あらすじ

鳴くと必ず和了る男がいる。その男の名は竜。鳴くことで運を引き寄せ、勝負に勝つ。そんな竜の強運を手に入れようとする男たちがいた。関東一円に勢力を持つ東日本最大の広域暴力団・桜道会系列の甲斐組二代目組長の石川喬が死んだ。桜道会の混乱だけでなく、西の首領・海東武の東京進出をも阻むべく、甲斐組若頭・外田裕二が動く。だが、そこには、石川殺害の首謀者・本宮秋生と勝負する竜の姿が……!? ※こちらの作品は、以前配信しておりました『哭きの竜』の新装版です。重複購入にご注意ください。
哭きの竜 1巻
鳴くと必ず和了る男がいる。男の名は竜。鳴くことで運を引き寄せ、勝負に勝つ。そんな竜の強運を手に入れようとする男たちがいた。桜道会―― 関東一円に勢力を持つ東日本最大の広域暴力団。その一翼を担う甲斐組組長・甲斐正三もその一人だった。抗争が激しさを増すなか、甲斐は竜の強運を自分のものにしようとするが…!? 竜を手に入れようとする男たちの熾烈な戦いの幕が、ここに切って落とされる…!! ※こちらの作品は、以前配信しておりました『哭きの竜』の新装版です。重複購入にご注意ください。
哭きの竜(2)
鳴くと必ず和了る男、名は竜。鳴くことで運を引き寄せ、勝負に勝つ。そんな竜の強運を手に入れようとする男たちがいた。甲斐死す――――― 関東一円に勢力を持つ東日本最大の広域暴力団・桜道会の一翼を担っていた甲斐組組長・甲斐正三が死んだことで竜の周りが、ざわつき始める。甲斐組二代目組長となった石川喬も、竜を手に入れようと動き出すが、このとき、すでに竜の心は……!! ※こちらの作品は、以前配信しておりました『哭きの竜』の新装版です。重複購入にご注意ください。
哭きの竜(3)
鳴くと必ず和了る男がいる。その男の名は竜。鳴くことで運を引き寄せ、勝負に勝つ。そんな竜の強運を手に入れようとする男たちがいた。関東一円に勢力を持つ東日本最大の広域暴力団・桜道会の一翼を担う甲斐組の二代目組長となった石川喬。しかし、死んだ甲斐正三を慕う本宮春樹は、落とし前をつけるべく、西の首領・海東武を狙う。しかし、その場には、甲斐が求め続けた竜もいて……!? ※こちらの作品は、以前配信しておりました『哭きの竜』の新装版です。重複購入にご注意ください。
哭きの竜(4)
鳴くと必ず和了る男がいる。その男の名は竜。鳴くことで運を引き寄せ、勝負に勝つ。そんな竜の強運を手に入れようとする男たちがいた。関東一円に勢力を持つ東日本最大の広域暴力団・桜道会系列の甲斐組二代目組長の石川喬が死んだ。桜道会の混乱だけでなく、西の首領・海東武の東京進出をも阻むべく、甲斐組若頭・外田裕二が動く。だが、そこには、石川殺害の首謀者・本宮秋生と勝負する竜の姿が……!? ※こちらの作品は、以前配信しておりました『哭きの竜』の新装版です。重複購入にご注意ください。
哭きの竜(5)
鳴くと必ず和了る男がいる。その男の名は竜。鳴くことで運を引き寄せ、勝負に勝つ。そんな竜の強運を手に入れようとする男たちがいた。関東一円に勢力を持つ東日本最大の広域暴力団、桜道会会長・桜田道造、系列の甲斐組組長・甲斐正三、甲斐組二代目組長・石川喬、西の首領・海東武を狙った本宮春樹…… 竜の前を通り過ぎ死んでいった男たち。残された外田は竜に生死を賭けた勝負を仕掛けるが……!? ※こちらの作品は、以前配信しておりました『哭きの竜』の新装版です。重複購入にご注意ください。
Dr.汞<KOH>

Dr.汞<KOH>

病んだ魂を救う天才外科医がいる。その正体を知る者は誰もいないが、あたかも、神のごとく―彼の名はDr.汞。雨とともに現われて奇跡のメスをふるう。能條純一が描く医学ドラマ、第一弾!!
試し読み
月下の棋士

月下の棋士

第51期名人戦、名人・大原巌と挑戦者・滝川幸治が熱海で第7局を戦っている時、東京・将棋会館に氷室将介という青年が現れる。プロ棋士になりたいという将介が手にしていたのは、伝説の棋士・御神三吉の推薦状だった。その推薦状を見たプロ棋士・虎丸は二段の坂東と将介を戦わせる。
ゴッドハンド

ゴッドハンド

オレの右手は、神からの授かりもの。近い将来、全ての者がこの右手にひざまずく――。世界の独裁者になるという神大介。彼の右手に秘められた力は「神の力」なのか!?奇跡はこの右手から生まれる――信じる者よ、この右手の前に集まるがいい!!
翔丸

翔丸

頭がよくて、手のかからない良い子だった翔丸。いじめを受けていた彼が、己の頬をカッターで切り付けた瞬間に生まれ変わった。「悪の天才」に――。ずば抜けた頭脳を持ちながら不良の巣窟・曙高校に入学した翔丸は、たった2日で学校を掌握する。翔丸の野望はとどまる事を知らず、暴力団・佐伯組をも取り込もうとするが……!?
いねむり先生

いねむり先生

妻の死がきっかけで競輪や麻雀に明け暮れて酒浸りの生活を送るようになったサブロー。そんなある日、彼は知人に「いねむり先生」を紹介される。作家にしてギャンブルの神様と称される「いねむり先生」と、サブロー。男と男の邂逅がもたらす、新しい日々──。伊集院静の自伝的長編小説を、魂の絵師・能條純一が渾身の漫画化。伊集院静書き下ろし巻末エッセイ収録
アレルヤ

アレルヤ

ヴァイオリンの貴公子といわれ、いま最も注目を集める男・有馬公平。彼の凱旋公演がまもなく川崎のホールで始まろうとしていた。だが前夜、駅前でヴァイオリンを弾く男と出会った公平は、その音に大きな衝撃を受ける。そして偶然か必然か、その男・道音響は、その公演に招待されていて…!?
プリンス

プリンス

島本光は西新宿署の警部で、アダ名はプリンス。東大法学部出のキャリアだ。だが、ほかのエリ-トとは違い、彼は警部の身でありながら昇進には目もくれず、西新宿署に居続けている。そして、今日もマンションで発生した籠城事件の現場へ、一刑事として急行するのだった…。
リペアマン 修繕屋

リペアマン 修繕屋

「哭きの竜」「月下の棋士」の能條純一渾身最新作!!<全人類の未来を賭けた、一人の男の闘いが幕を明ける。>廃墟と化す日本の未来――。その未来を変えるためリペアマンは現代へと舞い降りた。そして、各地で噂される都市伝説。“突如現れる龍の絵の郵便箱、そこに“願い事”を投函すると、その願いが叶う――”意味不明の都市伝説だが、その≪願い≫こそ未来を救うキーワードだった…。すべての偶然が必然となり、願いと未来の行く末が重なり合う、衝撃のタイムパラドックスストーリー!!
J.boyセカンドシーズン

J.boyセカンドシーズン

“薔薇の一族”を捜し求め、都内のビリヤード場を荒らしまわる風間仁。この夜、アマ・トーナメント戦の会場に乱入した仁は、優勝者・河端要の挑戦を受けることとなった。そして開始された1ゲームマッチ。10年にひとりの逸材と言われる河端は、冷静にショットを重ねるが…(第1話)。
哭きの竜
あンた、背中が煤けてるぜ
哭きの竜 能條純一
さいろく
さいろく
麻雀を打つ人はきっと「哭きの竜」という名前ぐらいは聞いたことあるでしょう。 麻雀打ちにとって神のような無敵の麻雀打ちの代名詞のようなものです。 でも意外と読んだことある人は多くないのかも? 著者の能條純一先生は今現在は「昭和天皇物語」を描いておられますが、「月下の棋士」も超有名な作品です。絵柄や間の使い方が独特で、読者を魅了する作品を残しています。 本作の主人公は「哭きの竜」と呼ばれる雀ゴロ。 竜自身はめちゃくちゃ口数が少なく、たまに喋ったと思うとヤクザの親分達相手にも怯まずズバッとコケにしちゃうという恐れ知らずにも程がある性分。 ただ、ヤクザの親分になる器が私にはないのだと思うのですが、親分さん達には「神のヒキ」と言わんばかりの竜の持つ「強運」が魅力的に映るようで、テッペンを目指す親分がたは、こぞって竜の強運を欲しがります。 しかし彼らに対して竜は 「あンた、背中が煤けてるぜ」と言います。 背中が煤けてるってどういう意味?という議論が割とあったようなのだけど私の解釈だと「死相が出てる」ってことかと思ってます。 死相が出ている、今やろうとしてるソレはやめときなよ、と言ってあげているのではないかと。 事実、それを言われた人たちはその後大体死んじゃうんですよね。 死神ってわけじゃないんだけど。 触るもの皆傷つける的な、ギザギザハートの子守唄のような存在。 竜は最初こそヤクザの代打ちで稼いでいたものの、気づけば各方面の組長達からのラブコールで引っ張りだこ。 で、仕方ないからついてって麻雀打てというから打ってあげて、勝ったら相手が激おこで死ぬ。 そりゃー竜も嫌になりますわ。 「ふっ」って嘲笑に近い感じでよく笑うんですが、親分からすりゃ「いい度胸だ」と思われて逆に気に入られちゃうっていう悪循環。 竜本人は根無し草をヨシとしているとこもあるんですが、最初の"甲斐の正三"親分から充てがわれた女をしっかり家で待たせてたりと、人情っぽいものも無くはない。ミステリアスというと安っぽいですが、不思議な魅力の持ち主。 漫画としてはどうなのかというと、抽象的な表現が多く、ヤクザ屋さん達の意地や任侠の在り方がわからない私には少し難しかったですが、逆に麻雀を打つシーンはあるものの麻雀のルールを知らなくても全く問題ない感じです。 詰まるところ、竜を囲う周囲の成り上がりたいヤクザ達の物語、と言っても過言ではない。 というかほとんど甲斐組の話ですが、京都の大親分なんかですら竜に魅了されちゃってるわけで… 竜は「ファブル」の"山岡"のような恐怖を知らないタイプの男かもしれません。 読後感はとても良く、新装版では全5巻っぽいので(1冊380Pとかあるけど)一気に読むのには最適ではないかと思われます。 麻雀打ちなら嗜みとしてマスト、そうでない人でも話のネタにはもってこいの作品でしょう。