実写ドラマも超絶大人気! 極道×お料理コメディ堂々完結!! 暴力団「霜降肉組」の新人極道・紺田照は高校3年生。警察に全包囲され、シャバに別れを告げても、心に想うは今日の献立――! ↓魅惑のレシピの数々↓あっさり白菜の握り寿司&軍艦巻き 洋風肉じゃがのサワークリーム添え 黒はんぺんのスコップメンチ 山椒香る牛ステーキ 揚げゴボウ添え 海鮮黒チャーハン などなど!! 大激動の最終巻!! 抗争に真希を巻き込んでしまい、自責の念から退学を選んだ紺田。果たして真希との仲の行方は!? そして紺田と霜降肉組に、史上最大の敵が迫る!!
題名にもなっている主人公の名前 「紺田照」からして 献立をする、という洒落なんだろうけれど、 極道とグルメが美味く洒落になっている漫画だ。 最初はちょっとくどいかと思ったが、 読み続けると味わいが深くなり、 そして心が温かくなった。 料理ってある意味で肉魚野菜いずれにしろ 他の生命を奪って己の生命にする行為だ。 弱肉強食にして必要悪、必然としての生殺与奪。 そう考えれば極道と料理は共通項がある ・・・かもしれない。 少なくとも主人公の紺田照、 18歳にしてヤクザで高校生、は だからこそ食べ物を粗末にしない。 そして少しでも食材を美味しく無駄なく味わうために ヤクザ稼業の最中も学校生活の最中も 今夜の献立をどうするかで頭が一杯。 そしてわりと各話のラストは 紺田の周りの人達が幸福というか 「口福」を味わう話が多い。 極道がグルメという奇抜な面白さを 狙った単なるギャグ漫画ではなく、 生きることは味わうこと、 味わうことが生きること、 そう思わせる漫画 ・・・かもしれない。