時は幕末……… 大政奉還後、江戸幕府との武力決着を望む薩摩藩は幕府を挑発すべく、江戸にたむろする浪士たちをかき集めて「御用盗」なる武装集団を結成、「攘夷のための資金提供」を名目に夜な夜な江戸の商家を襲わせていた。そのころ、江戸近郊の村々から百姓たちを集めた「選抜試験」が行われ各村から力自慢で有名な猛者たちが終結していた。選抜試験を仕切る侍たちの狙いは? 選抜試験後に待っているものは?
時は幕末…… 江戸の治安を乱す「御用盗」を鎮圧すべく結成された一撃必殺隊。近郊の農村から選抜された隊士たちの武器は「力任せの一撃」を武器に小さな戦場をゆく! 熱烈な愛好家が多い松本次郎が、江戸時代文化評論で名高い永井義男の『幕末一撃必殺隊』を原作に、農民特殊治安部隊の生き様を描く人気シリーズ最新刊!!
薩摩藩の指揮のもと、江戸の商家を略奪していた無頼集団「御用盗」だったが、屈強な農民を選抜した特殊戦闘部隊「一撃必殺隊」によって壊滅状態となった。しかし、薩摩の精鋭部隊は一撃必殺隊の正体を掴み始めていて…… 一撃必殺隊VS薩摩藩、ついに激突!?
丑五郎ら力自慢の百姓たちで構成された「一撃必殺隊」はその恐るべき剛剣で「御用盗」を徹底的にたたくことに成功する。しかし薩摩藩による諜報の網にかかった一撃必殺隊は千代松を失い、さらに丑五郎の出身村が襲撃され、最愛の妹・千代を斬殺され………
最終作戦「相楽総三暗殺」始動!! 当初の目的だった「御用盗壊滅」は成し遂げたものの「一撃必殺隊」は度重なる戦闘で人数を大きく減らす。心身共にギリギリの状態となった隊士に下された最終作戦、それは「御用盗」の首魁であり江戸における薩摩の破壊工作責任者“相楽総三”の暗殺であった―――
血塗れの激闘が終わり――― 血で血を洗う激闘となった「金杉橋の戦い」死んだ者、生き残った者、これから死ぬ者…… その被害は町人にもおよび「一撃必殺隊」の名は地に落ちる。そして―――――――――
最後の一人の意気地――― シリーズ堂々の完結!! 隊長の島田、隊士の市造、米吉ほか……全員死んだ。一撃必殺隊の最後の生き残り・丑五郎はすべての決着をつけるべく愛妾が待つ女郎屋へ。時代の変遷を目前にして、男の意気地をかけた最後の戦いが始まる――――。豪傑・伊牟田の参府前を描いたショート読切「悪石島日記」を特別収録!! コメント 侍に憧れた百姓たちの熱く凄惨な青春を描いた本シリーズ、ついに最終巻となります。一撃必殺隊の生き残り・丑五郎が最後に掴んだのはいったい何か――― その目でご確認ください。
永井義男の幕末一撃必殺隊のコミカライズだけど松本次郎のアレンジが効いていてちゃんと松本次郎作品になっている。 ストーリーは幕末に出現した御用盗と呼ばれる薩摩藩の武装集団を撃退すべく、金と地位を餌に集められた百姓たちが6日間の訓練だけで実践に放り込まれていく話。 百姓による武士集団というと新撰組が思いつくけど、新撰組の島田幸之助が早速登場している。 まだ1巻だが、理不尽すぎる元百姓たちへの同情や期待から作品的にもこれからが楽しみな作品。
松本次郎作品はどれも好きだが割とどれもぶっ飛んでいてたまについていけなくなる時があった。 でも本作はそんなことなかった、原作付きだからかもしれないけど。 そして、めっちゃいい最後だった。これはネタバレにならないはず。。 最後までちゃんと読んでよかった。 個人的には謎のままのところがちょっとあるけど、分かる人には分かったのかもしれない。 百姓が侍に憧れ、侍がお上を護り、お上が時代を変えていく。 その変化の煽りをモロに受けるのは一番遠い百姓たちなんだということ。 百姓が憧れた侍は、しっかり侍なやつもいたし、みんな平等に人間なので同様に切れば死ぬということ。 色々なことを考える作品でもありました。あといっぱい血が出るよ! 一番好きなキャラは伊牟田です! 松本次郎先生の女子は可愛いのだが本作はほぼ出てこないからそういう意味では期待しないほうがいいぞ! 追記:謎だったところ、7巻のキャラ紹介に書いてあったので謎じゃなかったです!よく見ようね!
古今東西のマンガで人間の体は多種多様な表現でブッ壊されてきました。 本作では農民上がりの一撃隊が使う粗削りの剣術と 殺しのプロであるサムライの剣筋とが描き分けられていて 重い、鋭い、強い、痛い、などキャラが食らった斬撃が どんなものだったのかが一発で伝わってきます。 それによって損壊される身体も 気持ちよくデフォルメされてるかと思えば、痛々しく醜いほどに写実的に描かれたりとさまざま。 目まぐるしい物語の状況変化や、キャラクターがどんな感情を抱えているのかが ときどきで破壊される身体の表現によって語られていくのです。 ただカッコイイわけでも、ただグロいわけでも、ただリアルなわけでもない。 「人を斬る」ことを真摯に捉えた表現が本作には描かれています。
永井義男の幕末一撃必殺隊のコミカライズだけど松本次郎のアレンジが効いていてちゃんと松本次郎作品になっている。 ストーリーは幕末に出現した御用盗と呼ばれる薩摩藩の武装集団を撃退すべく、金と地位を餌に集められた百姓たちが6日間の訓練だけで実践に放り込まれていく話。 百姓による武士集団というと新撰組が思いつくけど、新撰組の島田幸之助が早速登場している。 まだ1巻だが、理不尽すぎる元百姓たちへの同情や期待から作品的にもこれからが楽しみな作品。