「天然」って言われがちな女子高生・有紗は、豊崎先生に片想いをしている。こっそり想ってるだけで幸せだったのに‥‥。なんにもできない女子高生の冒険が冬の北海道で始まります。寒いけど、こころはあたたかな物語の舞台は北海道の北見市。北見在住・作家の田川とまた氏が、北見の景色を描き出します。
東京で漫画家をしているニコ。家族は宮城に住む母と婆。実家は震災の時に流されてしまったけれど、婆の希望で、母が頑張って同じ場所に家を建て直した。そんな実家に久しぶりに帰省した際、ニコは婆の奇行を目にする・・・。幼い頃から、外で働く母に変わって、いつもニコの世話を焼き可愛がってくれた婆。しっかり者の婆が、なぜ・・・?大好きな婆が知らない人みたいになっていく・・・。ニコはまだ、認知症を知らなくて――。
主人公の「遼太郎」は29歳のブサメン童貞男。意を決して、デリヘルに飛び込んだら、そこで出逢った天使のような「かよさん」に一目ぼれしてしまう。プラトニックに「かよさん」の元へ通い続ける「遼太郎」だが、やがて彼女が男に騙されて風俗嬢にならざるを得なくなった身の上を知り…きわどいタイトルとは異なり、泣けて笑えて胸を打つ正真正銘のラブストーリー、ドキドキの上巻!
拓海の所属するゼミには、とても綺麗な学生がいる。麗しい双子の兄妹として有名な、深森雪弥だ。偶然研究発表のペアを組むことになり話してみると、雪弥は予想外に親しみやすく、どこか構ってしまいたくなる雰囲気もあり、もっと距離を縮めたいと感じるようになる。ただ、頬を染めながら語ってくれた「好きな人」の話は――過度に束縛されることを当たり前のように告げる雪弥を、拓海は不安に感じずにはいられなくて……。 ※本商品の内容は雑誌「B.Pilz vol.2」を単話化したものです。重複購入にご注意下さい。
ギャルのみゆうとお嬢様な華乃は、少女漫画家になるためコンビを組んで奮闘中! だが、漫画のラブシーンが描けずに悩むみゆうから、資料のためにと彼氏役をお願いされたことで、華乃の秘めていた想いが爆発し…?
金遣いが派手でクラスの中心にいる美雪と、そんな美雪にいじめられている加奈。ある日、美雪が援交してホテルから出てくる現場を、加奈が偶然目撃してしまう。必死になって隠そうとする美雪に対して、加奈は「私と友だちになってもらえる?」約束を持ちかけてきて───。表題作『指先から滑り落ちるバレッタ』のほか、『あなたと星と夜明けに見た夢』『メルティーブラック』『アストロロジーは廻る』と、社会人から学生まで、多様な女性同士の関係性を描いた作品たち。ちょっぴりビターで、鋭く鮮烈な百合短編集。