あらすじ

岸辺志乃、高校生。17歳。兄が死んで半年、兄の嫁である“希さん”の実家にはじめて泊まりにきました。『他人だけど家族』──。そんな二人を描く、不可思議で不器用で、そして少しだけあなたに近づく、日常センシティブストーリー第6巻。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※
【ebookjapan限定特典付き】兄の嫁と暮らしています。 1巻

※こちらの商品には、巻末にebookjapan限定描き下ろし特典イラストが収録されています。※ 岸辺志乃、高校生。17歳。両親が死んで、半年前に唯一の肉親だった兄も死にました。そんな私は「兄の嫁」である“希さん”と暮らしています。『他人だけど家族』──。そんな二人を描く、不可思議で、不器用で、そして少しだけ幸せに気付く、日常センシティブストーリー第1巻。

兄の嫁と暮らしています。 2巻

岸辺志乃、高校生。17歳。唯一の肉親だった兄貴が死んで半年、「兄の嫁」である“希さん”との二人きりの生活も半年が経ちました。『他人だけど家族』──。そんな二人を描く、不可思議で、不器用で、そして少しだけ互いを知る、日常センシティブストーリー第2巻。

【ebookjapan限定特典付き】兄の嫁と暮らしています。 3巻

岸辺希、小学校教員。24歳。半年前、夫が亡くなりました。そんな私は「夫の妹」である“志乃ちゃん”と二人で暮らしています。『他人だけど家族』──。そんな二人を描く、不可思議で、不器用で、そして少しだけ互いの距離に戸惑う、日常センシティブストーリー第3巻。※こちらの商品には、巻末にebookjapan限定描き下ろし特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】兄の嫁と暮らしています。 4巻

岸辺志乃、高校生。17歳。兄の嫁“希さん”と猫の“大佐”と暮らして半年。ちょっとだけ──ほんのちょっとだけ、私を彩る世界が変わりました。『他人だけど家族』──。そんな二人を描く、不可思議で、不器用で、そして少しだけ自分を見つめ直す、日常センシティブストーリー第4巻。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】兄の嫁と暮らしています。 5巻

岸辺志乃、高校生。17歳。兄が死んで半年、兄の嫁である“希さん”の誕生日が近づいてきています。『他人だけど家族』──。そんな二人を描く、不可思議で、不器用で、そして少しだけ痛みを思い出す、日常センシティブストーリー第5巻。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】兄の嫁と暮らしています。 6巻

岸辺志乃、高校生。17歳。兄が死んで半年、兄の嫁である“希さん”の実家にはじめて泊まりにきました。『他人だけど家族』──。そんな二人を描く、不可思議で不器用で、そして少しだけあなたに近づく、日常センシティブストーリー第6巻。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】兄の嫁と暮らしています。 7巻

岸辺志乃、高校生。17歳。兄が死んで1年が経ちました。最近、兄の嫁である“希さん”のことがわからないことがあります。『他人だけど家族』──。そんな二人を描く、不可思議で、不器用で、そして少しだけ時が動き出す、日常センシティブストーリー第7巻。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】兄の嫁と暮らしています。 8巻

岸辺志乃、高校生。17歳。兄が死んで1年が経ち、大きな、とても大きな転機がやってきました。『他人だけど家族』――。そんな二人を描く、不可思議で、不器用で、そして少しだけ前を向いていく、日常センシティブストーリー第8巻。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】兄の嫁と暮らしています。 9巻

岸辺希、小学校教員。25歳。夫が亡くなって1年が経ちました。一緒に暮らす「夫の妹」志乃ちゃんは、最近、雰囲気が明るくなってきました。『他人だけど家族』――。そんな二人を描く、不可思議で、不器用で、そして少しだけ弱さと向き合う、日常センシティブストーリー第9巻。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】兄の嫁と暮らしています。 10巻

岸辺志乃、高校生。17歳。兄が亡くなって1年が経ちました。周りの人たちに支えられながら、私も、義姉の支えになりたいと思っています。『他人だけど家族』――。そんな二人を描く、不可思議で、不器用で、そして少しだけ本音を打ち明ける、日常センシティブストーリー第10巻。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】兄の嫁と暮らしています。 11巻

岸辺希、小学校教員、25歳。夫が亡くなって1年が経った今も夫の妹、志乃ちゃんと暮らしています。なるべく後ろを向かないようにしながら。『他人だけど家族』――。そんな二人を描く、不可思議で、不器用で、そして少しだけ世界が広くなる、日常センシティブストーリー第11巻。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】兄の嫁と暮らしています。 12巻

岸辺志乃、高校生、17歳。兄が死んで1年が経ち、私は高校3年生に進級しました。いろいろな事が少しずつ、変わっていきます。『他人だけど家族』――。そんな二人を描く、不可思議で、不器用で、そして少しだけ心を強くする、日常センシティブストーリー第12巻。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】兄の嫁と暮らしています。 13巻

岸辺希、小学校教員。25歳。夫が亡くなって1年が過ぎ、心のどこかで避けていた現実を、認めようと決心しました。『他人だけど家族』――。そんな二人を描く、不可思議で、不器用で、そして少しだけ止まっていた歯車が動きだす、日常センシティブストーリー第13巻。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】兄の嫁と暮らしています。 14巻

岸辺志乃、高校生。17歳。だんだんと近付く、高校卒業と大学受験。兄の嫁、希さんとの二人暮らしが終わるなら、私達の関係って何なんだろう…。『他人だけど家族』――。そんな二人を描く、不可思議で、不器用で、そして少しだけ絆が強くなる、日常センシティブストーリー第14巻。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】兄の嫁と暮らしています。 15巻

岸辺希、小学校教員、25歳。夫は亡くなってしまったけれど、大切な人たちに囲まれて過ごす日々はやっぱりかけがえのないもので。『他人だけど家族』――。そんな二人を描く、不可思議で、不器用で、そして少しだけ明日が楽しみになる、日常センシティブストーリー第15巻。「半分でいいからほしい。…だめ?」「だめなわけないでしょ」 ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

兄の嫁と暮らしています。

「ただそれだけの話です」

兄の嫁と暮らしています。 くずしろ
ゆゆゆ
ゆゆゆ

一巻無料でなんとなく読んだら、なにこれ、すごくおもしろい。 あはは、でなくて、興味深いほうのおもしろさ。 帰宅した主人公。 玄関を開けて出てきた美人さんに対して主人公のモノローグ。 ――嫁です。 ページをめくって、追加モノローグ。 ――兄の嫁です。 この流れに、グッと心を持っていかれた。 その前に兄が死んだ話をされている。 それでも兄の嫁と、兄との思い出を語り合いつつ暮らしている。 ――両親は昔 死んで 兄も半年前に死んで ――今は 兄の嫁と 暮らしています ――ただ それだけの話です 主人公のモノローグはたんたんとしている。 なんてことない日常が綴られているのに、少し歪な関係が加わるせいで、相手を利用していると罪悪感が端々からこぼれてしまう。 幸せそうにしているのに、どこかうまくいってない。 うまくいってるように思えると、出てくる亡くなった兄の影。 ふたりとも、喪失感を受け入れないといけない。 一巻まで読んだところだと、幸せな日常に見えてどこか欠けていてつらい。 あらすじに「日常センシティブストーリー」と聞き慣れない単語があるのは、この気持ちをあらわしているんだろうか。

兄の嫁と暮らしています。

"日常"の中に想いのすれ違いの切なさが見え隠れするストーリー

兄の嫁と暮らしています。 くずしろ
sogor25
sogor25

両親を早くに交通事故で亡くし、兄夫婦の元で暮らしていた女子高生の志乃。しかし、半年前に兄も病気で失ってしまい、始まったのは兄の嫁"希さんとの共同生活。 1話で志乃のモノローグとして語られる「今は 兄の嫁と 暮らしています ただ それだけの話しです」という言葉の通り、彼女たちの"日常"が淡々と描かれる作品です。2人の周囲の人々も過度な心配を見せずに普通の"日常"として彼女たちに接しており、発生する事件も高校生や社会人であれば充分起こり得るもので、基本的には明るい作風で展開していきます。このあたりは元々コメディ寄りの作品を中心に発表されているくずしろさんならではという感じがします。 しかしながら、物語の中でときおり彼女たちが感じる「後ろめたさ」や「心のトゲ」のようなものが見え隠れします。志乃のほうは自分が居ることで希さんの将来を縛ってしまっているという罪悪感のような感情、希さんは亡き夫の影や理想の生活を志乃の向こう側に見てしまっていることなど、お互いがお互いの事を想っているからこそのすれ違い、それが"日常"の中に見え隠れするという繊細な作りの作品です。 「百合姫」等で百合作品を多数発表されているくずしろさんの作品ということで、この作品を百合作品として見る感想も見かけますが、私としてはこの作品は百合ではなくむしろ家族愛に近い、でもそれともどこか違う、もしかしたらまだ日本語には存在しない愛の形の物語なのではないかと思っています。 近作でいえば「違国日記」や「春とみどり」、百合作品との対比という意味で「たとえとどかぬ糸だとしても」などが好きな方には是非読んで頂きたい作品です。 5巻まで読了