その病院の小児病棟では、毎週小さな人形劇が行われていた。長期入院の子供達のために、白いヒゲを生やしたおじいさんが手製の人形を動かし、すてきな話を聞かせてくれる。長い入院生活でわがままになってしまった真名は、人形劇もおじいさんも拒絶していた。しかし、ある夜、おじいさんが置いていった兵隊の人形がしゃべり始め、真名は人形を通しておじいさんの人生を知る。少女に優しい光をもたらした佳作「真名のゆめ」をはじめ、5編のホラー&ファンタジーを収録。なかでも「死者達は笑う」シリーズの原型となった「いつか花の降る日に」は必見!!