追悼・アントニオ猪木氏
闘翔ボーイ」(作画・竜崎遼児)
梶原一騎作品などの実録系漫画とか、
実在の人物を登場させる漫画になれば
「アントニオ猪木」で登場してくる漫画は数えきれませんね。
タイガーマスクとか悪役ブルースとか。
ギャグ漫画でコマ単位で唐突に登場する猪木キャラなんか
数え切るのは無理でしょう。浦安鉄筋家族とか。
というか漫画でとりあえずレスラーを出しとけ、
みたいなシーンだと
顎が大きくてモミアゲが長い、絶対に猪木をモチーフに
しているよな、というキャラがすぐ出てきますしね。
キャッチーな面があり、漫画キャラ化しやすかったのでしょう。
個人的に好きなのはギャグキャラなんですが、
コンタロウ先生が「1・2のアッホ」で
1~2回登場させた猪木キャラ。
漫画の中ではプロレスは台本ありの世界なんですが、
猪木キャラが台本で有利に立とうとして墓穴を掘る感じでした。
ただプロレスファンからみても嫌味のないギャグで、
それがたしか1970年代に書かれていますから、
時代を20年くらいは先取りした猪木キャラでした。
T・J・シンをモデルにしたような「アラジン77」
とかいうレスラーと戦っていたと思います。
コン先生は少年向けプロレス漫画で
「ミラクルボンバー」という作品もかいていらして、
たしか早田という猪木風レスラーも登場していたような。
作品自体は多分未完で終わっていると思います。