血を飲まされると一瞬で回復。さらに人間離れした身体能力を得てしまう。“夜者”は再訪の宣言をして闇に消えるが……。『監禁嬢』の河野那歩也が放つ、新約吸血鬼ダークホラー!!
コミック鵜頭川村事件

コミック鵜頭川村事件

2022年夏、連続ドラマ化。原作・櫛木理宇(『死刑にいたる病』)、作画・河野那歩也(『監禁嬢』)のパニックサスペンス。一九七九年・六月。亡き妻・節子の田舎である鵜頭川村へ、三年ぶりに墓参りにやってきた岩森明と娘の愛子。突如、山間の村は豪雨に見舞われ、一人の若者の死体が発見される。村の有力者・矢萩吉朗の息子で問題児の大助が犯人だと若者たちは息巻くが、矢萩家に誰も反抗できず、事件はうやむやとなる。抱えていた家同士の対立が顕在化し出し、若者たちは自警団を結成する――。孤絶した村で巻き起こる狂気の惨劇。
監禁嬢
過去と向き合うという地獄
監禁嬢 河野那歩也
野愛
野愛
あなたは今までどれだけの人を傷つけましたか? と問われて、正確な数字を答えられる人はきっといないはず。 傷つけたことすら気づいてないことも、忘れてしまったこともたくさんあるはず。 そんな過去が今の自分をぶち壊しにきたら、どうする? 愛する妻と子どもと暮らす、平凡な高校教師・岩野。 ある日突然、カコと名乗る女に監禁され日常が奪われていく。 カコの正体と目的を突き止めるべく、岩野は自らの過去と向き合っていく。 過去に交際していた女性達と会うたびに、蓋をしていた記憶が開いていく。 人は誰しも思い出したくない過去はある。 傷つけたり傷ついたりした記憶ほど忘れたいものないので、その傷をひとつひとつ突きつけられるなんて拷問だよ…と岩野に同情してしまうほど。 黒歴史と笑い飛ばせない過去くらい、人にはあるものでしょう。それによって現在進行形で傷ついている人がいたとしたら、どう生きていけばいいのでしょうか。 カコの正体と目的を知り、岩野が出した答えが妥当な気がした。正解ではない気がするけど、人は生きてかないといけないし。 すっきりしないくらいがちょうどいい。過去は消えないものだから。