あらすじ少年王・エドワードが毒殺され、担ぎ出された新女王・ジェイン。しかし貴族たちの裏切りにより王位を追われる。『これが王族に刃向かった者の末路か?』婚約者で、エドワードの影武者であった少年・ジョンはジェインと王宮を脱出。影武者の監視役でもあるフランシスが二人の行く手を阻むことも知らずに……?そして姉・メアリが王位を取り戻したことで、その妹・エリザベスと影武者・ロバートは王宮へ戻るも待ち受けていたのは……?
王国を舞台にしたお話。設定がしっかりしていて、独特の世界観に浸れます。王女の安全を守るための影武者役に選ばれた庶民の少年が、女装すると王女にそっくりという設定自体がワクワクします。 他の登場人物も、単純に「悪い人」「良い人」に分けられず、それぞれの心の動き、葛藤なんかがちゃんと描かれていて深みがあると思います。 歴史を扱う漫画って、人物の関係や王位をめぐる勢力図とか、込み入って小難しくなりがちですが、ちゃんと説明があり、話の進み方が丁寧なのでわかりやすいです。 史実に基づいた設定らしいので、歴史ものが好きな人(とくに英国)は読んでいて面白いと思います。美しい女装男子が好きな人にもおすすめ。