あらすじ

「コボちゃんは私自身です」と作者は言う。小さい時、「コボちゃん」って呼ばれていたんですって!観察の鋭いコボちゃん。工夫が大好きなコボちゃん。やさしいコボちゃん。マイペースのコボちゃん。作者もきっとそんな人?!読売新聞連載の人気四コマ。【1992年11月~93年3月分収録】
コボちゃん(1)

読売新聞朝刊でおなじみの四コママンガ。おじいちゃん、おばあちゃんを加えた三世代が暮らす田畑家は、いつもほほえみの絶えない幸せな一家です。この頃はあなたは何をしていましたか?日本の家族の原風景、笑いとさびと懐かしさがたっぷり効いた珠玉の四コマ。【1982年4月~8月分収録】

コボちゃん(2)

舞台は1982年。おばあちゃんが「駅のむこうの幼稚園、冬でも全員ハダカなんですって!」と言うので、散歩がてら皆で見物に。「なあんだ、先生は服着てるのか」とおじいちゃんのがっかりした声。「あなたはそんな理由で見にきたんですか!」とあきれ顔のおばあちゃん。ほんと、男っていつまでも…。【1982年8月~12月分収録】

コボちゃん(3)

春爛漫、「あたたかくなりましたわねー」「ほんとに」と近所の人とママがすれちがいながら言葉を交わす。酒屋さんとも、「あたたかくなりましたね」「エエ」。でもなぜか家ではおじいちゃんが「さむくなったなー」。おじいちゃん、今日から毛の下着ぬいだんです。【1982年12月~83年4月分収録】

コボちゃん(4)

1983年のペット自慢話。「僕んち、カナリアがいるよ」「私んちは、インコよ」。コボちゃん負けずと「僕んちなんか、ワシがいるよ」。…「ワシの帯どこへ行った?」と家では着物の前をおさえて、おじいちゃんが聞いている。【1983年4月~8月分収録】

コボちゃん(5)

「お豆腐って健康にいいの?」とコボちゃんに聞かれてママは「うん!すごくいいわよ」。なにせ、ラッパを吹いてやってくる自転車の豆腐さんを、いっつも走って追いかけているから、運動不足にもいいのよね。【1983年8月~84年1月分収録】

コボちゃん(6)

「目にゴミ入ったー!」と泣きながら帰ってきたコボちゃん。どれどれと覗き込むおばあちゃん。「おばあちゃんって近くで見るとシワシワだね」とコボちゃん…。「ゴミなんて涙流せば取れる!」あーあ、コボちゃんの頭をコツンとやって、おばあちゃん行っちゃった。大泣きするコボちゃん。ゴミ、取れたね。【1984年1月~5月分収録】

コボちゃん(7)

「うちのほう、町名変更しましてね」とお客さんがおじいちゃんと世間話。話に割り込んだコボちゃんが、「このあたりも変わったんだよ。むかしは江戸っていったんだよ」。うんっ、たしかに!【1984年5月~9月分収録】

コボちゃん(8)

早苗さんが近所のお宅の室内を塀越しにのぞいている。また、次の家ものぞきに行く。「まだどこのお宅もコタツ出してないわよ」。…押入れからコタツを出していたおじいちゃんの手が止まる。1984年のお話です。【1984年9月~85年1月】

コボちゃん(9)

電話が鳴ってママが「はい、タバタでございます」。こういう時のママの声っていつもと違う。電話ってそうするものなんだ!電話を取ったコボちゃんは、一生懸命鼻をつまんで声色変えようとする。最近は電話に出ても名乗らない人も多いけどね。【1985年1月~5月分収録】

コボちゃん(10)

1985年、上野動物園でパンダの赤ちゃん誕生し、日本中が大喜び。しかし、道端の箱には子犬が数匹捨てられている。「祝福されない誕生もあるな」とおじいちゃん。コボちゃんは子犬の目の周りを黒く塗って「パンダの赤ちゃんだよ!飼ってあげて!」と道行く人に呼びかける。子犬達、幸せつかめるといいね。【1985年6月~10月分収録】

コボちゃん(11)

幼稚園に通うコボちゃんは5歳の元気な男の子。三世代が暮らすコボちゃんちにはちょっと古風な日本が、そこかしこに!でも、話題はまさに「旬」!笑いとサビのたっぷり効いた珠玉の四コマ集。【1985年10月~86年2月分収録】

コボちゃん(12)

香川県からおじいちゃんの甥のタケオさんが、こちらの中学の先生として赴任してくることに。コボちゃんちに下宿するんですって。自分用に買ってきた大きな茶碗を遠慮がちに差し出すタケオさん。家族が増えてコボちゃん、うれしそう。【1986年2月~6月分収録】

コボちゃん(13)

1986年には肩パットが大流行。でも真夏の太陽で外の暑いこと!外出から帰ったママは肩にベビーパウダーをはたく。どうやらあせもが出来たらしい。流行も楽じゃないね。【1986年6月~10月分収録】

コボちゃん(14)

「タケオさん、悪いけどビンのフタ開けてくれる?」おばあちゃんに手渡されたタケオさんは軽くパカッ。「さすがあ、ついでに悪いけど、あれも」。えっ?2ヶ月間さわっていないヌカミソ桶?「開けるのこわくて」。ボ、ボクもこわい…。【1986年10月~87年3月分収録】

コボちゃん(15)

1987年の春、「植木鉢の芽がでたよー」とコボちゃんが走り込んで来る。食卓で新聞を見ているタケオさんは目が飛び出ている。「地価公示価格」と大見出し。時はバブルたけなわ、まさに目が飛び出る値段!あー、あの時売っていれば…。【1987年3月~7月分収録】

コボちゃん(16)

体育の日。「イテテ、腰ひねった」と、柔道から帰ってきたタケオさん。「イテテ、ぶつかった」と、野球から帰ったパパ。「イテテ、手首が」とは、一日中寝転んでスポーツ番組見ていて、体が固まったおじいちゃん。【1987年7月~11月分収録】

コボちゃん(17)

コボちゃんは愛用のミニカーを、おじいちゃんに修理してもらう。ドライバーで分解してみたおじいちゃんが「だめだなーこれは、買いに行かなきゃ」。「エツ、買ってくれるんだ?!」といそいそと買い物について行くコボちゃん。でも金物店でおじいちゃんがお店の人に一言「うんと先の細いドライバー下さい」。…コボちゃん、残念!!【1987年11月~88年3月分収録】

コボちゃん(18)

田畑家はここのところ、倹約に“ターボ”がかかっている。昼飯は菓子パン、カップ麺、ご飯のおかずは梅干…。んっ?この窮乏生活は?「ゴールデンウィークにお金いっぱい使うんだもんね!」。そうかっ、うーん待ち遠しいね。【1988年3月~7月分収録】

コボちゃん(19)

高校野球開幕。おじいちゃんはテレビの前に坐りきり、朝から4試合を見て、夜はプロ野球ナイター。もう夢の中にまで野球が出てくる。これに今時は大リーグが加わるから、もうどうなっちゃうことやら。【1988年8月~12月分収録】

コボちゃん(20)

早苗さんが「ちょっと太ったわ。ウエストきつい」。「ワシもだ」「わたしもよ」とおじいちゃん、おばあちゃん。何か運動しようにもジョギングはちょっと大変。歩くのは面白くない。なわとび?飽きるね。協議の末、「ごはんを茶わんに半分しか食べない運動」に決定!【1988年8月~89年4月分収録】

コボちゃん(21)

読売新聞朝刊に連載中の人気四コマ漫画。おじいちゃん、おばあちゃん、パパにママ、居候のタケオさん、雑種のポチとネコのミーも加え、六人と二匹が織り成す笑いのハーモニーをお届けします。【1989年4月~9月分収録】

コボちゃん(22)

年号が替わった平成元年の冬、公園の松の木の幹にワラが巻きつけてある。おじいちゃんとコボちゃんが散歩しながら「ワラを巻いてある木がたくさんあるね」。「ん、中にはワラを打ち付けてある木もあるな」。ワラはワラでもワラ人形!…丑の刻参り!?【1989年9月~90年1月分収録】

コボちゃん(23)

ママがタケノコの皮をむいて、包丁で縦に二つに割ってコボちゃんに見せる。「ほら、竹は、このふしとふしの間がのびるのよ」。「えーっ、じゃあ、かぐや姫ははじめペチャンコだったの?」。んっ?そ、そうかな?【1990年1月~5月分収録】

コボちゃん(24)

“ポーポーピポー”オカリナのきれいな音色につられて、タケオさんは楽器店でオカリナを衝動買い。“カーン”高校野球のいい音につられて、おじいちゃんがバットを衝動買い。「なんなの?あなたは」とおばあちゃん少々あきれ気味です。【1990年5月~9月分収録】

コボちゃん(25)

果物は押されると傷む。ママとコボちゃんのおやつのバナナにもあちこち黒ずみが。ああ、このりんごにも。あれっ、通勤地獄でギューギュー押されたパパもあちこち傷みが…、出てないか?【1990年9月~91年1月分収録】

コボちゃん(26)

1991年、TVのニュースが「集団かぜ」を伝える。おばあちゃんが「もしかして・・・」と広げた新聞には大見出しで「イラク生物兵器」の文字が。あれから、いろんな事が世界に起こりました。【1991年2月~6月分収録】

コボちゃん(27)

お友達が大勢コボちゃんちにやってきました。木からとびおりて足をくじいちゃったお見舞いに来てくれたんです。おじいちゃんはそれを見て「みんなに来てもらって、コボはしあわせなやつだなあ」。でも、コボちゃんは夜、一人でふとんに入ってグスン。「ハナコちゃんが来なかった…」。【1991年6月~10月分収録】

コボちゃん(28)

TVニュースで「冬はもうすぐそこまでやってきています」。コボちゃんがおじいちゃんに「すぐそこって、どこ?」。「そこのろうかあたりだよ」。なるほど、押入れから出したばかりのコタツのダンボールが廊下に立てかけてある。【1991年10月~92年2月分収録】

コボちゃん(29)

道端で洗面器に入ったカメが売られている。おばあちゃんと通りかかったコボちゃんが「ねえーっ、カメ、買ってえー」。おばあちゃんが「コボちゃん、カメは万年も生きるのよ!それだけ面倒みられるの?!」「んっ?うん」。なんか、納得してしまったコボちゃんでした。【1992年3月~7月分収録】

コボちゃん(30)

1992年夏休みのラジオ体操、大人も子供も参加して賑やか。ところがある日を境に大人が姿を見せなくなった。そうか、バルセロナオリンピックが始まったんだ!時差の関係で放映が夜中なんだよね。【1992年7月~11月分収録】