あらすじ

W杯アジア最終予選、第4戦。日本は、ついに宿命のライバル、韓国と激突する。過去3回のW杯出場を果たし、常に日本の行く手をはばみ続けてきた巨大な壁、韓国。対する日本は、満を持してベストメンバーで戦いを挑む。若きエース、鷹と崔(チェ)を始めとした日韓の名選手たちがピッチにそろった。W杯への希望を胸に、闘志を燃やす両陣営。男たちの熱き戦いが今、始まる! 電子書籍版特典として当時を振り返る作者自身によるあとがき収録!!
Jドリーム 1巻

Jリーグ草創期、浦和レッズの入団テストを受けに一人の少年がやってきた。彼の名は赤星鷹。不合格にもめげず、何度もアプローチを重ねた結果、なんと二軍への入団を果たしてしまう。入団後、鷹はその実力を発揮し、たちまち頭角を現した。常人離れした柔軟な体、才気あふれる変幻自在なプレースタイルは、まれに見る逸材の証。やんちゃな少年Jリーガーが、縦横無尽にフィールドを駆けめぐる! 電子書籍版特典として当時を振り返る作者自身によるあとがき収録!!

Jドリーム 2巻

ワールドカップ1次予選へむけたイタリア遠征メンバーが発表された。異例の大抜擢となった赤星鷹は、その重みを理解できずに遊んでばかり。しかし、恩師から見せられたワールドカップの英雄、マラドーナのビデオを目にし、世界の舞台でプレーすることの素晴らしさを知る。その時“世界”は鷹にとって生まれて初めての憧れとなり、そして目標となった。世界の舞台に思いを馳せ、鷹は代表チームとともにイタリアへ旅立つ! 電子書籍版特典として当時を振り返る作者自身によるあとがき収録!!

Jドリーム 3巻

ワールドカップ出場のためにはもう負けられない。アジア1次予選Fグループ、日本は暫定1位の座をかけ、強豪UAEと対戦する。日本は再三のチャンスを活かせず、天才GKラビンの厚い壁をなかなか崩せない。リズムが狂い、精彩を欠く北村に富永の檄が飛ぶ。そして、いら立つ鷹はゴール前でハンドを犯し、痛恨のレッドカードを受けてしまう。絶体絶命のPKで、富永が1人、気を吐く! 電子書籍版特典として当時を振り返る作者自身によるあとがき収録!!

Jドリーム 4巻

強豪UAE戦で見事勝利を収め、ワールドカップアジア1次予選を突破した日本代表。念願のJリーグも開幕し、世界で共に戦ったイレブンは各チームに分かれて、火花を散らす。ついに迎えた開幕戦。鷹の率いる浦和レッズの対戦相手はヴェルディ川崎。韓国の虎・雀潤和(チェユンファ)が移籍し、力を増した強豪だ。かつて、国際試合で激突した鷹と雀。2つの若き才能が、舞台を日本に移し、再び熱く戦う! 電子書籍版特典として当時を振り返る作者自身によるあとがき収録!!

Jドリーム 5巻

すべてのサッカー人のあこがれ、W杯出場を懸けた戦いもいよいよ大詰め。舞台を灼熱の地、カタールに移し、最終予選の火蓋が切って落とされた! 新メンバーを加えた日本代表の初戦の相手は、身体能力にすぐれたイラン。理想的なコンディションの鷹は序盤から波状攻撃をしかけ、イランゴールを脅かす。一方、代表復帰したベテランDF本郷はGK富永と協調せず、勝手な行動をとりだして!? 電子書籍版特典として当時を振り返る作者自身によるあとがき収録!!

Jドリーム 6巻

W杯アジア最終予選、第4戦。日本は、ついに宿命のライバル、韓国と激突する。過去3回のW杯出場を果たし、常に日本の行く手をはばみ続けてきた巨大な壁、韓国。対する日本は、満を持してベストメンバーで戦いを挑む。若きエース、鷹と崔(チェ)を始めとした日韓の名選手たちがピッチにそろった。W杯への希望を胸に、闘志を燃やす両陣営。男たちの熱き戦いが今、始まる! 電子書籍版特典として当時を振り返る作者自身によるあとがき収録!!

Jドリーム 7巻

W杯(ワールドカップ)出場を大きく左右する韓国戦。序盤から闘志むきだしの白熱した戦いが繰り広げられる。韓国の鉄壁DF・洪(フォン)がゴールを拒めば、日本は本郷のラインディフェンスで韓国を翻弄する。同点で折り返した後半開始直後、トップスピードに乗った崔(チェ)のカウンターが、日本ゴールに襲いかかる。致命的な点差をつけられ、絶体絶命の日本。守り固める韓国の厚い壁を、鷹は打ち破ることができるのか!? 電子書籍版特典として当時を振り返る作者自身によるあとがき収録!!

Jドリーム

Jリーグ開幕30周年。あとがきだけでも読むべき

Jドリーム 塀内夏子
名無し

自分は2006年のドイツワールドカップ辺りからなんとなくサッカー観戦を続けていて、「日本代表が出場していないワールドカップ」を経験したことがない世代だ。なので、この作品で描かれるようなJリーグ開幕当時(1993年ごろ)の「ワールドカップなんて夢のまた夢」というような空気感が正直ピンとこないというか、本当にそんな感じだったのかな?と思うことがままある。 あったわけだが、「前作ではワールドカップを目指すなんてキャラクターに言わせることは出来なかった」という1巻の作者あとがきを読んで当時の雰囲気をズシンと感じた。 まだ読み始めたばかりで偉そうなことを言うのもあれだが、「今となっては」というのは未来からの視点であって、30年後にどうなるかなんて誰にもわからない状況(当たり前だが)で描かれたのが本作というところに重みがある。 自分が当時の空気感にピンときていなかったのは、裏を返せばこの30年間で日本のサッカーが「ワールドカップなんて夢」から「ワールドカップは出れて当然(そこで勝てるかどうか)」に急激に成長したことの証明でもあり、それはまさにドリームなんじゃないかなと、読み終わる前からすでに感動し始めている…というようなことをメモっておきたくて書きました。